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スウェーデンリーグからパレスチナ代表へ「アジア杯メンバー入りのチャンスは大きい」

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 先月30日にスウェーデン政府がEU主要国として初めてパレスチナを国家として正式に承認したというニュースは世界中を駆け巡った。停滞する両国の和平と共存を後押しする狙いが見える今回の決断だが、イスラエルは「中東情勢は複雑であり、責任と慎重さをもって対処すべきだ」と反発。今後の動向が注目される。

 サッカーに目を向けると、スウェーデンリーグからパレスチナ代表入りを目指す選手がいる。ディビジョン1(3部)のニーショーピンBISでプレーするマームード・エイドもそのひとりだ。21歳のエイドは、生まれはスウェーデンだが両親はパレスチナ出身。そんな彼が今月行われた親善試合(対サウジアラビア、対ベトナム)に挑んだパレスチナ代表メンバーに招集された。

「パレスチナ代表の一員としてチームに帯同している理由のひとつは、スウェーデン国外のサッカーがどんなものなのか試してみたいから。そして、スタメンを勝ち取るためにここにいる」と自信をのぞかせたエイド。その強気なコメントが空威張りではないことを証明した。

 エイドはサウジアラビア戦で2トップの一角として先発出場して代表デビューを果たすと、続くベトナム戦では早速初ゴールを記録。来年1月にオーストラリアで開催されるアジア杯の登録メンバー入りに向けてその実力を存分にアピールした。「登録メンバー入りのチャンスは大きいと思うよ」とエイドは話す。

 エイドは過去4シーズンをスウェーデンのディビジョン1でプレーしてきた。ハンマルビーFFF、バーサルンドIF、そして現所属のニーショーピンで約80試合に出場。今季はサイドハーフとして8得点6アシストを記録した。そんな彼にとって、スウェーデンリーグと比較したパレスチナ代表はどのように映っているのか。

「パレスチナ代表のレベルは優れているよ。代表選手たちはすべてにおいてプロフェッショナルだね。パレスチナ代表のほうがプレースピードがあるから判断を速くしなければならない。だけど問題はないよ。私はチームメートが優秀であればあるほど優れたプレーができる選手なんだ。アルスベンスカン(スウェーデン1部)で通用するパレスチナ代表選手は多い、と言わせてもらうよ」

 スウェーデンのクラブに在籍しながらパレスチナ代表入りを目指すのはエイドだけではない。アルスベンスカンのオートビーダベリFFでプレーするイマド・ザタラはすでに代表歴22キャップを持つ常連だ。先述した親善試合は怪我でメンバーを外れたが、アジア杯出場権を獲得したAFCチャレンジカップでは代表の一員としてプレーした。

 現在中国リーグの上海東亜でプレーするイマド・ハリーリはU-21スウェーデン代表歴を持つ点取り屋だ。アルスベンスカンのIFKノルショーピンとヘルシンボリIFでプレーした経験を持ち、2013年シーズンは同リーグ得点王のタイトルを獲得した。

 パレスチナ代表は1953年に初の国際試合を行ったが、国内の混乱の影響でFIFA加盟は1998年まで待たなければならなかった。初出場となるアジア杯ではグループリーグでイラク、ヨルダン、そして日本と対戦する。



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