2008年12月06日
【Review】JEF UNITED千葉 vs FC東京(12月6日(土)@フクダ電子アリーナ 14:30~)
奇跡のACL出場を狙うFC東京。 奇跡のJ1残留を狙うJEF千葉。 共に可能性を他チームの結果に託しながらも、全力の戦いを要求されるゲーム。 0か1かの状況に追い込まれていた千葉の総力が勝った試合、という結果になったが、FC東京にすれば最悪の形でシーズン最終戦を終えてしまった。 ※シーズンの総括は天皇杯後。
■千葉の修正力■ 友人のJEFサポーターからのメールにはこう書いてあった。 「ミラー監督は良い監督だけど、後半の修正力に欠ける」 と。 同意の文言はJEFサポーターの方々のBlogなど、ネット上でも見受けられた。 が、この試合に限って言えば、ミラー監督の投じた手が、6分間で3得点という結果に繋がった。 つまり、友人の言葉は間違っていると言わざるを得ない。 前半までは1トップの巻に対して、佐原と茂庭が上手くマークを引き継ぎながら対応していた。 攻撃の起点になる両サイドに対しては、左サイドは青木の上がりが遅く、深井が孤立。 その深井を鈴木達也と徳永が挟み込んで仕事をさせなかった。 一方右サイドではレイナウドが再三の突破を試みており、左サイドを修正するであろうことは容易に想像できた。 そこで2点差を逆転する必要のあるミラー監督が打った最初の手は、新居の投入。 これがまず流れを大きく変えたように思う。 1トップから2トップに切り替えたことで、2枚のセンターバックで対応していた東京の守備は、徳永が下がらざるを得なくなり、唯一の起点であったサイド攻撃の勢いを殺がれた。 矢継ぎ早に谷澤を投入すると、東京の2得点目を奪った長友の上がりも抑えられてしまう。 この時点で流れは大きく千葉へ。 新居が1点差に迫るゴールを決めた瞬間に、フクアリの雰囲気が大きく変わったのがテレビで観ていても分かった。 対する東京は中盤でボールキープが出来ない状況にあり、押し込められた流れを押し返すだけの推進力が無くなってしまっていた。 そのままただ千葉サポーターが作り出す勢いに気圧された結果が2-4ということになってしまったように思う。 いずれにせよ、0か1かの状況で、諦めることなくボールを追った千葉の選手、そして手を打ったミラー監督が勝者。 京葉線沿いに住み、FC東京についで好きなチームだけに、千葉の残留という事実については、安堵している。 が、何もこの試合でこんなことしないで、前節で決めてくれてれば良かったのに・・・、というのが正直な気持ちだ。 ■梶山不在の重み■ 序盤から積極的に出てくるであろう千葉に対抗するために、FC東京の中盤は羽生・今野・浅利・鈴木達也の4人で構成されていた。 思惑としては今野・浅利のところでボールを奪って、ワイドに展開し、トップの二人にボールを集める狙いだった。 前半についてはこの狙いが的中し、サイドから早い攻撃を仕掛けることに成功していた。 そのためもあって、先に述べた通り、千葉左サイドの青木を押し込んで、深井を孤立させることにも成功した。 が、後半に転じて長友のゴールで突き放し、いよいよ千葉が懸命の攻撃に出始めると、その中盤の構成が大きく崩れてしまった。 セカンドボールを拾ってからの展開力が乏しく、疲労の色が濃いサイドへの展開もままならない。 中盤でボールがキープできないために、DFラインの押し上げもままならず、押し込まれる一方。 1点差に追いつかれたシーンでも、疲弊していた鈴木がボールをキープできずに、一発で裏を取られてしまった。 中盤がボールをキープ出来ないにも関わらず、DFラインを高く上げてしまったところを新居が上手く突いて、一気に流れを呼び寄せていた。 早いパス回しで対抗しようにも、中盤の底からの押し上げが遅く、サイドでしか起点が作れなかったが、羽生が交代し、鈴木達也が疲れてしまったことで、唯一の起点であった両サイドのバランスが崩れてしまった。 