Football Memorandum

FC東京 vs 川崎フロンターレ(J1 第8節 味の素スタジアム)

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こうしてみると勝った時しかブログ更新してない・・・。
これはあんまり良くないことですね。負けた時こそしっかりと時間作って更新しないと。
反省する次第です。

セレッソ戦からの4連敗を簡単に振り返ってみると、パスサッカーを展開する割には、簡単なパスミスやMFにボールが入った時の周りの動きが遅れてカットされたりが多かったですね。
相手がハイプレス掛けてくるとその傾向は顕著に。
セレッソも横浜も大宮も仙台も、要所要所でそういう玉際の弱さがと動きの少なさが目立ってました。
なんとか1点返しても、その弱点が出てしまい、対応が後手後手に。
確かに内容的に良い点もありましたが、それと同時にそういうミスや遅れも同じぐらいあったと思っています。

前節の名古屋戦は個人的には審判によってグダグダになった試合をモノに出来た、という感が強く、この試合がここからのリーグ中盤戦に向けてのターニングポイントになると思って見ていました。



■フロンターレの迷走■

僕は決してフロンターレは嫌いではない。むしろ好きなチームだ。
色々と批判もあったが、関塚さんが監督時代からのスピード感あふれる攻撃と、高さある守備。
正しい言い方か分りませんが、非常に日本的なサッカーにレベルの高い外国人選手を合わせたサッカーは、時に腹立たしく、時に胸のすくサッカーだった。
そういう伝統というか、流れを継承し続けながらも、「都合のいい男」として何かあれば高畠コーチを監督に据えたりヘッドコーチに戻したりと錯綜。
相馬監督を迎えて過去の流れからの決別を宣言したものの、選手獲得・放出も含めて迷走は続いているように見える。
ここでは批判を避けるが、風間監督の選手獲得方針も個人的には感心出来ない。

この日は中村憲剛を欠いたことで中盤構成力が不足し、レナトもいないために攻撃転換の際にはスピード感も不足していた。
その上で最も気になったのは、守備時のDFラインからトップまでの距離感だ。
前節のベガルタ仙台戦はスコア的に快勝だったが、守備時にDFラインとMFで挟み込む守備をするまでは良かったが、MFからトップまでの距離が長過ぎるのだ。
そのため、ボールを奪えれば前にスピーディーに展開をしてカウンターになれるが、この日の東京のようにコンパクトにボール奪取を試みるチームを相手にすると悉くセカンドボールを拾われてしまい、攻撃への転換が出来なくなる。
風間監督が標榜するパスサッカーを構築する上で、この攻撃陣の「サボり」は看過出来ないはずなのに、この点が修正をされていないのは今後の戦いにおいて大きな危惧ではないか。
この問題は中村が復帰したとしても変わらぬ課題のように思える。

川崎は好きだと言いながらも、多分に感情的な部分とチームマネージメントの迷走ぶりからも、今季開幕前の降格候補に挙げてしまっている。
本来はその予想が覆される可能性が高いぐらいに馬鹿な予想なのだが、ここ数シーズンの迷走ぶりとこの日の戦いぶりを見ていると、シーズン序盤にも関わらず現実感を感じられずにはいられない。
憎々しいまでに早く強いフロンターレをもう一度取り戻して欲しい。

■米本の素晴らしさとポジティブな課題■

普通に考えれば米本が前節、今節と見せているパフォーマンスはチーム内で際立っている。
Man Of the Matchに選出されるのも当たり前に、中盤で次から次へとボール奪取を繰り返す。
BSの実況も「また米本だ!」と言う程、本当にあっちからこっちから米本だった。
日本代表・現ガンバ大阪の今野泰幸がFC東京に加入した際に、「また今野」と言える程の活躍ぶりを見せてFC東京を支えた時がフラッシュバックするほどに、米本の復活は東京の浮沈の限りになると思わざるを得ない。
「米本を代表に!」「海外に連れて行かれる!」という声がTwitterやネット上でも多く見かけられ、僕自身もファン・サポーターの一人としてそうなる事を希望している。
一方で、本当に今米本が代表や海外に行って活躍出来るのだろうか、という気もしている。
僕自身はまだまだ代表でも海外でも「候補」を脱する力が不足していると思っている。
確かにJリーグでは高いレベルの守備力を誇るが、悪く言ってしまうと今のところそれだけ、とも言える。
この日にも前半20分頃に見せたが、2列目・トップを追い抜いて前に出てペナルティボックスまで行くプレー、今シーズン何度もチャレンジしているボールを奪ってからのスルーパスやトップへの早いパス、こういった攻撃に転じる部分のレベルが上がれば、代表も海外も現実的な物になるのではないか。
今代表や海外に行ったとしても、「守備だけの人」の域を超えないように思う。
ただ、これらの点をとにかくチャレンジしている姿が多く見受けられるのは、今季が米本の飛躍の年に繋がる可能性を多いに秘めているという点でも間違い無いと思う。

それから、欲を言えば他のポジションもこなせるようになれば、代表選出の近道にもなる。
同僚でもありパートナーでもある高橋秀人が代表に呼ばれているのは、「守備の人」としてボランチもセンターバックも出来るユーティリティ性を含んでいるのだろう。
とすると、米本は先に上げた攻撃的なチャレンジでレベルを高めていくことで、ボランチとしてだけではなく遠藤のような王道的MFとしての位置を狙うことにも近づける。
デビューイヤーからのポテンシャルの高さを見せつけてきた彼が、もっと高いレベルで羽ばたくためにも、天の邪鬼的にポジティブに厳しく見ていきたい。

■代えの利かないAJ■

昨シーズン加入してから、長谷川アーリアジャスールの存在感はより一層増している。
李、東、渡邉、ルーカスという攻撃陣。ボランチは高橋、米本。
好調を維持している選手達の中で、今シーズンは少々地味になってしまった感があるが、あの耳に残るチャントよろしく、今シーズンも地味な中で利いている。
攻撃はどちらかと言えば東、ルーカス、渡邉が流動的なポジションを取りながら攻めていくのに対して、アーリアはボランチと3人の繋ぎ役のような位置取りをしながらも、ふとした時にバイタルの微妙なポジションを取ったり、ペナルティまでするすると侵入する。
この日の1点目も、ワントップのような位置取りでバイタルに侵入。
相手DFのギャップとなる絶妙な位置でボールを受けると、ワンタッチでルーカスに絶妙なパスを送った。
2点目も少々前掛かりになった川崎の左サイドでボールを受けると、ジェシの脚がギリギリ届かない絶妙な位置にスルーパスを通して、2点目を演出した。
決して早い訳でも、目を引く個人技を持っているわけでもない。
司令塔という感じでもない。
これといった特徴はなく、オールマイティに守備も攻撃もそつなくこなす、そんなイメージが適当なのかもしれない。
むしろ長い名前と顔と明るいキャラクターが勝ってしまっている印象すら受ける。
しかし、間違いなくあの絶妙なポジショニングで守備から攻撃への鍵を回す大きな役目を担っている。
東が加入したことで昨シーズンとは違ったゴールとは少し離れた位置取りでのプレーが増えているが、この潤滑油としての役割は、米本と同様に今後のFC東京浮沈の鍵となるのではないか。
ゴールという見え易い結果がないが、地味ではあるが、今チームで一番代えの利かない選手の一人になっているのは間違いないと思う。

今後シーズン中盤に向けて、この日も見られた米本→長谷川→FWといった形でゴールを奪う形が増えてくれば、FC東京の視界も自ずと開けてくるのではないか、そんなことを思えた試合だった。

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