2006年07月31日

35歳、初防衛ならず~WBCフェザー級タイトルマッチ

 越本隆志選手の初防衛戦は失敗に終わった。30日に地元・福岡で行われたWBC世界フェザー級タイトルマッチ。敗れた越本は引退を表明した。

 地元の選手である。さらに年齢も自分と近い。父と苦労してつかんだチャンピオンの座。当然、頑張ってほしいという気持ちはあった。だが正直に言うと、判定で世界タイトルを奪取した時から、越本が王者を張り続けていくことができる期間は短いだろうことを感じていた。
 日本人選手が世界で戦っていくには、持ち味である俊敏性を生かしたフットワークとスピードを生かし、的確にジャブを当てていくスキルが不可欠だと思うのだが、辛うじて判定勝ちをものにした35歳の越本に、いま以上のものを求めるのは酷だろう…。

 この日の相手はメキシコの22歳、ルディ・ロペス。出てくるところを冷静にフットワークで交わし、的確なパンチを当ててダメージを与える、確実にポイントを稼ぐ、そういった作戦であったように見えた。
 だがこの手の作戦は基本的に世界戦では通用しにくい。世界戦の相手はメキシコやタイなどタフな選手が多い。疲れていてもパワーで押し続けてくる。ラッキーパンチであっても打たれるとダメージは大きい。だから、パワーのない日本人選手はよほどのスピードで相手を翻弄しないと、結局はラッキーパンチの餌食になってしまう。
 この日の越本はその典型だったように見えた。少しでも動きが緩慢になると、とにかく手数を出してくる相手のがむしゃらパンチをもらう。ダメージが蓄積され、さらに足が動かなくなる。打ち合いになる…。

 レフリーが試合をとめた後、リングに崩れ落ちた越本。4000人がつめかけた会場は水を打ったように静まり返った。この日、会場を沸かせる場面は遂になかった。敗戦以上に、それが惜しまれてならない。勝敗は別にして、越本スピリッツというものを見せてほしかった。日常では体験できない一瞬の興奮。人間を熱くさせてくれるもの。そうしたものを与えることが、支えてくれた地域の人たちへの最高の恩返しになると思うのだが…。現実は厳しい。

posted by あさき |21:43 | その他スポーツ |
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2006年07月30日

福岡工大城東は甲子園で勝てるか

 今年の福岡大会の頂点に立ったのは福岡工大城東―。

 新チーム以降、秋季大会は南部大会の準決勝敗退、春季大会も南部4回戦で敗退。福岡市長杯も準決勝敗退と、もうひとつパッとしないものだったが、春季大会の覇者・久留米商を準々決勝で倒して勢いづいた。

 福岡県勢の夏の甲子園は過去5年、1回戦突破が最高の成績。しかも3年連続で初戦敗退中である。しかし今年はサイドハンドの梅野投手という好投手がいる。南部大会の3試合をすべて無失点で抑え、県大会に進んでも5回戦(九産大九州)を完封。準々決勝以降はすべて1失点。
 制球がよいため失点も少ない。スタミナもある。同校も春3度、夏1度の甲子園経験があり、名前負けすることもないだろう。相手次第ではあるが、今年はまずまず期待できると思う。

◆決勝戦
 柳     川 001 000 000 1
 福工大城東 600 213 20X 14

posted by あさき |22:39 | 高校野球 |
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2006年07月29日

福岡は今年も南部勢が代表に

 福岡大会準決勝はいずれも接戦だった。が、結果的に福岡工大城東と柳川が順当に勝ち進んだ。明日、決勝戦。私の予想は福岡工大城東。特に両校の戦力を分析したわけでもないが、福岡工大城東は九産大九州、久留米商、筑陽学園など南部の強豪と厳しい戦いをこなしてきたこと、それから単純に福岡での2年連続出場は難しいことが理由だ。

 いずれにせよ飯塚の敗戦で南部勢同士の決勝戦が決定。今年もまた福岡県代表は南部からということになった(南部とは福岡市都市圏、筑後地区[久留米市、大牟田市、柳川市など]を指す)。平成8年に東筑(北九州市)が出場して以来、北部の夏の甲子園出場は途切れている。過去20年で見ても、東筑が2回、九州工(北九州市)が1回、計3度しか北部からの出場はない。

 もともと福岡県の場合、南部では柳川、福岡工大城東、西日本短大付、東福岡、福岡第一、福岡大大濠、九産大九州、筑陽学園などの私立に有望な選手が集まるのに対して、北部は東筑、小倉などの公立の伝統校を志す中学生が多い。だがこれだけ野球が科学的に語られるようになると、同じような力を持った選手が私立と公立に進んだ場合、確実に力をつけるのは私立に進んだ選手である。
 専用グランド、照明施設、合宿ができる寮、複数のバッティングマシーンなど施設は充実している。課外授業や中間・期末試験などで練習時間が制限される進学校と違い、私立は練習時間も十分ある。指導者もそれなりの人が揃っていれば、技術的に上達するのは当然だろう。

