2008年05月25日
【Review】FC東京 vs 東京ヴェルディ(5月25日(日)@味の素スタジアム 16:00~)
雨が心配されたものの、飛田給に到着すると空は少し晴れ間が覗く程に回復。 リーグ戦に比べてナビスコカップは何故か気合が入らなかった自宅からの道程だったが、ますやで弁当を買い、味の素スタジアムに向かうと足は自然と早足になる。
■分断■ 恐れるべきはヴェルディのブラジリアン・トリオ。 しかし今日はFC東京守備陣が完全に封じ込めた。 要因は高いラインとバイタルでプレーをさせなかったことだろう。 前半15分過ぎから後半に至るまで、押し込まれているように見えてはいたものの、ブルーノ・浅利のMFが一旦つつき、バイタルに入り込まれても必ず前後で挟み込んで守備をすることで、3人に連携をさせることがなかった。 そもそも、前3人と後ろ8人の分担作業に近いヴェルディのサッカーではあるが、今日は分担だけでなく、分断することに成功した。 時折福西が顔を出し、東京DFラインの裏へ抜ける動きを見せたものの、ブラジリアン・トリオに対してしっかりと寄せていたために、決定機を与えることもなく、90分間を終えることが出来た。 逆にヴェルディは、バイタルでしっかりとボールを収められなかった、または収めてもDFラインの裏に抜ける動きが少なすぎたために、決定機を作ることが出来なかった。 ブラジル人3人は皆足元でボールを欲しがってしまうため、東京DFとすればボールの入る瞬間を狙って挟み込めば良い状況だった。 東京がコンパクトなラインを保っていたこともあるが、もう少し早い時間帯で河野を投入するなどして、スペースを突く動きをしていれば、東京にとっては苦しい展開となっていたのではないかと思う。 ■美しいゴール■ 2分の先制点も然り、その後の攻撃時点でも、緩急のある魅力的な攻撃が出来ていたのではないだろうか。 個人的にはポゼッションは相手に譲ったものの、「美しいゲーム」であったと思う。 スペースを見つけては思い切りよく飛び出して行ったブルーノの動きは、前半は特に相手に脅威を与えた。 中盤でしっかりとボールを収め、守備にも走り回ったエメルソンは、スルーパス、ドリブルと緩急自在にゲームをコントロールしていた。 特に3点目の場面では、エメルソン→カボレ→エメルソンとシンプルにボール交換をし、そこから近藤にスルーパスを出してスピードアップ。 最後は土肥の股を抜いてのゴールと、今季川崎戦で見せた今野のゴールに匹敵する美しいゴールだった。 ■それぞれの役割■ 試合開始当初は守備時の椋原とエメルソンの距離感が気になった。 エメルソンが前で守備をしている時に、サイドバックの椋原は相手FWを見るため引き気味になり、二人の間にスペースが出来ていた。 あそこを使われると嫌だな、と思っていたが、そこをブルーノと浅利がきっちりと埋めて、自由にさせることがなかった。 試合開始20分辺りから全体がコンパクトになり、椋原も抜群の対人能力で相手選手を自由にさせなかった。 羽生、エメルソンという両サイドの選手がしっかりと守備をし、攻撃に切り替わるところでも決してサボらずにスピードを上げて上がっていく。 そこに中央からブルーノが呼応する。 このそれぞれの選手がそれぞれが担った役割を、一心不乱にこなす姿は、我々サポーターが慣れ親しんだFC東京のサッカーそのものであり、そこに城福監督が持ち込んだエッセンスが化学反応を起こしたといえる試合内容だっただろう。 ■控え陣の活躍■ ユースで経験を積んできた選手ではあるが、果たして結果を出せるのか否か。 それが心配だったが、杞憂だったことを証明した。 試合開始前から笑顔だったことからも、緊張と言うよりも楽しさが勝っていたような感じで、大竹然りこの世代のユース選手は肝が据わっているとしかいいようがない。 開始直後に激しい当たりを見せたが、そこで恐らく「やれる」と思ったのではないだろうか。 攻め込まれる場面が多かったため、攻撃参加のタイミングなどについてはまだまだ未知数な部分が多いが、前後半に上げたクロスは精度の高いもので、もっと攻撃参加の場面を見てみたいと思わせた。 今日の活躍ぶりは、ヴェルディの攻撃陣の顔ぶれを見ても、十分に合格点であり、徳永、長友の二人しかいなかったサイドバックの選手層強化に目処が立った。 彼の活躍は、残念ながら出場の機会が無かった大竹、権田、そして立場的には抜かれてしまった小山、鈴木らの若手に大きな刺激を与えたのではないだろうか。 そしてブルーノ・クアドロスの活躍。 前半だけでゴールも含む決定機3度の飛び出し。 守備面でも貢献度大で、燻っていた闘争心に一気に火がついたようであった。 梶山や今野とは違った魅力の選手だが、左右両足から繰り出される正確なフィードに、あの思い切りの良い飛び出しは、FC東京に大きな魅力を与えてくれる武器になりそうだ。 センターバックのイメージが強かっただけに、あの飛び出しの連続には驚いたが、あれだけのプレーが出来るならば、梶山も今野もうかうかしていられないかもしれない。 平山についても。 途中出場が続いていたが、今日はシンプルに周囲を使うところと、自分で行くところがはっきりしていて、完全復調の途上であるように思えた。 期待が大きい分、無得点で終わってしまうことでの弊害がありそうだが、今日のようなプレーをどんどん続けて、ゴール前にポジショニングすることでチャンスを狙い続けて欲しい。 近藤がゴールしたことで、カボレの相棒戦争が一気に熱くなってきた。 平山にも是非、その争いに加わって欲しい。 次は松本で今季2戦2敗の清水エスパルスとの対戦。 同じ相手に3度負けるわけには行かない。 ここでしっかりと勝点で並び、トーナメントへの切符を掴んで欲しい。 今日はミスらしいミスもない、完璧な試合だった。 個人的にはBeautiful Gameと言ってもいいのではないかと思う。
posted by stanger |22:55 |
FC東京 |
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【Review】FC東京 vs 東京ヴェルディ(5月25日(日)@味の素スタジアム 16:00~)
ブルーノはもっと良くなるでしょうね。ペース配分とか。
出番なかった時間が長かったからかな
脚の止まっていた時間帯に1-1にされていたら怖かった…
1列目・2列目・3列目と、
外国人の軸ができたことは大きい。
(昨年の新潟の好成績もコレがあってのもの)
代表離脱の穴を最小限に留められますし
>徳永、長友の二人しかいなかったサイドバック
浄さんいます!
posted by Tino | 2008-05-25 23:42


