2008年07月15日
サッカー報道の適当さに改めて苦笑
FC東京ネタではないんだけど、あんまりにも馬鹿馬鹿しいのだが、書いてみたくなったので、ちょっと投稿。 本日のスポニチ。 鹿島と激突も!エトオがウズベキ移籍 これを見て驚いたのは自分だけではないはずだ。 あのバルサでスターティングメンバーだったエトォが、なに故にウズベキスタンのチームに行く必要があるのだろうか。 良くある「引退は中東で」という年齢でもないし、まだまだキャリアの上積みが狙えるにも関わらず。 そこでやはり信じられるのは自分の目。 移籍先として『獲得したと発表した』クルフチのホームページへ・・・。 ネット社会はこういう時に役立つ。
■あまりにも低すぎるとしか思えない記者の英語力■ クルフチが「獲得」と報じたとされる公式サイトの該当ページはこちら。 エトォに関する部分を転記する。 -以下抜粋- In addition, we invited Cameroonian forward Samuel Eto'O from Barcelona for master-class and negotiations about his possible participation in Kuruvchi team. The striker will arrive to Tashkent on July 17th and if the negotiations is successfull he will play in the second half of championship of Uzbekistan. In our view, this great football player is well known by you. The greatest benefit from him the staff of Kuruvchi is waiting in the games of AFC Champions League 2008. -抜粋終了- 幸いにして、ウズベク語やロシア語ではなく、私も理解可能な英語での表記である。 多少の英語力があれば、こんなものをどう意訳しても「獲得」とはならない。 契約を示す"contract"という単語は一切ない。 あるならば、上記抜粋の前段に「サッカーの発展のために、世界のサッカーをリードする8人のマネージャーとの契約を結び、そのうちにはバルセロナが含まれる」(筆者要約)といった内容の、いわゆる「友好関係樹立」に関する案内が書かれており、その部分で"contract"という文言がある。 その後段ででてくるのが、上記抜粋。 上記抜粋を読めば明らかに、エトォは"contract"ではなく"invite"されたに過ぎない。 つまりはオファーを出しただけであって、契約には至っていない。 ひところ前に、サッカーダイジェストの笑い話みたいなコーナーで「在京Jチームがクリスチャーノ・ロナウドにC契約で移籍オファーを出したことがある」と書いてあったが、オファーするのは自由だ。 (これが我がFC東京だとしたら、見識のなさにぞっとする・・・) 申し込んで断られる。 女の子に交際を申し込むのも、Jリーグの事務局員公募に申し込むのも、常にオープンスタンスで募集が掛けられている、または交渉の余地がありそうだと申し込む側が「勝手に」思い込めば、申し込みだけは成立する。 そんなのは世の常だ。 なので、スポニチ報道が「ウズベクチームがエトォにオファー!!(笑)」ぐらいで報道しておけば、 「あーそうなんだぁ。行くわけないよね」 と笑い話で終わるものを、「獲得」と訳して、公衆の面前に晒すこと自体が恥ずかしいとは思わないのだろうか。 過去にもJリーグの移籍などで、いわゆる「トバシ」はいくらでもあった同紙だが、この報道は恥ずかしい。 真面目にこの記事を書いた記者が 「キャー!エトォが鹿島と戦っちゃう!凄い!」 って思ったら、海外ソースなんて見ない方が良いだろう。 その上で、事実関係を把握せずにGoサインを出したデスクなり、編集は更に恥ずかしい。 会社の看板の下で、会社全体があまりにも英語力がなさすぎることを証明してしまった。 ■サッカーファンを馬鹿にしてますか?■ 私にも新聞記者の友人がいる。 彼が常々言うのは 「ネット社会だから、売れることが優先。面白い話題が載っている、と思われるのが重要」 だそうだ。 彼と酒を飲むと大概このことで言い合いになる(喧嘩ではない)。 仕事をしている中で、上記の考え方は否定しないし、いかに顧客の目を引くか、が重要であって、目立ってはライバルを蹴落とそうという試みは、マーケティングや営業の場では絶対に行われていることである。 が、先のエトォに関する記事はあまりにも読者をバカにしている。 もしこれが「関係者の話」というのであれば単純に 「スポニチもウズベクのクラブ関係者とコネクションがあるんだ」 程度で終わる。 が、自分で 「公式サイトによると」 と言っちゃってる時点で、読者が裏取りをするように仕向けてしまっている。 普通の英語力があれば、一つのプレスリリースで、2つの話題に触れているということが分かってしまう。 にも関わらず、「獲得!」としてしまう点があまりにも欧州サッカーファンに情報リテラシーがないかのような行為だ。 ネタの提供としては秀逸かもしれないが、「獲得!ドーン!」って書いてしまうスポニチ。 もう曽ケ端なんて呆れてるのがありありですわ。 むしろこの件で株を上げたのは、きちんとコメントした曽ケ端かも・・・。
