2006年08月17日

『無情さ』『残酷さ』こそが最大の魅力

 高田モンスター軍、高田総統ばりに言うなら、
「正直、びびってたじろいだ……」

 ことしも球児たちの活躍で盛り上がっている高校野球でのこと。15日に行われた青森山田高vs.駒大苫小牧高の9回に飛び出した駒大苫小牧高・中澤君の同点弾は衝撃を受けました。ボール球ともとれるようなギリギリのインコースをさばいての一振り。あのコースは打っても切れるか、もしくはポール際だと思うんですが、打球はライトの頭上を越えて、スタンドへ飛び込んでいきました。
 9-10と負けていて、なおも9回、1死。通常の高校生なら、心臓がバクバクして、とても落ち着いた心境で打席には立てないはず。それでも100パーセント、いや120パーセントのスイングで、最高の結果を出したことに驚きを隠せませんでした。

「劣勢でも普段やっていることを忘れなかったことが大逆転につながった」

 高校野球の取材をしている田尻賢誉さんの駒大苫小牧高の逆転劇について書かれたコラム(http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/hs/06summer/column/200608/at00010274.html)のフレーズ。いかに普段の練習が実戦的であり、またその練習が体に染み付いていることをうかがわせます。

 勝者があれば、敗者があるのがスポーツです。
 一時は駒大苫小牧高に6点差をつけながら、逆転負けを喫した青森山田高。彼らも4112校の頂点を目指すべく、10代の青春を白球に追いかけてきた球児たち。甲子園であれだけの試合をするには並大抵の努力ではないだろうし、涙を流し、血を吐き、甲子園を目指して、日々練習を重ねてきたのでしょう。それでも残った結果は、10-11という敗戦を告げるスコア……。
 話は飛んで、ドイツのW杯。真夜中の激闘に、テレビでかじりついた人も多かったでしょう。ジーコ監督と日の丸を背負った23名の選手たち。4年の歳月をかけて、世界最高の舞台で結果を出そうと努力し、あの場に立ちました。しかし終わってみれば2敗1分……。

 あぁ無情――。

 スポーツとはかくも残酷なものなのか――。

 それまでどれだけ努力をしようと、2つのチームが同じルールにのっとって戦えば、そこには『勝ち』と『負け』という2つの結果しかありません。だからこそ選手たちは、『勝ち』を目指して、打算もなく、本能で必死にプレーします。しかし、それが決して『勝ち』に結びつくとは限らない――。
 もしかするとこの『無情さ』、『残酷さ』こそが、スポーツ最大の魅力なのかもしれません。

スポーツナビ第88回全国高校野球選手権大会特集

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posted by sportsnavi_editors |18:09 | 野球 | コメント(1) | トラックバック(0)
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Re:『無情さ』『残酷さ』こそが最大の魅力

コメント投稿者ID :

今年の甲子園はまさに「青春劇場」ですね。
終盤での逆転劇が多く、見所満載!!

posted by hayato | 2006-08-18 08:19

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