Football Memorandum

ナビ杯準決勝2nd Reg. 清水エスパルスvsFC東京(アウトソーシングスタジアム)

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試合が終わるとテレビを消して、直ぐに犬の散歩に出た。
外に出ると思わず空を仰いだ。
きれいな鰯雲がずっと続くのを見て、少し気分が晴れた気がした。

でも、振り返れば振り返る程情けない。
1-5で鹿島に敗れて1週間後、0-3で唯一残っていたタイトルは無惨にも消え失せた。
勝負事だから負けてしまうのは仕方が無い。
が、負けるにしても負け方というものがあるだろう、その思いだけはずっと心に残ったままだ。



■見事な清水の戦術■

9月15日のJ1第15節と今日の清水は違っていた。
登録ベースだと3-4-3の布陣だったが、試合の中で4-3-3にも流動的に変化するスタイルだった。
この策が見事に東京を悩ませていた。
鍵は右サイドの石毛だったと思う。
彼は非常に攻撃的なセンスを持った選手だが、守備力という点では物足りない。
その分をしっかりと吉田、平岡、ヨン ア ピンが右にスライドする形で3バックを形成してしっかりとゴール前に鍵を掛ける。
ミッドフィールドでは村松と杉山がクリアボールを広い、石毛+八反田+前線の3人=攻撃を担う5人にボールを供給する。
そこからの前線3人個々のクイックネスと技術の高さは分っている事で、FC東京は何度もピンチに陥った。
特に東京はDF3枚+MF2枚+石毛の6人で守る清水を守るために、FW1+OMF3+DMF1=5枚では同数になってしまうため、サイドバックやDMF(米本)も前に出て数的優位を形成せざるを得なくなる。
そのために出来たスペースを清水はシンプルに使って攻撃に転じていた。

大前の先制点が生まれると、石毛が右サイドバックとして機能することで4-3-3を形成して、しっかりとブロックを作って全体が守る。
東京は4バックを除く6枚で局面を打開しようとパスを繋ぐが、スペースがなくパスの出しどころを見出せずにノッキングをおこしてしまう。
そこから焦りが出てミスが増え、自らボールを失ってピンチを招く。

3-4-3と4-3-3を状況に応じて使い分けた清水の術中に見事に嵌められた、というのが僕の感覚だった。

■鹿島戦の敗北はなんだったのか■

鹿島戦では点を取りに行ったところでボールを失い追加点を許し続けた。
勝点3を巡るリーグ戦とは違い、今日の試合は1st Regの結果から優位な状態で試合に入れたはずだ。
更には、1点を取ることで優位な立場を作ることが出来た。
しかし、前半開始からボランチ2枚が上がり、まるで「負けてはならない」というチームのような試合になっていた。
しっかり守って相手が前に出てきたところを狙っていく、所謂リアリスティックな試合運びを出来なかった。
鹿島でやった同じことを、2失点目でまた繰り返してしまった。
0-1で、1点追いつけば良いという落ち着いてプレー出来る状況で、ミスを積み重ねてしまった。

リーグ戦とホーム&アウェーの結果で決勝に進めるリーグ戦で同じ戦い方をしてしまった。
あの1-5という屈辱的な負けをチームはどう踏まえたのだろうか。
そう思わざるを得ない負け方だった。
清水に比して戦術面での引き出しの少なさも気になる点でもあるが・・・。

■丸山の守備■

本ブログでは選手個人を責めるようなことはしない、というのを基本スタンスにしている。
ただ今日はDF出身の身として、2失点目の丸山の守備についてはどうしても言わざるを得ない。
圧倒的なクイックネスを誇る大前を前にした1対1の場面で、下がりながらの守備が難しいのは分っている。
が、問題は大前が左にフェイトを入れた後に、丸山がボールから目を切る方向(右)にターンをしたことだ。
1対1でボールから目を離すのは、DFとしては負けを意味する。
大前のフェイトで右に体重を振られていたとしても、あの場面では体重の乗った右足で踏ん張って蹴り、その勢いで左足前で交差させて、左足を投げ出してでもシュートコースを切るべきだった。
あのターンはDFとしては致命的なプレーだった。
塩田も含めて2対1の状況を、不用意なプレーでGKと大前の1対1の状況に自ら貶めてしまった。
勝負にたらればは禁物だが、あのターンが違っていれば、と思わざるを得ない。

■リーグ残りと来シーズンに向けて■

数学的にも科学的にも根拠は無い。
ただ、個人的な感覚値として。
現在首位の広島と10位の東京の勝点差は14。
残り試合は6試合で、最大に得られる勝点は18。
3位の浦和までの勝点差が8。
個人的には最大に得られる勝点の半数が現実的な詰められる差だと思っている。
なので、狙うのは3位までしかない。
そのためには残り6試合を全勝することが絶対条件になる。
そのために選手一人一人はどう考えるべきか。
そしてチームとしてどのように同じ負け方を修正するのか。
意固地になっては残り全勝は出来ない。
ただ、今から新たなやり方をすることもまた降格争いに巻き込まれかねない。
(先の自分理論ではほぼ降格しないだろう、と思ってもいる)
ヒントは3バックで結果を残した点ではないか。
今日の清水が見せたような流動的な戦術。
これは大きなヒントになるように思う。

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