2006年09月26日
期待の若手~シェフィールド・ユナイテッド編
BBCによる試合後のニール・ウォーノック、シェフィールド・ユナイテッド監督の談話。 『終了後にティエリー・アンリが「あなたのチームの選手は凄く良かったので、かなりタフな試合だったよ。」と言ってくれた。 恐らくそれは本当のことだと思う。』(拙訳) と語った。 筆者もこの言葉はアンリの本心であると思う。 特に前半は苦戦を強いられ、先制点を挙げるまでの65分間は、「またエミレーツ初勝利はお預け?」と思わせる内容だった。 先週末に筆者がチェックした試合はこのアーセナル対シェフィールドUのみ。 9月13日にこのBlogに"私的アーセナルスタートダッシュ失敗の原因"を書いた後、アーセナルの調子が上向いてきたようなので、90分に渡って確認をしたかったのもある。 但し、今回話題にしたいのは対したシェフィールドU。 昇格後初めて見たこのチームの印象と、そこで見つけた筆者期待の若手について論じてみたい。
昨シーズン2部にあたるチャンピオンシップで好スタートを切ったものの、終盤見事に失速。 なんとか昇格を果たしたものの、ライバルリーズ・ユナイテッドに逆転昇格をされても仕方が無かった。 昇格シーズンである今季は引き分け2つのみ(5節終了時)の勝ち点2。 典型的な昇格チームの戦いを演じている。 が見た感じ、そんなには悪くなかった。 というよりも、"私的アーセナルスタートダッシュ失敗の原因"で書かせて頂いたように、相変わらずアーセナルの拙攻に苛立たされるのが目立ったのもあるが、それを差し引いても、先制点を失うまではしっかり守れていた。 守備陣が続々と故障し、本来守備的MFに位置するジャギエルカをセンターバックに配さなくてはならない状況にもあるが、しっかりと守備ブロックをつくり、アーセナルの攻撃を耐え忍んでいた。 3節のミドルスブラに比べれば、瓦解しそうな臭いがぷんぷんしていたが、それでもなんとか耐えていた。 65分にアンリの見事なパスからギャラスに決められると、完全に緊張の糸が切れてしまったのは、あの展開では仕方ない。 攻撃陣はロブ・ハルスがトップに張って、ロングボールでのカウンター狙いだったが、昨シーズン下部リーグのリーズで結果を残したとは言えないFWでは、1対1には絶対の強さを持つコロ・トゥーレは敗れなかった。 そんな中、筆者の目を引いたのが左サイドで出場したカズィム・リチャーズ。 初めて見た選手だったので、少々調査に手間取ったが、2004年18歳でベリーでデビューし、3ゴール。 2005年にブライトンに移籍、6ゴールを奪っている。 典型的なスピードで勝負するウィング、というよりは、足元の技術が非常に柔らかい選手に見えた。 DFからのロングボールの大半はこのカズィム・リチャーズに送られる。 そのロングボールをしっかりと足元に収め、正対したアーセナルDFのエブエを、足首から先だけの動きで交わしてクロスを上げるなど、平凡な旧体質イングランド・サッカーを主体とするシェフィールドUにあって、異彩を放っていた。 イングランドの若手ウィングといえば、ショーン・ライト=フィリップス、アーロン・レノン、スチュアート・ダウニングなどが浮かぶ。 カズィム・リチャーズはこのどの選手とも違うタイプで、スピードでぶっち切るタイプではない。 無論エブエと競るだけのスピードもあるが、ロナウジーニョが見せるような足先だけでボールを浮かせて、相手DFを交わす柔らかさは、これから伸びる要素を感じさせた。 特にチームが全体が押し込まれる展開になればなるほど「相対評価で彼が良く見えた」というのは否めないが、昇格したばかりのチームが下位チームから獲得をするだけあって、そのポテンシャルの高さは随所に見せていた。 チームの精神的支柱であるジャギエルカがオウン・ゴールをしてしまうなど、完全に切れてしまったチーム状態の中で、左サイドで守備にカウンターの基点にと奮闘をしていた。 終盤にオーバーラップしたエブエにアンリへのピンポイントクロスを許してしまったものの、90分を通してエブエのオーバーラップが殆ど見られなかったことからも、カズィム・リチャーズがどれだけエブエを困らせたかが分かる。 恐らく残留を果たすのは相当に苦しいチーム事情ではあるが、この試合で見せたパフォーマンスをシーズン平均して発揮できれば、シーズン終了後、いやもしかしたら冬の移籍市場で、「カズィム・リチャーズが中堅チームに移籍」なんてことがあるかもしれない。 最後に、アーセナルは相変わらず本調子ではない。 それでも、苦しみながらもきっちりと勝てるようになったことで、今後の爆発が予想される。 ロシツキーも徐々に戦術に慣れてきた感があり、これから急上昇を描いていくであろう。 マンチェスター・ユナイテッド、チェルシーなどの各優勝チームに黒星が付いているのも彼らに有利に働くかもしれない。
posted by stanger |11:47 |
欧州観戦記 |
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Re:期待の若手~シェフィールド・ユナイテッド編
ノマッチです。コメントありがとうございます。
シェフィールドUの分析、注目ですね。面白く読ませていただきました。昇格したチームではレディングが好調ですが、アーセナルファンとしては、足元すくわれない様にして欲しいとこです。
カズィム・リチャーズは正直しりませんでしたが、活躍していけばビッグクラブに移籍するかもですね。
今夜はいよいよ欧州CL第2戦!アーセナルはFCポルトとです!勝つと良いなぁ。。。
posted by ノマッチ | 2006-09-26 12:24
Re:期待の若手~シェフィールド・ユナイテッド編
ポルト戦は苦戦すると思う。ポルトはリーグ戦は全勝してるし、失点はわずか1失点しかしてない。次のリーグの相手はチャールトンですが下位にいるし余裕だ思う。
posted by アンリ | 2006-09-27 01:14


