2007年06月05日
「隔靴掻痒」~ラグビー日本vsトンガ観戦記~
【隔靴掻痒】[かっかそうよう] (靴の上からかゆいところをかく、の意から) 思いどおりにいかなくて、もどかしいこと。 まさに思い通りにいかない、 もどかしさが募る試合でした。 ラグビーパシフィックネーションズカップ(PNC) 日本20-17トンガ JKことジョン・カーワン率いる 我らがラグビー日本代表は、 2007年のPNC初勝利を挙げました。 小生は生中継をテレビ観戦。 試合中、ずーーーっと感じていた思いを 今になって敢えて表現してみれば、 冒頭の一言に尽きます。 ご賛同頂ける方が多いのでは? 以下にその「もどかしさ」の中身を 記してみたいと思います。
もどかしさ1 「攻撃の選択肢の狭さ」 前半はキックを多用したジャパン。 これはおそらくJKから示された ゲームプランを忠実に、極めて忠実に 実行した結果だと思われます。 実際、前半最初のトライは SO安藤のキックパスから ウィング遠藤が奪ったもの。 確かにキックはカーワンジャパンの 有効な武器のひとつになりつつあります。 が、あえて言わせて頂きたい! 「そこから先をどうするの?!」と。 1度はトライを奪ったものの、 その後に何度も試みたキックパスは ことごとく失敗! 理由は当然の如く「読まれた」からです。 ジャパンは「読まれている」と知りながら、 「キックを使う」というゲームプランに、 小生から言わせれば「縛られていた」状態。 もっと言えば「それしかできなかった」?! 稀に飛ばしパスでワイドに展開しようとすれば、 味方選手にパスをぶつけてしまうという始末、、、(泣) 要は適切な状況判断ができていないのです。 「キックを使う」というゲームプランは、 あくまで原則にすぎません。 「機を見て果敢にギャップを突く」 「キックを警戒して相手プレッシャーが 遅れたら思いっきり外で勝負する」 そういった選択肢もあるぞ!と 相手に思わせないことには…。 ここで深刻なのは、 小生がここで書くまでもなく、 選手が一番分かっているのに、 そこが改善されていかない ということ。 またスタンドオフ・安藤のパフォーマンスを 疑問視する声が数多く上がっていますが、 安藤を誰かに代えれば解決する問題でもありません。 ジャパンが世界と戦う際に 必ずぶち当たる大きな壁。 ずっと乗り越えられない壁。 「やっぱりダメなのか…」という暗澹たる気持ちが、 もどかしさを更に募らせるのかもしれません。 もどかしさ2 「減らないイージーミス」 JKは「イージーミス」のことを 「アンフォースドエラー」と呼びます。 そしてJKの試合後のコメントにはほぼ毎回 『アンフォースドエラーを減らしたい』 という文句が登場するのです。 今回のトンガ戦に関しては、 ひとまずは勝利に安堵するコメントに終始。 しかし試合中の表情を見れば、 減らないイージーミスに 苦悩は深まっている様子でした。 原因はおそらく、 「世界レベルのプレッシャー下での プレー経験の少なさ」 これは今後のPNCおよび強化試合で、 辛抱強く経験を積み、 プレッシャー下でのプレー精度を 上げていくしかありません。 我々が外からイージーミスを見ていると、 本当にイライラします。 しかし劇的にミスが減ることは、 むしろ考えづらいのです。 JKも本当に良く我慢しています。 これは我々も我慢して待つしかないのかも。 ここでも募るもどかしさ…。 もどかしさ3 「簡単に破られた守備網」 今回のトンガ戦、 許したトライの獲られ方が悪かった! 更にラインを破られるパターンが同じ。 「大外に振られ一発でゲインラインを切られる。 →内にフォローする選手に返されてトライ」 「何度かのタックルで相手をライン際に詰める →内に戻ってくるとミスマッチを突かれる」 ※ミスマッチ=トイメンとの力関係が合わないこと 体格に差があったり、 BK対FWになる場合を指す。 JKのもと「世界一早く、速く、低いディフェンス」 を整備することに力を注いできたジャパン。 韓国、香港、 そしてクラシックオールブラックスとの試合で、 それは着々と進歩しているかに見えました。 が、前回のフィジー戦、 そして今回のトンガ戦で 無残にも一部で破綻をきたしたのです。 「これはどういうこと?!」 低く刺さるタックルはジャパンに浸透しています。 現にフィジー戦、そしてトンガ戦では、 そのタックルで何度も相手のノックオンを誘い、 トライを寸前の所で防いできたのです。 その上でジャパンに何が足りないのか? 今回に関しては、小生には見当がつきません。 短期的に解決できるのかどうか。 その分からなさがまた、もどかしさに繋がるのです。 次は強豪・オーストラリアAとの対戦。 正直、勝利の可能性は低い相手ですが、 今回の「もどかしさ」が どこまで解消されているかに 注目していきたいと思います。 いやぁーしかし、 見ているのもシンドイですねぇ…。
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posted by bu-ha |19:50 |
ラグビー |
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Re:「隔靴掻痒」~ラグビー日本vsトンガ観戦記~
コメント投稿者ID :
お久し振りです。
相変わらず勢いのある文章で楽しく読ませていただいております。
さてキックパスの今後の展開について一言。
ウイングにボールが廻ったら、今度はフォワードのいる内側に蹴り返すのはいかがですか(笑)
昭和の初めの頃、そんな戦法があったことを聞いたことがあります。
当時のラグビー教本を見ると、ドリブルの方法を真面目に書いてたりします。
実現性はともかく、面白いのでスタンドオフ小野選手、ウイングに安藤選手という布陣はいかがでしょうか。
posted by チャンドンゴン | 2007-06-20 07:23
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