2008年05月01日
審判問題を考える~2級審判員の独り言~ (下)
審判問題を考える~2級審判員の独り言~ (上)の続きです。
■インフラ整備が最大の課題■ 日本でプロと言えるレベルの審判は実質SRのみである。 そのSRの体たらくが招く数々の不祥事は、下カテゴリーに属する審判員達にも大きく影響を及ぼす。 日本最高峰であの程度ならば、その下のレベルはもっと低い、という三段論法が成り立つのは論理的には間違いではないし、それにより2級、3級の審判員がキックオフの前から冷たい視線を浴びなければならなくなる。 実際問題、我がFC東京のサポーターがするが如く「ク○レフリー」と罵声を浴びることは少なくない。 少年少女のサッカーにおいては、子供達よりも応援する大人が熱くなり、ジャッジ一つ一つに「どこ見てるんだ」「贔屓するな」と野次られることも経験した。 欧州や南米に比べればまだまだ生やさしいとはいえ、審判員が置かれる立場は、カテゴリーが上がるにつれて厳しくなってくる。 (余談だが、アルゼンチンの審判実情については、サッカー批評38号(双葉社刊)に詳しく掲載されているので、興味のある方はお読みになってはいかがでしょうか) だからこそ、審判員も下のカテゴリー時点からそれなりの環境を整えて、ステップアップをし、最終的には最上位でも堂々と笛を吹けるように養成するための仕組みづくりが必要ではないかと思う。 審判も選手と同様に経験は重要な要素になってくる。。 しかし現実は審判員の大半が、お父さんが子供のサッカーチームにおいて「仕方なく」資格取得する、ケースが殆どのようである。 つまりは自分のお子さんが卒業またはサッカーをやめると共に、審判業からも「早期引退」してしまうケースが多いのだ。 そのため地域の試合で副審を務める4級審判員は慢性的に人材不足になり、その上の3級審判員も不足しているケースが多い。 いざ新しく志を持った人が4級資格を取得しても、地域コミュニティにコネクションがなければ、審判割り当てをもらうことも出来ない。 要は審判資格という制度自体が、あまりにも地域活動に依存してしまっているのである。 なんらかの都道府県サッカー協会に所属するチームとかかわりのない人間が審判員活動を行ない、技術レベルを上げていこうとしても、実際に活動し経験を積む場所がないのである。 その一方で経験を積んだ4級審判お父さんは、子供が卒業を迎えれば「お役ごめん」とその積み重ねを捨て去ってしまう。 そのたびにまた新たなお父さんが補充され、4年間なり3年間なりのボランティア副審が生まれるのである。 この「目先の利益」に走る審判資格制度自体が、審判技術の向上の妨げになっているのではないだろうか。 もちろん、お父さん審判の存在は否定しないし、そういう方々がいなければ、地域の公式戦は成立し得ない。 審判業界においてお父さんほど頼りになる存在はいないのだ。 が、一方でやる気のある資格取得者に十分な機会が与えられていないというのも事実だ。 このような現状から、4級~3級までの審判員制度を二つのカテゴリーに分けてはどうかと常々考えている。 4A、4B何でも構わない。 エントリーするのは取得者自身。 4Aは少なくとも2級以上の取得を目指す人間で、審判技術の向上を狙う人がエントリー。 4Bは今まで通りの4種大会での副審活動を行なうことが出来る。 4Aにエントリーした場合は、都道府県サッカー協会が率先して割り当てを行なうと共に、取得後の講習などの受講を必須とさせる。 その取得後講習にて、実際の3級に上がるまでに必要となる審判眼やルールの徹底化を行なうのである。 実際に主審としての活動が行なえるようになるのが3級。 ここからが本格的な技術向上の場になるだろう。 4級同様に「とりあえず取得組」と「プロを目指す組」に分けて育成をしていっても良いのではないだろうか。 勿論各都道府県におけるサッカー協会が持つ予算枠も考慮しなければならないが、それぞれ弁当代程度の日当に色を付けてもいい。 ポイントは「審判員として上を目指す人々に、正しい審判のあり方」をきちんと説いて行く仕組みが必要だ、ということである。 クーパー走の結果や短距離の結果、そういった肉体面に重きを置くのは当然だが、それ以前にコントローラーとしてしっかりとしたコミュニケーション能力と判断基準、ルールの徹底とフレキシビリティを持っているかどうか、総合的に高いレベルでこなせる審判員を養成するためには、日本サッカー協会が中心となってこの審判問題の根底にある問題はなんであるか、を見つめ直す必要があるのではないだろうか。 ■審判は守られすぎている■ カードを出す、反則をとる、流す、いずれにせよ審判員の技術向上がなければ上手く機能しない。 審判問題が問われると必ず「審判も人なり」の言葉が提示される。 それは確かに正論であるが、それが錦の御旗のようにまかり通りすぎてはいないだろうか。 ミスをするのは仕方がないかもしれないが、それが繰り返されることは見ているもの、選手にとっても不快極まりない。 それがお金を払って観るプロの世界なら尚更だ。 