ピッチの真ん中で時間を作ることが出来ないために、全体をコンパクトにしようとするDFチームとの間で意識の差が出てしまったように思える。 その観点ではやはり、梶山不在は大きく響いたように思うし、改めて梶山の重要性を感じることの出来た試合だったとも言える。 ■2-0からの疑問■ 2-0になって、テレビの前の自分も然り、選手も 「これで千葉の心が折れた」 と思っていたのではないか。 一昨シーズン、味の素スタジアムで見せたフロンターレ戦での大逆転と同じ事が、今日フクアリで起こるとは誰も思わなかったかもしれない。 それが起こるのがサッカー。 2-0は危険なスコアーと良く言うが、本当にその通りとなってしまった。 羽生が怪我で自分から交代を要求し、大竹がIN。 徐々に孤立しつつあった赤嶺に対して、大竹を近くでプレーさせようという意図だったのかもしれない。 結果論でしかないが、唯一ボールを持てる可能性がある大竹が入ったことで、もう少し前線をいじってみて、攻め込む千葉のカウンターを狙う策をとっても良いかな、と思ってみていた。 後半に入って、赤嶺も疲労の色が濃かった。 カボレと大竹のポジショニングが判然としないなかで、攻撃に転じようとしても、ペナルティの中に赤嶺一枚では、得点の可能性は低くなるだけだったので、赤嶺を近藤に代え、カボレの1トップにして、大竹がトップ下の4-2-3-1でポゼッションを高める形でも良かったかもしれない。 いずれにせよ、2-0というスコアで何かが生まれ、そのために交代や戦い方の判断が遅れたように思う。 千葉がall or nothingの状況だったのと同様に、「東京も大量得点で勝つ」ということが、ACLへの扉を自ら開くために必要だったのだから、そのために必要な交代は、もう少し早めにしても良かったように思う。 ただ、怪我人などの影響で、思うような選手を使えなかったという点も含まないとならないだろう。 そう考えると、ACLに挑戦するだけの層がチーム内に無い事も如実に表していた試合だった。 ■最悪の終わり方から■ 天皇杯を残して、このような敗戦の仕方は非常に残念だった。 千葉の残留がかかるという独特の雰囲気の中で、飲まれてしまったと言えばそれまでだが、2-0の試合をひっくり返されて、挙句2-4の敗戦というのは後々まで尾を引きそうだ。 しかも次なる天皇杯の相手は苦手の清水エスパルス。 ACLという旗印に向かって進んでいくのであれば、このエスパルスという難敵を倒し、優勝しなくてはならない。 ここからどうしきりなおして、2週間を有効に使うのか。 城福監督の手腕を問う、最後にして最大の山場なのかもしれない。 仙台ユアスタで、同じ相手に苦渋を舐めさせられるのはごめんだ。 今日のことは良い意味で忘れて、清水戦勝利に向けて懸命に取り組んで欲しい。 残り1試合、か3試合か。 Dead or Aliveのトーナメント戦。 今日感じた千葉の必死さ、凄まじさを学んで、天皇杯を勝ち抜いてくれ!
posted by stanger |19:46 |
FC東京 |
コメント(6) |
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【Review】JEF UNITED千葉 vs FC東京(12月6日(土)@フクダ電子アリーナ 14:30~)
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もちろん東京に勝って欲しかった。
でも今シーズンのジェフは主力の大量移籍に始まり序盤の連敗、監督交代などありながらも、谷沢、深井、新外国人の活躍でなんとか最終節までたどりついた。その間選手間やサポーター間の諍いなど表沙汰にならなかった。本当に人事を尽くして天命をまったジェフにはおめでとうと言いたいです。
勝つ事だけを信じて一丸となって応援すれば、奇跡も起こせるのだと、対戦相手として実感しました。
天皇杯では選手のミスにブーイングなどせず、一心不乱に応援します。苦手克服打倒エスパルス!
