2008年05月04日

【Review】FC東京 vs 大宮アルディージャ(5月3日(土)@NACK5スタジアム 14:00~)

試合終了後のオレンジロード。
FC東京が勝った気分の良さもあったが、何か釈然としない気分。
大宮サポーターも同様だったのではないかと。
良いサッカーをしたのは間違いなく大宮アルディージャ。
狙い通りに相手を嵌め、効率性で得点し勝ったのがFC東京。
良いサッカーが勝つ、それが美しい姿かもしれない。
が、そうではない時もある。
どっちが良い悪いではない。
それがサッカー。
そう感じた試合だった。

■見てましたか?■

誰かも分からないが、ある記者に(ちょっと感情的に)突っ込んでみる。
試合後の城福監督記者会見。
(抜粋)
Q:ここ数試合、目指す方向(Moving Football)と違っているのではないか?
「目指すサッカーは勝つサッカーで、そのために有効なのはボールを動かすということだと思っている。その対極にいるかどうかはわからない。あそこで収めていれば、というようなミスはあるが、やろうとしてはいる。その手前でミスをしていて、例えば8本つながって9本目でミスをしていれば、やろうとしているように見えるのが、2本目から3本目のところでミスをしていたらそう見えないこともある。みなさんと見解が違うのかもしれないが、やろうとしていることはブレていないし、ウラも足元もやろうとしている。精度自体は課題ではある」
(抜粋終了)
質問した記者の意図は痛いほど分かる。
が、理想を追い求めて敗れるのと、理想を捨て現実的に勝つのと、プロにおいてはどちらが必要なことなのだろうか。
私は後者であると思う。
むしろプロでなくとも、スポーツを好む人々はやる以上勝ちたい。
なので、こういう言い方は意地が悪い気がする。
確かに得点に至る経緯は、川崎フロンターレ戦の4点目のような流麗なものではなかった。
がこの記者に言おう。
あなたは1点目に至るまでに、東京が何本のパスを繋げたのか知っているのか、と。
梶山のゴールは藤山のフィードからだったが、それ以前に横パスではあるが、繋ぎに繋いでいた。
その結果梶山が飛び出して、DFのギャップに入り込んだ。
梶山の動きはMovingだ。
横パスであれ、繋いだ結果梶山が動き出し、それに反応した藤山がいた。
私は城福監督が言う"Moving"とは、決してショートパスに帰結するものではないと理解している。
が、恐らくこの記者の"Moving"の解釈は違うのだろう。
ただそれだけだ。
が、取材して書くことを生業とする人が、短絡的にこういう質問を投げかけてしまうことががっかりだ。
ただし、全般では"Moving"が少なかったのは否めない。

■理想像は大宮■

全般的に"Moving"がなかった。
むしろ大宮の方が動いていた。ボールも人も。
理想を言えば、城福監督も認めるほど、大宮がやっていたサッカーはFC東京の理想像であった。
デニス・マルケスがポストに入って、シンプルに下げたところには必ず人がいる。
そこからまたシンプルにサイドに。
大宮アルディージャが見せたサッカーは流麗だった。
ただ足りなかったのはフィニッシュの正確性だった。
ただそれだけ、でもそれが重い。
浦和と大宮の試合感をここで述べた時に、あまり大宮について語らなかったが、あの試合でも大宮は本当に素敵なサッカーをしていた。
大宮が素敵にパスを回すほど、浦和の粗が目立った。
アジアチャンピオンを向こうに回して、他サポが「いいなー」と思えたのは、判官贔屓ではない。
単純にこういうサッカーが観れて、更には勝ってくれれば最高だな、と感心できたからである。
後述するが、私と大宮は少なからず関係がある。
あの、J2時代に相手ボールを奪ってもパスミスで自滅していた大宮アルディージャが、こうも素晴らしいチームになったのか、純粋にそう思った。
彼らが展開したサッカーはFC東京の理想と言わざるを得ない。