 それに対して、北部の私立高校は苦戦している。「東筑で甲子園に行きたい」など、伝統に憧れる中学生が多いうえに、公立校に推薦入試制度が認められて以降、有望選手がさらに私立には集まりにくい状況となった。戸畑、八幡といった進学校が力をつける一方で常磐、九州国際大付といったかつての甲子園出場校は、低迷が続くのはその顕著な例である。
 有望な選手が私立に進む割合が高い南部が北部よりも強い背景には、そうした事情があるように思う。九州国際大付が嶋(広島)やダルビッシュ(日本ハム)らを育てた東北(宮城)前監督の若生正広氏を昨夏に迎えたことが、北部の中学生にどれだけの影響を与えるか…。
 いずれにせよ当分の間、南部有利は変わらないだろう。

◆第1試合(準決勝)
 筑陽  学園 000 100 000 1
 福工大城東 000 000 011 2

◆第2試合(準決勝)
 飯 塚 000 221 004 9
 柳 川 320 013 01X  10

posted by あさき |23:44 | 高校野球 |
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2006年07月29日

高校軟式野球、久留米商が優勝

 28日は福岡大会は休養日。ところで昨日(27日)、高校軟式野球福岡大会の決勝戦が小郡市の小郡球場で行われている。優勝は久留米商。7年ぶり4回目だという。
 しかしこれで福岡県代表~全国大会出場というわけではない。この後、北部九州大会というものがあり、大分県と福岡県の優勝チームと開催県(今年は大分)の準優勝チーム3校で北部九州代表を決める。ちなみに佐賀、長崎からの参加はない(→訂正:長崎県には5校が加盟している)。軟式野球の全国大会は夏だけ。昨年は朝倉東が全国大会で準優勝を果たしている。

 今年の福岡大会、出場校は16校。このうち硬式野球部があるのは久留米商、福大大濠、筑陽学園、直方のわずか4校にすぎない。他の12校に硬式野球部がないのはなぜか。よく調べてみると以下の理由が浮かび上がってきた。
 
 ★もともと女子校で男子生徒が少ない……慶成(小倉女子商より男女共学化)、八女学院(八女津女子校より男女共学化)
 ★超進学校であるため部活動にそこまで力を入れていない(?)……明治学園、久留米大附設
 ★生徒数自体が少ない……日新館(平成18年閉校予定)、鞍手竜徳(筑豊工、鞍手商、鞍手農、西鞍手の4校を再編して平成15年に開校)
 ★特殊学校である(硬式野球部にするには部員の負担が重い)……立花(不登校支援)、福岡高等聾学校(聴覚障害教育)
 
 軟式野球については、また改めて書きたい。今日は以下に福岡大会の戦績を記すにとどめる。

◆1回戦(17、21、22日)
 朝 倉 東  6-1 明治学園 
 糸島農業 12-1 福岡高聾(5回コールド) 
 立    花  4-3 日新館 
 筑陽学園 5-2 泰  星
 慶    成  2-0 鞍手竜徳
 久留米商 12-2 直  方(5回コールド)
 福大大濠 4-0 久留米附設 
 八女学院 11-0 朝倉農

◆準々決勝(24、25日)
 糸島農業 1-0 朝倉東(延長13回)
 筑陽学園 10-0 立 花(6回コールド)
 久留米商 8-3 慶 成
 福大大濠 2-1 八女学院

◆準決勝(26日)
 筑陽学園 000 000 010 1
 糸島農業 110 020 01X  5

 福大大濠 000 000 000 0
 久留米商 200 000 10X  3

◆決勝(27日)
 糸島農業 120 000 000 3
 久留米商 000 101 20X  4

posted by Asaki |02:15 | 高校軟式野球 |
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2006年07月27日

再試合、戸畑散る

 前日、延長15回を3-3で引き分けた両校の再試合だが、大差で決着した。戸畑ベンチはエース・木下投手の先発を断念。控え投手が筑陽学園に打ち込まれ、序盤で勝負の行方は決した。

 木下投手の疲労はかなりのものだったと推測される。無理もない。21日の4回戦(小倉工戦)では最後こそ6-1と差がついたが7回までは1-1の緊迫した試合。しかも毎回走者を背負う厳しい展開だった。体力的にはもちろん、精神的にもかなり疲れたはずである。
 中1日空いての23日の5回戦は球場で観戦したが、明らかにだるそうだった。打線が奮起して福岡工を振り切ったが、先が思いやられると思ったものだ。しかし25日が雨天順延。そのため準々決勝までには思いがけず2日の休養が与えられた。昨日の力投は、そのおかげともいえる。だが炎天下で15回を完投した木下に、今日も投げられる力は残っていなかった。

 戸畑が勝つなら昨日だった。サヨナラのチャンスが数度、あった。特に14回はサヨナラのランナーが本塁を狙ったが、筑陽の固い守りの前に本塁憤死。耐えに耐え、再試合に持ち込んだ筑陽の粘り勝ちだったといえよう。

