2007年12月16日

「判断力」を考えています

 よく格上の相手と対戦した時、クラブや代表を問わずに出てくる言葉が「個の力」であったり「判断力」や「技術」であったりします。今回のCWCでも予想通りこういった言葉で試合結果を評する傾向があちこちあると思いますが、いずれにせよこれがサッカーが盛んになってから日本における課題とも言うことができると思います。しかしどれもこれも一概にこれがこうだと断定しきれない要素であることは間違いないことです。

個人的に、ですが私はこの中では「判断力」という部分に注目しています。この要素をどうしたら上昇させることができるのかという技術論は皆目分かりませんが、ちょっとした過去の例からふと考えることがありました。それは02年の日本代表とオシムさんの指導の内容です。ただしこれは私の憶測に過ぎないのであしからず。

まず02年の代表監督はフィリップ・トルシエ氏ですが、ふと思ったのがディフェンスの選手選考です。このチームは完全なゾーンディフェンスから始まり、大会直前になってそれが変化したという点もあるのですが、選考されている選手は守備力や当たりの強さなどという項目よりもスピードがある選手が選ばれる傾向だったと感じます。

そしてオシムさんの指導の内容として伝えられている例というのが、断片的ではありますが「(パスを)出す味方が見えなくてもすぐに出せ(展開しろ)」というような指導を選手も意味不明のまま行っているくだりです。そしてここでも関わっているのが速いスピードでの展開ということで、先ほどと同様にスピードなのです。

更にここからが穿った展開なのですが、この両名は「日本人選手の弱点」の一つとしてまず判断力が全般的に劣るということに気がついていたのではという点。先に述べた通り強いチームと試合した後は大抵指摘されるものなので、この点はありえるかもしれません。そしてトルシエは失点を防ぐという名目において判断力の欠乏をスピードで補填するという選択をし、オシムは攻撃において全体的なスピード感を増大させることで欠けている判断力を補おうという意図があったのではないかというのがこの穿った展開の結論です。

オシムさんのところは多少補足しないといけないと思いますが、要は「味方を確認してから展開する」のと「展開したところへ味方が走りこむ」のでは後者の方が相手や観客にとっては印象深いものになるのではないかと。むしろテレビ実況などでは今のプレーは良い判断だと伝えられているような気がしてなりません。

ここで野球の場合ですが、特に選球眼という判断力について興味深い話があります。これは以前にも触れた「マネー・ボール」にも書かれているのですが、「四球を選ぶ能力(選球眼)というのは生まれつきで、訓練で向上するという可能性は低く、他の身体能力と違って年齢などによる衰えがほとんど無い」というくだりです。四球を選ぶ能力とサッカーにおける瞬時の判断は同列に語ることはできませんが、こういう系統の能力がトレーニングではなく生まれつきのものというのは興味をそそるところです。

まとめてみると、判断力に欠ける或いは遅れがあるというこの現状を補っていくのはこういった例を含めて考えてみるとサッカーにおいてそこを補うのはスピード(ただしシンキングスピードではない)であるというのが現実的なところなのでしょうか。そして判断力の速さと的確性を底上げするような具体的な策というのはあるものなのでしょうか。

う~ん、まだまだ色々と考えないといけませんね。

posted by GM |23:59 | GM雑記 | コメント(2) | トラックバック(0)
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「判断力」を考えています

ふーむ判断力もたしかにそうですね。

でも僕はやっぱりパスだと思いますよ。
しかもインサイドパス。

日本人は基礎がきっちり出来てないんだなー
って思います。

極論を言えばいかに判断が遅くてもパスが一度もカットされなければ永遠にマイボールなんですよね。

世界トップレベルのインサイドパスと日本人のインサイドパスは天と地ほどの差があります。

今日カカが一点目を作ったインザーギへのパスも針の穴を通すようなコントロールと絶妙なタイミングでしたがインサイドパスです。

インザーギがゴールへフィニッシュしたのもインサイドキックです。

途中上空をポンポンとセードルフとカカが回してましたがあれもジャンプしながらのインサイドパスです。

世界最高峰のパスは異様に速くてそして正確。

それを作り出してきたのは、ユースやスクール時代の地道な基礎の練習。サッカー選手の育成が進んでいる国ほど基礎の練習をきちんとやります。

日本はまだそこらへんがきちんと出来ていません。

日本代表でビルドアップしようとする時にパスカットされてサポーターがっくりってことはよくありますが、今日の試合も見て分かるとおりそういうあーあっていうパスミスって最高峰のレベルはないんですよね。

決定力不足もインサイドキックの質だと思います。だってゴール前で誰にも触れられない速くて正確なパスをゴールに入れられれば良いんですから。そのパス能力があればゴールは量産できるはずです。今日のインザーギの前に打てる位置でボールが来たのは得点シーンの2回のみです。しかしそれを100%決めます。100%です。100%のパス能力=決定力だと思います。

判断力でいえば日本人は守備面ではあると思います。例えば宮本であったり、鈴木啓であったり。彼らがディフェンスの主力としてやれているのは守備面での判断の早さ、ある意味読みが優れているからです。中田英は攻撃面での速さもありました。

オシムも7色ビブスで判断力をつけようとしていましたし、ある程度改善できている部分はあると思います。阿部とか特に。

あと問題はレオナルドも言ってたけど「リズム」というか「ペース」の作り方。日本人は体力を浪費しすぎ。

点を入れるときは、連動してがーっと動いて打ち終わるまで帰ってこない、っていう意識が日本にはない。少し上がってみて、ダメそうなら戻す、といったリスクマネジメント優先の攻撃。

でもパスが遅いし下手だから、プレッシャーがかかって、カットされて速攻食らってDF少ないからファウルしてFK蹴られて入れられるってシーン見飽きるほど見てきました。

徹底的に基礎を叩き込む指導をしないとこれからの日本サッカーは発展しないなーって個人的には思います。

posted by 染谷@筑波大学 | 2007-12-17 01:53

「判断力」を考えています

別稿「技術」でパスについて書こうと思っていたら先にコメントされてしまった・・・・・・(笑)

それにしてもいつもコメントありがとうございます。

posted by 管理人 | 2007-12-19 01:44

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