2008年11月25日

NBA 2008-2009 サウスウェスト・ディビジョン

ようやくウェスタンに突入できました。
今回は強豪揃いのサウスウェスト・ディビジョンの展望を・・・。

ダラス・マーベリックス
【主な加入選手】
サガナ・ジョップ(ネッツ)、ジェラルド・グリーン(ロケッツ)、ショーン・ウィリアムズ(ペイサーズ)、ジェームズ・シングルトン(タウ・セラミカ)

スターター
PG:ジェイソン・キッド
SG:ジョン・テリー
SF:ジョシュ・ハワード
PF:ダーク・ノビツキー
C:エリック・ダンピアー

ベンチ赤字は新戦力)
ホセ・バレア、ジェリー・スタックハウス、ジェラルド・グリーンショーン・ウィリアムズジェームズ・シングルトン、ブランドン・バス、サガナ・ジョップ

昨季はキッド獲得という賭けが完全に裏目に出てしまい急失速!
キッドを開幕からPGに据える今季は、如何にキッドとチームが互いにフィットするかが課題です。

今季はハーフコートのセットオフェンス(特にノビツキーのアイソレーション)が主だったチームを、キッドが得意とするランニングゲーム主体のチームにするつもりだと思ったのですが、何故かエイブリー・ジョンソンの後任はハーフコートが得意なリック・カーライルが・・・不思議です。

選手補強ではランニングゲームへの移行を見据えてか、グリーンやウィリアムズなどアスレティック能力の高い選手を獲得。
特にグリーンはダンクコンテストで優勝したほどの身体能力の持ち主で、サマーリーグでも活躍した期待の若手。
シュートレンジの狭さは難点ですが、ウィングの控えとして十分使えると思います。

カーライルの就任で向上が期待できるのはオフェンスよりも、むしろディフェンス。
特に緩かったペイント内のディフェンスは早急な改善が求められるので、ジョップの復帰でダンピアーがハードに当たりやすくなるのはプラスです。
またスピード不足のキッドは、クリス・ポールやデロン・ウィリアムズに代表される若手PGが相手では苦戦は免れないでしょう。

個人的には契約最終年のキッドを出して、よりチームにフィットする選手を獲得すべきではないかと思いますが・・・。


ヒューストン・ロケッツ
【主な加入選手】
ロン・アーテスト(キングス)、ブレント・バリー(スパーズ)、ジョーイ・ドーシー(新人)、ヴォン・ウェイファー(ブレイザーズ)

スターター赤字は新戦力)
PG:レイファー・アルストン
SG:トレイシー・マグレディ
SF:ロン・アーテスト
PF:ルイス・スコラ
C:ヤオ・ミン

ベンチ赤字は新戦力)
アーロン・ブルックス、ルーサー・ヘッド、ブレント・バリー、シェーン・バティエ、チャック・ヘイズ、カール・ランドリー、ジョーイ・ドーシー

問題児アーテストの加入は大きなプラス。
T-MACとヤオに次ぐ得点源になりえる上にディフェンスが抜群なので、非常に大きな戦力を手にしました。
唯一の心配は、ペイサーズ時代に代表されるコート内外のトラブルですが、キングス時代にアーテストと良好な関係を築いていたリック・アデルマンHCに期待しましょう。

少し気になるのが、ヤオ以外はアンダーサイズのビッグマンしかいないインサイド。
ランドリーの206cmを筆頭に、ドーシーが203cm、ヘイズが198cmしかありません。
ミニマムサラリーが不満で再契約しなかったディケンベ・ムトンボ(218cm)の穴は意外に大きいです。
怪我がちなヤオに無理をさせないためにも強化が必要だと思うのですが・・・。

T-MAC、ヤオ、アーテストの3人がベストの状態を維持できれば、ホーネッツに匹敵するチームだと思います。


メンフィス・グリズリーズ
【主な加入選手】
OJ・メイヨー(新人)、マルク・ガソール(新人)、マルコ・ヤリッチ(ウルブズ)、アントワン・ウォーカー(ウルブズ)、グレッグ・バックナー(ウルブズ)、クイントン・ロス(クリッパーズ)、ダレル・アーサー(新人)、ハメッド・ハッダディ(新人)

スターター赤字は新戦力)	
PG:マイク・コンリーJr.
SG:OJ・メイヨー
SF:ルディ・ゲイ
PF:ダレル・アーサー
C:マルク・ガソール

ベンチ赤字は新戦力)
カイル・ラウリー、マルコ・ヤリッチ、ジャバリス・クリッテントン、グレッグ・バックナークイントン・ロス、ハキム・ウォーリック、ダルコ・ミラチッチ