posted by くまくみ | 2008-12-06 20:47
コメントありがとうござます
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>くまくみさん
コメントありがとうございました。
>勝つ事だけを信じて一丸となって応援すれば、奇跡も起こせるのだと、対戦相手として実感しました。
仰る通りですね。
私は現地に行けませんでしたが、2-0になっても止めることなく選手を鼓舞し続けたJEFサポーターの皆さんや、選手の姿勢は素晴らしかったとしか言いようが無いです。
FC東京としても、苦手清水だからこそ、サポーターと選手が一丸となって戦って、天皇杯優勝の美酒を味わいたいですね。
posted by stanger@管理人 | 2008-12-06 23:45
【Review】JEF UNITED千葉 vs FC東京(12月6日(土)@フクダ電子アリーナ 14:30~)
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ジェフサポです。
昨日の試合、管理人さんの分析のとおり、0-2の時点でカウンター狙いに切り替えられたらおそらく追加点を奪われ零封されていたのではないかと思います。今の千葉には0-2でリードされて引いて守られたら跳ね返す力はありません。
千葉の1点目は東京のDFラインが高かったことに助けられました。その1点が流れを変えました。
試合後、残ってくれた東京サポの方から拍手をいただきました。ありがとうございました。
天皇杯がんばってください。
posted by リベロ | 2008-12-07 18:04
【Review】JEF UNITED千葉 vs FC東京(12月6日(土)@フクダ電子アリーナ 14:30~)
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なんかかなり複雑でした。
千葉は好きだったんで、このまま行くのかなと思ったらちょっと寂しくなって、「ゴメンネ」と思いながら2-0まで見てたけど。まさかあそこからひっくり返るとは・・・。
自分も含めて心の弱さだったんかなぁ~。
やっぱり詰めが甘いんだよな、詰めが・・・って文句言ってもしょうがないッスね(笑)
管理人さんが言ってたように「60」のライン。単純にそこまで届くチームじゃなかったと。
切り替えて、天皇杯、天皇杯。でも清水だからなぁ。抜かれた悔しさを晴らしてほしい!
posted by ブランク | 2008-12-07 20:45
【Review】JEF UNITED千葉 vs FC東京(12月6日(土)@フクダ電子アリーナ 14:30~)
コメント投稿者ID :
フクアリ、行ってきました。
東京サポとしては、がっくしとほほでした。
でも、千葉が降格しないということでホッとしました。ふしぎな感覚です。
城福監督の会見で、『いつでも3点目がとれるという空気というのも非常に怖かった』とおっしゃっていたのですが、
そういう空気があったのは事実でした。
千葉には悪いけどこのまま終わるなと思うのと同時に、嫌な予感も感じていました。が…。
まさか、おととしのガンバやフロンターレでのことが起きてしまうなんて。
試合後、がっくりとうなだれている塩田をみて、
『シオーーー!!!下向くなーーー!!!』と叫んでいました。
下を向く必要なんてないのです。
この経験を活かし、勝利につながるよう努力し成長することを期待しています。
次は今季勝てていない清水。
鹿島戦のときのように気持ちでもプレーでも魅せてほしいと思います。
posted by むに | 2008-12-07 22:28
コメントありがとうございました
コメント投稿者ID :
>リベロさま
コメントありがとうございます。
他サポの方からのコメント、嬉しいです!
残留おめでとうございました。
千葉サポの方からすれば、シーズン前には多くの選手が移籍し、フロントのごたごた、監督問題などがあって、本当に苦労されたシーズンだったのかな、と。
そういった中で、巻を初めとする選手達の気持ちは、僕達東京サポーターも動かしました。
来シーズンはお互い高い位置で戦いたいですね。
天皇杯、頑張ります!(選手がですが・・・)
>ブランクさま
僕もテレビの前で、
「千葉がJ2となると、来年はたくさんフクアリにいけるかな」
とか思ってましたが、よもやの逆転負けでしたね。
>管理人さんが言ってたように「60」のライン。単純にそこまで届くチームじゃなかったと。
ですね。
手前味噌ですが、そこまで行けない、というのはまだまだ東京には(サポーターも含めて)、慣れなければならないことがたくさんあるように思います。
今年の苦い経験はきっと天皇杯、来季に繋がると思いますので、期待しましょう。
>むにさま
コメントありがとうございます。
現地は結構寒かったようですね。
お疲れ様でした。
本文でも書きましたが、一昨年のガンバ、フロンターレ戦は負けた瞬間に想起しました。
やっぱりサポーターが作り出す空気って重要ですよね。
>『シオーーー!!!下向くなーーー!!!』と叫んでいました。
下を向く必要なんてないのです。
選手にとっては下を向きたくなる結果でしたが、仰る通り、僕らはまだまだ戦えるわけですから、前向いて天皇杯で最上の結果を出して欲しいですよね。
まだ「ACL、元旦国立の旗印」は上がったままなのですから!
またお暇な折にでもコメント下さい!
みなさまありがとうございます。
posted by stanger@管理人 | 2008-12-07 22:50
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