■守備の強さ■

決めるべきところで決めた攻撃陣も褒めなくてはならないが、今日の主役は守備陣だろう。
前述した通り、あれだけ大宮にパスを回され、バイタルまで入り込まれても焦れずに自分たちのポジションを守れたことは褒めなくてはならない。
デニス・マルケス、ペドロ・ジュニオール、藤本、片岡、金澤。
とにかく次から次へと東京バイタルに顔を出されながらも、冷静に浅利と藤山・茂庭で挟み込んで最後に行かせる前に掠め取る。
2試合無失点で終われたこと以前に、連携して相手の攻撃を潰せる守備に強さを感じた。
そして何よりも、ラインを崩さず高めに設定して、ペナルティの中で仕事をさせなかったことを評価したい。
ボックスで勝負させるぐらいなら、ミドルを打たせた方が決められる確率は低くなる。
割り切るところは割り切って、自分たちのスタイルを崩さなかった守備陣が今日の勝利の大きな要因だろう。

■平山■

30分と言う、最近では一番長いプレー時間だった。
随所に「らしさ」は見せたが、まだまだやれる選手だ。
彼を間近に見ていて思ったのは、ゴールに向かう気持ちが圧倒的に不足している。
カボレ、赤嶺、夫々が特徴を持った選手だ。
平山は彼らと同じことをしようとしすぎだ。
もっとエゴイスティックにゴールを狙うことを前面に出さないと、このままで終わってしまうのではないか。
ボールを引き出す動きはいい。
が、パサーを見ながら動くのではなく、パサーを信じてゴールを見て動く動きをして欲しい。
「俺に出せ!」
そういう気持ちで、思い切って一旦外に膨らんで中に入る。
ボールを持ったら距離があっても狙う。
フッキの滅茶苦茶なまでに「俺が俺が」を3分の1でいいから分けて欲しいものだ。
期待している。
だからブーイングも出る。
もっと行け。前に。ゴールに。

■ほろ苦かったなつかしの大宮■

実は結婚以前に、嫁が氷川神社の参道近くに住んでいた。
その関係もあって、よくJ2時代の大宮の試合を観に行っていた。
今でも覚えているのは、目の前でトニーニョが副審に
「ミロヨ!ヨークミロヨ!」
と怒鳴っていた姿。
東京がアウェーで、大宮がホームの時はいつも観に行っていた。
ホームゴール裏で売っていた、全く美味くない焼きそばが好きだった。

久々に歩いたオレンジロードは様変わりしていた。
そしてスタジアム。
改修前も、目の前でプロの試合が見れて、迫力のある好きなスタジアムだった。
きれいになったスタジアム。
変わった大宮と変わった東京。
楽しい時間を過ごさせてもらった。

ただ残念だったのは、3,500円払って席がなかったこと。
エリア席とは思わず、指定だと思い込んで遅く行ったのが悪いのは分かっている。
でも座席が全くなく、通路に座るしかなかった。
終了後には通路に座るなといわれながら、不機嫌なアルディージャサポーターのババアに蹴られた。
こっちが悪いのは十分に分かっている。
だからこそ、頭に来たがこらえるしかなかった。
蹴りたくなる気持ちもわからんではない。
自分が負け試合で頭に来たら文句を言うだろう。
問題点は分かっている。
未就学児童を席に座らせている観客がいながら、それをきちんと注意しない運営の問題だ。
ただ、それは同じ東京サポーター。
運営だけの問題ではなく、サポーター同士が譲り合う、ということがメインスタンドでも無いとみんなが気持ちよくなれない。

でも、NACK5スタジアムは最高だ!!
後、最後に挨拶に来たアルディ君とそのガールフレンド(名前を知らん)!!

posted by stanger |01:54 | FC東京 | コメント(6) | トラックバック(0)
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【Review】FC東京 vs 大宮アルディージャ(5月3日(土)@NACK5スタジアム 14:00~)

私も大宮のゴール裏で応援していました。
今日は大宮の惨敗です。
大宮は、吉原・斉藤の主力がそれぞれケガ・体調不良のため出場できずに明らかにチームのパフォーマンスも悪く4位、6位という上位2チームの均衡したゲームが見れなかったのは残念です。
東京のスカウティングの成果でしょうか?大宮のバックラインにボールを放り込まれ前半で2失点、後半の3点目で勝負が決まってしまいました…パックラインのスペースは大宮アキレス腱です。デニス・ペドロへの対応も東京DFは完璧でした。
今年の大宮サポーターは2点取られても、取り返してくれるという期待感があります。(3点目でさすがにその期待も薄れましたが)これも今シーズン大宮が目指すサッカーをしていることもありますが、それ以上にここ数試合、点をとり結果を出していることです。
結果を出す(勝利をあげる)ことがすべてであり、城福監督のコメント通り、勝つためにボールも人も動くのだと思います。そういう意味で、今日のFC東京のサッカーは、大宮の強みを消し、弱みを的確に突いた勝利を当然の結果と思える素晴らしいサッカーをしていたと思います。