昨季にポウ・ガソールをレイカーズに寄付(そういっても良い行為だと思います)するという慈善団体のようなチームのグリズは、今オフも主力のマイク・ミラーをウルブズに放出してしまいました。
どうもグリズのフロントにはチームを強くする気があまり見えないんですね・・・。

そんな中、注目はルーキーの3人。
SGのメイヨーは高校時代にはローズやビーズリー以上に評価されていた逸材で、セルフィッシュでパッシブスキルに欠けるものの、スコアリング能力はローズを凌ぐ選手。
PFのアーサー(NCAAチャンピオン・カンザス大出身)は見事なポストワークとディフェンス能力を持つ有望株で、ウォーリックからポジションを奪取しそうです。
そして“第二のガソール”こと、ポウの弟・マルク。
ポウが非常に柔らかいシュートタッチの持ち主だったのに対し、マルクは幅のある体格でフィジカルなインサイドワークを持ち味にするピュアセンター。
リーグに馴染めばインサイドの強力な駒になりそうで、少なくともショットブロッカーに過ぎないミラチッチよりは貢献するでしょう。

エースのゲイを中心にしたオフェンスは今季も計算が立ちますが、問題はNBA最低レベルのディフェンスです。
そこで再建の切り札として期待がかかるのが、昨季アリゾナ大で指揮を執っていたケビン・オニールAC。
アスレティック能力の高い選手が多いので、リック・カーライルの下でもACを務めたディフェンスのスペシャリストがどこまで鍛え上げられるかに注目です。

魅力的な若手が多く、戦力的なバランスは決して悪くないのですが、若手ばかりでチームメイトを向上させられるフロアリーダーの不在が気になる所。
良く言えば「慎重」、悪く言えば「消極的」な姿勢が見えるエースのゲイにそこまでの役割を期待するのは酷ですが・・・。

チーム売却の噂(ベテランの放出も身売りのために身を軽くしておきたいからとか?)が本当ならば、早くやる気のあるオーナーに代わってほしいものです。


ニューオーリンズ・ホーネッツ
【主な加入選手】
ジェームズ・ポージー(セルティックス)、デビン・ブラウン(キャバリアーズ)、ショーン・マークス(サンズ)

スターター
PG:クリス・ポール
SG:モーリス・ピーターソン
SF:プレドラグ・ストヤコビッチ
PF:デビッド・ウェスト
C:タイソン・チャンドラー

ベンチ赤字は新戦力)
マイク・ジェームズ、デビン・ブラウン、ラシュアル・バトラー、ジェームズ・ポージー、ジュリアン・ライト、メルビン・イーライ、ヒルトン・アームストロング

昨季はCP3の急成長で一気にウェスタンの強豪チームになったホーネッツ。

名実共にNo.1ポイントガードとして凄みを増したCP3、そのCP3とのアリウープと体を張ったインサイドワークでペイント内を支配するチャンドラー、ローポストからハイポストまで多彩なポストワークを誇るウェスト、復調した大型シューター・ペジャ、と戦力としては多士済々で申し分ありません。

懸案だったベンチにも、昨季セルツで6thマンとして貢献したスウィングマンのポージーが加入。
プレイに軽さの目立ったジェネロ・パーゴ(→ディナモ・モスクワ)に代わって、6thマンに据えられるポージーは数字以上にビッグプレイが多く、大舞台での勝負強さが光ります。
特に対コービー・ブライアントとして期待しているのでしょう。

気になる点としては、シュータータイプが多くスラッシャータイプが不足しているウィングと、ペイント内のディフェンス。
前者はジュジュの成長次第で何とかなるかもしれませんが、後者はチームとしても気にしているようでクリップスのクリス・ケイマン獲得の噂が流れました(消滅したようですが)。

ポージーを補強したとはいえベンチの層は十分とは言い難い(特にPGローテーション)ので、先述したCP3、ペジャ、チャンドラー、ウェストが良いコンディションを保つことがプレイオフを勝ち上がるのには必要でしょう。
ウェスタンで打倒レイカーズに最も近い戦力を持つチームだけに大いに期待です。


サンアントニオ・スパーズ
【主な加入選手】
ロジャー・メイソン(ウィザーズ)、アンソニー・トリバー(新人)、ジョージ・ヒル(新人)

