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ヘンリク・ラーション「スウェーデン代表は堅守速攻のスタイルに戻るべきだ」

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 元スウェーデン代表FWヘンリク・ラーション氏が、同国代表チームの現状ついて夕刊紙『Expressen』に語っている。

 スウェーデンを代表するストライカーとして名を馳せたラーション。2009年に現役を退いたが、代表チームに対する関心は失っていない。2010年南アフリカW杯地区予選敗退後、指揮官がラーシュ・ラーゲルベックからエリック・ハムレーンに代わったわけだが、監督交代後のスウェーデン代表は過去と比べて大きく変化したとラーションは考えているようだ。

「(代表チームは)劇的に変わった。その理由は、ラーゲルベックよりもハムレーンのほうがプレーの主導権を握るサッカーをしたいからだね」

「アタッキングフットボール」といえば響きがいい。ただ、強豪国相手には自分たちのサッカーをすべきではないとラーションは考えているようだ。その良い例として、EURO2012予選で同組となったオランダとの2試合を挙げている。

「オランダとの2試合を見ればわかる。敵地での1試合目でスウェーデンはオランダのようにプレーしようとしたが、相手のほうが巧かった(結果は1-4で完敗)。オランダ人は子どものときから主導権を握るサッカーとともに育っているんだ。でもスウェーデンではそうじゃない。われわれは手堅くプレーすることに慣れているんだよ。ロースンダで行われた本拠地での2試合目では、スウェーデンはよりタイトな守備を敷いて成功した(3-2で勝利)。この試合での代表は、ラーゲルベックのようなスタイルだったよね」

 ラーションにとって、現チームはかつてのスウェーデン代表の特長だった守備を放棄しているように感じられるようだ。

「ディフェンスは維持しつつ、一方で攻撃面でも鋭さがなければならない。それがスウェーデンの代表チームの知られている姿なんだ。とりわけ2000年代がそうだったよね。タイトでコンパクトなプレーをして速攻を仕掛けるのが特長なんだ。(フレドリク)ユングベリがベストのときは、彼と一緒にサイドを駆け上がる選手はいなかった。カウンターのときは電光石火だったんだよ」

 ラーションはまた、ラーゲルベック時代のいわゆる「堅守速攻」スタイルのほうが、スウェーデン代表がビッグトーナメントで良い結果を残す可能性は大きいと確信している。ただ一方で、守備を重視しながらもアタッキングフットボールを展開することは可能だと考えているようだ。

「ラーゲルベックのシステムのほうが成功すると思う。はっきりとそう言えるよ。だけど同時に、サッカーができるスウェーデン代表を見てみたい。(私が現役時代のときは)非常に質の高いサッカーができたと思う。2002年日韓W杯では優れたプレーができた。あのときは本当に良いサッカーをしてベスト16に進んだ。それから、2004年EUROでは8強入りを果たした。守備を意識しながら攻撃的なサッカーを展開することは可能だよ」

2013年2月23日 Expressenより



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東京都葛飾区生まれ、埼玉県草加市出身。 94年の米国W杯でスウェーデン代表を観て、スウェーデンという国に関心を持ち始める。 大学卒業後は就職するも、憧れのスウェーデンで生活してみたいという思いを捨てきれずに退職。2006年8月、中堅都市ヨンショーピンの国民高等学校に留学してスウェーデン語を学ぶ。 帰国後は企業でネットワーク運用・保守に携わる傍ら、スカンジナビア諸国のサッカー情報を日々チェックしている。『ワールドサッカーダイジェスト』『スポーツナビ』『サッカー批評』『フットボールサミット』で執筆経験あり。
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