Football Memorandum

JFL観戦記 横河武蔵野FC vs V・ファーレン長崎 (2012/04/01)

このエントリーをはてなブックマークに追加

4月1日。
嵐のような風が吹き荒れ、雨が降った前日とは打って変わって穏やかな日差し。
それでも風はまだ冷たく、臨海に位置する夢の島競技場は少し肌寒い天気だった。

調子はずれなトランペットが奏でる「ヘヴィーローテーション」はどのくらい横河武蔵野FCの選手を後押しするのに役立っているのだろう、なんてことを思いながら、試合を眺めていた。



キックオフから少し遅れてスタンドへの階段を上りきると、横河が何本かコーナーキックを蹴っている場面だった。
「長崎は立ち上がりゴール前の守備で混乱しているのかな?」
そう思いながら、ホーム側スタンドの端っこに向かって歩いていると、横河サポーターがワーっと湧いた。
前半3分富岡のゴール。
僕はこの決まった瞬間を見る事が出来なかったし、Jリーグのように録画再生もしてくれないので、今後一生見る事が無い。
でも決まったものは決まった。
1−0。
戦力に勝る長崎が残り87分でどうやって追いつくのか。それを横河がどう凌いで追加点を狙うのか。
僕の焦点はそこにしか興味がなくなった。
メンバー表も無いので、試合を見ながら手元のiPhoneを見ながら、背番号と選手を照らし合わせる。
長崎は佐藤由紀彦も松橋章太も出ていない。お目当てのGK近藤健一もサブメンバー。
ピッチ上には僕と大して違わない体格のはずなのに、一際大きく見える中山悟志が走っている。
2002年アジア大会銅メダルの立役者が、10年経って夢の島でプレーしている。
十年一昔とは良く言った物だし、僕も年を取ったな、とボヘっと思っていると、調子はずれのトランペットがその思いを助長する。
さらには調子はずれのサックスまでいる。
普段見るJリーグとは大きな違い。牧歌的風景。

長崎は懸命に横河を攻める。
元福岡の有光亮太が起点となるべく何度もボールに触る。
だが彼にボールが入った瞬間には、中山悟志もツートップの一角の水永も反応していない。
少し遅れて後ろから選手が出てきた時には、瀬田を中心とした守備陣がブロックを作る。
その繰り返し。

一方で横河はDFラインで奪ったボールをサイドを起点として攻め込もうとする。
しかし、ボール回しが雑で、直ぐに長崎の中盤でカットをされてしまう。
効果的なのはサイドからの攻撃で、サイドバックがオーバーラップして深くえぐるシーンは後半に至まで何度と見る事が出来た。

組織の横河と個人技の長崎。そんな図式。
後半には後方から来たボールをペナルティエリア内で中山が胸トラップし、見事なボレーを打つも、横河GKが見事な反応で弾き出した。
後半30分過ぎからは一方的な長崎のペース。
それでも愚直に中央突破を図る長崎を、組織的な守備で横河がいなす。
僕からは一番遠いサイドで試合が展開される。
残り5分で佐藤由紀彦がピッチに投入される。
正直違いを生み出すには、5分は短すぎる。
それでも何度か訪れた機会には、由紀彦の右足から繰り出されたボールが、綺麗な軌道で見方に繋がった。
それだけ見れただけでも、なんとなく得した気になった。

結局僕はゴールシーンを見る事のないまま試合は1−0で横河が勝利した。

長崎はもっとボールをサイドに展開して、相手を崩すべきだ。
それだけのクォリティを持った選手が集まっている。
横河は組織的な守備が出来ているのだから、後はボール回しの精度を上げれば、成績ももっと変わるのではないだろうか。

そんなことを思いながら新木場駅に歩いた。
頭の中には調子っぱずれのヘヴィーローテーションが焼き付く。
今度はあれを聴きに武蔵野陸上競技場に足を運ぼう。

1ページ中1ページ目を表示中

記事カテゴリ:
JFL
タグ:

【お知らせ】
Yahoo! JAPAN IDで記事にコメントできるようになりました

このブログの最近の記事記事一覧

この記事へのコメントコメント一覧

JFL観戦記 横河武蔵野FC vs V・ファーレン長崎 (2012/04/01)

投稿の際、ジャンル選択、この場合、ジャンル2「天皇杯/JFL/地域」を忘れていませんか?、忘れるとスポーツナビ等の関連ページ、ジャンル一覧に掲載されず、勿体無いですよ。

こんな記事も読みたい

小猿姉妹vsムコジョ。【■booby論■】

vs Chicago Fire (Home, 4/1/2012)【ともにつぎへ】

目標からライバルへ【Vamos la fútbol】

ブロガープロフィール

profile-iconstanger

【覗いて下さる皆様へ】
気まぐれ&思いつき更新の"Football Memorandum"へようこそ。
時折思い出したように更新します。
最近は色々とガジェットを入手したので、こま目に頑張ります。

基本FC東京まみれのBlogですが、審判問題や指導者目線でも書いていきます。
また、相手チームに対しても良いところを見て投稿していきたいと思います。
完全活字中毒患者のため、長文です。長文なので目がちかちかしますのでご注意を。

2014/06/05 stanger@管理人

お陰様で40万viewとなりました。
覗いて頂ける皆様には、心から感謝申し上げます。

【プロフィール】
サッカーを愛し、サッカーを憎み、サッカー無しでは生きていけない偏愛サッカー主義者。
一応少年サッカー指導者。元2級審判員なダメパパ。

【好きなチーム】
Leeds United、Chelsea、Leverkusen、Barcelona、FiorentinaそしてFC東京。

【好きなプレーヤー】
ピエール・リトバルスキー、アンドレアス・ブレーメ、リオ・ファーディナンド、ジョナサン・ウッドゲート、アラン・スミス、宮沢正史、茂庭照幸、吉本一謙、阿部巧、大竹洋平、加賀健一。

【ポジション】
センターバック

【職業/年齢】
IT系マーケティング/40歳。

苦情、嫌がらせ、イタヅラなどは
defiance.reload"アット"gmail.com
でお待ちしております。
  • 昨日のページビュー:0
  • 累計のページビュー:456151

(10月01日現在)

関連サイト:www.htogai.com

ブログトップへ

このブログの記事ランキング

  1. 天皇杯2回戦 FC東京vs横河武蔵野FC(味の素スタジアム)
  2. デル・ピエロはJリーグにやってくるのか!?
  3. サッカーとインターネット〜審判批判に起因して〜
  4. ナビ杯準決勝2nd Reg. 清水エスパルスvsFC東京(アウトソーシングスタジアム)
  5. 日本vsコートジボアール戦 Review
  6. 育成と大人
  7. ヤマザキナビスコカップ 鹿島アントラーズvsFC東京 (鹿島スタジアム)
  8. ワールドカップ・ブラジル大会メンバー決定!!〜鍵は山口が握るはず・・・〜
  9. FC東京 vs 川崎フロンターレ(J1 第8節 味の素スタジアム)
  10. 日本vsギリシャ Review 〜終わっちゃいねーよ〜

月別アーカイブ

2015
03
2014
06
05
2013
05
04
03
2012
10
09
04
03
2011
05
03
01
2010
07
06
02
2009
03
2008
12
11
10
09
08
07
06
05
04
2007
05
02
2006
11
10
09

このブログを検索

スポーツナビ+

アクセスランキング2016年10月01日更新

アクセスランキング一覧を見る

お知らせ

rss