2008年12月01日

NBA 2008-2009 ノースウェスト・ディビジョン

結局11月中に全ディビジョンに到達できませんでしたが、残り二つなので何とか終わらせようと思います。

というわけで今日はノースウェスト・ディビジョンの展望を。

デンバー・ナゲッツ
【主な加入選手】
チャウンシー・ビラップス(ピストンズ)、チーク・サム(ピストンズ)、レナルド・バークマン(ニックス)、ダンテイ・ジョーンズ(キングス)、クリス・アンダーセン(ホーネッツ)、ソニー・ウィームス(新人)

スターター赤字は新戦力)
PG:チャウンシー・ビラップス
SG:ダンテイ・ジョーンズ
SF:カーメロ・アンソニー
PF:ケニオン・マーティン
C:ネネー

ベンチ赤字は新戦力)
アンソニー・カーター、チャッキー・アトキンス、JR・スミス、リーナス・クレイザ、レナルド・バークマンクリス・アンダーセンチーク・サム

ペイロールの超過を解消するためマーカス・キャンビーをタダ同然で放出し今季は捨てたのかと思っていましたが、開幕直後に大型トレードによりNBA屈指の司令塔でコロラド州出身のビラップスを獲得。
これでスコアリング特化型のAIとの相性が悪かったメロも大きな恩恵を受けるでしょうし、スミスも使いやすくなるでしょう。
また明らかにサイズ不足だったバックコートの問題も改善され、バックコートのディフェンスは飛躍的に向上すると思います。
先発SGにディフェンスの良いジョーンズを起用して、スミスを6thマンとしているのもジョージ・カールがディフェンス面を重視している姿勢の表れではないかと思います。

キャンビーが抜けて弱体化が心配されたインサイドも、昨季は病気や怪我で満足な戦力になっていなかった貴重なピュアセンター・ネネーが自己最高の出来で攻守に大爆発。
ミドルポストでのプレイが増えているマーティンの状態はやや心配ですが、メロも含めて強力なフロントラインが形成されました。

ビラップスの加入とネネーの復調でスターターはウェスタンでも十分に戦える陣容になりましたが、心配なのはベンチメンバーの弱さ。
開幕からシュートが不安定だったスミスとクレイザが復調してきているのは好材料ですが、控えがアンダーセンやサム、スティーブン・ハンターしかいないインサイドは・・・。

開幕前はプレイオフは厳しいかと思っていましたが、状況は一気に好転しました。
スターターの負担が大きすぎるのは心配ですが、プレイオフ進出はもちろん久々に一回戦突破も期待できそうです。
サポートも充実した今季、エースのメロには同期のレブロン、ウェイドに付けられた大きな差を埋める活躍を期待です。


ミネソタ・ティンバーウルブズ
【主な加入選手】
マイク・ミラー(グリズリーズ)、ジェイソン・コリンズ(グリズリーズ)、ブライアン・カーディナル(グリズリーズ)、ケビン・ラブ(新人)、ケビン・オリー(シクサーズ)ロドニー・カーニー(シクサーズ)、カルビン・ブース(シクサーズ)

スターター赤字は新戦力)
PG:ランディ・フォイ
SG:マイク・ミラー
SF:ライアン・ゴームズ
PF:アル・ジェファーソン
C:ケビン・ラブ

ベンチ赤字は新戦力)
セバスチャン・テルフェア、ラシャド・マッキャンツ、ロドニー・カーニー、コーリー・ブリューワー、ブライアン・カーディナル、クレイグ・スミス、ジェイソン・コリンズ

昨季はKGとのトレードでやってきたビッグ・アルことジェファーソンが、KGと遜色ない活躍を見せてリビルディングに向けてまずは順調なスタートを切れました。
更なる飛躍を期す今季は、ドラフト3位で指名したOJ・メイヨーを含む大型トレードを行い、5位指名のラブと地元出身のミラーらを獲得(個人的にはアントワン・ウォーカーを出せたのが○)。

ラブはサイズ、プレイスタイル共にジェファーソンと重複するプレイヤー。
PFの控えとしてならともかく、センターとしてはアンダーサイズなプレイヤーをわざわざメイヨーとトレードする必要があったのかは大きな疑問です。
バスケットIQの高い選手と評判ですし、ライバルがスミスやコリンズらなので近いうちにセンターとしてスターター起用されると思いますが・・・。

もう一人の目玉、ミラーは米国代表候補にも名を連ねた実力者。
アウトサイドシューターのイメージが強いプレイヤーですが、リバウンドも強い、素晴らしいオールラウンダーです。
ポストプレイヤーのジェファーソンとの相性も良さそうなので、平均16ポイント以上がノルマでしょう。

開幕前はディフェンスが苦しいかと思っていたのですが、15試合を終えた時点で平均失点が97.5ポイントと意外にも昨季と比べて5ポイントも下がっています。
やはりジェファーソン以外に頼りにならなかったインサイドに、ラブやコリンズなどが加わったことが大きいのでしょう。
平均得点も微増していますが、接戦をことごとく落としている現状を見るとクラッチタイムに決められるプレイヤーが・・・。
ローポストを集中的に固められてしまうと、得点エリアが限られているジェファーソンは得点しづらくなるので、セカンドオプションの存在が鍵になると思います。

