2008年06月08日
展望:EURO2008 グループC
遂にEURO2008開幕! 急いでグループCの展望をしようと思います。
オランダ ディフェンス: GKは経験豊富なエドウィン・ファン・デルサールで安泰。 おそらく最後になる代表の試合に相当な気合で臨むはずです。今年はCLのPK戦も制したので気分も乗っているでしょう。 心配なのは、ヨン・ハイティンハとヨリス・マタイセンの両CBの当たりの甘さ。親善試合ということもあったとは思いますが、サイズも足りないので大型選手には苦戦しそうです。特に初戦のイタリアには世界屈指のCFのトーニがいるだけに・・・。 控えのヴィルフレト・ボウマも同様。ハリド・ブラルーズ召集されたのも、彼の若干ダーティな激しさを期待したからではないでしょうか。 サイドバックはアンドレ・オーイエルとジョバンニ・ファン・ブロンクホルストが務めそうですが、オーイエルはともかくジオに守備面での貢献はあまり期待できないだけに、ティム・デ・クレルを起用した方が・・・。 ボランチのデミー・デ・ゼーウは守備力はまずまずですが、体を簡単に入れ替えられて無駄なファウルを犯すこともしばしば。高精度のキッカーがいる場合は致命傷になりかねません。 前線からの守備も望み薄なだけに・・・。 オフェンス: 攻撃に関しては問題なし・・・と書きたかったのですが、直前になってアリイェン・ロッベンが離脱(少なくともイタリア戦は欠場)。控えとなるはずのライアン・バベルも既に離脱しているだけに一気に左サイドが薄くなりました。 ウェスレイ・スナイデルも故障を抱えているので、初戦のイタリア戦の陣容はかなり苦しいものになりそうです。おそらく万能型のディルク・カイトを左右どちらかに入れてくるでしょうが、戦力ダウンは必死です。 ラファエル・ファン・デルファールとルート・ファン・ニステルローイが健康なのが救いですが、マルコ・ファン・バステン監督が執着するロビン・ファン・ペルシーの復帰も不透明なだけに選手層は非常に脆弱です。ファン・ペルシーが戻ったと同時に4-3-3の導入を考えているのかと思いますが・・・。 中盤の底のオーランド・エンヘラールはパトリック・ヴィエラのようにボールを持って上がるのを好むようですが、現代表でそのプレイスタイルが嵌まっているかは疑問。むしろファン・ブロンクホルストのようなパスの供給源になる選手が必要だと思いますが・・・。 親善試合では右サイドはRBのオーイエルの攻撃参加が機能していましたが、左サイドはロッベン頼みだっただけに左サイドの攻撃の構築が必要不可欠です。 総評: 守備に関しては不安が大きく、攻撃陣も怪我人が続出し多くは望めませんが、 ファン・ニステルローイ、ファン・デル・ファールト、スナイデルらの奮起と、ロッベン&ファン・ペルシーの復帰を信じましょう! 予想スタメン 4-2-3-1 GK:ファン・デルサール RB:オーイエル CB:ハイティンハ、マタイセン LB:ファン・ブロンクホルスト DH:デ・ゼーウ、エンヘラール RH:カイト HO:ファン・デルファールト LH:スナイデル CF:ファン・ニステルローイ ※スナイデルのコンディションは不安ですが。 ↓ 希望スタメン 4-2-3-1 GK:ファン・デルサール RB:オーイエル CB:ハイティンハ、ブラルーズ LB:デ・クレル DH:デ・ヨング、ファン・ブロンクホルスト RH:ファン・デルファールト CH:スナイデル LH:ロッベン CF:ファン・ニステルローイ ※ロッベン復帰を信じて! イタリア ディフェンス: 直前の合宿で要のファビオ・カンナヴァーロを失うというアクシデントに見舞われ、磐石のディフェンスに大きな不安要素が。マルコ・マテラッツィもコンディションに不安があるだけに大きな痛手です。 初戦のオランダ戦はアンドレア・バルツァーリとジョルジョ・キエッリーニのペアになりそうですが、実力はともかく国際経験皆無の急増ペアになるだけに、左サイドのファビオ・グロッソの守備力の低さは看過できません。