2008年08月25日

第29回オリンピック競技大会(2008/北京)

北京オリンピックに関するエントリのスレッドです。

当ブログでは、競泳、柔道、体操、陸上を中心にエントリしていきます。
ただ、とくに前半の一週間は競泳と柔道と体操が重なって行われるため、
観戦してのエントリは滞る場合が多々あると思いますのでよろしくお願いいたします。
嬉しいことに当ブログでも読んでいただける方がおりますので、
このような注意を掲載させていただくことにしました。

皆さん、4年に一度のスポーツの祭典を大いに楽しみましょう!!


開催期間 : 8月6日~8月24日
開会式   : 8月8日
開会式   : 8月24日


【 北京オリンピックについて 】
中国がオリンピックで表現するもの


【 競泳 】
日程 : 8月9日~8月17日
■展望
日本競泳①自由形日本競泳②バタフライ日本競泳③背泳ぎ日本競泳④平泳ぎ日本競泳⑤メドレー

■結果
1日目(夜)2日目(朝)2日目(夜)3日目(朝)3日目(夜)4日目(朝)4日目(夜)5日目(朝)5日目(夜)6日目(朝)6日目(夜)7日目(朝)7日目(夜)8日目(朝)9日目(朝)



【 柔道 】
日程 : 8月9日~8月15日
■展望
日本柔道①軽量級日本柔道②中量級日本柔道③重量級

■結果
男子60kg級男子66kg級男子73kg級男子81kg級男子90kg級男子100kg級男子100kg超級
女子48kg級女子52kg級女子57kg級女子63kg級女子70kg級女子78kg級女子78kg超級



【 体操 】
日程 : 8月9日~8月19日
■展望
日本体操①男子団体日本体操②女子団体

■結果
男子団体予選男子体操総合決勝男子個人総合決勝


【 陸上 】
日程 : 8月15日~8月24日
■展望
日本陸上①短距離日本陸上②中長距離日本陸上③ハードル・障害日本陸上④フィールド

■結果
1日目2日目女子マラソン3日目4日目5日目6日目7日目8日目9日目男子マラソン

posted by しん太 |16:10 | 北京オリンピック | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月25日

陸上:男子マラソン【北京オリンピック】

北京オリンピック、陸上の男子マラソン。

女子は野口選手が直前で出場を断念したのに続き、
男子でも大崎選手が直前で出場を断念という残念なニュースが。
調整の難しさは凡人の知る由もありませんが、でも…やっぱりなぁ。


■ 男子マラソン ■
金 サムエル・ワンジル   2h06:32 オリンピック新記録
銀 ジャウアド・ガリブ     2h07:16
銅 ツェガデ・ゲベレ       2h10:00

13位 尾方剛   2h13:26
76位 佐藤敦之 2h41:08

エントリー全選手のうち、30選手余が2時間10分を切るベストタイム、
そして今季で言えば14選手が2時間10分を切って走っているというメンバー。
速い選手なんて男子ではいくらでもいるわけで、
つまりは今回のようなハイペースはもう必然なんですね。
さらには5kmラップが14分台から入っていっても、
途中では15分台に落ちたり、また14分台に上がったりの揺さぶり。
まるで10000mばりの駆け引きもみられる展開となりました。

世界の男子マラソンはすでに日本とは遠いところにある。
そんな感覚をとにかく強く受けた内容でしたよ。
単にスピード化なんて言ってられないような危機感というか。
きっと速いだけのマラソンでも勝てない日本勢でしょうが、
さらに高いレベルが付加されたところで世界は勝負しているんですもん。

ワンジルは、3回目のマラソンでしたっけ。
21歳という年齢でも経験はまだまだなはずですが、
いきなり勝負をかけたハイペースはちゃんと計算だったんでしょうね。
いや、そんなの当然だと言われそうですが。
そりゃロンドンマラソンでの2時間5分台は素晴らしかったですが、
最近の10000mでは特別に速いタイムを出してるわけでもないわけで。
なにより駆け引きの経験も少ないほうですよ。
あ、日本の駅伝では経験してるか。(笑)
それでも今回の序盤からの飛び出しは、”勇気”だけで片付けちゃいけない気がする。

