2010年01月15日
小椋久美子の引退に思いを馳せて
一人のバトミントン選手の引退会見のはずだった。 小椋久美子は涙をにじませ、時折喉を詰まらせながらも しっかりと前を向いて語った。 ただ、フラッシュの嵐が彼女を襲っていた。 チカチカと。涙を見逃すまいと。 小椋久美子は「疲れた」という言葉を残した。 戻らないコンディション、悪化する体調から メンタルが追いつかなくなったのかもしれない。 「オグシオ」でもアスリート色の濃い印象のある小椋が 潮田よりも先にコートを去るのは意外だった。 ただ、今になってみれば、潮田の華やかさは 「オグシオであること」にうまく順応していた結果だったのかもしれない。 小椋が疲れたのは大きくなりすぎてしまった 「オグシオ」という存在との付き合い方でもあったのではないだろうか。 オグシオの小椋はいつまでも休んでいるわけにはいかない。 重圧は小椋・潮田ペアがコンビを解消してむしろ増したのかもしれない。 選手として責任感が強ければ強いほど、 メディアの注視が必要以上に本人を苦しめたことは想像に難くない。 「一度離れたいという気持ちになった」背後に 独り歩きするイメージとそれを伝えるメディアの重み、 ギャップに苦しむ一アスリート・小椋の姿を見るのは深読みしすぎだろうか。 注目度が高まってバドミントンの人気はグンと伸びた。 スポーツの普及に貢献できた。 応援してくれる人の声が何よりも力になった。 そして、五輪を戦った。 得たものもはたくさんあった。 感謝の気持ちは心からのものだろう。 一方で、失うものも多かったのかもしれない。 あまりにも瞬くフラッシュが、彼女からこぼれてしまった何かを物語っているようだった。 多くの寄せられる誘いの声を断り、 今後しばらくは三洋電機社員として働くという小椋。 彼女が見せる次の強さに注目したい。
posted by sportstamasii |00:03 |
オリンピック |
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