2007年05月12日

「青空」

 浩太は、センターのポジションから、特別な思いを抱きこの一球を見届けた。浩太にとって初めての夏の甲子園出場を決める、県大会決勝、最後の一球。一塁側スタンド、浩太の高校の応援団は歓喜に包まれた。


 浩太は、センターというポジションが大好きだった。センターから見える景色が大好きだった。試合に出ている自分以外の8人の背中。自分のチームのベンチ。バッターボックスから左右対称に広がるダイヤモンド。それを覆うバックネット。そして、上に広がる青空。この景色を独り占めできるセンターが、どのポジションよりも、そして誰よりも好きになった。


 浩太は宮崎の公立高校に通う18才。中学時代は陸上部。200mでは県の中学記録保持者。そんな浩太が高校から野球を始めた。浩太には、約束があった。幼なじみとの約束…

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posted by sports_kokokara |21:14 | スポーツ小説 | コメント(0) | トラックバック(0)
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