2009年05月03日
【世界卓球】キラーコンテンツへの挑戦は続く
世界卓球2009 横浜。 男子ダブルス岸川・水谷ペアのメダルが確定し、 大きな盛り上がりの一つをむかえたように見えます。 そこで、今回は メディアにおけるソフトとしての 「卓球」を考えます。 バレーボール、陸上、柔道、水泳、フィギュアなど、 「世界○○」がキラーコンテンツとなって 久しいテレビ界。各局に得意な「世界○○」があり、 数年に一度(あるいは毎年)気合の入った中継が行われます。 スポーツはドラマ性と全世代共通性を高度に併せ持ちます。 事前の煽りや結果得られる視聴率まで含めて テレビ界は「世界○○」に頼っている節さえあるのが現状。 バドミントンやビーチバレーなど、次の「世界○○」探しに テレビ界、広告業界は躍起になっているのでしょう。 そんな中根気強く中継を続け、関係を築いているのが テレビ東京と卓球。 「世界○○」としては明らかに後発です。 しかし”キラーコンテンツ化への挑戦”という意味で メディア、協会双方に良い意味での野心が感じられ、 注目してきました。 メジャースポーツへ駆け上がるために 「スター」の存在は不可欠。 卓球には福原愛という国民的な選手がいます。 あまりにも多くのものを彼女は背負っていますが、 彼女はそれに必死で応えています。 いわゆる「アイドルアスリート」とはルーツをまったく異にする彼女。 その存在は「国民的」というにふさわしく、 彼女は間違いなく今の卓球界を牽引しています。 ただこれまでは福原愛≧卓球であり、 卓球よりも「福原を見る」傾向が強かったように思えます。 しかし、テレビ東京の根気とオリンピックによって 状況は少しずつ変化してきているといえるでしょう。 今回のメダルにいたる男子陣の活躍。 スター選手の登場時に際立つ王者(女王)の存在感。 連続性に不可欠な次世代の台頭。 期待を込めて彼らを伝えるメディア。 どれもが卓球にはあります。 メディアとその先の人々を惹き付ける要素を持っているのです。 しかし。 毎回見ていて惜しいと感じてきたのは、 卓球というスポーツの 「画面の動かなさ」。 スポーツをメディアで”魅せる”ことを考えた時に 映像として迫力があるかどうかは重要な要素だと考えられます。 残念ながら卓球は台・選手をおさえても画面が余ります。 選手達は躍動しますが画面は動かない。 (スイッチングの問題とかそういった技術的意味ではありません。) また、球も小さい。 これは「魅せるスポーツ」という点において不利だと感じてきました。 メディアを呼ぶために不可欠な集客の意味でも 「スペースが狭い」ことは不利に思えてなりません。 満を持しての日本開催。 懸念点をぬぐって今後卓球がキラーコンテンツになれるかの 重要な分岐点ではないでしょうか。 日本男子ペアのメダル獲得をかけた試合には 多くの人が詰め掛けていました。 バレーボールの観客ように 棒状のバルーンをバチバチとぶつけて応援する様。 会場DJによる観客への声。 その是非は別にして、 テレビを通して会場の熱は伝わってきました。 番組制作側も同じように情熱を注いでいたように感じ、 必然的に見ている私達の感情も昂ぶりました。 この熱をこれから爆発させることはできるのでしょうか。 時流もあって大会メインスポンサーは なかなか決まらなかったという報道もありました。 こういった時だからこそ世界に活力を与えられる力が あることもスポーツの魅力です。 魅力をどう引き出すか。 どう伝えるか。 これからも「挑戦」に期待したいと思います。
posted by sportstamasii |18:26 |
スポーツとメディア |
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