2006年12月07日
年俸についての不平等
最近、ポスティング等の額が話題になっているが、ここで日本の野球選手の年俸は本当に高いのだろうかということを検証してみたいと思う。
ここでまず、最初に話しておかなければいけないのは日本球界の外国人優遇制度の問題だろう。日本人の場合はFA権を得るまで最短でも9年かかるが、外国人の場合は契約期間が終わればFAになるため、高額な年俸を要求することができる。
又、日本人の場合はFAになると移籍元球団に補償金を払わなければいけない(メジャーに移籍する時はメジャー球団は日本の球団に補償金を払う必要はない)という非常に理不尽な制度がある。
ちなみに韓国では外国人の国内移籍を認めていない。
次に外国人のポジションの話をする必要があるだろう。
日本に来ている打者のポジションはDHor1塁手or守備が下手という選手が非常に多いが、これは1塁手等は大リーグでは強打者のポジションであるためだ。
大リーグでは本塁打のトップ10の半数以上は1塁かDHだ。
ここで今季のアメリカンリーグのポジション別本塁打のトップ5(もしかしたら見落としがあるかも知れません)
ファースト、DH:1位D.オティース 53本、2位 J.トーメイ、T.ハフナー 42本 4位 F.トーマス 39本 5位 J.ジアンビー 37本
セカンド:1位 井口 18本 2位 R.カノー 15本 3位 I.キンスラー、J.カントゥ 14本 5位 M.エリス 11本
サード:1位 T.グロース 38本、2位 A.ロドリゲス 35本、 3位 J.クリード 30本 4位 B.インジ 27本 5位 A.ベルトレ 25本
ショート:1位 M.テハダ 24本、2位 J.ウリーベ 21本 3位 C.ギーエン 19本、4位 M.ヤング、D.ジーター 14本
キャッチャー:1位 R.ヘルナンデス、J.ポサダ 23本、3位 城島 18本 4位 V.マルティネス、A.ピアジンスキー 16本
センター:1位 V.ウェルズ 32本、2位 T.ハンター 31本、3位 G.サイズモア 28本 4位 J.デーモン 24本 5位 C.グランダーソン 19本
ライト、レフト:1位 J.ダイ 44本、2位 M.ラミレス、N.スウィッシャー 35本 4位 R.イバニエス、V.ゲレロ 33本
上記を見ても分かるように、ポジション別本塁打数では井口は1位になっており、城島も3位になっています。松井秀喜よりもずっと上です。
井口は松井稼の煽りを受け、相場よりもかなり低い額で契約をするハメになってしまった。
マリナーズやホワイトソックスはかなり得をしたと思っているでしょう。
又、ライト、レフトのポジションで本塁打を量産しているダイやラミレスの守備範囲ははっきり言って高校生レベルといっても過言ではありません。
もともと大リーグの外野守備のレベルは低かったですが、彼らはさらにひどいです。
日本の福留や多村のように守備力もあり、長打も打てるバッターはメジャー全体を見ても数えるほどしかいません。
日本の場合は本塁打数だけに注目が集まり、どのポジションで本塁打を何本打ったのかは議論されないので、選手の本当の価値が分からない。
A.ロドリゲスは当時、ショートを守っていたから、球界最高年俸で契約をできたのであって、これが1塁だったらかなり年俸は下がっていただろう。
日本球界がポジションによって年俸が変わらないのはかなりおかしなことだろう。もし1年しか活躍していない1塁のイスンヨプがあの年俸なら二岡は3倍以上の年俸を貰えるだろう。
言わせてもらうが、巨人がイスンヨプの年俸をアップするようだが、彼に対して1億円以上を払うメジャー球団は100%ないし、メジャー契約ですら、危ういだろう。こんな選手に巨人が高額を払うなんてばかげているし、払わない方が良いだろう。
巨人の清武代表は「巨人は金で選手を売らない」とコメントしておきながら、外国人に対して相場に合わない年俸を払うということは感覚がズレているとしか思えない。
このおかしな日本の年俸制度を是正してほしいし、外国人に有利にはたらいている。
だから、メジャーの関係者は日本で外国人が活躍しても日本球団以上の高額の年俸を出すところはない。城島が去年、3年20億で契約したが、打撃だけなら西武のカブレラよりも下だ。日本の基準だと城島が3年20億なら、カブレラには3年40億は払っているだろう。今季、松阪が移籍するようだが、今季の3億3千万からどれだけアップするのか良く見てください。いかに日本の年俸制度がばかげているかが分かります。
次に上記のメジャーの基準に照らし合わせて、セリーグの優勝球団のである中日の今季の年俸を考えると、ウッズに5億円、アレックスに2億6千万という非常に価値に見合わない金額を払っています。この理由は日本人の福留には2億5千万、井端には2億円というメジャーの基準ではあり得ない現状があることでしょう。もしウッズやアレックスがあの年俸なら、福留は10億以上は確実ですし、井端も8億は貰えるでしょう。
