2008年09月15日

Manchester City vs Chelsea (9月13日(土)@City Of Manchester)

たまには欧州リーグの話。
「金満」と揶揄されようがなんだろうが、ジャン・フランコ・ゾラがいたときからチェルシーが好き。
ポジェがCK蹴る時に右手を挙げるのを見て、良く真似してたな。
当時はまだCK蹴る時に手を挙げて「いくよ!」っていう選手は少なかった。
そのチェルシーが新たな金満チームマンチェスター・シティ(以下シティ)と対戦。
ロビーニョのデビュー戦というのもあって、注目度は高い。
Live@NHK BSで観戦。

■役者は魅せる■

デビュー戦を飾ったロビーニョ。
13分にFKからネットを揺らして、いきなりその存在をアピール。
シティサポーターもこれでしばらくはロビーニョを応援するだろう。
DFに当たってのゴールではあったものの、しっかりと結果を出すところが役者。
ただ残念なことに、彼が前を向いて得意のドリブルで突き抜けるシーンは無かった。
ワールドカップ予選から戻ってすぐの上に、合流して間もない状況から考えると、周囲を使いながら実力を発揮するのはまだまだ先だろう。
一方のチェルシーでもランパードがらしさを見せた。
1-1の同点で迎えた53分。
流れるようにペナルティに侵入し、正確無比なキックをファーサイドのサイドネットに突き刺した。
ゴール裏から撮った映像は綺麗の一言。
こういう映像を撮っている点も、欧州の方がサッカー中継においてもレベルが高いと言える。
結果としては3-1でチェルシーが勝利も、それぞれの役者が魅せた、という点ではどちらのファンでもない人にとっても、面白い試合だったに違いない。

■SWP■

シティに戻ったショーン・ライト・フィリップス(SWP)。
少々戦力的には見劣るシティ中盤にあって、彼の運動量は凄まじかったし、前を向いた時のスピードは圧巻。
チェルシーでなかなか出番に恵まれなかったが、この日のプレーを見れば、既にトップレベルの選手であることを自ら証明している。
小さな体でDF二人に囲まれようとも、一気に加速して置き去りにする。
ジョー、ロビーニョとの連携が高まれば、恐ろしいぐらいスピードで相手を圧倒する攻撃力となるだろうし、その中心にはSWPがいるはず。
但し、中盤の真ん中をハマン、コンパニとうい二人の選手を置く以上、攻撃面における負担が少々SWPにかかりがちになってしまっているようにも思う。
ハマンのバランス感覚を重視するのであれば、コンパニに最終ラインを任せて、エラーノを使っても良いかも。
アイルランドも含めて地味に良い中盤を構成できる選手が揃っているのがシティだと実感。

■チェルシーらしさ■

ランパードのゴールシーン然り、アネルカの追加点然り、チェルシーらしさがようやく見えてきた。
スコラーリ監督の良い点は、モウリーニョ、グラントが作り上げた基盤を継続して使っていること。
変に自分の色を出そうと一気に変えるのではなく、ランパード、デコの二人を両立させつつも、ミケルを使って中盤の底を締めるという、モウリーニョ時代から続く4-3-3の維持がしっかり成されている。
その中盤にアネルカ、ジョー・コールとマルーダ、両サイドバックがバランス良く攻撃を仕掛ける。
後はチェルシーらしい「縦への一瞬の速さでゴールを陥れる」というシーンがどこで見られるか、が今季の期待だったが、この試合で同様のシーンが2ゴール。
この攻撃が出てくるとチェルシーは強い。

■デコの功罪■

一方で、デコの加入は諸刃の剣か。
ボールを多く触って左右に散らして攻撃のリズムを作るのがデコならば、チェルシーの得意な攻撃とは相容れないケースも多くなる。
一撃必殺のスルーパスでチャンスを演出できる選手でもあるから、もう少し球離れを早くしないと、中盤の寄せが早いプレミアでは早々に潰されるかも知れない。
解説の原氏も再三言っていたが、守備から攻撃に移る際に、昨シーズンまではランパードやエッシェンを経由して、サイドを使って一気に加速していた攻撃が、今シーズンはデコを経由することで、一瞬間を置く事になってしまっている。
その分上がったジョー・コール、マルーダがもう一度下がってやり直すために、エンジンをもう一度かけなおさなくてはならなくなってしまっている。
この点をスコラーリ監督がデコに修正させるのか、それとも周囲をデコと共に作り上げていくのか、で手腕を見せているのだろう。
ただし、デコもまだ加入して日が浅い。
あまりにも「フットボール知能指数」が高い選手だけに、前シーズンからチェルシーにいたような錯覚を覚えてしまうが、これから熟成されていくはずだ。

■ボジングワという選手■

EURO2008でもその能力の高さを見せ付けたが、移籍してすぐにここまでフィットするとは思っていなかった。
この選手も恐ろしくフットボール知能指数が高い。
オーバーラップするタイミング、キックの精度、そして1対1の対応力。
全ての能力が高く、そして順応性も高い。
昨年まで頭を悩めてきたチェルシーの右サイドバックであるが、彼の加入で完全に磐石な物となった。
そしてなにより、DFラインがイングランド人2人、ポルトガル人2人という構成になったのも、バランスが良いように思う。
「新入り」のボジングワをカルバーリョがケアすることで、キャプテンであるテリーの意図も伝わり易いだろう。
そして何より左サイドバックは勝手知ったるアシュリー・コールだ。
守備・攻撃における左右のバランスが抜群になったチェルシー。
デコ加入の陰に隠れた感があるが、ボジングワの加入が他チームに与える影響は大きいかも知れない。

■他のチーム■

アーセナルが快調。
開幕戦こそピリっとせずにフルハム相手に取りこぼしたが、ファン・ペルシーが戻ると持ち前の攻撃力が開花。
代表戦ハット・トリックで完全に才能を開花させたウォルコットに加え、今節でアデバイヨールが2ゴール。
ブラックバーンのダメ度があるとしても、今季もやっぱり優勝候補の一角だ。
一方でマンチェスター・ユナイテッドは不調。
C・ロナウドを欠いていることで、縦への推進力が落ちているのか。
ベルバドフ加入で攻撃力は上がっているが、ルーニー、テベス、ベルバトフでは、少々頭でっかちかもしれない。
但し選手層の厚さは随一。
これからCLも重なってくる時期に、一気に浮上してくるだろう。
一方で煮え切らないリバプールはマンU戦の勝利で勢いづくことが出来るか。
ジェラードとトーレスが戻るまでにどこまで耐えられるか、が課題か。
僕が応援しているもう一つのチーム、ニューカッスルは・・・。
ホームでハルに負けているようでは・・・。
ホナス・グティエレスの負傷も痛いが、ここもなんか頭でっかちなチームの感じ。
もう少し中盤の構成も代えて、バランス良くして欲しい・・・。

posted by stanger |21:57 | 欧州観戦記 | コメント(0) | トラックバック(2)
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   スカパー!実況によると、このマンチェスター・シティvsチェルシーの試合は、現地で「Crash of Cash(金満対決)」と銘打たれたらしい。    ロシアの石油王ロマン・アブラモヴィッチが“チェルスキ”を作り、“タクC”から“UAE ユナイテッド”に?    何にせよ、

2008-09-15 22:30 | 続きを読む
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