2007年04月22日
古豪・小倉の堅実な野球は健在~高校野球(北部)
昨日は的場池球場の第1試合、小倉-折尾愛真の試合を観戦した。あいにくの曇天だったが、ちょうどよい気候。審判の皆さんも半袖のユニフォームで雰囲気はすっかり夏である(観戦記は下記に詳細を載せているので、関心のある方は読まれたし)。 各校のユニフォームは私が現役の高校球児だった頃に比べてどんどん変わっているが、小倉の伝統のユニフォームは健在だった。戦後、2年連続で全国制覇を成し遂げた時から続く白を基調としたシンプルなデザインを目の当たりにして、改めて伝統の重みを感じる。 伝統校では東筑や小倉工もそうした「伝統継承派」に入る。一方、戸畑や八幡、北九州市立(旧戸畑商)などは、何度が大きくデザインを変えている。指導者が交代した時に心機一転の意を込めて変更するケースが多いようだ。 北九州市長杯ではその戸畑が3回戦で敗退した。相手は伏兵・八幡工。八幡工は大規模な改修工事のため、グラウンドがしばらく使えなかったようだが、そのハンディを克服した。秋春と常に上位進出してきた戸畑だが、この敗戦は夏に向けていい薬になると受け止めたい。小倉工はコールド勝ち。今年の夏、シード権をとれるかどうかは微妙なところだが実力はある。今夏も台風の目になりそうな予感。 筑豊地区大会も好ゲームが続く。鞍手-田川、嘉穂-直方はいずれも延長戦。昨秋から言っていることだが、今年の筑豊勢はハイレベル。田川、嘉穂、築上中部(現青豊)など昭和50年代前半、筑豊勢は強かった。この十数年は低迷しているが、復活を期待したい。 ◇第35回北九州市長杯争奪高校野球大会(4月21日/北九州市民、的場池球場) 【2回戦】 豊国学園2-1小倉商 若松6-4高稜 小倉8-1折尾愛真 小倉西10-1若松商 【3回戦】 八幡工4-3戸畑[春準優勝]小倉工8-0八幡南 ◇第15回筑豊五地区高校野球大会(4月21日/中間市営、猪位金球場) 【2回戦】 稲築志耕館1-0青豊 中間11-4京都 近大福岡6-2田川技科 鞍手[春8強]3-2田川 嘉穂[春8強]5-4直方 飯塚2-0西田川[春4強]
《観戦記 北九州市長杯争奪高校野球2回戦 小倉-折尾愛真》 この試合は小倉が7回コールドで勝ったが、小倉打線が猛打爆発という感じではなかった。両校における技術の差は点差ほどなかったように思う。明暗を分けたのは、特に守備時における集中力。 ポイントは1-1で迎えた4回裏。それまではどちらに転んでもおかしくない展開だった。折尾愛真の投手は小柄な右サイドハンド。初回に1点を失ったものの、切れのある直球と緩急をつけた変化球を低めに集め、まずまず好投していた。だがこの回、先頭打者を二塁手のエラーで出したところから歯車が狂いはじめる。次打者の背中に死球を与えると大きく天を仰ぎ、明らかに落胆の様子を見せた。続く送りバントをマウンドを駆け下りて捕球するが尻餅をついてしまい、これで無死満塁。タイムリー、内野ゴロで2点失ったた後、セカンドゴロを二塁手が今度はホームに低投。折尾愛真が自滅する形となり、この時点で勝負あり。この後は完全な小倉ペースで試合が進み、7回コールド。序盤の好勝負からは意外な結果となった。 小倉は特別なことをしたわけではない。バントをきちんと決める。打球はたたきつけてセンター方向を中心に打ち返す。四死球、失策でランナーを出さない…。それが相手のミスを誘う形となった。今日の試合を見る限り、力強さという点では物足りなさが残ったものの、堅実なプレイが目を引いた。 高校野球は集中力、平常心という精神面が試合を左右することを改めて感じた試合だった。特に技術面で差がない両校が対戦する時、四死球や失策などを出した方が負けるというのは、もやは必然といってよい。それまで丁寧に投げていた投手が、味方の失策によって落胆・動揺し、途端に制球が雑になる…。今日の折尾愛真には高校生にありがちなそんな未熟性を見た気がした(もちろん、未熟性は高校野球の大きな魅力である)。同校にはセンスのある選手も多かった。夏の大会で彼らの成長した姿を見たい。![]()
的場池球場は北九州市八幡西区の的場池公園内にある。中堅115m、両翼91m、前面土のグラウンド![]()
4回裏に5点を挙げた小倉は、5回、6回と1点ずつ加点。8-1の7回コールドで勝利
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posted by Asaki |09:48 |
高校野球 |


