2007年02月19日
完勝と完敗のあいだ~東芝×サントリーの明暗~
MS杯決勝で 東芝14-13サントリー! 僅差の名勝負を繰り広げた 両チームの結果が これほど明暗を分けようとは! 18日に行われたラグビー日本選手権準決勝。 かたや東芝は47-10で完勝 かたやサントリーは17-39で完敗 あまりに対照的な 完勝と完敗のあいだに 一体、何があったのでしょうか?!
まずは「東芝の完勝」について。 小生は秩父宮で生観戦したのですが、 その強さはMS杯決勝時よりも 更に更にアップしておりました。 その理由は何と言ってもこれです! 薫田監督が 今季限りの勇退を表明! これが本当に大きいと感じます。 超満員のMS杯決勝を制した満足感。 どうしてもチームの雰囲気は緩みがちになります。 そこで敢えて、このタイミングで勇退を表明した…。 そう勘繰らざるを得ないほどの絶妙な刺激材料です。 薫田監督が常に発言している「東芝の理想」 「立ってボールをつなぐ スタンディングラグビー」 これを実現しようという選手たちの高い意識が、 プレー中のそこかしこに現れているのです。 それこそが「監督への恩返し」になるという 気持ちがビシバシと伝わってくるかのよう。 攻めては接点で相手を圧倒し、とにかく倒れない! タテにタテにと突進を繰り返したかと思えば、 ボールをワイドに運び、そこでモールを組む。 的を絞れない相手ディフェンスはお手上げですよ! また守ってもオト選手のハードタックルに加え、 外へ外へと押し出す約束事が見事に機能! 「相手に攻めさせている」といった感じの 懐の深さで致命的な失点を許しません。 ウーン、全くもって負けるイメージが湧かない…。 一方、「サントリーの完敗」について。 小生が勝手に敗因を想像すると、 「東芝に勝つ方法論に対する 絶望的な手詰まり感」 にあるのではないでしょうか。 1月6日のトップリーグで敗戦した際には、 「あと2回勝つためにベストの敗戦」 と勇ましく言い放った清宮監督。 しかしMS杯決勝後はトーンダウンします。 「こんな勝ちならうれしくない…」 東芝に勝つために手を尽くし、 あと数秒でそれが実るはずだった展開。 目の前からこぼれ落ちていった勝利。 その悔しさに加え、 「チームをこう建て直す! そして東芝にはこう勝つ」という 打開策を見出せないことへのもどかしさが、 トーンダウンの理由だったように思います。 今回のトヨタ戦に向け、 「Change」と「Challenge」 というキーワードを掲げた清宮監督。 結果論で恐縮ですが、 ヤマハ戦で敗れた後に打ち出した 「Necessary Loss」ほどのインパクトは 感じられませんでした。 しかし清宮監督のこと、 このまま終わるはずがありません! 必ずやこの状況を打開し、 来シーズンのラグビー界を 盛り上げてくれるはず。 無冠に終わった監督1年目を 「劇的なストーリーを紡ぐための序章」 に変えられるのでしょうか? 清宮監督と日本ラグビー界の物語は、 まだまだ始まったばかりなのです。 それは2011年、 2015年のW杯へと続く…。
posted by bu-ha |21:51 |
ラグビー |
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