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監督から性的いやがらせを受けていたノルウェー代表選手がメディアで告白

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関連記事「ノルウェー代表選手が女子サッカー界のセクハラ問題を告白…元チームメートが監督から性的関係を迫られる」

 今月初旬にノルウェー女子代表MFリーサ・マリー・ウッズが自身のブログにて元チームメートが所属クラブの監督から性的いやがらせを受けていたと告白したことが国内で大きな話題となっているが、その選手が自らの体験をメディアで告白した。

 告白したのはレニ・ラーセン・カウリン。昨年まで母国リーグのスタベックIFに在籍していた32歳のMFは現役ノルウェー代表選手で、昨年の女子欧州選手権で準優勝に輝いたチームの登録メンバーだった。

 ラーセンがスタベックと契約を交わしたのは2012年夏のこと。チーム加入当初からオイビンド・アイデ監督からつきまとわれていたという。手段はメールやSMS、花や自筆の手紙、挙句の果てにはアイデ監督と性的関係を持つことが約束された「商品券」や彼の裸体の写真が送られてきたという。

「私のことを注目して褒めてくれたから、最初は悪い気はしなかった。だけどそれからSMSやメール、それに彼自筆の手紙で毎日のように連絡を受けるようになったの」

「2012年11月に彼とレストランを訪れたときなんか、ウェイターがバラのブーケを持ってやってきたの。周囲は私たちが婚約していると思ったでしょうね。とても不愉快だったわ」

 所属クラブの監督と肉体関係を持つことなど言語道断と考えていたラーセンは、以後アイデと距離を置くことに。同時に臨床心理学者に相談をしたが、アイデと話し合うようアドバイスをされたという。だがラーセンにとってそれは不可能だった。その当時はリーグ戦の真っ只中。しかもチームは好調で、しかもアイデは他選手から慕われていたからだ。自らの事情でチームに迷惑がかかることを恐れたラーセンは沈黙を選択した。

「リーグ戦やカップ戦で優勝を争うようなチームでなければ、あまり人気のない監督の下でなければ違った対応をしたかもしれない。もう少し早い時期に彼と話し合ったでしょうね。とにかく、サッカーに専念することにしたの。懸命にトレーニングに励み、チームにとって重要な選手であるこを示そうとしたわ」

 自分自身よりもチームのことを優先したラーセンだが、自らの立場は以前と比べて大きく変化した。アイデを避けていたことが影響したのか、試合でベンチを温める機会が多くなったのだ。

「チームにおける私の役割と責任が以前と比べて変わった。カップ戦の決勝では先発を外されたの」

 ラーセンが事の一部始終をクラブに打ち明けたのはシーズンも終わりに差し掛かったころ。状況が改善されると信じて自身の悲惨な体験を語ったが、結果は逆だった。スタベックはラーセンと契約を延長しないことにしたのだ。一方のアイデは文書による厳重注意を受けただけで来季以降もクラブで指揮を執ることが決まっているという。

 現在は新たな所属クラブを探しているというラーセン。彼女によると、自身と似たような出来事はスポーツ界では決して珍しくないという。ラーセンは「私の体験は他の女子サッカー選手と比べたらそれほど深刻ではない。監督からレイプに近いことをされた人もいるから」と話す。

 ノルウェースポーツ大学のヨルン・スンドゴット・ボルゲン教授が欧州の女性約500名を対象にセクハラをテーマとした調査を実施したところ、半数以上が指導者らから性的いやがらせを受けたと回答したという。

2014年1月16日 Budstikkaより
2014年1月20日 Budstikkaより



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監督から性的いやがらせを受けていたノルウェー代表選手がメディアで告白

いい選手はほかにいそうだけど、いい監督はなかなかいない。ましてチームに結果をもたらしているのであればフロントは解任するのは簡単ではない。悪いのは監督でしょう。でも彼女がチームをより強くしてくれる存在であれば選手をとることになるでしょうが、(例えばイブラ)そうでないということは彼女にそれほど価値を見出していなかったと言えなくもないですね。でも同情はします。私も仕事でイジメのようなものに経験したことがあります。ほかの人だと簡単に許されるミスとか、間違いというよりただ私なりのやり方でやってるだけで大きな問題ではない事に対して、私には常にクビをちらつかせて脅迫するように怒る上司がいました。正直尊敬できるものは何もなかったです。
ラーセンの状況は本当に可愛そうだと思うのですが状況をクラブとか会社に報告するのは最善ではないと思います。なぜなら経営者はあくまで追い求めるのは選手がハッピーになることより経常利益がハッピーになることのほうがプライオリティですから。会社が一スタッフを守るために組織そのものに混乱をもたらすリスクを取るとは思えません。こういう上司とやりあうときはやはり第三者の立場を固守してくれるリーグ規律委員会とか労働組合のほうが強いと思います。無論それは自分が解雇されるかもしれないという覚悟は必要かもせいれませんが。でもラーセンは個人的に応援したいですね。

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