インスペクターがいて、毎試合後には判定についての指導がある。 それで果たして審判技術が上がるだろうか。 審判員の技術向上は高いレベルの試合を観る、実際に触れる、そしてなにより選手と一体になって試合を運営していくという態度にあるのではないだろうか。 だからこそ審判員はもっと表に立って、何故自分があのようなジャッジをしたのか、何故あそこがカードだったのか、などを説明しても良いのではないだろうか。 アルゼンチンでは試合終了後にマスコミが審判にマイクを突きつける。 話すか話さないかはその審判の自由だが、矢継ぎ早に「あの場面はなぜオフサイドじゃないのか」などと質問が繰り返される。 それらを審判も対応することによって、周囲が自分をどう見ているのか、ファンや選手が期待するのはどんなジャッジなのかが身に染みて分かる。 更にはジャッジに対する最も必要なもの、自信と勇気が身に付くはずだ。 これに比べて日本の審判はどうだろうか。 せいぜいワールカップ前に記者会見の模様が流される程度で、その主審がどんな人なのかは一切伝わらない。 記者会見に臨むこともなく、今回のような様々な問題においても、当事者不在で犯人探しが行なわれる。 審判員が守られすぎているが故に、審判自信も不信感を買い、信頼を失っていってしまう。 もちろん一個人を渦中に放り込まない、という考え方も分からないではないが、もっと審判がきっちりと説明の場に立つことが必要ではないだろうか。 審判にとっては辛い状況かもしれないが、少なくともプロとしてピッチに立つ審判である以上、そのぐらいの責務を果たすべきではないだろうか。 この観点から言えば、自ら謝罪会見に立会い、カメラの前で頭を下げた家本主審の態度は評価できる。 全文が我々の眼に留まることはなかったが、少なからず家本主審がどういった人で、何を考えてあの場でジャッジをしたのか、は何も語らないよりは理解出来た。 記者会見などについては、良い時悪い時に限らず行い、良い場合はきちんと評価もして欲しい。 どの点のジャッジが素晴らしかった、そういう声を聞けることは更なる技術向上へのモチベーションにもなりうる。 いずれにせよ、審判の声、というものがもっと重視されても良いのではないだろうか。 審判員がBlogで普段の生活を語るのも面白いだろう。 (コメント欄が荒れる要素は多分にあるが・・・) そしてまた、もっと審判に関するデーターが充実していても良いのではないだろうか。 「xx主審のカード提示統計は、60分から75分が多いのか」 こういう物はファンにとっても新しいゲームの見方を提示することになるし、審判員も客観的に自身の行動を見直す良い機会になる。 「審判も含めてのゲームであり、審判が人であり、間違えることもある」 と言い訳のように言うのであれば、審判が守られすぎる環境と言うのをもう少し開放してみてはどうだろうか。 ■選手とサポーターもルール提供の場を■ 以前サッカー雑誌で、Jリーグの選手にルールテストを受けさせたところ、悪い結果だったという記事を読んだ記憶がある。 スタジアムでは自分が応援しているチームの選手が倒されたと言って、正当なジャッジにも関わらず審判に悪態をつく輩がいる。 確かに審判員も問題が多い事は認めざるを得ない。 が、本当に審判だけの問題だろうか。 プロ野球は各球団のキャンプに審判員が帯同して、一緒にキャンプを行う。 これは非常に良い試みだと思う。 投手もキャッチャーもその審判の癖を掴むことが出来るし、逆に審判員にしてみれば、各選手の癖を掴むことが出来る。 サッカーについても同様に、審判員をキャンプに帯同させてはどうだろうか。 そこで選手に対してのルール講習会を持つことで、新しい規定についても選手と審判が統一した見解を持てる。 これはシーズン開幕以降の無用なルール解釈の違いを発生させないことにも繋がる。 そしてサポーターに対しても、もう少し門戸を広げて、審判経験者によるゲームの観方講座などで、どういう点に注意してみると面白いのか、などの場を提供しても良いだろう。 4級審判員への入り口として、審判入門のような講座を設けて、審判員活動の実際を伝え、「やってみようかな」と思ってもらえる環境整備も良いかもしれない。 これらのアイディアはあくまでも私が「あったらいいな」と思うだけのことである。 自分が審判員だからではなく、一サポーターとして楽しく観戦するためにも、こういったものがあれば助かるように思う。 更に個人的なことを言えば、今季の私のシーズンチケットで指定された座席の後ろには、全くルールを理解せずに、FC東京の選手が倒れるたびに 「しっかり見ろよ、xxさんよー」 と叫ぶおばさんがいる。 その声を聞くと、本気でルールブックを投げつけて 「これ読んでから野次れボケ!」 と言いたくなる(あくまでも審判としてではなく、サポーターとしてです・・・) 指定席がために、今シーズンずーっとあれに耐えると思うと、味の素スタジアムに行きたくなくなりそうで怖い・・・。 つまり、聞くに耐えない野次は周囲の雰囲気もまずくするということだ。 せっかく勝った試合でも、気の利かない野次で勝利の美酒に酔えない時だってある。 