2010年01月16日
遠藤保仁が元日から不可欠な存在感を見せつけた。
小笠原満男はチャンピオンチームの大黒柱にして代表に復帰した。
小野伸二が「見る人を楽しませるプレーを」と清水へ移籍した。
そして、稲本潤一が大きな期待を背負って川崎に加入した。
日本サッカー界の新たな扉を開いてきた「黄金世代」。
今やそれぞれがチームの中心として、時にベテランとして、
チームを引っ張らなければならない存在だ。
年の初めから彼らに話題が多い。
今年は再び彼らが中心となるのだろうか。
ワールドカップがどこまで視野に入っているか。
それは選手によって大きく異なるだろう。
しかし、日本を代表して世界と闘ってきた世代である。
おそらく年齢的にハイパフォーマンスで挑める最後のワールドカップ。
考えていないわけはないだろう。
それぞれの思惑を抱え、2010年がはじまる。
遠藤は唯一、本大会でのパフォーマンスをすでに見据えているだろう。
小笠原は代表に復帰し、クラブでのパフォーマンスはより深みを増すだろうか。
小野は厚い清水の中盤でポジションを勝ち取り、
なによりも小野が小野たる「笑顔のサッカー」を取り戻すことができるのだろうか。
稲本はタイトルを取るため、
チーム全体のメンタリティのレベルを上げる役割も期待されての川崎加入だろう。
ハードルは高い。期待を上回ることはできるだろうか。
中田浩二はコンディションと闘いながらも昨シーズン終盤には信頼を勝ち得た。
今シーズンはどうだろうか。
播戸竜二は新天地で爆発できるだろうか。
そして、高原直泰の苦渋は結実するのだろうか。
今シーズン、ピッチ上で彼らは対峙する。
いろいろな形で、いろいろな組み合わせで。
黄金世代の邂逅から見えてくるものとは。
2010年に期待したい。
posted by sportstamasii |23:28 |
サッカー |
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2010年01月15日
一人のバトミントン選手の引退会見のはずだった。
小椋久美子は涙をにじませ、時折喉を詰まらせながらも
しっかりと前を向いて語った。
ただ、フラッシュの嵐が彼女を襲っていた。
チカチカと。涙を見逃すまいと。
小椋久美子は「疲れた」という言葉を残した。
戻らないコンディション、悪化する体調から
メンタルが追いつかなくなったのかもしれない。
「オグシオ」でもアスリート色の濃い印象のある小椋が
潮田よりも先にコートを去るのは意外だった。
ただ、今になってみれば、潮田の華やかさは
「オグシオであること」にうまく順応していた結果だったのかもしれない。
小椋が疲れたのは大きくなりすぎてしまった
「オグシオ」という存在との付き合い方でもあったのではないだろうか。
オグシオの小椋はいつまでも休んでいるわけにはいかない。
重圧は小椋・潮田ペアがコンビを解消してむしろ増したのかもしれない。
選手として責任感が強ければ強いほど、
メディアの注視が必要以上に本人を苦しめたことは想像に難くない。
「一度離れたいという気持ちになった」背後に
独り歩きするイメージとそれを伝えるメディアの重み、
ギャップに苦しむ一アスリート・小椋の姿を見るのは深読みしすぎだろうか。
注目度が高まってバドミントンの人気はグンと伸びた。
スポーツの普及に貢献できた。
応援してくれる人の声が何よりも力になった。
そして、五輪を戦った。
得たものもはたくさんあった。
感謝の気持ちは心からのものだろう。
一方で、失うものも多かったのかもしれない。
あまりにも瞬くフラッシュが、彼女からこぼれてしまった何かを物語っているようだった。
多くの寄せられる誘いの声を断り、
今後しばらくは三洋電機社員として働くという小椋。
彼女が見せる次の強さに注目したい。
posted by sportstamasii |00:03 |
オリンピック |
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2010年01月11日
会場はエコパである。
やはり地元からの来場者が多いだろう。
ジュビロ磐田を愛する人々である。
場内にも「9」「23」などの背番号を付けたサックスブルーの背中を幾度となく見かけた。
黄金期のジュビロは彼らが最も愛する、誇りのはずだ。
まして、中山雅史、鈴木秀人最後のサックスブルー姿である。
黄金期のジュビロ復活を後半に持ってくるあたり、にくい演出だった。
後半、鮮やかに黄金期のジュビロが蘇る。