でも、尾方選手の走りは嬉しかったですよね。
粘って後から上がってくる走りなんて、
これからのマラソンでは悪い言い方をすれば”時代遅れ”なんだと思います。
もちろん尾方選手はスピードや揺さぶりの想定で走ったでしょうし、
その想定をはるかに超えたところでの展開になったと言えど、
13位という結果はいま現在の精一杯を充分に感じさせてくれましたから。

どうやって、どこまでスピードを強化するのか。
そして、急激なペースチェンジにどう立ち向かっていくのか。

日本長距離が変わる契機になるのでしょうかね。

posted by しん太 |14:57 | 北京オリンピック | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月24日

陸上:9日目【北京オリンピック】

北京オリンピック、陸上の9日目。

トラック&フィールドも最終日となりました。
さすがに最終日となると感慨も深くなりますよね。
ウサイン・ボルトというスターの誕生に沸き、
日本陸上にとっては記念すべきオリンピックにもなりました。

そんな感慨のなか、9日目の決勝種目の結果を。


□ トラック □

■ 男子800m決勝 ■
金 ウィルフレッド・ブンゲイ        1:44.65
銀 イスマイル・アハマド            1:44.70
銅 アルフレッド・キーワ・イエゴ   1:44.82

メダル候補が予選から敗れる厳しい種目。
この決勝も厳しくなるだろうという予想をしていましたが、
ブンゲイが序盤からフィニッシュまで一度もトップを譲らない金メダル。
強豪ひしめくなかでこの勝ち方は驚きでもありました。
大阪世界選手権で金メダルのイエゴも追いつけない速さ。
ブンゲイの勇気ある走りは、優勝がころころかわるこの種目で印象に残るレースです。


■ 女子1500m決勝 ■
金 ナンシ・ランガティ        4:00.23
銀 イリーナ・リシチンスカ   4:01.63
銅 ナタリア・トビアス         4:01.78

強力なロシア勢がドーピング違反で出場できない。
こうなるとジャマルに優位になるのかと思いましたが、
これまで実績のないランガティが自己ベストを2秒以上更新で金メダル。
これは予想できませんよねぇ。
3位のトビアスは、今季に一気に4秒も自己ベストを更新してますし。
なかなか難しい種目でした。


■ 男子5000m決勝 ■
金 ケネニサ・ベケレ              12:57.82 オリンピック新記録
銀 エリウド・キプチョゲ          13:02.80
銅 エドウィン・チェルヨト・ソイ   13:06.22

ベケレが攻めに攻めて圧巻の金メダル。
ラストスパートにかける展開ではなく、
残り2000mからトップに立って勝負に出ていきました。
まぁラガトのスピードも尋常じゃないですからね。
それ以前で決着をつけてしまおうというベケレは完全に長距離王者です。
メディアでは、”新皇帝”という見出しも。
ゲブレセラシエでも5000mと10000mの2冠は成し得ませんでしたからね。
どこまで時代が続くか楽しみです。


■ 女子4×400mリレー決勝 ■
金 アメリカ      3:18.54
銀 ロシア        3:18.82
銅 ジャマイカ   3:20.40

最後の10mでアメリカに逆転されたロシアは、
それでも作戦どおりの完璧なレースだったと言っていいでしょう。
ただ、サンヤ・リチャーズが個人の400mで敗れたことが誤算だったのかも。
アンカーとしてロシアを追うリチャーズは落ち着いて入りましたよね。
400mでは序盤を飛ばしすぎて敗れたリチャーズの、
今度はおなじ間違いは犯さないというような気持ちすら感じられました。
アリソン・フェリックスも200mでは勝てなかっただけに嬉しい金メダルだったでしょう。
アメリカの強さをなんとか守り抜けました。


■ 男子4×400mリレー決勝 ■
金 アメリカ   2:55.39 オリンピック新記録
銀 バハマ    2:58.03
銅 ロシア     2:58.06

400mをメダル独占したアメリカですから金メダルは当然。
本当は世界記録も狙ったでしょうが、
ややテイラーが安全に走ってしまったかなとも思います。
このオリンピックは、男女ともにジャマイカに惨敗と言っていいアメリカ。
トラック最後のマイルリレーでは意地をみせてくれました。
400m、400mハードルはさすがに安泰ですが、
短距離すべてでどう巻き返しを図るのか注目していきましょう。