そういうサポーターの観戦知識を増やす意味でも、審判やルールについて学べる機会があっても良いのではないだろうか。 ■まとめ■ Jリーグが始まって20年と経っていない。 日本のサッカー文化全体でも、まだまだ100年も経っていない。 毎年刻んできた歴史の上で、代表はワールドカップにも出場するなど、サッカーは近年飛躍的に成長を遂げている。 がその反面で、審判員という目立たずも重要な役割についてはあまり成長していない、というのが一審判員としての見解だ。 選手、スタジアム、サポーター、チーム、審判。 あらゆる構成要素が高いレベルで融合して、初めて日本のサッカー文化は新たなステージへと立てるのではないか。 せっかくJを中心とした新たなサッカーの歴史が萌芽の時期を迎えているのだから、審判も冷静に自分たちを認め、必要なことを考え実行する時期に差し掛かっている。 サッカー協会、審判協会と組織の問題もあるが、ここは一緒になって苦難の時を乗り越え、より良いものを作り出すことを強く求めたい。
posted by stanger |23:01 |
考察 |
コメント(23) |
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この記事に対するコメント一覧
審判問題を考える~2級審判員の独り言~ (下)
素晴らしい提言が散りばめられているエントリですね。
審判問題とは、決して個々の審判の素質だけのものでは無いのだと気付かされました。
現在の審判員だけで無く、皆が意識を改めないといけないと思います。
posted by なるほど | 2008-05-01 23:35
審判問題を考える~2級審判員の独り言~ (下)
そういえば、サッカーの細かいルールって意外とわからないな、と昔から思っています。
選手がタックルを受けたときも、足にいってるのにファールの時もあればそうじゃないときもあったりと(アドバンテージをみたわけでもないのに)。そういうときファールになるのはどういう時なのか?といわれても意外と知らないなと・・・。
スタジアムで見るときなんかは、たくさんみてきた試合からの経験でファールかそうじゃないか一緒にいる友人と話したりします。
>そしてサポーターに対しても、もう少し門戸を広げて、審判経験者によるゲームの観方講座などで、どういう点に注意してみると面白いのか、などの場を提供しても良いだろう。
4級審判員への入り口として、審判入門のような講座を設けて、審判員活動の実際を伝え、「やってみようかな」と思ってもらえる環境整備も良いかもしれない。
長い引用ですが、是非やってもらいたいです。
posted by Kris.S | 2008-05-01 23:36
審判問題を考える~2級審判員の独り言~ (下)
とてもわかりやすい説明で非常にためになりました。これからもブログ頑張ってください
posted by ウーチェ | 2008-05-01 23:49
審判問題を考える~2級審判員の独り言~ (下)
ご自身の体験を元に現状を分析し解説した前半を特に興味深く拝見させていただきました。
なかなか審判の現状というのは見えにくいものなのでとてもわかりやすかったです。
おっしゃっていることは本当にごもっともだと思います。
後半の提言も良し悪しはあると思いますが、これもまたとても興味深い。
実際やるとなるといろいろと問題はあるのでしょうが、考えてみないと始まりませんよね。
全体的に理想論や抽象論に留まるのではなく現状を踏まえた現実的な分析・提案がとても参考になりました。
ありがとうございました。
>書けばどなたかが見てくれて、コメント頂ける。
>そんなスポナビ+に本当に感謝です。
私もこんないい記事にめぐり合えることもあるスポナビ+に本当に感謝ですね。
posted by ます | 2008-05-02 00:56
コメントありがとうございます
投稿から短時間で多くのコメントを頂きありがとうございます。
今後とも忌憚なきご意見を頂けましたらとおもいます。
>なるほどさま
(上)に続いてのコメントをありがとうございます。
そしてまたお褒めの言葉も頂き恐縮です。
私自身の提言が正しいとは全く思いません。
ただ、Jリーグを初め、日本のサッカーは色んな意味で過渡期に差し掛かっているように思います。
なので、サポーターの観点、審判の観点、そしてプレーヤーの観点で、もっとたくさん前向きに考えていく機会や、議論の場があれば、と思っていますので、書かせていただきました。
>Kris.Sさま
私自身も利害関係のない、FC東京以外の試合を冷静に観戦する際に、ふと
「あれ?どうだっけ?」
と思うことが多々あります。
その度に自分の知識って浅いなぁ、と反省してはルールブックを手に取りますが、たいていは酔っ払ってしまうケースが多いです・・・。
FC東京の例で恐縮ですが、シニアの方に向けた観戦ガイドのような企画もやっています。
ルールは別としても、そういう企画があればもっと楽しい観戦が出来そうですね。
>ウーチェさま
ありがとうございます!