おそらくジャンルカ・ザンブロッタを左に配し、クリスチャン・パヌッチをRBに起用するでしょう(もしパヌッチの膝の故障が深刻ならまさしく緊急事態!)。 しかしゴールマウスには世界屈指の実力者ジャンルイジ・ブッフォン。 中盤の3センターは、ジャンナーロ・ガットゥーゾ、マッシモ・アンブロジーニら誰が出場しても守備に関しては安泰。前線のマウロ・カモラネージが行う守備のサポートも機能しているので大崩れはないでしょう。 オフェンス: 攻撃に関しては代役不在の二つの大黒柱のコンディションが鍵。 一人目は中盤の底でゲームをコントロールするアンドレア・ピルロ。 唯一キャラクターが似ていた、リカルド・モントリーボが召集外になったことでまさしく代役不在。プレースキッカーとしても重要です。 もう一人はCFのルカ・トーニ。 攻撃の基準点ともなる大型フォワード。こちらも控えのマルコ・ボッリエッロ、ファビオ・クアリャレッラらは万能型で、タイプが異なるだけに代わりはいません。 前者を欠けばシステムは4-2-3-1(健在でもオプションとして採用されそう)になり、後者を欠けばシステムは変わらずとも機能は大きく低下するでしょう。 とはいえ、前述のフォワード陣に、シモーネ・ペッロッタ、ダニエレ・デ・ロッシ、アルベルト・アクィラーニらローマ勢を中心に、どんなシステム変更にも耐えうる多士済々な人材が揃っているのも事実ですので、他国に比べ不安は少ないでしょう。 ジョーカーとしてはセリエA得点王のアレッサンドロ・デルピエーロよりも、前回大会で大ブレイクを果たし、局面打開力に優れたアントニオ・カッサーノに期待です。 総評: 国際経験の浅い、CBで挑むと考えられる初戦が命運を握りそう。 そこさえ乗り切れば、優勝候補筆頭に推せる充実の陣容です。 予想スタメン 4-3-3 GK:ブッフォン RB:パヌッチ CB:バルツァーリ、キエッリーニ LB:ザンブロッタ CH:ガットゥーゾ、ピルロ、デ・ロッシ RW:カモラネージ CF:トーニ LW:ディ・ナターレ ※初戦はマテラッツィは間に合いそうもないので。 ルーマニア ディフェンス: 朗報はCBのドリン・ゴイアンが間に合ったこと。予選でファン・ニステルローイを完封したガブリエル・タマシュとのコンビは計算が立ちます。 サイドはコスミン・コントラとラズバン・ラトのコンビ。攻撃はともかく守備には若干の不安が・・・。 GKは安定感に欠けるボグダン・ロボンツ。調子が良ければ頼もしいのですが果たして? 予選では3センターで戦ったものの、中心となるべきオビディウ・ペトレを欠いたことで、中盤の守備には若干の不安。クリスチャン・キヴ、ミレル・ラドイ、パウロ・コドレアと並ぶのが基本ですが、守備を重視し右サイドはバネル・ニコリチャの起用を望みたいところです。 前線の守備意識が高いのは◎。 個人的にはサイドに蓋をする意味でもフラットな4-4-2を採用すべきでは? オフェンス: 攻め手は豊富とは言えませんが、エースのアドリアン・ムトゥの存在が鍵。絶対不可欠のエースの調子次第で得点力は変わりそうです。 問題は前線の組み合わせ。セカンドトップ、もしくはLWが適正のムトゥですが、カウンターに徹するのであればチプリアン・マリチャとの2トップもありでしょう。より攻撃的にするならダニエル・ニクラエの後ろにマリチャと共に並べる事も考えられます。 諸刃の刃となりますが、SBの攻め上がりは強力。特にRBのコントラの攻撃力は圧巻です。 4-4-2を採用した場合はレギュラーとして使われると考えられる、ラズバン・コチシュの突破力にも期待。 ジョーカーになりうる存在は皆無だけに、マリチャを温存する可能性もあります。 総評: 1弱と表現されるものの、守備に関してはオランダより上と見ます。 ムトゥという切り札がいるだけに、カウンターが嵌まれば大番狂わせも。 