posted by stanger |22:05 |
コラム |
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この記事に対するコメント一覧
サッカー報道の適当さに改めて苦笑
別にスポニチに限らずマルカやガゼッタやサンなどひたすら日本人が崇める「サッカーメディア先進国」の報道だってこんなもんでは?今回のものも世界でスポニチだけが書き立てたわけじゃないし。
だいたい、「あーそうなんだぁ。行くわけないよね」、で済まされたらやってらんないわけで・・・。
それに例えば管理人さんも憤慨してスポニチを買ったとしたらそれで1部稼がれて「ハマり」なわけだし。そうでなくてもそのニュースのページをクリックし、憤慨するも前後の記事に面白そうなのがあってクリック・・・となればやはり・・・なわけだし。
たしかに筆者さんの見方もまっとうかと思いますが、それでスポーツ紙の狙いを見破ったような気持ちになるのはどうなのかなと思います。
他の例でも例えばテレ朝の放送だっていくら批判したところで結局観たんだったら率に貢献しちゃってるわけで、試合後に「民放の中継はなんとかならないか。」などとアピールしたところで、数字上はそういう人たちが最も嫌う(?)「ミーハー」とおなじ扱いされちゃうわけですよね。
posted by 鯉 | 2008-07-15 22:23
コメントありがとうございます
>鯉さま
コメントありがとうございます。
仰るとおりだと思います。
いわゆる「トバシ」を否定するつもりはありませんし、それがあるから我々も一喜一憂できるのですから。
ただ、私の文章が拙いので伝わらなかったのでしょうけど、私は「見破ったり!」という気にはなってません。
単に、公開ソース(クルフチ)であることを伝えながら、それとは全く違った意訳をしていることが、あまりにも馬鹿馬鹿しくて、投稿したまでです。
ご意見ありがとうございます。
posted by stanger@管理人 | 2008-07-15 22:34
サッカー報道の適当さに改めて苦笑
視聴率の件については、あきらかに違いますよ>鯉さん
視聴率は、そんな形で測られていません。
ビデオリサーチ社等の機器が家に置かれているモニターが視聴した番組から視聴率がはじきだされているので、そういった機器が家に置いてない人がテレ朝の放送をどれだけ見ようが視聴率には一切関係ないですから。
ニュースのページについては、その周りの広告欄を見ない限りは、基本的には「ハマリ」にはならないでしょう。
特にYahoo JAPANやGoo等の検索ページ系に乗っているニュースは、人を集めるためにニュースを掲載しているだけで、ニュースを見る人が多いからと言って、それがすなわちニュースを書いた人(もしくは会社)の収入に直結しないと思います。
もちろん、長期的に検索ページを見る人が増えれば、ニュースを検索ページに提供している著作権料は増えるかもしれませんが、その内容の適当な記事がニュースを見る人の増加に寄与しているかどうかは、分析するのが困難です。
芸能記事の方が視聴数を増やすのに役立ってるかもしれませんよ?
いずれにせよ、「センセーショナルな記事を批判する人が、そのセンセーショナルな記事を有料で入手することは、矛盾している」という主張は、全く成立しないとは言いませんが、必ず成立するものとは限らないと思います。
posted by ジダ | 2008-07-15 22:47
サッカー報道の適当さに改めて苦笑
こういう指摘は必要だと思います。
カウンターメディアとしてブログっていうのは良質な情報源になり得るものだと。スポーツ新聞はトバシが多いッスからね。辟易するほどに。
ネドベドの話とか、ホントに。書けばいいってもんじゃないでしょうって感じッスね。
posted by ブランク | 2008-07-15 23:46
サッカー報道の適当さに改めて苦笑
なぜこんなニュースが流れるのか。
それはそれを買う人間がいるから。
常識的な判断も何も、サッカーの常識を知ってる人間がいったいどれくらいの割合で存在してるんだろうか。
視聴率70%の日韓W杯で純粋にサッカーを楽しんだ人間は何%だろうか。1%にも満たないだろう。
posted by Silent Service | 2008-07-15 23:50
サッカー報道の適当さに改めて苦笑
まあエトーの件についてはある程度の欧州サッカーファンならすぐにネタ記事だと分かるでしょう
海外に専属契約の特派員を配置したり、現地メディアと特別な契約を結ばない限り
日本のスポーツ紙に掲載される海外サッカーの記事は
通信社から共同配信される分かりきった鮮度の落ちる情報か、