そのような言葉を頂くと頑張ろう、というか思ったことを書いてみようと思います。
是非またお立ち寄りください。
>ますさま
>後半の提言も良し悪しはあると思いますが、これもまたとても興味深い。
勿論です。先にも書きましたが、自身が正しいとは露ほどにも思いません。
が、ここで書いてみて、ますさまから頂いたようなコメントを見ることが、自分にとっても「あー、ここが浅いな」と振り返る良い機会になります。
基本的にはFC東京だらけですが、ぜひとも今後もお暇な折には、客観的なコメントで気づきを与えていただければと思います。
皆様、本当にありがとうございます。
posted by stanger@管理人 | 2008-05-02 01:08
審判問題を考える~2級審判員の独り言~ (下)
すばらしい内容でした。上下で一気に読んでしまいました。
クラブの練習に審判の帯同はいいかもしれませんね。
ファールが減るのにもつながるし、審判の経験もつめます。
また、野次るおばさんの話、少し考えさせられました。
自分も「今のファールだろ」と叫んでは見たものの、
スローで見ると、しっかりボールにいっていて、
こっぱずかしい思いをすることがあるので。
観戦の側も、好きばかりでなく、
勉強が必要だと感じました。
ありがとうございます。
posted by teio | 2008-05-02 01:33
審判問題を考える~2級審判員の独り言~ (下)
一介の犬サポです。
タイトルがタイムリーな話題だったため、興味深く読んでみました。
ボクはサッカー経験者ではないため、まだまだ勉強不足なことが多く、審判員からの視点を知ることができ、色々と考えさせられる内容でした。
普段はゴール裏の自由席から観戦しているため、どうしても判定に対して「サポーターのひいき目線」で見ることがほとんどであり、周りの雰囲気もあり、改めて冷静に判断していない気がします。
ほかの方も述べているとおり、もっともっと学ばなければなりません。
それと同時に、審判を取り巻く環境をよりよい方向へと変えていく必要性も感じました。
具体的に何をどうすれば良いのかがわかりませんが、今回の出来事がきっかけとなり、少しでも良くなればなと思います。
この提言を通じて、多くの方が考えるきっかけとなるよう、心より願っています。
これからも審判活動の方も、頑張ってください。
posted by Hide | 2008-05-02 02:34
コメントありがとうございます(2)
風呂から出てビール飲んで寝るか、と思っていたら、更なるコメント頂いてました。
ありがとうございます。
>teioさま
>また、野次るおばさんの話、少し考えさせられました。
いやいや、おばさんは想像される以上にレベルが低いんです・・・。
誰の目から見ても正当なチャージでも文句なんです・・・。
よろしければ紹介しますが(笑)。
>クラブの練習に審判の帯同はいいかもしれませんね。
ただ残念なことに、J1を裁くレフリーがそれをすると公正さを欠くと判断される可能性もあるかという思いもあります。
私は野球はど素人なんですが、野球の球審とサッカーの主審、公正さの観点は何が違うんですかね。
どうしようもないコメントですみません・・・。
>Hideさま
浦安在住の身としては、福アリ大好きですよ。
FC東京がアウェーでサッカーを観れないときにはいつも伺っています。
>「サポーターのひいき目線」で見ることがほとんどであり
それはしょうがないですよ!
