2010年02月10日
【2011ユニバへの道】(2)育成強化キャンプ~第1次合宿レポート
2010年2月5日より、味の素ナショナルトレーニングセンター・なみはやドームにて男子育成強化キャンプが行われている。このキャンプは将来の日本代表候補選手になりうる選手のレベルアップを目的とし、2010年のリソウハク杯、そして2011年のユニバーシアードを見据えて取り組んでいる。これを「2011ユニバへの道」と題し、2009年末に関東大学バスケットボール連盟が主催したフレッシュマンキャンプと合わせて、レポートしていく。 2011ユニバへの道 記事一覧は こちら「頑張れば次につながる」 “原点回帰”の強化キャンプ コーチ陣がバトンタッチし、メンバーもより広くから集められた育成キャンプ。2/5~7に行われた第1次キャンプは「個」の中でもファンダメンタルがテーマということで、ステーションドリルから始まった。関東から陸川章コーチ・長谷川健志コーチ・吉田健司コーチ、関西から行広伸太郎コーチ・瀬戸孝幸コーチが駆けつけたばかりでなく、多くのトレーナーやスタッフも見守る中、ポジション(サイズ)ごとにグループ分けされた40名が10箇所に分かれて次々とドリルを行っていく。内容はリバウンドシュート、メディシンボールを使ったパスやコーンを使ったドリブルなど様々なスキルをカバーしており、メンバーのサイズによってアレンジもされていた。 3分やって1分インターバルという間隔でどんどん進んでいき、1周終えると各コーチからアドバイスがあった。 「シュートのフィニッシュが決まらないとダメ。君たちの年齢だと成長する機会は減っていくのだから、“スイッチ”を入れて」(山本明コーチ) 「リバウンドは世界を意識してもっと高く飛ぼう」(陸川コーチ) 「ドリブルでミスをして、ボールが転がっていったらもっと急いで取りにいかないと3分はすぐ終わってしまう」(長谷川コーチ) それを踏まえて「もう1回やります」と山本コーチが言うと、さすがに選手たちは静まり返った。しかし有無を言わさず進んでいき、2週終えた頃には練習開始からあっという間に1時間半が経っていた。 ちなみにこのステーションドリルは、ジェリコジャパン時のスプリングキャンプの定番。山本コーチは当時アシスタントコーチを務めており、見てきたことを思い出しながらやったという。ただ、「“練習の強度を意識しよう”とか、そのときの経験を端々に言っているつもりですが、残念ながらまだまだ全然達成できていません」と評価は厳しかった。その後も休む間なく、40人を今度は4つのグループに分けて3メンを行った。ボールを落とさず、6分間で目標は65本イン。選手たちは声を掛け合って行ったが、結局どのグループも目標を達成できず、ペナルティのダッシュを課せられた。 その後ホワイトボードの前に集まり、「なぜ65本インを達成できなかったか?」と長谷川コーチは問いかけた。「走るのが辛いならパスをしっかりしなければならないのに、雑だったし最適な場所にパスできていなかった」とポイントをレクチャーした。実は65本インは中学生の目標値で、大学生なら70本は入れてほしいところだという。これで火がついたか、2回目のチャレンジでは半分の2グループが65本以上を達成できたものの、メンバーの表情はさすがに苦しそうだった。 第1次としてはかなり飛ばした内容といえるが、これは山本コーチの「世界、アジアで戦うことを考えるなら、ハードワークが重要」という思いからだ。メンバーにも声を出してなんとか乗り越えようと活気はあった。「頑張った選手はりそうはく、ユニバとつながっていきます」と山本コーチ。“次”がモチベーションを刺激する、それは初期のスプリングキャンプにあった雰囲気を取り戻すものだった。この空気になってやっと、スタートと言える。一方、メニューはまだ終わらない。練習開始から2時間半、バナナとおにぎりの捕食をとったあとには、吉本完明トレーナー、小山孟志ストレングスコーチらのレクチャーのもと、1時間みっちりトレーニングを行った。 どんな合宿でも、トレーニングのはじめは決まって自分の体重を負荷としたプッシュアップ、スクワットで正しいフォームを確認する。目標値は各30回。吉本トレーナーが「正しく30回できる自信のある人?」と試しに問うと、日頃の取り組みに定評のある青山学院大や東海大のメンバーが手を挙げていた。 実際行ってみると、高校生でも30回こなすメンバーもいれば、大学生でも途中でギブアップするメンバーもいた。これに加えてスタビライゼーション(体幹=腹筋・背筋のトレーニング)、腹筋を行ってようやく1回の練習が終了となった。その後は丸くなって集まり、駆け足ながら栄養摂取のポイントが伝えられた。内容は2009年末のフレッシュマンキャンプで展開されたものとほぼ同じ。「食事は楽しむものだけれど、トレーニングでもある」「この合宿はバスケットスキルの向上だけでなく栄養についての勉強の場でもある」と語り掛けられた。実際に、バイキング形式の食堂では何をどれだけ摂るべきか具体的にチェックが入る。少し息苦しいかもしれないが、これが「世界との戦い」の第1歩となる。
posted by summership |13:50 |
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