あるいは今回のようなネタ記事くらいのものでしょうね
posted by 蹴球ライター | 2008-07-16 00:05
コメントありがとうございます(2)
皆様、コメントありがとうございます。
>ジダさま
ネットがこれだけ発展して、我々の生活で有効かつ無効なニュースソースになっている今、自分の立ち位置はしっかりしないといけないと常々思います。
ただし、私のような素人はそれらのソースに頼らなければ物事を知る立場にいません。
だからこそ、広告、数字、そういうものがどうであろうが、「お!?」と思ったものには飛びつきます。
それを良し悪しつけるつもりもありませんし。
なんだか訳わからんですみません。
>ブランクさま
>カウンターメディアとして
拙いながらも、自分のこのBlogが某巨大掲示板に晒されたり、某サッカーリンク集にリンクされたり、という現実を見て、自分の言葉に責任を持たねば、と痛切に感じます。
私の文章を良いと思う方もいれば、批判する方もいますし、それはこうやって公の場で発言している以上、当たり前のことでしかありません。
ただ、「必要だ」と言っていただけることが、続ける動機と勇気になります。
いつもありがとうございます。
>Silent Serviceさま
コメントありがとうございます。
>視聴率70%の日韓W杯で純粋にサッカーを楽しんだ人間は何%だろうか。1%にも満たないだろう。
キレイごとなんですが、私は残りの69%の人の内1%でもサッカーに興味を持ってくれれば良いと思います。
楽しんだ人間は1%だとしても、少なからずサッカーファンが増えることを期待したいです。
そういった意味では、サッカー中継をたくさんしてくれるマスメディアのあり方は否定できないのですが。
>蹴球ライターさま
コメントありがとうございます。
>ある程度の欧州サッカーファンならすぐにネタ記事だと分かるでしょう
仰る通りです。
エトォという選手を少なからず知っていれば、あり得ないと唾棄するか、私のようにイチャモン付けるか、のどちらかかもしれません。
>あるいは今回のようなネタ記事くらいのものでしょうね
ただ、今回のはネタとしても少々レベルが・・・。
笑うに笑えなかった私はまだまだガキなのかもしれません(苦笑)
拙文ですみませんでした(汗)。
posted by stanger@管理人 | 2008-07-16 00:56
サッカー報道の適当さに改めて苦笑
はじめまして。僕は時に適当で利益優先のメディアの偏った報道に不満を持ってブログを書いている者です。
海外でのいわゆるネタ記事やゴシップ記事にどんな経緯があるのかは分かりませんが、少なくともこの記事が単なる英語の訳し間違いによる物だとすればそれは大問題だと思います。たとえそれが意図してのネタ記事と同じような扱いをされてもです。
一般のブロガーの方でも英語のソースを翻訳してニュース形式でブログを展開されている人がいますが、そういった方々のブログでもここまで間違った適当な翻訳は見たことがありません。そんな一般の人でも犯さないようなミスをするメディアに、僕は多大な影響力を持つ報道に携わって欲しくないです。これがもしサッカー選手の移籍話でなく取り返しのつかない話題ならばどうするつもりなのでしょう?という話になりますよね、もしミスの場合は。果たして事実はどうなのでしょうか・・・
posted by Will | 2008-07-16 02:59
コメントありがとうございます(3)
>Willさま
コメントありがとうございました。
>一般の人でも犯さないようなミスをするメディアに、僕は多大な影響力を持つ報道に携わって欲しくないです。
仰るとおりだと思います。私がこの記事を書いたのは、willさんほど真面目に受け止めてませんが、明らかにケアレスミスとしか思えないような内容を、さもありなんと報道してしまっているのが笑えたからなんです。
ただ、こういったケアレスミスで報道が成り立つというか、その一部を担えるのであれば、誰でもプロになれてしまいますよね・・・。
プロがプロであってほしい。
それだけは願いますよね。
もしまたここをご覧になることがあれば、是非willさまのBlogもご教示ください。
posted by stanger@管理人 | 2008-07-17 00:05
サッカー報道の適当さに改めて苦笑
賛同して頂きありがとうございます。
僕のブログは
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/willsfield/です。またはWill's Fieldで探して下さい。僕はサッカーのプレイヤーとしての経験が無いため試合の分析は的外れと感じられる点が多々あるとは思いますが、一般論等なるべく客観的でテレビや雑誌では伝えられない目線から見ていこうと思っていますので、機会があれば閲覧・コメントよろしくお願いします!
*バーレーン戦の回でメディアの偏りについて触れていますので少し遡って読んで頂けたらと思います。
posted by Will | 2008-07-17 09:01


