2006年10月01日

泥縄の果てに~エリサルドHC解任~

今回の件でまず頭に浮かんだ言葉は、
「泥縄」

辞書でひくと…

【泥縄】―どろなわ

〔「泥棒を捕らえてから縄をなう」の略〕
物事に出合ってからあわてて準備をすること。

何てピッタリな!

常に後手後手!
全てが裏目!
なのに誰ーも責任取らない!

何か語呂がいいな(笑)

とか言ってる場合じゃない!
今回の件に関してしっかり総括せねば…。
おそらく過去最高の長文になります。
読んで頂ける方は心して下さい(笑)


そもそもエリサルドHC
就任の経緯からして「泥縄」。

「フランス流」のラグビーを導入するために
日本協会はフランス協会の重鎮、
ピエール・ヴィルプルー氏に泣きついた。
そこで紹介されたのが、当のエリサルド氏。
彼は「テクニカルアドバイザー」という
分かるような分からないような謎の肩書きで
萩本監督をサポートすることになる。

実はこの時期、小生はジャパンの練習を
一度、見に行ったことがある。
指示を出すのはエリサルド氏。
萩本監督は黙って見守る。
練習後、エリサルド氏は萩本監督に
練習の意図や内容を説明していた。
(ように見えた)

この時点で既に違和感はあったのだ。
結局、どちらが日本代表を指揮するのか?
「フランス流」を取り入れることは、
フランス人コーチに丸投げすることなの?

案の定、その後に萩本監督は辞任。
エリサルド氏がヘッドコーチに就任する。
そして同時に太田氏がGMに。
ここにも「泥縄」があった。
この時期、日本代表選手が立て続けに
暴力事件を起こし、世間を騒がせる。
代表監督がそうした不祥事に
いちいち対応していては強化に専念できない。
そこで太田氏に白羽の矢が立ったのだ。

「HCとGM」。
耳に聞こえはいいが、
実態は「止むに止まれず」といったところ。
そこに明確な将来へのビジョンは無い。

そう、必要なのは
「ビジョン」なのだ!

もうあらゆる識者が
書き尽くしてきた事。
でも結局は全てが
そこに収斂していく。

まずは「フランス流」って何なの?!

エリサルド氏はこんなことを言っていた。
「壁に当たるのではなく、扉を開ける」
極めて抽象的だ。
必然、選手だって分かりづらかったはず。
したがって試合でもなかなか結果が出ない。
すると指揮官は常套句を持ち出す。
「浸透させるには時間が足りない」

ならば示さなければいけないのは、
「いつまでかかるか」という期限だ。
そして「このように浸透させる」という
説得力ある方法論を打ち出し、
「浸透したらジャパンはこうなる」という
ゴールを設定しなければならない。
それが即ち、
ジャパン強化の
ビジョンを示す
ということ。

そしてそれこそが、
日本のラグビーに携わる
全ての人々が今、求めていること

「フランス流」を取り入れるのもいい。
肝心なのは「いかに」取り入れるかだ。

それを兼任HCに就任した太田氏は
明確にしなければならない。
彼は「エリサルドの路線を継承する」と言う。
ならば「何を」「いかに」継承するのか。
これだけドタバタで騒がせた後なら、
きっちりとそれをファンに説明するのは当然。

まして「共に戦え。」
などとのたまうのであれば。

それができないなら、選手たちを
納得させられるはずも無いでしょう。
身体を張って戦うのは選手なんだ!

先日、惜しくも急逝した元・日本代表監督
宿沢氏は常に以下のようなことを言っていた。

「W杯でジャパンが問われているのは
 単に勝ち負けではない。
 ジャパンにしかできないこと、
 個性ある戦い方こそが問われている。」

もうW杯・仏大会までは1年を切っている。

posted by bu-ha |18:28 | ラグビー | コメント(0) | トラックバック(0)
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