2008年04月15日
【FC東京】今更ながらのJ1 第1節~第2節Review
今更ながらではありますが、あくまでも「メモ」として、J1第1節&第2節のReviewを掲載します。 各Reviewにおいてのまとめ方は下記の通りです。 ①試合前の注目ポイント ②試合ハイライト(良かった点) ③試合ハイライト(悪かった点) ④相手チームの印象 ⑤次節以降の注目ポイント TV観戦についてはその旨標記いたしますが、標記なしについてはスタジアムで観戦したものとします。
■第1節 vsヴィッセル神戸戦(味の素スタジアム)■ ①試合前の注目ポイント 一年の計は元旦にあり、なんて事を言うと古臭いと笑われるかもしれないが、ことプロリーグにおいては、そのチームがどういった方向性でシーズンを過ごしていくか、という意思表示の場ともなる。 「Moving Football」を掲げた城福新監督の下、プレシーズンから行なってきた練習の成果が見れるかどうか、これが筆者の注目点であった。 これが垣間見れないようであると、年末までのチームの方向性がブレてしまう。 よって、この試合で見たかったのは「ボールと人が動くサッカー」の端緒だけでも実感できるかどうか、ただそれだけであった。 ②試合ハイライト(良かった点) 前半25分過ぎから期待していた攻撃の形が見られるようになった。 28分、左サイドの梶山が大きくサイドチェンジ、ボールを受けた徳永が縦に突進してセンタリング。 徳永が石川に繋ぎ、エメルソンとの連携を試みたところでDFにクリアされたが、サイドチェンジから空いたスペースに人が走りこんで繋いでチャンスメイクをしようという、見ている側にも意図が伝わる攻撃であった。 その後の36分にも左サイドから羽生⇒エメルソン⇒羽生⇒石川と少ないタッチでシンプルにボールと人が動き、チャンスを演出した。 未完ながらも、期待をした城福監督の目指すサッカーと、それを実践しようとする選手の高い意識を見て取れたことで、筆者は大満足であった。 更には39分の得点シーンでも、今まで見ることのなかったサインプレーから得点も、昨シーズンには見られなかった印象的なポイントである。 また、期待のカボレも、相手DF4人を引き連れてハーフウェイからペナルティまで実に40m近くをドリブルしたスピードと技術力は、多くの期待をせざるを得ないほど衝撃的な瞬間であった。 ③試合ハイライト(悪かった点) 後半に入ると、開幕直後でフィジカルが出来上がっていないことと、前半からのハードワークが響き一転して神戸の早い攻撃に悩まされた。 サッカーというスポーツ自体、90分間攻め続けることは出来ないので、このこと自身を悪い点として上げる気はない。 スタンドから見た悪い点は、相手がシステム変更してきた際のマークの受け渡しや修正が即座に行なわれなかった点である。 後半頭から入ったボッティと須藤がそれぞれの役割をこなすなかで、東京は誰がボッティを止めに行くのか、須藤のマークの引渡しをどうするのか、といった点が即座に修正されなかった。 そのために、中盤でボッティが自由にボールを触ることを許してしまい、リアクションサッカーとならざるを得なくなった。 シーズン初戦で各選手試合感が鈍っていたことを割り引けば、引き分けで終われたことは幸運であったかもしれない。 ④相手チームの印象 神戸は大久保が怪我の影響で欠場だった。 FC東京としてはこれが有り難かったというのが正直なところだろう。 先発の松橋が序盤こそチャンスを作ったが、その後存在感を失ってしまったことから、松田監督は慌てて交代枠の一つをハーフタイムで使わざるを得なくなった。 大久保がいれば、慣れたレアンドロとのコンビネーションから多くのチャンスを演出したことであろう。 更には新戦力の金南一が中盤の底で聞いており、ボッティとのセンターラインもなかなかのコンビネーションであった。 「このチーム、ベストメンバーなら上位に行きそうだ」 と純粋に思わせられたし、年々の補強が非常に的確であることが感じられた。 着実に、中期的なヴィジョンの下で補強を行なっているチームの好例であろう。 FC東京が見習うべき点が多かった。 ⑤次節の注目ポイント 個人的には第1節ということもあり、80点以上の満足度であった。 次節の注目点としては、攻め込まれた時や相手がシステム変更を行なってきた際の試合中の修正が出来るかどうか、とする。 これは主にベンチワークの話でもあるので、我々観戦しているものからすれば伝わらない「言葉」の部分もあるが、少なくとも選手交代やフォーメーション変更といったところで、この部分を感じられるかどうかを注視したい。 ■第2節 vsアルビレックス新潟(東北電力スタジアム)■TV観戦 ①試合前の注目ポイント 開幕戦でその片鱗を見せた「Moving Football」。 