私も偉そうに書いていますが、試合のReviewは帰宅後もう一度ビデオを観て冷静に書いています。
スタジアムにいて冷静に、自分の応援するチームを観ることができるサポーターなんているわけないんです。
私の文章が拙いので、「サポーターも勉強せい!」と捉えられてしまいましたが、そういう観点ではなく、楽しくサッカーを観る意味でも、審判の観点ってのは持っておいても損はないんじゃないかな、程度のものです。
どうでもいいんですが、ソーセージ盛り、大好きです。
posted by stanger@管理人 | 2008-05-02 02:47
審判問題を考える~2級審判員の独り言~ (下)
大変興味深く拝見させていただきました。
提言を実施するにあたって手っ取り早いのは、組織の幹部に働きかけることでしょうか。
今から組織に進入して出世するのは難しいですしね。
ということで、現状に不満を持つサポが協会に対して意見書を提出するというのはいかがでしょう?
個別では弱いのでチーム毎にサポがとりまとめたり。
サポーターズ協会の全国組織などがあればサッカー協会に対する一種の圧力団体として強いと思うのですが。
大変立派な提言をなさっておられるので、あとは実行あるのみですね。
実際に行動なさるときは微力ながら協力したいと思っておりますので、そのときはBlogにて発表をお願いいたします。
posted by 通りすがり | 2008-05-02 02:53
コメントありがとうございます(3)
>通りすがりさま
コメントありがとうございました。
>提言を実施するにあたって手っ取り早いのは、組織の幹部に働きかけることでしょうか。
>今から組織に進入して出世するのは難しいですしね。
仰る通りです。
自分がどれだけ同じ志を持った方を集め、しっかりとした意見を言えるのか、草の根であってもどこかで行動を起こしたいと思います。
まだまだ自分の中できちんとしたロジックが組み立っていない部分もあるので、そこを整理した上で、実行に移していきたいと思います。
>実際に行動なさるときは微力ながら協力したいと思っております
ありがとうございます。
こういった形でも、同意してくださる方がいるというのは、本当にこのBlogをしていて良かったと思います。
思い付きでは論破されるだけなので、しっかりと論理構成を作ったうえで取り掛かりたいので、時間がかかるかもしれませんが、その節はお願いいたします。
posted by stanger@管理人 | 2008-05-02 03:04
審判問題を考える~2級審判員の独り言~ (下)
遅ればせながら失礼いたします。たいへんよい提言だと思いました。
Jリーグ機構はTV中継に対してオフサイド判定などのVTR放映を控えるように通達していると聞いたことがあります。これも審判の過剰な保護になるかもしれません。現在のJリーグやJFAは情報公開という面から見て後ろ向きな印象があります。そういう中で、よりオープンにという提言はたいへん重要で有意義だと思いました。
選手と審判とサポーターが相互理解を深め、上手にコミュケーションをとることが、いい試合をつくることにつながるのではないかと期待します。今後もよい記事upを期待します。
posted by うが | 2008-05-02 14:51
審判問題を考える~2級審判員の独り言~ (下)
自分が常々思っていた疑問を明快に整理された提言、非常に参考になり、共感します。ほぼ意見に賛成なんですがちょっと言いたくなったのでコメントを。邪魔だったら削除してください(笑)
俺はどうしても試合がコントロールできない主審を見ると「試合を壊された」とすぐ思ってしまいます。実際、コントロールできなかったと後で録画を見直しても思うんですが、判断基準を杓子定規に適用して、コミュニケーション能力をあまり重視していない審判委員会・協会に問題があると思ってます。
エントリーでおっしゃるように審判が下部のどのカテゴリーでも高圧的な態度で選手に接しているのなら、いつまで経っても「試合が壊された」ように感じると思う。あの試合にしても家本氏のジャッジは妥当な範囲だったかもしれないけれど選手にもわからないから当然サポにもわからない状態だったんじゃないッスかね?