高原、中山、藤田、奥、服部、福西、河村、鈴木秀、大岩、田中誠、山西・・・etc
そして、名波浩。
コンディションから必ずしも全員が一緒にというわけにはいかなかったようだが、
磐田サポーターが泣いて喜ぶメンバーである。
高原から中山へのクロス、藤田と名波のパス交換、
名波の浮き球スルーパスから中山のゴール。
見せ場は鳥肌とともに何度もやってきた。
後半も同様、徐々にエンターテイメント性を高める。
代表側に監督柱谷自ら出場に始まり、
満を持しての桜井和寿登場。
観客の、そして多くの選手からも熱視線を浴びながらのファーストプレーで
桜井は予想以上のパススピードを持つクロスを上げ、会場のどよめきを生んだ。
その後投入されたワッキーことペナルティ脇田は
さすがの身体能力というところか、
明らかに追いつかないボールへ全力疾走して悔しがって見せるなど
大いに会場を沸かせた。
高原のゴールをアシストするなど実力で見せ場も作った。
しかし、忘れてはいけない。
これは名波浩の引退試合である。
4-4で迎えた後半ロスタイム。
桜井のドリブル突破から高原へ。高原は左を駆け上がる山西へボールを預ける。
山西が折り返したクロスは、まっすぐにペナルティエリア内後方の名波のもとへ。
セレッソ時代の最終戦以来の90分間のプレーである。
おそらくもう体力は残っていなかったであろう。
振り絞った渾身の力を歴史を作ってきたその左足に込め、
放たれたボレーシュートは美しくにネットに突き刺さった。
ともすれば中田英寿に、ゴン&カズに、
矢部や桜井に話題を持って行かれそうな自身の記念ゲームを、
自らしっかり締めくくった。
これだけのイベントでメインをはれるだけの男である。
さすが、「持ってる」ところを存分にみせてもらった。
心から、楽しめた。
43000人の観客も、きっと、選手たちも。
必ずしもプロばかりではなく、現役も引退後も入り混じった選手達。
お互いがお互いを尊重し合う、優しさに満ちた90分だった。
なれあいではなく、一流の優しさ。
何よりも、選手達の笑顔が印象的だった。
サッカーはこんなにも優しく、エンターテイメント性に富んでいる。
改めて、多くのものがこみ上げる試合であった。
この試合はさらにサッカーを好きにさせてくれた。
名波は試合後に語った。
サッカー界を盛り上げたいと。
可能性を感じるにはあまりある試合だった。
名波浩、こころから、ありがとう。
posted by sportstamasii |22:39 |
スポーツ生観戦と考察 |
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2010年01月11日
ウォーミングアップのために選手たちが出てくる。
三浦知良、中山雅史、中田英寿・・・オーロラビジョンに映る選手達をみて、
観客はどよめき、いろめいた。
本当にやってきた。カズが、ゴンが、ヒデが。秋田が、井原が、名良橋が、相馬が、代表として。
福西、服部、田中誠、藤田、高原がサックスーブルーのユニフォームを着ている。
みな、名波のもとに集っていた。
名波浩引退試合。
エコパスタジアムには43000人が集まった。
98年W杯を戦った日本代表を中心としたチームと、
史上最強の呼び声も高い02年ジュビロ磐田を中心としたチームの対戦。
名波本人は前半は代表側で、後半はジュビロ側で出場する。
代表側には矢部浩之(ナインティナイン)・土田晃之が、
ジュビロ側には脇田寧人(ペナルティ)、桜井和寿(Mr.Children)が参加し、
花を添え、エンターテイメント性を盛り上げた。
特にミスチル桜井は国家斉唱で初めて紹介されて登場し、そのまま選手としても参加するという
サプライズで大いに会場を沸かせた。
選手も観客も誰もが興奮を覚える中、試合は始まる。
前半、名波は代表側に入る。システムは4-4-2。
三浦知、中山の2トップ。森島、中田が攻撃的MFとして位置し、
名波と山口が中盤の底に構えた。
4バックは相馬、名良橋の両翼に井原、秋田が中を固めた。
一流の選手達は楽しみ方、楽しませ方を熟知していた。
観客を引き込み、魅せた。
カズはシザースを見せ、中山は体をなげうって突っ込み、外した。
中田は独特の重心の低いドリブルから大きなサイドチェンジと縦へのパスを何度も供給した。
名波本人も秋田のヘディングシュートをアシストするなど、
「らしい」やわらかなパスを幾度となく見せた。
選手交代を機に徐々にエンターテイメント性が増していく。
まず、矢部浩之が森島に代わり投入された。