現在のチームはジェファーソンのワンマンチームになりつつあるので、前述のラブを始めとしてテルフェアやマッキャンツ、ブリューワーら若手が成長してくれなければ難しいシーズンになりそうです。


オクラホマシティ・サンダー
【主な加入選手】
デズモンド・メイソン(バックス)、ラッセル・ウェストブルック(新人)、ジョー・スミス(キャバリアーズ)、DJ・ホワイト(新人)、カイル・ウィーバー(新人)

スターター赤字は新戦力)	
PG:ラッセル・ウェストブルック
SG:ダミアン・ウィルキンス
SF:ケビン・デュラント
PF:ジェフ・グリーン
C:ニック・コリソン

ベンチ赤字は新戦力)
アール・ワトソン、デズモンド・メイソンカイル・ウィーバージョー・スミス、クリス・ウィルコックス、ロバート・スウィフト、ヨハン・ペトロ

シアトル・スパーソニックスから生まれ変わった今季、残念ながら戦前の予想通り厳しい戦いを強いられています。

ただここに来て希望の光も見えてきました。
それはPJ・カーリシモが解任されて、スコット・ブルックスが暫定HCに就任したことです。
これにより、エース・デュラントがナチュラルポジションのSFで起用されるようになった事が何よりも大きいと思います。
不慣れなSG起用により、ペリメーター付近でのプレイを強いられていたデュラントは、得点はしていても非常に確率の悪いオフェンスをする状態に陥っていました。
また、サイズに恵まれているだけでなく、226cmというセンタープレイヤー級のウィングスパンを誇る彼をフロントに置かないことはチームにとって大きな損失であったと思います。
SFへのスライドによりデュラント自身のオフェンスの確率が上がるだけでなく、チームとして大きな弱点だったインサイド(ドラフトで指名しなかったのは?)にも大きなプラスになるのではないでしょうか。

とはいえチームはリビルディングの真っ最中。
デュラントが抜けたSGポジションも適任者不在で、ロールプレイヤーのウィルキンスが補填している状態。
新加入のメイソン(地元出身!)はポストアップが得意という不思議なウィングプレイヤーですが、このチームのSGで起用するにはシュートレンジが狭すぎるので6thマンが妥当でしょう。
さらに何と言っても深刻なのはインサイド。
ウィルコックスやスミスは力のあるロールプレイヤーですが、スターターで使うには心許ない選手たちなので・・・。

残念ながら今季の戦力は明らかに他チームに比べて劣っていますので下位低迷は避けられないでしょう。
むしろ注目は膨大なキャップスペースが発生する今季終了後にサム・プレスティGMがどのような動きをするかですね。



ポートランド・トレイルブレイザーズ
【主な加入選手】
ルディ・フェルナンデス(新人)、ジェリド・ベイレス(新人)、ニコラ・バテュム(新人)、アイク・ディオグ(ペイサーズ)、シャブリック・ランドルフ(シクサーズ)

スターター赤字は新戦力)
PG:スティーブ・ブレイク
SG:ブランドン・ロイ
SF:ニコラ・バテュム
PF:ラマーカス・オルドリッジ
C:グレッグ・オーデン

ベンチ赤字は新戦力)
ジェリド・ベイレス、セルヒオ・ロドリゲス、ルディ・フェルナンデス、トラビス・アウトロー、アイク・ディオグ、チェニング・フライ、ジョエル・プリジビラ

多くの人が今季のライジングチームに挙げているヤング・ブレイザーズ。
一昨季の新人王ロイとオルドリッジの2枚看板に加えて、昨季全休した2007年ドラフト1位ルーキーのオーデン、スペイン代表として五輪で旋風を巻き起こしたルディ、フランス出身のオールラウンダー・バテュム、爆発的なスピードを誇るベイレスらがロースターに加わる今季は期待するなという方が無理な陣容です。

そんな中で鍵を握るのは何と言ってもオーデンでしょう。
大きな期待がかかった昨季は開幕前に見つかった軟骨損傷の治療のために全休し、今季も開幕戦のレイカーズ戦で負傷するなど順風満帆とは程遠いデビューになっていますが、本格派センターという得難いキャラクターなので、是非とも焦らずにじっくりと育成して欲しいですね。
もちろん大ブレイクしてくれれば文句なしですが、仮に順応に手間取ったとしてもプリジビラやフライが好調なので、上手くプレイタイムをセーブできるでしょう。
個人的に注目しているのはフライ。
彼は元ニックスのプレイヤーで、ザック・ランドルフとのトレードで加入したのですが、サイズ・走力・シュートレンジの広さを兼ね備えた素晴らしいプレイヤー。
ダントーニ・スタイルにバッチリ嵌まりそうなプレイヤーなので、ニックスファンとしてはあの時も後悔しましたが今季はさらに後悔させられています。