実際、常態化していたから研修にも行かせたんだと思うし、改善したからあの主審をさせたんでしょうが、この試合後、主審がコントロールできなかったのが問題という趣旨で委員会が理由としてあげてました。
今まではたとえ問題があっても明言されず擁護されていたように記憶していたんで、踏み込んだ発言だと思うけれども、じゃ、研修でコントロールについて教えなかったのかと逆に問いたいくらいです。
管理人さんがおっしゃるように選手・サポ側にもルールへの不十分な理解があることも原因だと思う。実際、ゼロックスで岩政のファールをどれだけの人が妥当なものとみたんでしょうか。正直に言えば自分はよく理解していなかった。出さずに十分注意すればいいのにという程度で考えてました。そこは遅ばずながら反省してます。
だから、サポ・選手は十分勉強しろ!!という意見もあるのは確かに最もなんだけど、問題となったルールの説明、ファールを判断した審判への評価を選手・サポに試合後にでも知らせるような場を作り、改善を促していくのが統括する組織が行う建設的なやり方なんじゃないでしょうか?
当然選手・サポの協力は不可欠だけれど、委員会・協会は審判に円滑なコントロールを求めるなら、審判個人に任せっぱなしで失敗したら擁護するよりも審判が選手とコミュニケーションを十分とれるようにし、選手やサポにもルールや問題となる判断を説明していくような態度をとってほしいと願ってます。
あくまでもサポ視点だと思うけど、SRやJでやっている審判はまた違う意見もあると思うしそれはそれで知りたい。
posted by ブランク | 2008-05-02 15:44
審判問題を考える~2級審判員の独り言~ (下)
はじめまして、通りすがりのものです。
普段長いブログは飛ばしてしまうのですが、興味深い内容で最後まで読ませていただきました。審判の方からの視点はとても貴重だと思います。
どうしてもサポーターは応援しているチームよりの視点になってしまいがちだという自覚があるので、極力審判にヤジを、少なくともスタジアムでは飛ばさないようにしています。後でビデオを見て「くそ、やっぱりおかしいやないか」と悪態つくことはありますが(笑)、やっぱりスタジアムでは気持ちよく過ごしたいですよね。
審判制度などはよくわかっていないので、そうした部分についてはコメントをする素養がないのですが、審判が守られすぎている、という点は自分の意見とも重なるところが多かったです。
個人的には、トップリーグの試合については、質の向上のためにも全試合についてジャッジも含めた評価や分析がなされるべきだと思います。全試合はさすがにマンパワーの面で無理だとしても、「荒れた」試合については何らかのコメントを協会が出すべきだと思います。僕はサンガファンで、新潟戦のビデオを見て怒り狂ったクチですが、仮にあの後協会が「ジャッジ自体は不当なものではなかった」という声明をはっきり出すなり、「不安定な部分があった」という声明を出すなりしてくれれば、ああ、そうなのか、と少しは心の整理がつきますし、また試合を見に行こうかな、という気にもなります。それが放置では、当分試合を見に行く気にもならないですからね。またあの惨劇が繰り返されるのか、と思いますし。
いまの協会のスタンスは「正しければ何も言う必要はない、グレーゾーンやややブラックゾーン程度なら黙っていてやり過ごそう、ブラックゾーンもはみだすくらいすごいときだけ何かすればいいや」という感じだと思うのですが、一応お客さんであるサポーターの心情からすると、いずれにせよ何か言ってくれたほうが納得できますし、少なくとも「サポーターが少ないチームだからないがしろにされているのかな?」という疑惑を持たずにすみます。
ちなみに、審判の傾向を統計的にまとめているサイトは存在しますね。見てみると、外国人にやたら出す審判とか、試合開始直後にがつんとやってコントロールするタイプ、放置しておいて終盤に荒れるタイプなどわかって結構面白いです。
posted by snichnd | 2008-05-02 16:30
審判問題を考える~2級審判員の独り言~ (下)
すばらしい意見ですね。
とても参考になりました。
これはおすすめエントリーに入れてほしい記事ですね。
posted by だいだら | 2008-05-02 23:11
コメントありがとうございます(4)
>うがさま
コメントありがとうございました。
>Jリーグ機構はTV中継に対してオフサイド判定などのVTR放映を控えるように通達
これは知りませんでした。
これはまた審判員への過保護っぷりが・・・。
トップクラスのレフリーは1対選手+サポーターという、多勢に無勢の状況に置かれるため、保護する必要はありますが、そういうことをすればするほどミスジャッジに対しての見る側の目が厳しくなるんだと思います。
軽い言い方ですが、そういう状況も観る側と共有をして初めて
「ま、審判も人間だし、これだけ微妙な判定をあのスピードでは難しいんでここは穏便に」
と言えるのではないかと思います。
あまりに情報が開示されず、「正当だった」「事実はなかった」と言われても、密室談義にすぎませんね。
外の血を嫌いがちなサッカー協会の体質も多分に影響があるんでしょうが・・・。
これからもそういう観点も磨いて、読んで頂けるような投稿をしたいと思います。
>ブランクさま
総合的なコメントありがとうございました。
邪魔なんてとんでもない。ありがたいっす!
