2008年05月11日

【Review】FC東京 vs 柏レイソル(5月10日(土)@味の素スタジアム 16:00~)

気の抜けたコーラを飲んだ時のことを思い出した。
爽快感は無く、ただ甘ったるい味だけが口中に残る。
確かに味はコーラだが、後味の悪さが残る。
無駄に悲しくなるような感じで、新しいのを買って飲もうという気持ちも起こらない。
選手もサポーターもそんな感じで試合終了の笛を聞いたのではないか。

■自滅■

雨中の戦いとなったことで、スリッピーな味の素スタジアムのピッチと両軍共上手く付き合うことが出来なかった。
ボールは勝手気ままに走り、追う選手をあざ笑うようだった。
が、それ以前に"また"だった。
ボールを奪ってからのパスミス。
名古屋戦、この柏戦と全く同じことが繰り返されている。
もうこの事に触れたくないのだが、触れざるを得ないぐらいに繰り返される。
自分達がDFラインでボールを抑えても、ご丁寧に相手選手にパスをする。
柏レイソルのカウンター狙いのサッカーが見事に功を奏した結果ではあるが、それ以前に自分達が最低限やるべきことをやっていないことが、その結果を招いている。
前節のReviewでも書いたが、全く同じことが今日も繰り返された。
戦術?用兵?それ以前の問題だ。
選手個々の意識、技術の問題だ。
自滅も自滅。
その張本人である選手がベテランだということが更に性質が悪い。
本来ピンチの見方を鼓舞し、若い選手を引っ張るべきベテランが繰り返すイージーミス。
そのベテランに頼らざるを得ないチーム情況、それもまた問題点ではあるが・・・。
いずれにせよ、スカウティングが嵌ろうが、惜しいゲームをしようが、あのケアレスミスが繰り返されるようでは、満点の回答は得られそうにない。

■一事が万事■

塩田はこの言葉を強く噛み締めたことであろう。
清水戦の敗戦後、城福監督は
「お前の守備範囲なら出ても良かった」
と伝えたそうである。
以来、塩田のセットプレイ、特にCK時の対応が良くも悪くも変わった。
本来は相手FWとDFが競り合うところも、手を出してボールをゴールから遠ざける。
一方で飛び出すことばかりに気をとられてか、DFの選手と被る、ボールに触れないという状況も立て続けに見せている。
確かに塩田がやろうとしていることは間違いではないだろう。
が、あまりにボールへの意識が強すぎるために、次のプレーや周囲の状況を考える余裕がなくなっているように見える。
失点シーンでは、ペナルティ内に柏選手が7人程いただろう。
その状況でペナルティ内にパンチングをしてしまった。
向かってくるボールであって、特に相手選手に競りかけられているわけでもなかったのに、ボールを意識しすぎることで手だけでパンチングしてしまった。
踏み出すタイミングを少しずらすことでキャッチすることも出来ただろう。
決して難しいボールではなかったはずだ。
弾くことの勇気も必要だが、同時にキャッチする勇気も必要だ。
1人しかいないポジションだけに批判の対象になり易いのも事実。
が、塩田のプレーは言い訳が出来ない。
GKは一人。一事が万事に最もなり易いのだから。
守備範囲だけに囚われず、自分の技術に自信を持って欲しい。
でなければ土肥を放出した意味が無い。

■ルーカス再来■

カボレがルーカスに見えた。
ゴール前にいてこそのストライカー。
にも関わらずサイドでボールに触れることが多かった。
柏DFにすれば全く怖くなかっただろう。
キツイマークを背負っていることもあり、ボールを引き出すにはどうしてもサイドに流れてしまう。
が本来カボレが持っているスピードと得点能力はゴール前にいてこそ発揮されるはずだ。
更には足元の技術も高いので、カボレがキープすることで2列目の上がる時間を作れる。
カボレを活かすためにも、サイドに流れない状況をいかにして作るか、そして代わりに誰がサイドに流れるのか、を真摯に検討する必要があるのではないだろうか。

■右足■

一瞬の出来事が今日一番苛立った出来事だった。
選手個人を批判しないという気持ちでいつもReviewを書いてきたが、そのシーンが脳裏に焼きついて離れない程に苛立ったので書く。

大竹の動きは悪くなかったと思う。
が、一言言いたい。
「どうして右足を使わない?使えないのか?」と。
左サイドでボールを持ってドリブルを仕掛ける。
縦に行ってクロスを上げるだけなら左足一本でも十分だ。
しかし中に切れ込んでこそ魅力が発揮できるし、本人もそれを理解してプレーしているのだろう。
残念なことに、その中に切れ込む際にも、左足で蹴れる位置にボールを運ぶため、一瞬の間が出来る。
その間が相手DFにとって大きなチャンスになってしまっているのだ。
いいところまで行っても、スライディングでボールを弾かれたり、そのままクリアをされてしまう。
独特のステップから左に抜くと見せかけ、右に切り返し相手DFを置き去りに出来るのだから、そこで右足をスッと振り抜くことをして欲しい。
まだまだ18歳の新人だから、と言えばその通りだが、高い水準でプレーのできる選手だからこそ、高い左足の技術を光らせるためにも、右足の使い方を覚えて欲しい。

