2008年10月09日
【サテライト】FC東京 vs 鹿島アントラーズ(夢の島競技場)
平日ナイター開催。 しかも帰り道の夢の島ともなれば観に行かない訳がない。 ただし、怪我人続出の状況下。 このことが意味するのは、 「高円宮杯準決勝に進んだU18の選手が、トップでどれだけやれるのか、を観る良い機会でもある」 ということ。 勝ち負け以前に、数人の選手をピックアップして、気楽に観戦。 普段とは違って、連動や戦術云々ではなく、選手に絞って書いてみます。
■光った三田啓貴■ 間近で一番観たかった選手。 実のところ、ユースまで首が回らずに、数回観たイメージしかなかったので、評判を自分の目で確かめたかった。 恐らくこの試合で一番目立っていた選手だろう。 ボールの置き方が独特で、ポジションも自在。 前半は中盤の底で裁く役割だったが、機を見てゴール前まで顔を出すタイミングも素晴らしかった。 大竹が入った後半は、左寄りにポジションを移し、攻撃的な役割。 いずれのポジションにおいても、しっかりとボールを持って、周囲が上がるまでの間を作ることが出来ていた。 トップチームとの対戦であそこまで出来れば十分合格点。 一方で、必要以上に彼に求めるのであれば、スペースの使い方か。 運動量もあるし、ポジショニングも素晴らしいし、技術もある。 自分で勝負も出来るし、周囲から使ってもらえることも出来る。 だからこそ、スペースに入る、自分でスペースを作って誰かを走りこませる、といったプレーが出来れば完璧になると思う。 そういう点ではぜひともトップで羽生と一緒にやらせたい。 是非とも昇格して欲しい選手。 ■あと一歩!重松 健太郎■ 見た目以上に強い、それが今日の印象。 大岩らの鹿島DF相手に臆さずに勝負にも出るし、寄せられても簡単に倒れない。 裏に抜け出してシュートチャンスを狙う姿勢など、赤嶺にも通じるようなところがある。 サイドに出てのプレーも目を見張るものがあったし、下がって楔のボールを受けるにしても、非常に正確でシンプルなプレーぶり。 ただ、あと一つだけ足りないように思えたのが、相手を背にして寄せられた時の正確性。 そこで五分五分のボールにしてしまっている場面が散見されたので、その点をクリアできれば、十分にトップのFW争いにも加われるのではないだろうか。 重松、三田、大竹がトライアングルを作った時は、何かが起こるのではないかとわくわくさせるものがあった。 この選手も是非にトップ昇格で観たい。 ■やっぱり背中で語る川口信男■ 幾度と無くサイドを抜け出し、攻撃のテンポを作り出していたノブオさん。 クロスの質はアレですが、それを補って余りある前線からのチェイス。 試合終盤に東京ペースを作り出した陰の功労者は間違いなくこのベテラン。 70分頃には足を引きずる素振りがあり、森村に続いてまたも怪我人か、と思わせたが、その後は鬼気迫るチェイス。 鹿島DF陣がボールの出しどころを見出せず無駄に持っていたこともあるが、それでも最前線で90分走り続ける姿は、先の二人を初めとするユース年代の選手には刺激になったはずだし、逆に彼らが川口に刺激を与えたともいえる。 同点となった平山のゴールも、右サイドで時間を稼ぎ、大竹の上がる間を生み出した。 声を張り上げるよりも、自分の背中で若手に教えるという姿がぴったり。 こういうベテランが腐らずに90分走り回ってくれるのは、チームとして大いに評価すべき点ではないだろうか。 ■・・・平山相太・・・■ 確かに得点も決めて、形としては結果を出した。 が、ゴールシーンは中盤から猛然と上がり、川口を追い越してパスを受け、GKとDFの間に早く低いクロスを入れた大竹のお膳立てがあってこそ。 個人的には1点の内の0.7点は大竹のものだと思っている。 形がどうあれ決めることが平山には重要だが、その他のプレーの質が、三田や重松に比べても落ちてしまうように見えた。 改めて間近で平山のプレーを見て思ったのは、ボールを置く位置が足元に入りすぎていることだ。 これはポストプレーでも、前を向いてのドリブルでも同様だ。 大竹や三田が優れているのは、ボールを相手に晒す位置に置きながらも、相手が足を出てきた瞬間に自分がコントロールできる位置に置いている点である。 だから相手が足を出した瞬間には、半歩前に出るだけで8割方かわしてしまっている。 一方で平山は、70分前後の大岩との1対1が最たる例であるが、足元または両足の間にボールを置いて勝負するために、相手をかわすまでに、大竹に比べると半歩以上余計に動かなくてはならない。 つまり、時間に直せば倍以上の時間を要していることになる。 プロとしてのキャリアをそれなりに積んでいる以上、いや選手としてプレースタイルが出来上がってしまっている以上、今更それを矯正するわけにも行かないだろう。 しかし、FWとして自分から仕掛けるプレーをするのであれば、その点の改善をしなくてはならない。 ましてや、その「間」を大竹らと同様にとることが出来れば、平山にはリーチと簡単には倒れないフィジカルがあるのだから、相手を抜き去ることは可能かと思われる。 昨シーズンの横浜FC戦で見せたドリブルシュートにしても、彼が前を向いて、相手の足が届かない位置にボールを置いて、プレーを連動させられたからこそのゴールだった。 シュートの技術などは高いのだから、そこに行き着く過程の部分を今一度見直して欲しい。 このままでは結果は伴えないように思う。 なんとか、とにかく頑張って欲しい。 ■いざ国立へ!FC東京U18■ 三田、重松の他にも、藤原、山口、山崎、佐々木といったU18の選手を見ることが出来た。 中でも佐々木は短い時間であったが、率先して攻撃に絡み、相手DFとの1対1も仕掛けるなど、若さ溢れるプレーで終盤を盛り上げた。 彼らが戦う高円宮杯は、10月11日に国立競技場で準決勝を迎える。 相手は名古屋グランパスU18。 クラブユースチャンピオンとして追われる立場となり、厳しい試合が続くが、ここを乗り越えて是非とも2冠達成となって欲しい。 トップチームと同じく、彼らの雄姿を後押しするためにも、11日は国立へ足を運ぶつもりだ。 そして、10月13日15時を、笑って迎えたい。 ※追伸 触れなかったが、GK荻もスーパーセーブ含め安定していたと思う。 裏を取られまくりのDF陣の後ろに彼がいたことも、豪華絢爛な鹿島サテライトと引き分けた大きな要因であることを付け加えておきます。
posted by stanger |21:09 |
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