2009年08月28日

サッカーは90分の結果。でも。。。【G大阪VS名古屋@金沢】

G大阪対名古屋@金沢を生観戦。

等々力をもっと郊外に作ったような周辺の雰囲気、
国立をグッとスケールダウンさせたようなスタンド。
客席の緩やかな傾斜はピッチへの距離を遠く思わせるが、
地元の学生の闘いの残り香だろうか、トラックにも熱が宿っているように感じ、
不思議と不都合は感じませんでした。

遠隔地開催特有なのでしょうか、
ホームガンバのグッズ販売に長蛇の列ができていました。
この日を待ちわびたであろう子どもたちと
同じように待ちわびていたかもしれない親たち。
競技場は徐々に埋まっていきました。

総じて、暖かな雰囲気が流れるJリーグ。


しかし、ゲームは波乱の展開になりました・・・

前半、ガンバのサッカーは本当に素晴らしかった。
見とれる場面もしばしばで、
久々に見に来てよかったと思えるほどのサッカーを感じることができました。
これがガンバのサッカーなんだと。
遠藤のゲームコントロール、テクニック、落ち着きは時を止める。
得点シーンもまさにそれ。
明神と橋本(特に明神)の「摘み取る」力は圧巻。
DFラインの前でこうも刈り取れるものなのかと。
「アジア王者」の強さがそこにはありました。
すべてのプレーに意図と連動を感じました。

しかしサッカーは90分。

後半、あくまで点を取り、勝ちに行くメッセージを向ける名古屋と
運動量と連動が明らかに落ちたG大阪。

「そんなわけないだろう」と思っいるうちに後半の45分は過ぎ、
最後には信じられないようなゴールで名古屋が逆転してしまいます。


サッカーは90分のスコアで決まる。
それですべてが決まる。
そんな当たり前のことを痛感しました。

しかし、たとえガンバのサッカーが後半「足にくる」サッカーだとしても、
あの理想を追ってほしいとも感じました。
あの前半はダイジェストでは絶対に表現できない美しいサッカーだった。

そして後半の45分、いや、最後の15分はダイジェストでは伝わらない名古屋の意地であったことも忘れてはならない。


いつもと違う場所で行われたゲームは、
いつも以上のいろいろなものが凝縮されたものになりました。




ひとつ前の記事を読んでいただけた方はわかると思いますが、
前日の静岡から一路金沢へ移動しての観戦でした。
我ながら無謀な夏休みの使い方ですが、
王国と遠隔地、貴重な「J経験」を積めました。
遠方でJを見る、というのも一つの楽しみ方ですね。

posted by sportstamasii |21:37 | スポーツ生観戦と考察 | コメント(2) | トラックバック(0)
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2009年08月25日

サッカー文化の定着感とその先【静岡ダービー@日本平】

日本平にて静岡ダービーを生観戦。

スタジアムの雰囲気は意外と「ダービー」を煽るものではなかった。
両ゴール裏からバチバチとした空気も特筆するほどではない。
「多摩川クラシコ」や「金町ダービー」の方が煽りが効いていた気がする。

この試合に限らず、静岡のサポーターを見ていて思うのは、
サッカーが文化として定着しているというか、
見る側に染み付いている感じがする、ということ。
サッカーを見る今日を特別だとはおもわない、という雰囲気。

この空気につつまれる事は幸福だが、
チームや運営サイドがこの雰囲気に胡坐をかいてはならない、
とも同時に強く感じた。
もっとダービーを静岡なりに「特別」にできるのでは、との想いに駆られたのだ。
静岡にサッカーが染み付いているのなら、
「静岡なり」の、「特別な試合」をもっと表面化させることができたのではないだろうか。
ましてこの試合は勝った方がACLラインへの挑戦権を得るような
状況での対決。
アピールポイントには事欠かなかっただけに、
もったいない。

それでも2万人入るのはさすが、といったところか。

ゲームはホーム・清水の完勝。
開始早々のCKから先制、落ち着かないうちに
小気味良いつなぎから加点。
ヨンセンのキープから中盤のテンポの良いつなぎ、
サイドへの大きな展開が面白いように決まった。
兵働のビューティフルゴールあり、
「ノッてる」岡崎の得点あり。
対する磐田は中盤でボールを保持できず、
DFもヨンセンを潰せない。
ゲームを作れる選手が不在で、
グノの一瞬の踏ん張りや前田の意地だけでは勝てなかった。
ゲームが作れずDFが崩壊、というのは開幕と同じ。
DFのてこ入れとボールを保持できる船谷投入で
せっかくベンチに入ったカレン、中山を使う機会もなかった。
前節川崎に勝った勝ち点3を帳消しにするような試合になってしまった。
清水の上昇気流と磐田の巻き返しに期待したい。