注目ポイントは神戸戦の⑤で言及した通り、「状況に応じた戦術・戦い方の変更が出来るか」であった。 ②試合ハイライト(良かった点) 試合は6分から11分の僅か5分の間に、3点を奪うという、序盤から大味な展開(FC東京サポーターにとっては大喜びの)となった。 特に梶山⇒石川⇒エメルソンと繋いだゴールは、新潟DFが試合開始直後で動きが鈍かったのを差し引いても、相手DF陣を翻弄するシンプルで美しいゴールだった。 このゴールが流れからのゴールで、城福監督のメッセージを実践したものだとすれば、8分のカボレのゴールは、前節同様工夫されたセットプレイからのゴールであった。 ショートコーナーから単純に放り込むのではなく、「プレッシャーがなければ中に入って狙ってもいい」というメッセージが強烈に伝わるものであった。 (この試合以降、石川の怪我もあって、こういうシーンがないのが寂しいが・・・) 自分達で流れを作り、その流れを逃がすことがなかった、という点では、この日の前半は、シーズン序盤にも関わらず、素晴らしい内容であった。 注目ポイントであった「状況に応じた戦術・戦い方の変更が出来るか」については、2失点した後ではあったが、疲れの見えるエメルソンを守備的な浅利に代え、中盤の底をしっかりと構え直したこと、石川・カボレをそれぞれ川口・赤嶺に代えて前線から守備をさせた。 これにより、「自分達が主導権を持って攻撃する」⇒「受け止めてカウンター」という試合の中での意識変更が如実に見て取れたことから、注目ポイントに対する答えを得ることは一応出来た。 が、欲を言えば、相手のペースになっている時に、ピッチ上で選手が判断をして被害を最小限に食い止めるようにしてくれると有り難いが・・・。 開幕直後、尚且つやっているサッカーを変えるという変革期にそれを求めることは無茶苦茶な要求であることは重々承知だ。 ③試合ハイライト(悪かった点) 上記②で触れたように、「状況に応じた戦術・戦い方の変更が出来るか」に関しては確認が出来た。 が、悪い点としては守備の仕方である。 自分達がボールを持って攻めている間はDFラインも高く保たれ、相手が弾き返したボールに対しても前で勝負が出来ていた。 が、後半は相手がボールを持つと、必要以上に守ろうという意識が出てしまい、ずるずるとDFが下がって対応するのである。 新潟が率先して前に出てきたとはいえ、ドリブルする相手に対して無用に下がって守備をすることで、相手が使えるスペースは増え、更にはミドルシュートのコースまで開けてしまう。 内田が見事に突き刺したミドルも、「前で守備をする」という意識があれば、自由にドリブルさせてシュート、という一連の流れを断つことが出来たはずだ。 この「下がる守備」は昨シーズンから散見されている。 相手が独特の間合いで来るドリブラータイプならまだしも、誰彼構わず下がって対応する守備には正直辟易とさせられる。 逆に下がっての守備と言うのは、センターバック同士、DF同士でチャレンジ・カバーリングの役割分担が出来ていないから引き起こされる問題でもある。 この辺りの守備の仕方、はこの試合で見られた要改善点である。 ④相手チームの印象 個人的には「苦手」というイメージのあったチームだけに、拍子抜けしたというのが正直な感想だ。 中盤でリズムを作るマルシオ・リシャルデスを欠くだけに、守備から攻撃に移るスピードなどに問題が出ることは分かる。 が、この日の新潟の問題点は守備であったことは明白だろう。 DFラインが今季からの組合せではないことを考えると、原因は組織的な守備にズレが生じているのではないかと思う。 昨シーズンからの継続路線にも関わらず、このような守備の綻びが見られるのは「どこでプレスを掛けるのか」という約束事が成されていないことにあるのではないだろうか。 更にはそこにGKとセンターバック2枚の間の連携不足が積み重なった結果ではないかと思う。 新潟の特徴は早いプレスと一気呵成に繰り出すカウンター、というのが筆者のイメージである。 この日の後半に見せたプレーが継続してできること、そしてマルシオ・リシャルデスが戻ってくれば、寺川、田中、松下といった選手のスピードと、矢野というストライカーが活きて来るのではないかと思う。 後は新外国人のフィットか・・・。 ⑤次節の注目ポイント 悪かった点がそのままこの項目に該当する。 下がっての守備は何一つ良いことがない。 これはDFラインの選手を交換してでも修正すべき事項である。 吉本、茂庭の二人が決してダメということではなく、その守備方法自体が危険を招きやすいということである。 非常に細かい点ではあるが、せっかく前が良いサッカーをしているだけに、後ろがいかに勝負した守備を出来るか、を注目してみてみたい。
posted by stanger |00:55 |
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