 戸畑の牧村監督は以前、「夏の大会を勝ち上がるには選手層が厚くないとだめだ」と話していた。酷暑の中で勝ち上がるには、やはり計算できる投手が最低、2人は必要だろう。今年の戸畑はチャンスで1年生の代打が登場するなど、野手の選手層は確実に厚くなっていた。惜しむらくは投手がもう1人、足りなかったことだ。

◆準々決勝(再試合)
筑陽学園 510 402 11
戸    畑 000 100 1 (6回コールド)

posted by あさき |21:28 | 高校野球 |
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2006年07月27日

延長15回、再試合

 県大会では異例ともいえる同一球場での1日4試合。雨による日程変更とはいえ、ちょっと私には記憶がない。それもトーナメントにおいて一番面白いと言われる準々決勝。時間を気にすることなく、終日どっぷりと観戦できたファンはうらやましい限りだ。その期待に応えるかのように、今日は好試合の連続だったようだ。


 第1試合、福岡工大城東×久留米商。南部の実力校同士の激突だ。事実上の決勝戦といってもいいかもしれない。試合は白熱の投手戦。8回表に同点に追いついた久留米商だったが、その裏に決勝点を奪われ、21年ぶりの夏の甲子園はならなかった。
 21年前…。日航機墜落の年。サイドスローの好投手・秋吉を擁して3回戦まで進みながら甲西(滋賀)に延長10回、逆転サヨナラで敗れた久留米商。それ以来、甲子園から遠ざかっている。それでも2年連続の8強。名門復活の日に期待したい。
◆第1試合(準々決勝)
 久留米商  000 000 010 1
 福工大城東000 100 01X 2

 第2試合は3年前の代表校・筑陽学園と昨年センバツ出場の戸畑の試合。
中2日の休養が利いたのか、戸畑の左腕・木下が力投。延長14回に今大会初めてリードを許したが、驚異の粘りで追いついた。晴れ舞台でこのような記憶に記録に残る試合を演じた両校ナインを羨ましいと思う。
 明日、再試合。ただでさえ他校より1試合多く戦っている戸畑にとっては厳しい日程となる。ひとりで投げ抜いてきた木下も疲労はピークだろう。だが、ここまできたら無欲で野球をしてほしいと願うばかりだ。負けても勝っても、君たちはこの夏、最高の思い出を手に入れたのだから。
◆第2試合(準々決勝)
 筑陽学園 001 010 000 000 010 3
 戸   畑 010 100 000 000 010 3(延長15回)

 第3試合では香椎工が力尽きた。5回コールド、完封負けと屈辱的なスコアになったが、ここまでよくやったと言うべきであろう。香椎工OB、関係者に大きな夏の思い出をプレゼントしたはずだ。
◆第3試合(準々決勝)
 香椎工 000 00 0
 飯  塚 248 0X 14(5回コールドゲーム)

 昨夏決勝の再現となった第4試合は柳川が返り討ち。前日、11回3分の1を投げた仲野が同点の8回に力尽きた。この数年、常に上位をうかがう強豪となった北九州唯一の市立校の戸畑商。あと一歩に泣く年が続く。
◆第4試合(準々決勝)
 柳  川 000 300 020 5
 戸畑商 100 101 000 3 

 今日の結果を見て、福岡工大城東と柳川の決勝戦が現実味を帯びてきた、そう感じる。
20060806-02.jpg



posted by あさき |00:02 | 高校野球 |
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2006年07月26日

福岡大会、8強決まる

 福岡大会は25日、5回戦の残り3試合が行われベスト8が出揃った。
 ノーシードの香椎工は春季大会準優勝の八幡を破る金星。南部大会ではパートに恵まれた感もあり県大会に進出したが、ここまでの健闘は想定外。

 昨夏代表の柳川は古豪・小倉を大逆転で降し8強進出。福岡は連続出場が難しいところだが、同校の夏の大会における安定感は高く有力な優勝候補である。小倉は50年ぶりの悲願はまたもお預け。監督に小倉東でセンバツ出場のある土田秀夫氏を数年前から迎えているが、名門復活までの道のりは険しい。
 
 ベスト8最後のイスは昨夏準優勝の戸畑商。延長13回、4時間44分の熱闘で大牟田を振り切った。準々決勝は昨夏決勝の再現で、柳川への雪辱を期す

 今日は準々決勝4試合。福岡工大城東×久留米商。筑陽学園×戸畑。飯塚×香椎工。柳川×戸畑商。
 順当ならいずれも前者が有利だと見るが、夏の大会の予想ほど当たらないものはないので…。

◆第1試合(5回戦)
 香椎工 013 000 000 4
 八  幡 001 001 000 2

◆第2試合(5回戦)
 小 倉 001 051 000 7
 柳 川 001 200 06X 9

◆第3試合(5回戦)
 戸畑商 202 120 000 000 1 8
 大牟田 200 001 040 000 0 7(延長13回)

posted by あさき |06:32 | 高校野球 |
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