□ フィールド □

■ 女子走り高跳び決勝 ■
金 ティア・エレボー        2.05m
銀 ブランカ・ブラシッチ   2.05m
銅 アンナ・チェチェロワ   2.03m

もっとも世界記録に近いブラシッチが銀メダルでした。
私は大阪世界選手権で初めて観たんですが、
そのときから実に負けなしという実績で北京に乗り込んできました。
2.03mまではすべて一発成功ですから金メダルは硬いと思いましたが。
まぁ個人的には好きな選手のエレボーが金メダルで嬉しかったです。
混成もこなすオールラウンダーのメガネ娘ですよ。(笑)
2.01mを成功した2回目の跳躍から完全に”ハマッタ”ようです。
ベルギー新記録を樹立して見事な金メダルでした。


■ 男子やり投げ決勝 ■
金 アンドレアス・トルキルドセン   90.57m オリンピック新記録
銀 アイナルス・コワルス            86.64m
銅 テロ・ピトカマキ                   86.16m

アメリカのグリアが予選落ちでちょっと残念でしたが、
大阪世界選手権ではピトカマキに敗れたトルキルドセンが大投擲!!
90mオーバーを観たのは初めてだったので大興奮です。
90mを超える”やり”って、あんなに美しく飛ぶものなんですねぇ。
投擲種目の最後を飾るべく、素晴らしい一投でした。

posted by しん太 |16:17 | 北京オリンピック | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月24日

陸上:8日目【北京オリンピック】

北京オリンピック、陸上の8日目。

日本陸上界にとって歴史的な1日となりました。
男子のリレーは結果が出たのでもちろんですが、
女子のマイルリレーも新しい一歩を踏み出しましたからね。

では、8日目の決勝種目と日本選手の結果を。


□ ロード □

■ 男子50km競歩 ■
金 アレックス・シュワツァー   3h37:09 オリンピック新記録
銀 ジャレッド・タレント          3h39:27
銅 デニス・ニジェゴロドフ      3h40:14

7位  山崎勇喜 3h45:47
29位 谷井孝行 4h01:37

大阪世界選手権での、銅メダルながら悔しさでキャップを叩きつけたシュワツァー。
あの姿は印象的でしたが、今回の泣きながらのフィニッシュはより印象的でした。
40kmを過ぎて、先頭集団から自分でスパートを仕掛けての勝利。
勝ちにいっての金メダルの感慨深さは相当だったでしょう。
世界記録保持者のニジェゴロドフはまたも金メダルならず。
大きな舞台で勝ちきれないです。

山崎選手は、この種目で日本人初のオリンピック入賞!!
20kmでも11位で過去最高順位でしたし、
その勢いのままに得意の50kmでも結果を残してくれました。
ただ、この50kmは世界ランクで言えば入賞は確実という重圧もあったはず。
メディアでは大阪世界選手権のことばかり取り上げられますが、
あのときの終盤は意識も遠いような感覚だったこともありましたよね。
今回は途中でハムストリングを痙攣して冷やしながらも、
フィニッシュまで力強い歩きをしての7位ですから価値は大きい。
想像できないほどの練習量だったんでしょうね。

谷井選手は20kmでは失格。
また、アテネ五輪のときも50kmで失格でした。
なので、完歩できたということがないより今後へつながると思います。
実力を出し切ればまだまだ順位がいいはずです。
4年後は、山崎選手とともに上位争いをしてくれると信じています。



□ トラック □

■ 女子4×400mリレー予選 ■
日本(久保倉 / 丹野 / 木田 / 青木) 3:30.52 予選敗退

このオリンピックでマイルリレーに出場したことが、
女子短距離にとってのさらなるステップアップへの一歩目に他なりません。
きっと、日本中の足の速い少女たちが観てたと思うんです。
いまは福島大学が中心のこの種目ですが、
これがきっかけで日本中でしのぎを削るような近い将来に期待です。
この初出場の意味の大きさが分かる日が近いといいなぁ。


■ 男子4×400mリレー予選 ■
日本(安孫子 / 為末 / 堀籠 / 成迫) 3:04.18 予選敗退

為末選手は泣いていましたね。
金丸選手の怪我で、急遽走ることになった為末選手。
オリンピックを少しでも長く後輩に感じさせてあげたいとの願いも叶いませんでした。
4選手のうち、2選手がハードラーというのはさすがに苦しい。
これがいまの日本の現実なんですよね。
アテネ五輪では世界トップクラスに手を掛けるところまでいったこの種目。
また壁の厚さに阻まれる結果となりましたが、
いまはちょうど若手が台頭してくる転換期でもあります。
為末選手の想いは、間違いなく確実につながっていくはずです。