それにしても長友は素晴らしい選手ですね。
スピードとフィジカルの強さに驚きました。
日本代表候補なのも頷けました。

posted by toddocom | 2008-05-04 08:12

【Review】FC東京 vs 大宮アルディージャ(5月3日(土)@NACK5スタジアム 14:00~)

通路は座ったらダメでしょう。席ないなら立ってないと。

posted by ガールフレンドはミーヤちゃん | 2008-05-04 12:00

【Review】FC東京 vs 大宮アルディージャ(5月3日(土)@NACK5スタジアム 14:00~)

味スタでもそうですが、座席の問題はみんな意識低いですよね。

大宮戦はアウェイゴール裏で観戦だったのですが、席を見つけて座ろうとすると、傘2本で6席程確保する人が。話しをして一番端の席を譲ってもらったのですが、結局2席空いたままで無駄に…。

味スタの座席数が多いから意識低いのかと思いますが、目標にしてる味スタ満員になったら大変ですね。。。

posted by ken | 2008-05-04 14:45

コメントありがとうございます

皆様コメントありがとうございます

>toddocomさま

>今日は大宮の惨敗です。
やはり中2日の辛さが出たんでしょうか。
最後の一歩が出なかった感じでしたよね。
ただやっているサッカー自体は本当に素晴らしいものでしたので、仰るとおり悲観材料ではなかったと思います。
当初は城福監督は理想論者だと思ってましたが、それに反してリアリストの部分もあり、われわれサポーターは楽しいサッカーが観れています。
お世辞でなく、大宮のサッカーが熟成されれば、東京ホーム開催はヤバいかもしれません。

>ガールフレンドはミーヤちゃんさま
仰ることはごもっともで反省しています。
が、立つ場所も無かった上、席を取っている人に話をしても「います」と断られる一方。
階段にも座れない。
スタッフに話をして通路に座らせてもらったという事情を書くべきでしたね。
失礼しました。

>kenさま
座席問題は本当に頭が痛いですよね。
昨シーズンも気分を変えて味スタバックスタンドで観た際に、席取りを注意したシミズスポーツスタッフに食ってかかっていた人もいました。
結局試合終了までその席は空いてましたが・・・。
味スタが満員になればうれしいですが、そういった問題がまた出る事も懸念されますね。
>話しをして一番端の席を譲ってもらった
揉めずに譲ってもらえて良かったですね。
私は以前いきなり食ってかかられて、掴み合いになった嫌な思い出があるので、以来試合観戦は指定席にしています(東京の試合ではないですが)。

posted by stanger@管理人 | 2008-05-04 15:50

【Review】FC東京 vs 大宮アルディージャ(5月3日(土)@NACK5スタジアム 14:00~)

ひどい中継でした。どうも大宮をひいきにしているらしく、実況、解説ともに大宮に偏っていました。攻めていたから大宮の試合だったという論理でしたが、その論理が通用するなら、相撲で相手の攻撃を受けながら勝つ横綱は内容でいつも負けているということになります。攻めているから有利、いいサッカーをしたというものではありません。あのようなひどいサッカー中継の実況・解説を真に受け、どちらが有利だったのか自分で判断できないようなサッカーウォッチャーが減ることを祈ります。やはり、中継はスカパーに限ります。偏った中継をする局、解説者は反省してください。

posted by BS-i(TBS)は最低 | 2008-05-04 20:42

コメントありがとうございます(2)

>BS-i(TBS)は最低さま(?)

失礼ながらHNにさまを付けるのも変な感じがしますが(笑)
確かに東京サポーターの目線では、あまり好ましい実況・解説ではなかったかもしれませんね。
ただ、相馬氏の解説は極めて第三者的に見ればああいう形にもなり得るかと。
その反面、東京が展開したサッカーの意図を我々素人には分からない視点から語って欲しかった、というのもあります。
個人的には仰る通り、民放系の中継はどちらかのチームに肩入れした物が多いので、あまり好きにはなれません。
CSかNHK BSですかね。
あ、MXは別ですが。

posted by stanger@管理人 | 2008-05-05 01:17

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