初めての日本平。
サッカー専用で回りは静か、環境はすごくいいと感じた。
あえて苦言を呈すれば、アクセス。
難があるのは日本平に限った事ではないが、
一つ挙げておきたい。




posted by sportstamasii |22:48 | スポーツ生観戦と考察 | コメント(7) | トラックバック(0)
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2009年08月17日

ただ単純に、速く走れることのカッコよさ。

「全力で走る」ことは
ほぼ唯一といっていいほどあらゆる人が経験したスポーツ。
文字通りの「競争」。
中にははじめからあきらめてしまった人もいるのかもしれないけど、
心の奥で早く走ることにあこがれを抱いていたはずで。

たとえムカつくやつでも速い奴が本気で走る姿はかっこよかった。
自分の中の全力を出した結果の順位やタイムだから、
まずは自分と向き合って、
結果としてシンプルに競い合うってのがたまらなかった。
「負けず嫌い」って感覚はこの競争をしていたころに芽生えるモノなのかも。

大人になるにつれていろいろなことを覚えてきた。
近道とか、遠回りとか、別の方法とか、逃げ道とか。
賢い方法を覚えたつもりで、回りにそれを褒められたりして。

でも、そのまま進んでふと気づく。
単純に競い合える環境って大人にはなかなかない。
シンプルに競い合いたい。
競い合いができる環境ってうらやましい。

万人を引き付けるスポーツについて、
大人がスポーツを見る一つの理由はここにあるでしょう。


もうひとつ抱く感情。
才能もあって、環境もある奴が、
本気をだしていない姿はみていて歯がゆい。悔しい。
手を抜くな。本気を見せてくれ。
かっこいいと思わせてくれよ。

・・・この感情が北京。

ライバルがいて、
そのライバルが最高のパフォーマンスを見せて、
それでも圧倒的な力の差をつけて勝つ。
真剣に、最後まで駆け抜けて。

適当っぽい感じがするのにな。
ちくしょう。なんか悔しい。
でも爽快感とかっこよさは最高だ。
もっと見たい。
しびれる。

この感情が今朝のベルリン。


シンプルな強さがもつ力って偉大だ。

ボルトすごいぜ。

posted by sportstamasii |21:15 | オリンピック | コメント(0) | トラックバック(1)
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2009年08月06日

【世界水泳】「北島後」と水着戦争とメディアの落ち着き

五輪翌年のスポーツは全体として
世代交代やモチベーションの問題から記録が出にくい、
とはよく言われることです。
それはメディアも同様で、
五輪でおなかいっぱいになったメディアは
「五輪の余韻」と「次への布石」で報道を形成しがちになります。

必要以上の侵食に飽き気味の我々には
今の報道はむしろ心地よく、
不意に見え隠れするメディアの算段には警戒心をいだいてしまいます。

今回の世界水泳もまたしかり。
一時ほどの煽りはなかったのではないでしょうか。
「北島後」を入江に託そうとする一連の報道は目についたものの、
個人への負荷は以前よりも軽減したといえそうな印象をもちます。
北島が引退表明していない点が、
結果として焦点をいい意味でぼやけさせているのかもしれません。

水着をめぐる世界的な闘争もまた
「競技とは」という問題を浮き彫りにしています。
男子100mバタフライに代表される水着が媒介となった闘争は、
フェルプスが勝ったことで「競技の意地」を押し出しました。
高速水着が今回で姿を消すことも含め、
「人が泳ぐ」ことに収束していったのではないでしょうか。

ここ数年、メディアもスポーツをある種湾曲させて伝えてきたのならば、
この問題は「泳ぐのは選手たちである」という根底を再認識させてくれているかもしれません。


ショーアップ化とビジネス化よって肥大したスポーツが、
さまざまな外的要因に揉まれてたくましくなり、
再び競技そのものへ収束していく。
この姿はある種理想的で、
スポーツとビジネスのベストなバランスに少しずつ近づいていく過程だと見ることができます。

スポーツ単体で動くだけでは発展は難しい。
メディア、スポーツ周辺ビジネスの力は不可欠だが、
彼らに利用されてはならない。
双方にメリットがあり、かつ人々を引き付ける、
最適なバランス。

模索は永遠に続くのかも知れないが、しかし確実に前進している。
そう信じさせてくれる世界水泳だったのではないだろうか。

posted by sportstamasii |22:48 | スポーツとメディア | コメント(0) | トラックバック(1)
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