2007年03月22日

劇的

(初めに。このブログ実は昨日にアップしたかったんですけどできなかったものを今日アップしました。ので書いてる内容は一昨日の試合の内容だと思って読んで下さい。すいませんです。)


またまた熱い戦いが繰り広げられましたっ!昨日のチームテクニカル決勝。日本は見事銀メダルを獲得したんですっっ!!!

今日のメルボルンは連日の熱戦を受けてか、とんでもなく暑いです(困)。それはさておき、今日のソロフリー決勝が始まる前に昨日の試合の模様をお伝えしましょう。

21日午前はデュエットフリー予選でした。

前日の20日にスペインが驚異の追い上げを見せ、その底力を見せ付けられた翌日。ですから、「この流れをなんとかして断ち切らなければならない。」そんな状況でした。しかし・・・

今大会、日本のデュエット代表として新たに松村亜矢子選手が登場。日本人ばなれしたパワフルさと、表現力や顔の表情の豊かさを評価され今回抜擢されました。足技の美しい鈴木絵美子選手と共に、2人の演技が世界初お披露目。

松村選手緊張があったと思います。思い返せば、私もデュエット世界戦初デビューの時は自分がどんな演技をしたのかよくわからなかったぐらいの緊張をしていましたし。

その予感は的中。例のごとく、陸上動作に入る前のウォーキングで足元がぐらぐら・・・ぐらぐら・・・と松村選手。「おーい。あかんで、あかんで。」と、祈るような思いで見守りました。

この足元の感触。緊張による筋肉の硬直によるものです。パフォーマンスの良し悪しに直結します。筋肉がいつもより硬まった状態のまま飛び込むと、身体が重たく、乳酸も溜まりやすく、息も苦しく感じさせるからです。

飛び込んだ鈴木・松村組。演技の最初いきなりのダイナミックなリフト。この高さと勢いは衝撃でした。
「予想は違うっっ!いけるかもしれないっ!!」
そう誰しもに思わせるぐらい、爆発的なパワーで演技のスタートを切ったのです。

このプログラムは昨年9月のFINAワールドカップで鈴木・原田で泳いだプログラム。 そして、それを少しずつ改良し、今度は鈴木・松村で作り上げてきたのです。ベースはスピンなどの難度の高い技が多く入った構成であり、新たにそれを覚えて組むことになった松村にとってはその高さや速さ、パートナーの癖などを覚えて全て変えてレベルアップしなければならない大変な作業だったと思います。しかし現地入りしてからの彼女達の練習を観て「よく短期間でここまで合わせてきたな」と、その努力が見て取れる仕上がりでした。

しかし「覚えた」と思った感覚は緊張と共に消えてしまうことがあります。私自身、そんな苦い経験を幾度もしました。 

演技が中盤に差し掛かり難度の高いスピンの技に入ります・・・
回転する面が合わない。次のスピンも・・・面が合わない。

明らかにいつもの調子ではありません。持ち味の同調性は精彩を欠きます。結果。得点は伸びず3位で通過。4位の中国も背後に迫っています。

あくまでも個人的な見解ですが、松村選手は自信を持って最初の1歩を歩き出せば、過度の緊張はやわらぎ、本来の持ち味を生かして今まで見たことのない日本の新しいデュエットの形を見せてくれると思います。そして鈴木選手は、予選のとき身体はよく動いていたので、それはそのまま、あとはカウントを冷静に数えてくれれば、と思います。

結局スペインの勢いをとめられないまま、19時からのチームテクニカル決勝に。

決勝の演技順は日本が最後。なかなかいい感じ。強豪国の演技が続きます。しかもどのチームも予選よりもパフォーマンスが上がっています。規定要素にも乱れがありません。ライバルスペインもそう。そしていよいよ日本チームの順番が近づいてきます。

サブプール(ウォーミングアッププール)での日本チームの様子が、ブースにあるテレビ画面から流れてきました。
「あらっ?リラックスしてる表情?」
なーんかいい雰囲気なんです。追い詰められているような重苦しい印象はありません。これはイケそう。そう思いました。

日本の選手の登場です。ピシっピシっと一糸乱れぬ動きで陸上ポーズをとりました。みんな頬の筋肉が引き上がり、目にも力が宿っているいい表情です。

やはりいいときは雰囲気でわかるものなんですね。

素晴らしい同調性で規定要素を次々に決めていき、動きも実にシャープです。技術の高さが目に鮮やかに映ります。中盤、何度も練習を重ねていた「ノバ1回ツイストコンティニアススピン」という規定。ここが唯一苦しかった。力入りましたよ、もう。急にばらつくんですもん。その部分がどうにか終わると、ぐったり疲れました(苦笑)。それでもまた持ち直して、最後まで日本のシャキーンという効果音が聞こえてくるような動きでフィニッシュ。説得力がある演技でした。

スペインの勢いを止めました!

こんな一進一退の攻防戦見たことありません。残りフリーの決勝が残るのみ。目が離せません。

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posted by 武田美保 |15:31 | シンクロナイズドスイミング | コメント(0) |
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