2008年12月15日

【CWC Review】アデレード(AUS)vsガンバ大阪(JPN)  (12月14日@豊田スタジアム 19:25~)

クラシコ観て、CWC観て。
ポーツマスvsニューカッスルも観たりとサッカー三昧の一日。

ガンバとアデレード、3度目の対戦。
ACL決勝では余裕を持った試合の進め方ができたガンバ。
今日も楽勝かと思ったが、蓋を開けてみれば意外に苦戦。
結果1-0で逃げ切りだったが、佐々木、二川を負傷交代させなくてはならないという状況に陥った。
世界の舞台での1勝の代償は大きかった。

■重いガンバ■

アデレードは立ち上がりからフォアチェックが厳しく、カードも辞さない構え。
対するガンバは本来のアタッキングサードに進むまでのボール運びが出来ない。
横パスをカットされたり、苦し紛れに裏を狙うロングボールは長身のアデレードDFに弾き返される。
それでも尚、遠藤を中心としてなんとかパスワークで相手を崩そうと立ち回るが、全体の押し上げも遅く、なかなか決定機を作れなかった。
長距離移動後にワイタケレとの試合をこなし、更には中一日で東京から名古屋に移動してこの試合を迎えたアデレードに比べて、ガンバの選手は全体的に動きが重かった。

■狂ったゲームプラン■

動きが重い上に、前半早々で佐々木が負傷。
アウトにかけたシュートを放った後に、足を押えて自ら×印を作るほどの負傷だった。
ガンバはここでゲームプランが狂ってしまったのだろう。
即座に播戸を投入して形勢建て直しを狙う西野監督。
結果的にはこの播戸の投入が効果を発揮した形になった。
23分に二川がアデレードDFの裏を狙った浮き球のパス。
播戸が競って落としたところを、遠藤がGKの股を通してゴールに流し込んで先制。
ゲームプランは狂ったものの、大型でスピードには難があるように見えたアデレードDFの裏を狙う動きを繰り返した播戸が価値あるアシストをした。
このプレーがアデレード攻略のための得策に思えたのだが、ドリブルで仕掛けられる佐々木を失っているために、チーム全体の推進力が失われてしまっているようだった。

■決定力に欠く両チーム■

対するアデレードは、前半に右MFドッドが2度決定機を迎えるも、惜しくもゴールマウスを外してしまう。
一方でガンバもまた、二川からの絶妙なスルーパスを受けたルーカスが抜け出すが、ゴール前で足を取られてしまい、追加点ならず。
両者共に決定力を欠く形で前半を終了。
ピッチ状況が悪く、最後のシュートチャンスで足元をとられてしまうなどの弊害があったのも事実だろうが、いずれにしても決定機を尽く逃してしまったのは、両者にとって後半を苦しくしてしまった要因だっただろう。

■アデレードに足りなかった1ピース■

後半に入ると、アデレードのフォアチェックは更に勢いを増した。
ガンバ攻撃陣のキーマンである遠藤と二川にボールが入るところを次から次へと潰しにかかり、ルーカスと播戸を孤立させることに成功。
ガンバも懸命になってパスコースを探すものの、いかんせん前半から散見されていた横パスをカットされるシーンが目立ち始めてしまい、必然的に受けに回る時間が増えた。
右サイドはドッド、左サイドはジェイミソンがオーバーラップを繰り返して、なんとか同点機の糸口を探るが、山口と中澤、そして1対1での強さを見せた加地が懸命にボールを弾き返す。
特に加地は、ジェーミソンのオーバーラップで完全に押し込まれてしまっていたが、豊富な国際経験が活きたのだろう、押し込まれる状況でも焦らずにしっかりと対応していた姿が印象的だった。
アデレードが鹿島に勝った意味が少しずつ分かりかけたが、一方で1ピース少ないとも感じた。
本調子ではないヂエゴとカッシオだったが、スピードよりも足元の技術で売るタイプ。
交代で入ったユーニスもまた高さでゴールを奪うタイプ。
終盤パワープレーよろしく、高さで押し捲ったが、残念ながらその裏に飛び出すスピードタイプのFWがいなかったのが痛かった。
ガンバDFからすれば、高さで負けはするものの、しっかりと相手のポジションを確認し、競るだけでも十分だっただろう。
競ると同時に、裏へのケアもしなければならないともなると、必ず守備ブロックに綻びが出てくるはずだから、アデレードが高さ頼りの戦術に打って出てくれたことは、押し込まれ気味のガンバ選手にとってみれば、観ているほど苦しくなかったのではないかと思う。
アデレードのベンチにスピードタイプの選手がいたかどうかは分からないが、分かりやすいカードしか切れなかったとすれば、ビドマー監督は悔しかったかもしれない。

■マンチェスターユナイテッド戦へ■

C・ロナウドが出るのか、などの噂もあるが、いずれにせよマンチェスター・ユナイテッドは強い。
ロナウドがいなくとも、テベスだ、アンデルソンだ、ナニだ、なんだかんだとスピードも技術も一流の選手が次から次へと湧き出してくるように攻撃に絡んでくる。
アデレードは高さに頼ったが、マンUはベルバトフがいて、ルーニーが裏にも抜けられるし、独力でも状況を打開できる。
遠藤にはキャリック、フレッチャーやビディッチあたりが恐ろしくきつく「かまして」くるはずだから、もう苦戦どころの騒ぎではないかもしれない。
昨年浦和レッズがミランに前線したものの、正直ミランとマンUでは厚みが違いすぎるように思う。
それをどれだけ耐え凌げるか。
サッカーは90分間防戦一方ということは無い。
必ず、10分でも20分でも自分達の時間帯があるはずだ。
その瞬間を逃さずに、ファーディナンド、ビディッチの裏に飛び出して、ファン・デル・サールより先にボールに触れるか。
Jリーグ代表として、ガンバにはなんとか頑張って欲しいと思う。
今日の試合をこなしたことで、選手の重さも取れてくれていれば尚更良いのだが。
とにかく、18日はガンバを応援します。

posted by stanger |00:51 | 観戦記 | コメント(1) | トラックバック(1)
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【CWC Review】アデレード(AUS)vsガンバ大阪(JPN)  (12月14日@豊田スタジアム 19:25~)

コメント投稿者ID :

マンUが強いのは間違いないのですが、どうも彼らには去年のミランのような意気込みは感じられません。

日本旅行か罰ゲームぐらいの感覚でしょう。
おそらく実力の50%でも上出来ぐらいではないでしょうか。

そんな相手に負けるわけにはいきません。

posted by non | 2008-12-15 05:30

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