2008年10月05日

【Review】FC東京 vs 清水エスパルス(10月4日(土)@味の素スタジアム 15:00~)

惨敗でした。
でも今季通してネガティブになったのは唯一8月23日のヴェルディ戦のみな自分。
1-5というスコアのせいか、終了後に多磨駅経由で吉祥寺の実家に向かう足取りは軽かった。
が、やっぱりこの後の6試合を考えるとちょっと心配にもなる。

■ロングボールの質■

清水が蹴り込んでくるのに全く対応できなかった。
これが敗因。
清水のロングボールを懸命に佐原が弾き返すが、悉く清水に拾われる。
DFラインは後ろに下がり、中盤に広いスペースが出来上がる。
そのスペースに清水の中盤の選手が入り込みボール奪取。
佐原や茂庭がつり出され、あいたスペースに岡崎や原、挙句は枝村がスルスルと入り込む。
センターバックがつり出されないと見ると、清水はサイドにシンプルに叩く。
叩いた岡崎、原はすぐさまゴール前に走り出す。
(特に岡崎は本当に上手くなった。がむしゃらなイメージのあった彼だが、一つ一つのプレーの質が高くなった。代表で使って欲しい!)
「奪い」「運び」「打つ」。
この一連をとにかく繰り返す清水。
一方で蹴りあいに付き合う形の東京だが、蹴られたボールを蹴り返すだけに、カボレ、赤嶺はただ上下動を繰り返すのみ。
好対照と言ってもいい前半。
「奪えない」「運べない」「打てない」。
結果は推して知るべきか。
下がるDFラインに対して、中盤はコンパクトにまとまることが出来ず、50-50のボールは全て清水へ。
何度も浅利が
「もっと前に出よう!」
という素振りを見せるものの、完全に間延びしたFC東京のラインは、もはや後半終了のような出来だった。
今シーズンの清水との試合全てに言えることだが、ロングボールをFWがしっかり落とし、そこからシンプルにサイドに展開。
ボールを受けたサイドが手詰まりになるかと見ると、無理に勝負せずにサイドを変える。
サイドを変えたら縦にスピードアップ。
この展開で全てやられてきた。
抑えるには怖がらずにラインを上げるしかない。
上げないにしても、しっかりと中盤が下がってこぼれ球を拾う。
そこから蹴り返すなり、繋ぐなりをするのと、苦し紛れにDFから蹴り返すのでは同じロングボールでも質が違ってくる。
中盤の数の利を清水に使われてしまったように思う。

■サイドか中央か■

後半の2失点は仕方がない。
点を獲りに行かなくてはならない場面でカウンターからの失点。
ただ、残念なのは、ただただ不正確なクロスを放り込むという積み重ね。
狭いところではあったが、エメルソンが今野とのパス交換から突破した得点をなぜもっと使わなかったのか。
試合終了後のコメントで大竹が
「サイドからいくのでは前半と同じになるだけだと思った。」
と語っているが、こういう意見がチーム内でどれだけ交わされているのだろう。
プレーを見た感じ、エメルソンは明らかにゴールへの最短距離をどうやって突破するかを考えていたし、大竹もまた然りだった。
が、他の選手は横パスを回してサイドに展開しては、数的有利な清水のDF網に引っかかってばかり。
確かに東京のサイドは魅力的だが、石川が抜けた以上、サイドの突破力はサイドバックに頼るしかなかった。
その観点から言うと、サイドに固執しすぎた結果、高さに勝る清水DFに跳ね返された感がある。
エメルソン、大竹という、パスとドリブルに秀でた選手を入れた城福監督のメッセージは、思うほどピッチ内に伝播していなかったように思う。