■ 女子5000m決勝 ■
金 ティルネシュ・ディババ      15:41.40
銀 エルバン・アベイレゲッセ   15:42.74
銅 メセレット・デファー           15:44.12

ああもスローペースになると、どうしようもなくなっちゃいます。(汗)
そんなこと他の選手も当然分かっているわけで、
じゃぁ序盤から自分が先頭で攻めていこうなんてもっと無謀かもしれません。
いずれにしても、いまのディババに勝つ方法はないのかも。
対等に一騎打ちしてくれると思っていたデファーでも、
ラスト400mの60秒を切ってしまうスパートには歯が立ちませんでした。
それでも、中盤で集団のペースを上げて、
最後もデファーをかわして銀メダルのアベイレゲッセは充実のレースだったでしょう。
これでディババは5000mと10000mの2冠を悠々と掴みました。



■ 女子4×100mリレー決勝 ■
金 ロシア          42.31
銀 ベルギー      42.54
銅 ナイジェリア   43.04

金メダル候補のジャマイカがバトンの落下で脱落。
今大会でも何度も見た光景ではありますが、やっぱり切ないもんです。
で、ロシアとベルギーのバトンワークは見事でした。
とくにベルギーのバトンワークは、おなじく得意な日本も参考になるでしょうね。
走力では苦しいベルギーは、でもリレーになると上位の常連。
ベルギーの銀メダルは日本にも勇喜の湧くものだったと思いますよ。


■ 男子4×100mリレー決勝 ■
金 ジャマイカ                                      37.10 世界新記録
銀 トリニダード・トバゴ                           38.06
銅 日本(塚原 / 末續 / 高平 / 朝原)   38.15

泣いたなぁ、マジで。(笑)
こんな瞬間が観られるなんて、なんて幸せなんでしょう。
選手にはもちろん、この瞬間のために尽力なされた方々すべてに感謝です。
この日本の快挙については、
『日本陸上の歴史の勝利』と題して別に書きました。

ここでは、ジャマイカについて触れましょうか。
それまでのアメリカの世界記録を0.3も更新という尋常のなさ。
4選手すべてが9秒台のベストということよりも、
誰が見てもボルトとパウエルという反則気味(笑)な2選手ですよね。
実際、第二走者のフレイターまでは日本ともさほど差はなかった。
ですが、いくら日本しか注目していなくっても、
高平選手の内側から突如のようにして出てくるボルトには気づきましたからね。
ボルトはエントリー種目のすべてを世界新記録での金メダル。
過去のどんなスター選手をも超えていった気がします。



□ フィールド □

■ 女子走り幅跳び決勝 ■
金 マウヘン・イガ・マッジ   7.04m
銀 タチアナ・レベデワ       7.03m
銅 ブレッシング・オカバレ   6.91m

1回目の跳躍でメダルが決まってしまいました。
それでも、さすがにレベデワは最後の最後でドラマをつくってくれますね。
結果はわずか1cm届きませんでしたが素晴らしい跳躍でした。
マッジは競技後も、そして表彰式でも美しい涙を流しました。
実力はあるのに出し切れず、正直なところもう終わった選手だと思ってました。
今回の女子ロングジャンプはなかなか記録が伸び悩むなか、
マッジの1回目の跳躍でみせた見事な集中力での勝利だと思います。

しかし、銅メダルは他選手のドーピングで繰り上がったオカバレ。
このチャンスを活かして自己ベストを大きく更新ですからねぇ。
また七種競技でおなじみ、クリュフトがロングジャンプで参戦でした。
自分の実力を出し切れずに終わる選手が多いオリンピックを、
七種競技では勝ちすぎてモチベーションが上がらないという理由で参加。
しかも決勝まで進出しちゃうんですから…。
これも、オリンピックってやつでしょうか。


■ 男子棒高跳び決勝 ■
金 スティーブ・フッカー          5.96m オリンピック新記録
銀 エフゲニー・ルキャネンコ   5.85m
銅 デニス・ユルチェンコ         5.70m