登場直後にジュビロ側の大井と接触してバタリと倒れ込み、フィジカルの弱さで会場を沸かせる。
得たフリーキックでは矢部、名波の打ち合わせという二度とないであろう光景が場内ビジョンにうつされた。
結果は名波が蹴り、ポストに当てるというおまけ付き。
お笑い芸人・矢部浩之のアシストを世界の中田英寿が外した場面は今後しばらく語り継がれる名場面だろう。
中山と交代した唯一のサッカー未経験者、土田はなかなかボールに追いつけないものの
唯一のボールタッチで得点に絡んだ。
土田から中田へ。中田は土田の前のスペースへリターンを返すも土田は追いつけず、
後方から走りこむキングカズにゴールを譲った。
大いに会場は沸き、前半は終了した。
~後半へ続く~
posted by sportstamasii |22:32 |
スポーツ生観戦と考察 |
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2010年01月03日
4年前、あと一歩だった。
経験と実績の観点から押し出された格好での落選だった。
それから4年間、積み上げてきた。
地位を守り続けてきた。
日本の3番手に甘んじるだけでなく、
常に自分を高める戦いをしてきた。
同時に、ほかの誰かにポジションを明け渡すこともなかった。
世界と戦える経験と自信も得た。
現状を打破するための向上心、
日本の3番手を譲らず世界と戦い続けた誇りは
確かにあったのではないだろうか。
バンクーバーへの出場枠は3。
浅田、安藤、中野が既定路線ではなかったか。
しかし、五輪には中野ではなく鈴木明子が出場する。
今シーズンの中野は少しずつ、一歩ずつ及ばない結果だった。
一方で鈴木は遅咲きながらも苦しみを乗り越えて、開花のシーズンであった。
4年前とは違い、今シーズンの勢いと結果の観点から押し出された格好で、
中野はまたも五輪の出場権を逃した。
もちろん誰かを責めるという問題ではない。
ただ、中野友加里の悔しさは想像を絶する。
悔しさという言葉が安っぽく思えるほどに、エネルギーは大きいだろう。
どれほどの歯がゆさ、爆発させたい気持ちがあるだろうか。
こみ上げるエネルギーは中野を大きくさせるだろうか。
オリンピックは、中野に何を与えるだろうか。
考えずにはいられなかった。
posted by sportstamasii |22:47 |
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2010年01月03日
滑り終えて、浅田真央は安堵の表情を浮かべた。
誰をも味方にしてきたいつもの笑顔ではなく、重圧に打ち勝った、安堵の笑顔だった。
見るものすべてが胸をなでおろした。
私たち一人一人が吐き出した、「ふーっ」という安堵のため息。
わたしたちが吐き出さなければ耐えられなかった胸に詰まっていたものすべてが、
浅田真央の小さな背中にのしかかっていた。
今やフィギュアスケートとメディアは幸福とも不幸ともとれる関係を形成している。
「魅せる」種目であり、テレビ映えする競技である。なおかつ、キャラクターが際立つ。
トリプルアクセル、4回転など、明快なキーポイントもある。
注目度は高く、当然メディアも集中する。
競技の発展のために注目度と人気は不可欠だが、
過度の煽りと視聴者への焚きつけは選手本人への重圧となりパフォーマンスへ影響を及ぼしかねない。
トリノ五輪での安藤美姫は過度の煽りと重圧に飲み込まれてしまった例といえる。
浅田もか。
そう思わせるほどに演技前の彼女の表情はこわばっていた。
しかし、乗り越えた。
「自分を信じて」
「思いっきり」
試合後、彼女は何度もこの言葉を使った。
最後は自分との対話に行き着くしかないということなのだろうか。
自分の周りで、自分が知らない間に進むさまざまな思惑を遮断して、自分を信じる。
これが強さ。そぎ落とした、シンプルな強さ。
「天真爛漫」を画に描いた様な少女。そのキャラクターはみる者すべてを味方につける。
いつしか大人へと近づく少女の苦悩や葛藤が見え隠れするようになった。
苦しみを乗り越えた強さ。
余計なものはそぎ落とした、純粋な強さ。
五輪では、かつてのような、そしてかつてよりも深みを増した、
純粋な笑顔に出会えるだろうか。
posted by sportstamasii |22:41 |
ウィンタースポーツ |
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