■惨敗に見た光明■

相手の術中に嵌った敗戦の中で見えた光明。
大竹洋平。
先のコメントもそうだが、自分の意見をはっきりと言う点。
そしてなによりも、最年少の彼が見せた肉体的な成長には驚いた。
川崎戦、磐田戦、札幌戦でも垣間見たが、とにかく倒れなくなった。
この試合でも、体格に勝る清水DFとルーズボールを奪い合って、互角に張り合っていた。
彼が尊敬するという中村俊輔が言っていた言葉が、彼の中にもあるのかも知れない。
「自分は体が小さいから、先に相手に体を当てて、少しでも優位に立つ」
そういう意味の言葉だったと記憶している。
重心を低く、相手に先に当たる。
そして倒れずに前に。
パス、独特のテンポのドリブル、正確なキック。
それに肉体的な強さが備わってきた。
ここのところ先発出場がないので、スタミナ面は分からないが、この日の試合や前節のように中盤でタメが出来ない状況下において、大竹が肉体的に強くなったのは光明のように思う。
「ネガティブの井戸に身を投げる」という上手い言葉を某巨大掲示板で見たが、大竹の成長を見ると、その気も失せる。
確かに大敗したが、まだまだ捨てたもんじゃない。
スーパーサブを卒業する日も近いのではないだろうか。

■まだツキがある■

今日10月5日、幸運にも浦和が負け、名古屋は引き分けた。
まだ首位まで5点。
3位までは3点。
まだまだツキはあるようだ。
一方で8位エスパルスまでは5点というのも事実。
一つの負けが命取りになる。
前回のエントリーで、個人的にはこの4戦で勝点7が獲れるかどうか、と述べたが、7を獲るためには残る3/4は負けられない。
いかにこの4戦が重要で難しいかを選手も、そして自分を含めるサポーターも分かったはずだ。
だからこそ、この中断期間を上手く活かして、大分戦に備えて欲しい。
大分は怪我や累積で出場できない選手がいるようだ。
またツキがあるようだ。

■原一樹■

最後に。
お母さんを亡くしながらも、気丈に練習に出続け、そして得点という結果を出した。
FC東京サポーターとしては残念な結果でしたが、彼のお母さんはきっと彼のゴールを目を細めて観ていたことでしょう。
彼の気持ちの強さを心から讃えたいと思うと共に、お母様のご冥福を心よりお祈り致します。

posted by stanger |22:48 | FC東京 | コメント(2) | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/stanger/tb_ping/69
この記事に対するコメント一覧
(事務局では、サービス全体の雰囲気醸成の為、全コメントをフィルター/目視チェックし、削除等しております。見逃し等も有りますので、ご不快な思いをされた場合は、事務局宛 support@plus-blog.sportsnavi.com にご意見頂けると幸いです。)
【Review】FC東京 vs 清水エスパルス(10月4日(土)@味の素スタジアム 15:00~)

私は昨日、ハーフタイムに帰ってしまいました。去年の等々力もハーフタイムに帰ってしまった。前半だけで0-3というのは精神的にきつかったので。

でも、昨夜少し冷静に考えてみたら、これで選手たちも「連勝を続ける」というプレッシャーから解放されて、すっきりしたのでは?と思い、私もなんだかすっきりしてきました。中途半端な惜敗でなく、おみごとな大敗だったので、よけい吹っ切れたかな、と。

それに、上に書かれたように、上位陣が川崎以外勝たなかったというのも、うちにまだ運があるということだと勝手に思っています。

もちろん、城福さんが言っているように、これからはトーナメントのようなもの。負けたら終わりなので、ハラハラドキドキですが。

posted by FCまりこ | 2008-10-06 00:43

コメントありがとうございます

>FCまりこさま

コメントありがとうございます。
ハーフタイムで帰りたくなる気持ち分かります。
自分もそうだったんで。
ただ仰るとおり連勝を続けるということは、選手にとっても、僕らサポーターにとっても難しいですよね。
言われているような慢心と、勝ち続けなくてはというプレッシャーがあって。
ただまだツキはありますよ。
だから、シーズン終了後に皆で笑えるように、サポートし続けましょう。
自分達もトーナメントのように声を出し続けたいと思います。

これからも宜しくお願いします。

posted by stanger@管理人 | 2008-10-06 00:57

コメントする