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ラーゲルベック監督率いるアイスランド代表が3連勝「もはやスウェーデンと同等」

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 スウェーデン人ラーシュ・ラーゲルベック監督率いるアイスランド代表がEURO2016予選で快進撃を見せている。格上トルコとの初戦を3-0で快勝し、続く敵地でのラトビア戦も2-0で勝利。13日に行われたグループの本命オランダとの一戦では堅い守りと鋭いカウンターを武器に2-0で勝利するという番狂わせを演じた。

 予選3試合を終えたアイスランドは勝ち点9でグループ首位に立っている。EURO2016から出場国数が16から24に増加したことを考えれば『Strákarnir Okkar』(アイスランド代表の愛称。英訳”Our boys”)が初めて国際舞台に立つ可能性は決して小さくない。

 ブラジルW杯地区予選では惜しくも敗退となったがプレーオフまで進出。来年開催のU-21EUROの予選でもグループ2位でプレーオフまで駒を進め、最終的にデンマークに敗れたものの北欧の強豪を最後まで苦しめた。総人口32万の小国は欧州で着実に存在感を示しつつある。

 選手たちは現在の代表チームに対して大きな自信を持っており、オランダ戦の勝利がフロックだとは微塵とも思っていないようだ。オランダのアヤックスに所属するFWコルベイン・シグソルソンは試合後、以下のようにコメントしている。

「われわれは優れたカウンターアタックを何度か見せた。4-1もしくは5-1という結果になっていた可能性もある」

「アイスランド相手にサッカーをするのは難しいよ。われわれは互いに競争し合っているんだ」

 そんなアイスランド代表を指揮するのは、スウェーデン人ラーシュ・ラーゲルベック監督だ。1998年から2009年までスウェーデン代表に携わり、2011年にアイスランド代表監督に就任した。 

 ラーゲルベック監督がスウェーデン出身ということもあり、アイスランドの好調についてはスウェーデンのメディアでも大きく報じられている。ラーゲルベック監督はオランダ戦後、『viasatsport.se』に対して以下のように話している。3試合を終えた時点での得失点差に関しては予想だにしていなかったようだ。

「予選前にいくつ勝ち点を獲得できるかなど計算しない。だが、もうそういった質問を受けていたら『6か7ポイント獲得できれば満足だ』と答えていただろう。勝ち点9は確かに現実的だが、8-0という得失点差に関しては夢にも思っていなかった」

 現在のアイスランド代表の武器は堅守速攻。3試合でいまだ失点なしというその戦いぶりは、ラーゲルベック監督が率いていた1999年末から2000年代前半のスウェーデン代表を彷彿とさせる。指揮官はオランダ戦を以下のように振り返っている。

「守備に関してはまったくもって完璧だった。ワールドクラスと言える出来だった。攻撃面に関しては改善の余地がある。リードしているときはもう少し長くボールを保持し、落ち着いてプレーする姿を見たい」

 アイスランドではラーゲルベック監督に対する評価が急上昇している模様。オランダ戦のあと、ソーシャルメディア上では「ラッセ(ラーゲルベック)を大統領に!」というコメントも散見される。一方で本国スウェーデンにおけるラーゲルベック監督といえば「退屈」といった言葉がつねに付きまとうなど、決して良いとは言えない。

「スウェーデンでは、メディアとの関係においては少しばかり批判があった。私に対して代表監督を辞任すべきだという意見もあった。ここアイスランドでは、メディアとわれわれ首脳陣は互いがリスペクトし合っている」

 今月23日に発表されるFIFAランキングでは、アイスランドが北欧諸国で最上位に立つ可能性がある。先月時点での最新ランキングではデンマークが北欧最上位の27位、続いてスウェーデンが32位でアイスランドは34位。強国オランダ戦の勝利はランキング上昇に大きく貢献するはずだ。

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東京都葛飾区生まれ、埼玉県草加市出身。 94年の米国W杯でスウェーデン代表を観て、スウェーデンという国に関心を持ち始める。 大学卒業後は就職するも、憧れのスウェーデンで生活してみたいという思いを捨てきれずに退職。2006年8月、中堅都市ヨンショーピンの国民高等学校に留学してスウェーデン語を学ぶ。 帰国後は企業でネットワーク運用・保守に携わる傍ら、スカンジナビア諸国のサッカー情報を日々チェックしている。『ワールドサッカーダイジェスト』『スポーツナビ』『サッカー批評』『フットボールサミット』で執筆経験あり。
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