スターター赤字は新戦力)
PG:ロジャー・メイソン
SG:マイケル・フィンリー
SF:ブルース・ボウエン
PF:ティム・ダンカン
C:カート・トーマス

ベンチ赤字は新戦力)
ジャック・ヴォーン、ジョージ・ヒル、デズモン・ファーマー、アイミ・ウドカ、アンソニー・トリバー、ファブリシオ・オベルト、マット・ボナー

ビッグ3のうちマニュが北京五輪で、さらに開幕直後にパーカーが相次いで負傷するという緊急事態に陥ったスパーズ。

バックコートの主力2人を一気に失いましたが、ディフェンスに関してはさすがPOPですね。
ダンカンやボウエンなど優れたディフェンダーがいるだけでなく、チームディフェンス(特にヘルプディフェンス)が本当に素晴らしい!
特に注目したいのは新人のジョージ・ヒル。
無名校出身の4年生ということで、ドラフトされるまで全く知りませんでしたが、さすがスパーズは良く見てますね。
オフェンスは好不調がハッキリ出る感じですが、ディフェンスは素晴らしい(あの腰の低さ!)です。
パーカーが復帰してもバックアップPGとして重用されるでしょう。
反面、オフェンスでは2人合わせて約40ポイントの穴埋めが急務。
ファーマーやウドカにも奮起を望みたいところですが、やはり頼みは新戦力のメイソン。
シュートセレクションが悪いのは気になりますが、唯一爆発力を秘めるプレイヤーなので何とか2人の復帰まで好調を維持して欲しいところです。。

バックコートに関してはマニュ&パーカーが復帰すれば、前述したヒルとメイソンにファーマー、フィンリーと続き、戦えるだけの人材は揃っています。
むしろ深刻なのはダンカンの負担が大き過ぎるインサイド。
ダンカンを除くインサイドは、トーマス、オベルト、ボナー、トリバー、イアン・マイーミと何とも心もとない面々。
ヒルは良い選手だと思いますが、ドラフトではダレル・アーサーやDJ・ホワイトなどインサイドの選手を指名すべきだったような?
せめて10ポイント・7リバウンド以上が計算できる選手がいれば相当楽に戦っていけると思うのですが・・・。
とはいえ、現実的にはトレードで獲得したくても交換要員がいないだけに今年もダンカンに孤軍奮闘してもらうしかないようです。

ディフェンス力をベースにした手堅いチームなので、マニュ&パーカーの復帰時期にもよりますが、プレイオフ進出はできるでしょう。
しかし、勝ち進むには先述したインサイドの強化が不可欠だと思います。

主力の高齢化も深刻な問題ですが、抜本的な解決を図るのは今季終了後でしょう。

ちなみに開幕戦でPOPが仕掛けたジョークは、今季の名場面の一つですね!
動画はコチラから見られますので、まだの方は是非。


順位予想
1位 ニューオーリンズ・ホーネッツ
2位 ヒューストン・ロケッツ
3位 サンアントニオ・スパーズ
4位 ダラス・マーベリックス
5位 メンフィス・グリズリーズ

このディビジョンは戦力的に見て順当な結果になるかと思います。
マブスに関して私は懐疑的ですが、キッドがフィットすればスパーズは上回れる可能性がありますね。


全く関係ないのですが、リンジー・ハンターがブルズに加入していましたね。
ハインリックの負傷を受けてのものでしょうが、タイトなディフェンダーで経験豊富なハンターはローズのバックアップにピッタリ。
実質的にはポジション争いのライバルであるハインリックより、完全なバックアッパーの立場になるハンターの方がローズの教育係としてふさわしい気がするので、なかなか良い補強だったと思います。
それにしても相変わらずブルズのインサイドは壊滅的ですね・・・。

posted by tama |00:45 | NBA シーズン展望 | コメント(3) | トラックバック(0)
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Re:NBA 2008-2009 サウスウェスト・ディビジョン

マブスはキッドを残して
ジョシュ・ハワードとサガナ・ジョップ

ケニオン・マーティンとドラフト指名権で
トレードしてマーティンを思い切って3番にあげて

かつてのキッドとマーティンのコンビを復活させたらおもしろいと思うんですけどー!

posted by nadal | 2008-11-25 21:16

Re:NBA 2008-2009 サウスウェスト・ディビジョン

マブスはキッドを残して
ジョシュ・ハワードとサガナ・ジョップ

ケニオン・マーティンとドラフト指名権で
トレードしてマーティンを思い切って3番にあげて

かつてのキッドとマーティンのコンビを復活させたらおもしろいと思うんですけどー!

posted by nadal | 2008-11-25 21:18

> nadalさん

コメントありがとうございます。

マーティンとキッドの元ネッツコンビは面白いですね。
ただ現在のジョシュとマーティンではサラリーはともかく実力の釣り合いが・・・。
本来4番のマーティンを3番にすることもリスキーですし、何よりマーティンの膝が怪しいです。
むしろ欲しいのはネネーの方かも?

まあナゲッツにしても契約期間が3年以上残っているジョシュとジョップは欲しがらないでしょうね。

posted by tama | 2008-11-27 14:49

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