■工夫■

Mooving Footballとは、とふと考えて2006年ワールドカップのビデオを観た。
ビデオのラベルには「アルゼンチン対セルビア・モンテネグロ」。
この中に私にとっての理想的なゴールが入っている。
アルゼンチンの2得点目は自陣から26本のパスを繋いでの、1分以上に渡る遅攻だった。
左サイドとリケルメが中心となってボールを動かしパスを繋げている間に、後方からカンビアッソが飛び出し、クレスポとのワンツーからゴール。
青臭いと思われても、今季のFC東京にはこれと同様の攻めが出来ると思っている。
だが残念なことに、(リケルメとか、技術ではなくて)決定的に足りないものがある。
あのパス交換の合間に上がって行くカンビアッソの工夫と、それを信じてヒールパスを出せるクレスポの工夫である。
麻雀で言えばイーシャンテン。
"上がり"となるゴール2手前の動き・パスからゴールに至る工夫が不足している。
今日もDFラインから繋ぎ、柏ゴール前に迫るパスワークがあったが、最後がシンプルすぎた。
せっかくボールを動かして柏のDFラインを横に引き伸ばしていたのだから、後方からDFの間に抜ける動きを見せたり、FWが動いて出来たスペースに飛び出す、ボールを出す、という工夫をしても良かったのではないか。
連戦の疲労、そしてまだまだ熟成されきっていないチーム。
だからこそ、いつか"伝説の26本"に近しいシーンが見れると信じている。
川崎戦の4点目がそうだったように。
その川崎戦でコーラが美味い飲み物だと知ってしまった以上、気の抜けたコーラに対する失望感も大きい。
後1戦でしっかり勝点をとって、中断期間後には"はじけた"サッカーを見せて欲しいものである。

posted by stanger |00:05 | FC東京 | コメント(4) | トラックバック(0)
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【Review】FC東京 vs 柏レイソル(5月10日(土)@味の素スタジアム 16:00~)

正直、なんか惨めな気持ち。

寒かったのもあったろうけど期待していただけに妙に悲しかった。
俺は塩田は責められないなって思いました。それよりも相手が十分に研究してきてリスクを潰してきていたって印象。ワンチャンスをものにするっていう意図が柏ははっきりしていて、得点した後のプランがきっちりしていたというのが正直なところ。じゃ、どうするのか?

カボレが献身的なプレーをしてくれていただけに、彼の代わりとなるような動きを他の選手ができていたのか悔やまれるところ。このままだと押していたけど負けてしまったっていう試合が続くような気がします。管理人さんの言うようにカボレがサイドに流れてしまうのが問題。打てるところでフリーにしてあげるような選手の動きというのがない。

これからは連勝してたようにはいかない。受身にならずにガムシャラに。個人個人が味方の動きを引き出していくようなプレーをしないと。

愚痴になってしまった(涙)

posted by ブランク | 2008-05-11 00:51

【Review】FC東京 vs 柏レイソル(5月10日(土)@味の素スタジアム 16:00~)

昨日は久しぶりにやけ酒を飲んでしまい、気づいたら爆睡、今頃目を覚ましてしまいました。

「コーラが美味い飲み物だと知ってしまった以上、気の抜けたコーラに対する失望感も大きい。」確かにそれは言えますね…stangerさん(ブランクさんも)の苛立ち、悲しみ、がよく伝わってきました。私も愚痴りたいことでいっぱいですが、今日はやめておきます。

とはいえ、悲しみも喜びもみんなで共有できるというのはホント素晴らしいことだなと改めて感じました。苦労した分喜びも大きくなるし、サポは批判するときには批判して、選手は悔しさを噛みしめてもらいたい、と思う派です。酒が残っているせいか支離滅裂ですね(汗)とにかく、これからも更新楽しみにしてます!

最後に「イーシャンテン」という表現はとても分かりやすかったです。(麻雀を知ってる人には)

posted by 多摩っ子 | 2008-05-11 06:23

【Review】FC東京 vs 柏レイソル(5月10日(土)@味の素スタジアム 16:00~)

寒かったですね。天気も試合も。
それでも去年を思い出せば。まあいいかなと。
去年だったらずるずる守備が崩壊して0-3ぐらいの展開になったのではないでしょうか。次節は佐原に期待しましょう。ナビスコでは直やエメルソンも復帰して徐々にフィットしてゆくだろうし。
中断明けの上位との対戦で「本物のコーラ」を味あわせてくれると期待しています。

posted by 寒。 | 2008-05-11 11:26

コメントありがとうございました

すっかり返信が遅れてしまい、申し訳ございません。
コメントをありがとうございます。

>ブランクさま

相手の策に嵌った感が拭えなかっただけに、本当に惨めというか、残念でしたね。
日が経つにつれて私は、シーズン前に思っていた「順位表の1枚目に載ってくれれば」との思いを思い出そうとしています(苦笑)。
もちろん勝って欲しいですし、そのためのサポートですが、やはり勝つためにはカボレを活かす策をきちんと中断期間中に練って欲しいですよね。
今週末もあります!
参戦できませんが、磐田に念を送りますよ!

>多摩っ子さま

私は勝っても負けても浴びるように酒を飲んでしまいますが・・・(苦笑)。
城福監督が掲げるサッカーが非常に魅力的だけに、期待値が大きくなってしまうんですよね。
その分負けた時のがっかり感も大きいんですが。
エルゴラッソには「戦う気持ちが足りない」的なことが書いてありましたが、名古屋戦、柏戦、両方とも相手の方が見ている側に気持ちが伝わってきた、というのがその意味なのかもしれませんね。
選手が燃えてくれるように、我々ももっとサポート頑張りましょう!

>寒。さま
>それでも去年を思い出せば。まあいいかなと。
私も冷静になって考えてみて、仰るとおりだな、と思いました。
負け方も最小失点、セットプレーのみ、と考えると、昨年よりも格段の進歩かもしれません。
そう考えると、後は攻撃陣がもう一度調子を上げてくれれば・・・ですね。
開幕当初は「守備が」と思い、10節過ぎからは「攻撃が」と、あっちを立てればなんとやら。
歯車が噛み合う日を信じていきましょう!

今後とも宜しくお願いします。

posted by stanger@管理人 | 2008-05-13 13:47

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