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コスタリカのボルヘス、スウェーデンに感謝「私にとって母国だ」

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 ブラジルW杯でベスト8入りしたコスタリカ代表のMFでスウェーデン・アルスベンスカン(1部)のAIKに所属するセルソ・ボルヘスが、ギリシャ戦のことやスウェーデンのこと、そして3年前に急逝したチームメートについて語っている。

 ブラジルで「コスタリカ旋風」が起きている。イタリア、イングランド、ウルグアイというW杯優勝経験国と同居した「死のグループ」を大方の予想に反して1位通過。29日に行われた決勝トーナメント1回戦ではギリシャとのPK戦を制し、同国史上初のベスト8進出を果たした。

 コスタリカ躍進の立役者を挙げるとすれば最後尾からチームを支えるGKケイラー・ナバスや主将ブライアン・ルイスらを挙げることができるが、セントラルMFのレギュラーとしてチームを支えるボルヘスの名前を加えてもいいだろう。グループリーグ突破を決めたイタリア戦では「”彼”からバロテッリらFW陣にパスを通さないようにした」というように相手のキーマンであるアンドレア・ピルロに仕事をさせず勝利に貢献。ギリシャとのPK戦では、キッカー1番手という大役を果たした。

「チームがいい雰囲気になるためにも1番手は重要だ。われわれはよくPKの練習していたんだよ。だからどこに蹴るべきかはっきりとわかっていた」

 コスタリカがW杯で決勝トーナメントに進んだのは今回で2度目。初めてグループリーグを突破したのは1990年イタリア大会だ。決勝トーナメント1回戦でチェコスロバキア(当時)に敗れたものの、ベスト16という成績はコスタリカサッカー史上に燦然と輝く記録だ。当時の代表チームでプレーしていたのが、ボルヘスの父アレクサンデル・ギマラエス氏。その偉大な父が、ギリシャ戦では息子がプレーする姿をスタンドから見守っていたという。

「今大会は両親が来てくれているんだ。2人の支えはとても大きな意味をもつ。ギリシャ戦の後、父は観客席で泣いていたよ。喜んでいたし、誇らしげだった」

 コスタリカがここまで勝ち進んでいる要因は何であろうか。ボルヘスは以下のように述べている。

「われわれには忍耐強さがあり、そしてピッチ内外で頻繁にコミュニケーションを取っているんだ。ほとんど同じメンバーで2年近く過ごしているから結束が固いんだよ」

 そしてもうひとつ、忘れてはならないのが3年前に他界した元チームメートのDFデニス・マーシャルへの想いだ。当時デンマークリーグのオールボーBKに所属していたマーシャルは2011年6月、ガールフレンドとともに両親に家へ車で向かう途中、トラックに激突。2人とも帰らぬ人となった。グループリーグ最終節のイングランド戦を迎え、ボルヘスは「デニスはいつだってわれわれのそばにいる。今大会の成功を分かち合うためにね。コスタリカにとって素晴らしいW杯にすることで追悼したい」と語っている。

 ボルヘスの所属クラブはスウェーデンのAIK。母国のサプリサでキャリアをスタートさせ、その後ノルウェーのフレドリクスタFKに移籍し、2012年にAIKと3年契約を結んだ。背番号10を背負い、代表と同様にセントラルMFとしてチームにとって必要不可欠な存在となっている。そんなボルヘスが、スウェーデンの夕刊紙『Aftonbladet』を通して同国に感謝の意を示している。

「ツイッターやフェイスブック、インスタグラムで信じられないくらいのサポートを受けている。AIKファミリーの一員としてとても誇らしく思う。またスウェーデンにも感謝をしたい。私にとってはコスタリカと同様に母国だ」

2014年5月25日 Expressenより 2014年6月30日 Fotbollskanalenより 2014年6月30日 Expressenより

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