強豪選手が予選から脱落を繰り返す状況で、
やはりと言うか、6mボウルダーが金と銀を獲ってくれて安心しました。
でもフッカーはすべて3回目で成功の危ない展開。
ただ、金メダルが決定後のオリンピック記録挑戦の5.96mも3回目で成功。
実は最初からそれを狙ってたのか、と言いたくなるような跳躍でした。
なんて、これはフッカーとコーチの修正能力の高さの賜物ですよね。
まるでプロレスラーのような筋肉の持ち主のフッカー。
これまでは大舞台でなかなか勝てませんでしたが、
これでウォーカーに負けない時代をつくることができるか注目です。



□ 混成 □

■ 男子十種競技 ■
金 ブライアン・クレイ             8791点
銀 アンドレイ・クラウチャンカ   8551点
銅 レオネル・スアレス            8527点

大阪世界選手権では序盤で怪我をして脱落したクレイ。
シュブルレがいながらも実力は抜けた強さでしたが、
最後の1500mでは金メダルへのラストランというような感じではありません。
ただただ2日間にわたる過酷さのみを表しているようでした。
クレイに限らず、すべての選手がフィニッシュ後に倒れこんでしまう。
そして、互いの健闘を認め合う握手と抱擁。
十種競技という陸上では独特の雰囲気が流れていましたよね。
本当は女子七種も含めて、全種目を放送してほしいです。
まるでドラマのような展開で、最後はどんな結果でも泣ける種目ですからね。
すべての選手に、お疲れさまでしたと言いたいです。

posted by しん太 |14:12 | 北京オリンピック | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年08月23日

日本陸上の歴史の勝利【北京オリンピック】

電光掲示板に正式タイムと順位が表示されるな否や、朝原宣治はフィニッシュ後も手に持っていたバトンを、鳥の巣を超えていかんばかりに高く放り上げると、側にいた高平慎二と強く抱き合う。2人と離れたバックストレートでは、おなじように塚原直貴と末續慎吾が強く抱き合っていた。世界の目は、ジャマイカチームと、そしてウサイン・ボルトのすべて世界新記録での3冠という偉業に奪われていたに違いない。しかし、ただの1人も9秒台のタイムを持たない日本チームの銅メダルという偉業もまた、少なからず世界の目を奪ったに違いないはずだ。歴史を創るということは、きっとそういうことだと思う。

日本陸上界がオリンピックへ挑みはじめたのは、1912年の第5回ストックホルム大会から。三島弥彦さんと金栗四三さんの2選手のみのエントリーから日本陸上の世界に向けた歴史が始まる。実に96年も前の出来事だ。その後の1928年、第9回アムステルダム大会で織田幹雄さんが三段跳びで日本初の金メダルをもたらし、さらに女子800mでは人見絹枝さんが銅メダルを獲得。それを堺に、トラック競技でのメダル獲得を成し得なかった日本陸上。そして2008年、第29回北京大会での男子4×100mリレーでの銅メダル獲得は、トラック競技では80年ぶりの、男子というくくりならば日本陸上96年の歴史で初めてとなった。

「僕らだけの勝利ではなく、日本短距離の歴史の勝利」と感極まって語った末續選手の言葉は本当に重い。確かにリレーとはバトンワークがモノをいう種目であり、日本チームがオリンピックや世界選手権の前になると合宿をして強化を図る。この北京オリンピックでも、予選からアメリカチーム、ナイジェリアチーム、イギリスチームと強豪がバトンワークの失敗で姿を消した。走力では劣っても、バトンワークで勝利を掴める。それがリレーの魅力でも醍醐味でもある。しかしながら、だから日本チームがバトンワークのみで銅メダルの獲得を成し得たわけではない。1980年代から世界と戦うための強化が始まった、とはこの歴史の瞬間の解説を担当された伊東浩司さんの言葉。その伊東さんもまた、日本短距離の歴史を大きく担ったのは言うまでもない。強化の成果が現れたバルセロナオリンピックでは、男子4×100mリレーで6位となる初の入賞。また、そのときの男子400mでの高野進さんの8位入賞は大きな感動をもたらしてくれた。その後のリレーは、アトランタオリンピックでは5位、シドニーオリンピックでは6位、アテネオリンピックでは4位。そこには、伊東さんや朝原選手の100m日本記録の更新により、いよいよ9秒台への扉に触れるところまできたこと、世界の舞台でもスプリントで準決勝まで残る力がついたこと、末續選手にいたってはパリ世界選手権の200mで銅メダルを獲得したことなど、日本短距離陣の個々の実力が確実にレベルアップされた裏打ちがあってこそ。だからこそ、”日本短距離の歴史の勝利”なのだ。