私の拙文からはなかなか伝えられないのですが、私としては審判擁護のスタンスではあります。
ただし、守る以上は今のままでは単なる「グレーな解決」で、どこかにわだかまりを残したままでしかないと思っています。
ですのでコミュニケーション、情報開示という「成すべきこと」を成した上で、サポーター・選手に対してもルール知識の習得をお願いすべきだろうと思います。
どこぞの「ガラス張りの政治」ではないですが、やはりある程度起こっていることを晒してあげなければ、付いて来てくれる人も去ってしまうのではないかと思っています。
ですのでサポーターの視点はサポーターの視点として、間違った部分は声高に叫んでいくべきだと思います。
その上で、審判の立場も踏まえて頂けるとありがたいです。
私の場合は、選手・審判・サポーター、どの目線で観るべきか迷うことが多いですが(苦笑)
またお願いします。
>snichndさま
長い文章ですみません。
サッカー中毒の上、活字中毒なので(笑)
>後でビデオを見て「くそ、やっぱりおかしいやないか」
実はそれがサッカーの醍醐味の一つでもあると思ってますが、楽観的すぎですかね?(笑)
>僕はサンガファン~またあの惨劇が繰り返されるのか、と思いますし。
仰るとおりだと思います。
サポーター・選手にとってはその試合が良くても、次節以降に大きく響きますよね。
つまり公正とは思えない判断で、次の試合で公正なゲームが成り立たなくなるのですから。
確かに審判目線ではその試合を裁くと言う観点では良いのでしょうが、サポーターと選手にとってはそうはいきません。
だからこそもっと情報開示なり、なんらかのコメントが必要にもなってくると思います。
同じことの繰り返しですが、そういうスタンスこそが審判も人である、との認識を広めるんだと思いますが・・・。
>審判の傾向を統計的にまとめているサイトは存在しますね。
えー!知らなかった。
もしまたここを見られることがあれば、ぜひともURLをご教示下さい。
皆様、熱いコメントありがとうございます!
これからもお願いします!
posted by posted by stanger@管理人 | 2008-05-02 23:31
コメントありがとうございます(4)
>だいだらさま
そんなお褒めの言葉をありがとうございます。
拙い考え、文章ですが、少しでも参考にして頂ければうれしいです。
>これはおすすめエントリーに入れてほしい記事ですね。
いやいや。
無駄に長い"活字フェチ"の文章ですから、おすすめの方々のようにコンパクトにまとめられない限り恥ずかしいだけですので、ひっそりやっていきます・・・。
posted by stanger@管理人 | 2008-05-02 23:47
審判問題を考える~2級審判員の独り言~ (下)
大変勉強になりました。
サッカーだけに限らないかもしれませんが、
審判やジャッジの問題が起こると、
「あの審判(ジャッジ)はけしからん!」
「それを放置する協会はけしからん!」
という話で終わってしまう場面をよく見ます。
そんな場面に遭遇したので、
勝手ながらリンクを貼ってしまいました・・・。
熱心なサポーターの方の気持ちも分かりますけどね。
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/yomiuraclub/article/95
僕のような素人には、stangerさんのような経験も交えた
建設的な意見は大変貴重です。
stangerさんも仰るように、
ラグビーTV中継が参考になると思いますね。
審判の声がとても面白い。
印象的なのはその時の声がとても穏やかだということです。
それから、ラグビー中継といえば、副音声でルール解説
っていうのもよくやってますね。
正直、サッカーのTV中継は、解説・実況の方が、
単なるファンになってしまってるパターンが多い。
ルールや戦術をもっと丁寧に解説してくれれば、
ファンのレベルもあがるのかなあと思います。
もっともサッカー人気がラグビー並みになるのは寂しいですが。
posted by 素人 | 2008-05-03 13:20
審判問題を考える~2級審判員の独り言~ (下)
再び通りすがりです。
分析サイトのURLは
http://www.ne.jp/asahi/ssato/soul/tbsoccer/j_referee_card_ranking_2007.htm
です。
posted by snichnd | 2008-05-03 16:05
コメントありがとうございます(5)
>素人さま
コメントをありがとうございます。
>熱心なサポーターの方の気持ちも分かりますけどね。
私自身もサポーターという顔を持っているので、気持ちは痛いほど分かります。
今日も観戦に出かけましたが、スタンドからはFC東京の選手が削
オーイ!」と叫びますし(苦笑)。
勝つためにやっている人々と、それを中立的に見る者。
立場が違いますから、協調しないと出来ないと思います。
>印象的なのはその時の声がとても穏やかだということです。
ラグビーの審判の方の声、確かにそうですね。
良い意味で「指導者」なのだと思います。
あれだけ激しいプレーの応酬なのに、荒れることがない、ってのは、ラグビー素人からすると本当に不思議です。
またお立ち寄り下さい。
>snichndさま
わざわざありがとうございます!
