2007年09月05日

【「スポーツを伝える」こととは?】 世界陸上総括

世界陸上が閉幕しました。

「スポーツをメディアで伝える」
ことを素人ながら真剣に考える一人として、
簡単に総括してみたいと思います。

陸上競技というのは、
少なくとも現時点で
「見慣れている」
「非常に詳しい」
視聴者が多くない競技だと思います。

オリンピックか、そうでなければこの世界陸上でしょう。

今回の世界陸上大阪は
一局集中放送ということでした。
独自に盛り上げ、煽り、
華々しく放送していきます。


この「盛り上げ」において、
一つのキーとなるのが
「メダル」
です。

今大会、
マラソン勢や室伏はもちろん、
末続、為末、澤野、池田…
と、「メダル候補」とされた選手が大勢いました。

陸上競技において、
メダルを取れるかどうか、
が日本ではメディアで取り上げられるか否かの分岐点になります。
ゆえに「メダル候補」には注目が集まります。
そしてこの「メダル候補」という言葉が、
人々に競技における
世界との距離感 を
見誤らせることになっていると感じるのです。

たしかに日本選手は近年世界と戦えるレベルにきていると思います。
しかしそれは
「最大限の力を出せて、もしかしたらメダルが取れるかもしれない」
レベルなのではないでしょうか。

おそらく選手がそれを一番よく分かっています。
だから、
地元大阪大会でチャレンジした結果、
視聴者の(観客の)期待する結果でなかったとき、
選手たちは
「申し訳ない」というコメントを残したのでしょう。

しかし、
陸上の世界において日本選手はほとんどが
挑戦者
だと思います。

チャレンジングなポジションにいる人は、
王者に脅威を与える存在でなければなりません。
何かを失うことをおそれる存在であってはならないのです。

今回、日本選手たちは
背負うものが大きすぎたのではないでしょうか。
だから謝ってしまった。

ここで自分たちがやらなければ。
陸上の未来のために自分たちが。

追い込んだのは
メディアであり、
それを見た人々であり、
それを感じた選手たち自身だったのかもしれません。

ホームディスアドバンテージ。

この言葉をこれほど強く感じたことはありません。

選手たちは悔しい思いをしたはずです。
北京で、
チャレンジャーとして、
解き放たれて、
早く、高く、遠くへ、
そして強く、
突き進んでくれることを期待しています。


メディアと、
それを見る私たちは、
彼らを信じて挑戦を見守るしかないはずです。

'世界の壁に挑む彼らを後押しするような
メディアと私たち自身。'

そんな構図が描かれることを、強く、望んでいます。

posted by sportstamasii |22:22 | スポーツとメディア | コメント(0) | トラックバック(0)
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