予想スタメン 4-3-2-1 GK:ロボンツ RB:コントラ CB:タマシュ、ゴイアン LB:ラト CH:ニコリチャ、ラドイ、キヴ ST:マリチャ、ムトゥ CF:D・ニクラエ ↓ 希望スタメン 4-4-2 GK:ロボンツ RB:コントラ CB:タマシュ、ゴイアン LB:ラドゥ RH:ニコリチャ CH:ラドイ、キヴ LH:コチシュ CF:D・ニクラエ、ムトゥ フランス ディフェンス: 不安はGKグレゴリー・クペとCBリリアン・テュラムの衰え。 経験値は魅力ですが、特にクペの衰えは顕著なだけに大きな不安です。 GKの控えにはセバスチャン・フレイがいるだけに・・・。 テュラムに関しては、コンビを組むウィリアム・ギャラスとは阿吽の呼吸。しかも控えのジャン=アラン・ブームソンとセバスチャン・スキラチが心許ないだけに致し方なし。 フィリップ・メクセスさえ召集していればとも思いますが・・・。 サイドバックでは、左のエリック・アビダルは安心も、RBのウィリー・サニョールは疑問。元々の能力以前にコンディションに不安が残ります。 控えではパトリス・エヴラはともかく、フランソワ・クレールは守備に少なくない不安が。ラッサナ・ディアッラ起用もありそうです。 中盤はの底はクロード・マケレレが健在。以前ほどきれいにボールハントを遂行できなくなりましたが、要所を抑える力は流石。 パートナーはパトリック・ヴィエラ(もしくはマテュー・フラミニ)か、ジェレミー・トゥラランですが、守備に関してはラッサナ・ディアッラも含めて問題はなさそうです。 オフェンス: パトリック・ヴィエラの欠場が響きそうなのは、守備面よりむしろ攻撃面ではないかと思います。システムがフラットな4-4-2なので、バイタルエリアを埋める仕事を誰がすべきかが問題。ヴィエラ以外(フラミニも含めて)のセンターハーフにその仕事は期待できないだけに、サイドのフランク・リベリーのカットインが必要でしょう。 攻撃の中心であるリベリーがカットインしやすいように、ポジションは左にすべきだと思います。そして右に今シーズン好調だった、シドニー・ゴヴを起用してもらいたいのですが・・・。 2トップはティエリ・アンリとニコラ・アネルカが不動かと思われましたが、どうやら大注目のカリム・ベンゼマが起用されそうです。 チェルシー移籍以来、精彩を欠くアネルカを外したのはベテラン偏重のドメネクとは思えない英断! 直前のバフェタンビ・ゴミスの爆発で若手を信じる気になったのでしょうか? アンリが不振なだけに、これで希望が出てきました。 もしアンリが不振ならベンゼマを1トップにし、サミア・ナスリを加えた4-2-3-1の導入もありでしょう。 総評: ディフェンス面は前述のクペ以外は計算できそうですが、 攻撃はリベリー、アンリ、ベンゼマの連携がどこまで深められるかが鍵になりそうです。 頑固なドメネクが柔軟な采配をしてくれれば・・・。 予想スタメン 4-4-2 GK:クペ RB:サニョール CB:テュラム、ギャラス LB:アビダル RH:リベリー CH:トゥララン、マケレレ LH:マルダ CF:ベンゼマ、アンリ ※少なくとも初戦にヴィエラは無理でしょう。 ↓ 希望スタメン 4-4-2 GK:フレイ RB:L・ディアッラ CB:テュラム、ギャラス LB:アビダル RH:ゴヴ CH:マケレレ、フラミニ LH:リベリー CF:ベンゼマ、アンリ
以上のことを踏まえて、私の予想は 1位 イタリア 2位 フランス 3位 ルーマニア 4位 オランダ オランダはロッベン、ファン・ペルシーがどこで復帰してくるかが問題。 仮に復帰がないようだと、ディフェンスに問題があるだけに苦しい戦いになるでしょう。 イタリア、フランス、ルーマニアという対戦順序もマイナス。
posted by tama |17:56 |
EURO2008 |
コメント(0) |
トラックバック(0)