非常に参考になりますね。
誰とは言いませんが、審判目線で見て、「アチャー」って方はその通りでした(苦笑)
でも、私がいいな、と思っている審判の方、平均以下のカード枚数で、統計だけ見ると、私の目も強ち間違ってなかったかと(笑)。
カード統計だけではないですが、カードの枚数も少なく、流れるようなレフリングが理想ですね。
ありがとうございました。
posted by stanger@管理人 | 2008-05-04 00:39
審判問題を考える~2級審判員の独り言~ (下)
大変興味深く拝見いたしました。
具体的で、論点もしっかりしていて、大変勉強になりました。
私事ですが10数年ぶりに4級の資格を取りました。前回は「座って聞いていれば良い」スタイルでしたが、今回は審判員としての日ごろからの心構え(人間としての基本的頃構え)などにも触れた話があって、随分と中身が濃くなったような気がしました。
posted by いたそば | 2008-05-04 00:47
コメントありがとうございます(6)
>いたそばさま
コメントありがとうございます。
>私事ですが10数年ぶりに4級の資格を取りました
ということは、お子様の試合のためですか?
(勝手な推測ですみません)
是非是非積極的に手を上げて、ジャッジをして下さい!
>今回は審判員としての日ごろからの心構え
最近は講師の方によってアレンジがだいぶ出てきたようですね。
私が4級講習を受けた際の講師の方は「流すことの大切さと勇気」を中心に話されていました。
当時は「副審しか出来ない4級にそんな話されても」と思いましたが、現場に立つと副審にも「流す大切さ」があると実感しました。
一緒に頑張りましょう!
posted by stanger@管理人 | 2008-05-04 01:48
審判問題を考える~2級審判員の独り言~ (下)
大変興味深く読まさせていただきました。
ご自身の経験からくるお話は大変参考になりました。
私は国内外問わずサッカーが好きで見ているのですが、
日本の審判の方はあまり笑顔が無いなと感じています。
一つ一つの判定への対処の仕方でコミュニケーションをとれるか不信感を募らせるかが決まると思いますが、
全体的に高圧的な印象を持ってしまいます。
表情や言い方一つで大きく変わるのではないでしょうか。
ただそれは審判に限った事ではなく選手側にも問題は有ると感じています。
理想論かもしれませんが、お互いが先入観お持たず
人間同士としてコミュニケーションを取ろうという意志を持たなければならないと思います。
今年は毎節のように審判問題が出てきますが
早くこのような状況は無くなって欲しいです。
最後にオフサイドのリプレイが無い事や
ファウルのリプレイの少なさが協会の意思だとしたら
そのような体質が将来の日本サッカーに暗い影を落とさないか心配です。
読み応えのある素晴らしいブログに久々に出会えました。
これからも読まさせていただきたいと思います。
長文失礼致しました。
posted by 年寄り | 2008-05-05 21:02
コメントありがとうございます(7)
>年寄りさま
コメントありがとうございます。
>日本の審判の方はあまり笑顔が無いなと感じています。
これは上川氏が2002年ワールドカップで指摘されたことにもなりますよね。
先日思い立って2002年と2006年の上川氏が主審を務めた試合を見比べました。
仰るとおり、笑顔の差が違いました。
無論4年の間に氏が研鑽を積んで、審判技術を上げられたこともありますが、氏が2006年の事前事後で言われていたのは、笑顔でのコミュニケーションでした。
日本人のメンタリティとして苦手な部分かもしれませんが、3位決定戦で笛を吹いたという、上川氏が体現したことを我々審判員は常に意識しなければなりません。
頂いたコメントで、自分が足りない笑顔を再認識しました。
普段からあまり笑わないタイプなので(苦笑)
皆様からたくさんのコメント、お褒めの言葉を頂き、次はいつこんなものが書けるだろうかと不安ですが、見たまま、感じたままを書き続けますので、お暇な折にお付き合い下さい。
感謝致します。
posted by stanger@管理人 | 2008-05-07 01:32


