2007年05月20日
最短のJ昇格は義務ではない
県リーグというカテゴリーながら、ありがたいことにメディア取材を受ける機会もあります。それはやはり将来のJリーグ入りを視野に入れているチームということもあるのでしょうけど、必ず聞かれるのが、「何年後にJリーグ入りを目指すか」「最低何年で昇格を考えているか」という質問です。 クラブとしてJリーグ入りを目指すなら、勿論目標設定は当たり前の話です。しかしこういったことは、一般企業の売上や株式上場の目標年数とは違った面があります。サッカーというのは不確定要素も構成のひとつですし、Jリーグ入りにはハード面の整備もあります。そして結果判断の大部分は不確定要素が大半を占めるピッチでの結果に委ねるわけですから、おいそれと確答するわけにもいかないわけです。 チームお披露目会で私がこういった質問に対して返答しているのを聞かれている方もいらっしゃると思いますが、実にこの時も目標年数に確答はしていません。一般にJリーグ入りイコールJ1昇格を指したものであるのが明らかです。本来はJ2からがJリーグなのですが、大手メディアの扱いがそうなっているものですから、私見ながら先般の質問が出た時にはよほどのことが無い限り、そういう解釈にしています。 私のようにJFLやJ2を長年観ている者にとって、これらのリーグに辿りつくことは相当の困難がありますし、また最短でどれくらいで昇格などと簡単に言い切れるものではありません。むしろ私が想像しているのは、JFLやJ2を何年か戦うことによって身に着ける「クラブとしてのバックボーン」なのです。 今後Jリーグはますます拡大発展してゆき、将来的には5部や6部ができても不思議ではありません。現在は2部までしかないので、最短昇格思想であったり、100年構想が元になってはいると思いますが、1県に1~2チームあれば良いみたいな意見が簡単に出てきています。しかしサッカーの良いところは純粋な競争原理が働くことです。チーム内の競争でも、クラブ間の競争でもです。今のクラブはスタートしたばかりですが、私は今後何年にも渡る過酷な競争に対する基礎を在任期間中に構築したいと思っています。 また最短昇格に積極的ではない理由として、経営基盤の構築があります。むしろ最短で昇格したクラブで、この面で苦労しているところは多いと考えます。今後のJリーグの裾野の広がりを考えると、今すぐにJ1にいる必要はありません。野球と違って成績次第では落ちるところまで落ちます。更にスタジアムなどの関連も存在しています。 状況次第でどうなるか分かりませんが、上のカテゴリーへ行くことで行政が動いてくれるケースもあれば、それより下のカテゴリーで何年か活動していて機運が盛り上がることも考えられるわけです。裾野の広がりに便乗するなら、身の丈運営が必要ですし、運良くとんとん拍子に昇格していくような結果なら、競争を勝ち抜く戦術を駆使することが肝要です。 そんなこともあり、最短昇格に関してはクラブとしてそこまで興味はありませんし、躍起になることではありません。言うまでも無く早く上がってほしいという声があるのは承知しています。よくそういう質問をされて、私は逆に聞くことがあります。それは「現在のつくばで最短昇格のメリットと地域にもたらす利益は何か?」ということです。ちなみに残念ながら、まだ誰からも明確な回答を頂いておりません。
posted by GM |23:50 |
Sportiva.Tsukuba |
コメント(2) |
トラックバック(0)
トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
(表示は許可制となっています)
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/sportiva_tsukuba/tb_ping/91
この記事に対するコメント一覧
(事務局では、サービス全体の雰囲気醸成の為、全コメントをフィルター/目視チェックし、削除等しております。見逃し等も有りますので、ご不快な思いをされた場合は、事務局宛 support@plus-blog.sportsnavi.com にご意見頂けると幸いです。)
Re:最短の昇格は義務ではない
まさにその通りだと、共感致します。ピッチの上だけではなく、マネジメントの観点からもJで戦う力をつける。一朝一夕にはいかないものですが、何百年と続くクラブを目指す立場にある人々にとっては「今」が一番大事なのかもしれませんね。
しかしここまでGMの情報開示が明確だと、理解も深まりチームの輪郭も見えやすいですね。
我がチーム(FC琉球)のGMは何を考えているかわからず理解に苦しみますので、カテゴリー等は関係なく、Sportiva.Tsukubaの風通しのよさが伺えます。
posted by 奥間店長 | 2007-05-21 00:54
Re:最短のJ昇格は義務ではない
>奥間店長さん
コメントありがとうございます。また共感して頂き、ありがとうございます。そういえばいつぞやはトラックバックもありがとうございました。始まったばかりのチームなので、今後とも暖かくっ守ってください。
posted by 管理人 | 2007-05-21 21:14