オーデンがロースターに加わる事で昨季NBA最低レベルだったリバウンドはかなり改善されると考えられるので、今季もディフェンスはある程度計算できるでしょう。
むしろ課題はオフェンス。
ロイは完全に一皮向けた感がありますが、オルドリッジがやや頼りないので平均20ポイント前後が計算できるプレイヤーがもう一人欲しいところです。
そこで期待したいのはSFのバテュム、アウトロー、そしてマーテル・ウェブスター(特にアウトロー。スターターにしないのが不思議です)。
今季はインサイドのポストプレイが増えパスアウトの増加が予想されるので、アウトサイドからの得点が期待できる彼らには確実に決めて欲しいところです。

若さを心配する声もありますが、ルーキーシーズンにあのザックに噛み付いた生粋のリーダー・ロイが、今季もロケッツ戦のブザービーターに象徴されるように、強烈なリーダーシップでチームを牽引しているので大きく崩れることはないと思います。
今季は試運転でチームが本格化するのは来季からだとは思いますが、今季も十分にプレイオフ圏内と言えるでしょう。


ユタ・ジャズ
【主な加入選手】
ブレビン・ナイト(クリッパーズ)、コスタ・コウフォス(新人)

スターター
PG:デロン・ウィリアムズ
SG:ロニー・ブリューワー
SF:CJ・マイルズ
PF:カルロス・ブーザー
C:メメット・オクァー

ベンチ赤字は新戦力)
ブレビン・ナイト、カイル・コーバー、マット・ハープリング、アンドレイ・キリレンコ、ポール・ミルサップ、キリーロ・フェセンコ、コスタ・コウフォス

主力は数シーズン固定されており、今シーズンも安定して強いという印象です。
心配されていたウィリアムズの離脱時もナイトやロニー・プライスの及第点の働きでカバーし、ブーザーの穴もミルサップが見事に埋めるなどチームとして層の厚さを見せつけました。

シュートセレクションが良く、抜群に確率の良いオフェンスは今季も健在で、チームとしての完成度の高さを感じさせます。
反面、ディフェンスは大きな問題。
特にインサイドのブーザー、オクァーのディフェンス力は決して高くありません。
卓越したディフェンダーであるキリレンコも身体接触は不得手にしているだけにインサイドのディフェンスは頭痛の種。
ミルサップやフェセンコ、コウフォスらに期待するしか・・・?

ディフェンスと並んで大きな課題になっているのが、ロードでの弱さ。
昨季(プレイオフを含めて)も弱かったのですが、今季も不思議なほど弱い・・・。
精神的な問題なのかどうかは分かりませんが、それを克服しないとプレイオフを勝ち上がるのは難しいですね。

プレイオフ進出は間違いないでしょうが、チームとしての弱点は昨季と変わっていません。
ウィリアムズが復調してくればチームも変わってくるのかもしれませんが、果たして・・・。

ジャズは今季終了後にブーザーとオクァーがFAになる可能性があり、おそらく現在の主力が揃ってプレイするのは今季が最後になるでしょう。
集大成のシーズンであると同時に来季以降も見据えたチームマネジメントが求められそうなので、前述の2人と同タイプのミルサップ、コウフォスらにプレイタイムが与えられるのではないでしょうか。



順位予想
1位 ユタ・ジャズ
2位 ポートランド・トレイルブレイザーズ
3位 デンバー・ナゲッツ
4位 ミネソタ・ティンバーウルブズ
5位 オクラホマシティ・サンダー

ジャズのディビジョン優勝とサンダーの最下位、ウルブズの4位は不動。
2位、3位に関して、スターターのバランスではナゲッツの方が上だと思いますが、層の厚さでブレイザーズを推します。

posted by tama |04:05 | NBA シーズン展望 | コメント(2) | トラックバック(0)
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NBA 2008-2009 ノースウェスト・ディビジョン

初めまして!
自分はウルブズファンなのですが
今シーズン序盤数多くあった接戦を全部ものにしていたら
今頃サプライズチームとして注目されてたかもと思うと残念です~

クラッチタイムに決められるプレイヤーがいないとの事ですが、僕は一番クラッチタイムに強いのはランディ・フォイだと思ってます!!

彼がルーキーの時
結構決めてましたよ!度胸もありそうですし!


ドラフト同期のブランドン・ロイが活躍してるので
フォイも奮起してほしいです!!


ウルブズファンの偏った勝手な意見ばっかですみません(汗)

posted by hayato | 2008-12-02 04:17

> hayatoさん

コメント頂きありがとうございます。

ウルブズはなかなかバックコート陣のスタッツが上がってきませんね。
やはりメイヨーをキープしなかった事が悔やまれます。
ビッグ・アルのポストワークを生かすためにも、フォイやミラーには奮起を期待したいですね。

個人的にはテルフェアに期待していたのですが、今季もシュートが入りませんので、やはりフォイに頑張ってもらうしかありません!

posted by tama | 2008-12-02 12:20

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