寄せ書きで埋め尽くされた日本国旗をまとい、ゆっくりとウィニングランをする4選手の姿はいつまでも眩しかった。いったいどれだけ取材陣へのカメラにポーズをとり、どれだけ観客に手を振っただろう。この光景は、ある意味でレースの内容よりもずっと忘れられないもののように思う。最後に取材カメラに向かって4人全員で上げた雄たけびは、この道のりに至るまでにかかわった人たちすべての力強さと誇らしさを感じてならなかった。



posted by しん太 |18:42 | 北京オリンピック | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年08月22日

陸上:7日目【北京オリンピック】

北京オリンピック、陸上の7日目。

陸上の花形、リレー種目が始まります。
リレーが始まると陸上も終わりが近づくサインにもなりますね。
ただ、日本男子の4継には大注目ですよ!

では、7日目の決勝種目と日本選手の結果を。


□ ロード □

■ 女子20km競歩 ■
金 オルガ・カニスキナ                      1:26.31 オリンピック新記録
銀 ヒャシュティ・ティッセ・プラッツェル   1:27.07
銅 エリザ・リガウド                           1:27.12

14位 川崎真裕美 1:29.43
26位 小西祥子   1:32.21

大阪世界選手権の金メダリストがさすがの強さを発揮。
2位に30秒以上を引き離しての勝利は圧倒と言っていいでしょう。
雨のせいでペースは思ったよりも速かったようですね。

川崎選手は、アテネ五輪での40位からジャンプアップ!
大阪世界選手権では10位でしたし、世界でも本当に頑張ってくれています。
さすがは日本記録保持者。
小西選手も初のオリンピックで26位は素晴らしいと思います。
ヘルシンキ世界選手権では悔しい途中棄権。
この完歩は今後にもつながる結果になってくれるはずです。




□ トラック □

■ 女子200m決勝 ■
金 ベロニカ・キャンベル-ブラウン   21.74
銀 アリソン・フェリックス                21.93
銅 カーロン・スチュワート              22.00

キャンベルはオリンピックでの戦い方を知ってますよね。
大阪世界選手権ではフェリックスが圧倒して金メダルでしたが、
アテネ五輪で金メダリストのキャンベルのほうがここ一番で上手でした。
どうやってフェリックスを失速させるかというところで、
フェリックスよりインレーンのキャンベルが序盤で追い抜いて先行。
本来なら後半はフェリックスも強いはずですが、
最初にプレッシャーをかけたキャンベルがラストも落ちていかない。
結局、キャンベルは自己ベストですからね。
なにより、この北京オリンピックでは短距離の風は完全にジャマイカとなりました。


■ 男子4×100mリレー予選 ■
日本(塚原 / 末續 / 高平 / 朝原) 38.52 決勝進出

タイムからしても、日本は無難にまとまったと言っていいでしょうか。
ただ、アメリカ、ナイジェリア、トリニダード・トバゴと同組みですから、
本当はもうちょっと攻めのレースをするべきだったとも言えます。
しかし…アメリカとナイジェリアがバトン落下ですからねぇ。
解説の伊東さんはレース前に予言しちゃいましたけど。(笑)

そして、2組ではイギリスがゾーンオーバーで失格。
日本のメダルのためにはイギリスが大きく鍵を握ってただけに…。

これで日本の初メダルは高い確率でいけそう。
ですが、伊東さんも仰ったとおり攻めないと足元を救われます。
むしろ、日本記録を更新して37秒台に突入できれば凄い結果がまってるかも。
緊張していきましょう!!

さて、これは小言になってしまいますが、
あの朝原選手へのインタビューはなんのつもりなんだ。
これから決勝というときに、引退だ最後だと言う神経がまるで理解できない。
苦笑する朝原選手に、さらに「有終の美を」と被せてくる。
人間としての資質が疑われます。
お願いだから、人としての感覚でインタビューしてください。


■ 男子400m決勝 ■
金 ラショーン・メリット       43.75
銀 ジェレミー・ウォリナー   44.74
銅 デビッド・ネビル           44.80