先ほども話したようにウッズは1塁手の上にあの守備力ですし、アレックスはメジャーから来た選手の中では守備はいい方ですが、それでも守備、バッティングともに福留とは大きな開きがあります。それなのに年俸が福留より上というのはおかしいでしょう。
こんなにも偏ったポジションの選手ばかり、獲得していたら、1塁手は育たなくなるし(やはりトレーニングの仕方はそれぞれのポジションによって違ってくるだろう。)、実際、ほとんどドラフトでは1塁手の指名がない。
もう33歳になってしまいましたが、アマの1塁手の西郷はかなりの選手だと思います。
ここで今季、メジャーで大型契約をした選手の成績とポジションを書きます。
★アレックス・ゴンザレス
ショート 今季成績 打率2割5分9厘 本塁打9 打点50
3年契約 16億5000万
★ホアン・ピエール
外野手 打率 2割9分2厘 本塁打3 58盗塁
5年契約 51億5000万
★ゲイリー・マシューズ
外野手 打率 3割1分3厘 本塁打19 打点79
5年契約 58億3000万
(ちなみにこの選手は去年までのメジャー通算打率が2割4分9厘)
★カルロス・リー
外野手 打率3割 本塁打37 打点116
6年契約 116億円
★アルフォンソ・ソリアーノ
外野手 打率2割7分7厘 本塁打46 打点95
8年契約 159億円
(この選手は元広島の選手。史上2位の高額契約)
★フリオ・ルーゴ
ショート 打率2割7分8厘 本塁打12 打点37
4年契約 41億4000万
日本の球団はサッカーでいえばディフェンダーに対して得点王にならなければ、年俸を上げないといっているようなものです。
カブレラ、イスンヨプ、セギノール、フェルナンデス、ラミレス等の守備位置や守備能力からしておかしい年俸を是正するべきだと思う。
さらにヤクルトのガトームソンが今季9勝10敗でたった1年しか結果を残していないにもかかわらず、2年で7億円も要求する始末。
日本の主な投手の今季の年俸
川上憲伸 2億4千万
岩瀬仁紀 3億500万
斉藤和巳 2億5千万
和田毅 1億4千500万
松坂大輔 3億3千万
井川慶 2億2千万
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上記の選手の他にもまだまだいい選手はたくさんいますが、外国人がどれだけ法外な要求をしているかが分かるでしょう。
しかも契約が不成立でも彼らはアメリカに戻ってプレーを続けられるのです。例を上げるとオリックスを解雇になって、3Aで2冠王を獲得し、戻ってきたセギノールや、横浜を解雇になって、3Aで2冠王を獲得し、来季、楽天に加入するウィットがいます。
最初の日本球界の選手の年俸は高いのかということに話を戻すと結論は適正年俸ではないだ。高い選手もいれば、松阪等のように安い選手もいるということだ。
以下に主な高い選手と安い選手を書く。
高い選手:清原、外国人選手全員等
低い選手:福留、松阪、前田、川上、和田、井端等
岡島がレッドソックスと2年で総額3億4千500万の契約(出来高の5500万を含む)を結んだが、日本の球団でこれだけの年俸を出すところはないだろう。
岡島の今季の年俸が7500万だったことからも、どれだけ年俸が上がったのかが分かるのではないだろうか。以下に岡島のコメントを載せておく。
「大リーグのことなど考えたこともなかったが、すごいチャンスだと思った。日本の球団よりも大リーグの方が高く評価してもらい、FAになったとき、最初に話をもらい、ボストン入りを決めた。食べ物もおいしいし、街もきれい。ここでよかったと思う」
広島の黒田選手なんかはもし大リーグに移籍をしていたら、1年平均で10億以上は確実だったでしょうね。
本来なら適正年俸になるのを望むべきだが、そうなるといくつかの困った状況に陥る。
1:ポジションとボールや球場の違いでごまかしてきた外国人の年俸
(適正年俸にするとおそらく即戦力の外国人は日本球界に来なくなるため、外国人も育成をする方向になると思うが・・・)
2:適正年俸にした時の経営
(例えばイチロー、城島、松井秀喜の年俸だけでも37億円、このような選手を日本球界が抱えることができるのか・・・)
3:メディアの影響で野球選手の年俸が高いと思っている国民の反応
上記のことを解決するには日本野球の進むべき道のことについて考える必要性があるので、年俸の話はこの辺で終わりにする。
posted by suportsreform |20:04 |
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契約更改雑感〜年俸は単なる「評価」を表しているのではない 【フィールド上の些事争論】
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2006-12-07 22:03 | 続きを読む


