2008年05月01日
井上康生を巡る物語とは何だったのか
井上康生代表落選。 そして引退へ。 五輪代表選考大会となった2試合、 あまりにも舞台が整い、煽られてしまった 井上康生を巡る物語は何だったのか。 メディアは井上康生にどうなってほしかったのか。 視聴者は何を待っていたのか。 石井慧の心境は。 棟田康幸の想いは。 オリンピックの金メダリスト。 その存在は「国民的」なものになる。 中でも谷亮子、高橋尚子、そして井上康生は 近年最も「国民的」存在ではなかったか。 圧倒的な強さとその全方位的なキャラクター。 人々は彼らを支持し、 メディアは彼らを取り上げ、持ち上げた。 「金メダル後」の彼らは 特別なものを背負いながら選手生活を送らねばならない。 今回、そうした環境が 窮地に立たされた井上康生を苦しめたように見える。 (高橋尚子についても同様のことがいえる。) 人々は逆境を跳ね返す彼を見たかったのだろうか。 メディアはそれでも彼を中心に ドラマを組み立てなければならなかったのだろうか。 現在メディアがスポーツを伝える形にはいくつかのパターンがある。 浅尾美和に象徴される「アイドル」的な扱いが一つ。 今回の井上康生のような「国民的スター選手」としての取り上げ方がまた一つ。 今回の一連の報道及び組み立て方に、 後者の形にもまた メディアの意図と現実との乖離、 そして選手本人の苦しみを感じた。 スポーツとメディアの適正な距離とは。 オリンピックを前に、この問題と常に向き合わなければならない。
posted by sportstamasii |20:51 |
スポーツとメディア |
コメント(0) |
トラックバック(1)
トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/sportstamasii/tb_ping/79
この記事に対するトラックバック一覧
柔道 井上康生選手 有終の美で現役に幕!! 【スポーツ大好き人間】
すでに現役引退を表明しているシドニー五輪100キロ級金メダリスト・井上康生選手が、全日本実業団体対抗大会に出場した。 井上選手は、3試合すべてに出場し2試合で一本勝ちするなどし大会の優秀選手に選ばれる活躍を見せ、綜合警備保障が、2年ぶり3度目の優勝を果たした。 井上選手は、最高の形で柔道人生を締めくくった。最後はチームメートの手で人生初の胴上げ。「チーム、会社のために勝ちたかった。今は感謝の気持ちしかない」ラストマッチを笑顔で終えた。 客席で見守った父・明さん(61)も「まさに有終の美です...
2008-06-10 16:11 | 続きを読む