これで、ウォリナーのみが注目される種目ではなくなりました。
むしろメリットの台頭の始まりと言っていいでしょう。
全米選手権でメリットが勝利したときは、風の強さもありました。
しかし、今回はほぼ無風。
自然条件に左右されることなく、純粋にメリットがウォリナーに勝利です。
全米選手権でも今回のオリンピックでも、
頭脳的な走りという意味ではメリットがウォリナーをすでに上回っているかもしれませんね。
アメリカ勢のメダル独占は充分に予想の範疇でした。
それにしても、ネビルの最後のダイビングは気持ちでもぎ取った銅メダルでした。


■ 男子110mハードル決勝 ■
金 デイロン・ロブレス   12.93
銀 デビッド・ペイン       13.17
銅 デビッド・オリバー    13.18

ロブレスの独壇場となった決勝でしたね。
フィニッシュ後は納得いかないような渋い表情のロブレス。
確かにタイムはもう一歩だったかもしれませんが、
劉翔もトラメルもいない決勝で競り合わずにこのタイムは充分に凄い。
ここからロブレスが時代を築けるかが楽しみです。
ペインとオリバーは、さすがに安定して強かったですよね。
アメリカの威厳は充分に守ったと思います。



□ フィールド □

■ 男子やり投げ予選 ■
村上幸史 78.21m 予選敗退

全体で15位、あと1.50mで決勝進出の惜しい投擲でした。
雨のなかでの競技は日本選手権を思い出させます。
そのときは79.71mの投擲でしたし、それだけに期待も膨らみましたが…。
オリンピックでもう一歩を超えるのって難しいんだろうなぁ。


■ 女子やり投げ決勝 ■
金 パルボラ・スポタコバ                  71.42m
銀 マリア・アバクモア                     70.78m
銅 クリスティーナ・オーバークフォル   66.13m

新星誕生かと思われましたが、
最後の大逆転はやはり世界選手権のチャンピオンでした。
銀メダルのアバクモアは昨年までのベストが64m台。
それが今季になって一気に67m台に伸ばしてきた選手です。
今大会も、1投目でいきなり69.32mの自己ベストを更新。
それどころか、4投目にはとうとう70.78mでロシア新記録。
この勢いはもうどうにも止められないなと思ってたところでスポタコバの一発でした。
あわやメネンデスの世界記録も超えそうな大投擲でした。
そのメネンデスはここ数年の精彩のなさのまま5位に終わっています。


■ 男子三段跳び決勝 ■
金 ネルソン・エボラ      17.67m
銀 フィリップス・イドウ   17.62m
銅 リーバン・サンズ      17.59m

イドウの身体能力に大きく依存した今季世界ランク1位の跳躍と、
技術もしっかり兼ね備えた世界王者のエボラの対戦となった三段跳び。
結果的に、イドウが着地の技術があれば金メダルという内容でした。
ただ、記録では逆転のあとさらに逆転されたエボラでしたが、
4回目の跳躍でまた逆転する集中力は現世界王者の貫禄でもありました。
しかし、イドウが着地を覚えたら、18mもいけそうな気がします。

posted by しん太 |14:07 | 北京オリンピック | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月21日

陸上:6日目【北京オリンピック】

北京オリンピック、陸上の6日目。

みなさーん、ひっくり返りましたか~?(笑)
アイツはまたもやぶっ飛んだことをやってくれました。
観てるこっちは三枝さんばりに椅子から転げ落ちる勢いでした。
冗談抜きで人類を超えちゃったのかも。

では、6日目の決勝種目と日本選手の結果です。


□ トラック □

■ 男子5000m予選 ■
松宮隆行 14:20.24 予選敗退
竹澤健介 13:49.42 予選敗退 シーズンベスト

松宮選手は2000mを過ぎたところで、
後続選手に足を踏まれて左足のシューズが抜けてしまうアクシデント。
その後は左足を裸足のままで走りずるずると集団から落ちていきました。
この大舞台でこのアクシデントはどう言っていいのか。
松宮選手の「脱げなくても結果は変わりませんでした。」という言葉に、
潔さ以上の切なさを感じてしまって胸が痛かったです。

竹澤選手は残り800mぐらいからの猛スパートについていけず。
集団の後続で落ち着いてついていると思いましたが、
見た目以上に世界の微妙なペースチェンジは体力を消耗するんでしょう。
そこへあのスパートですからね。
でも、この経験をどう活かしてくれるかは楽しみです。


■ 男子200m決勝 ■
金 ウサイン・ボルト          19.30(-0.9) 世界新記録
銀 ショーン・クロフォード    19.96
銅 ウォルター・ディックス   19.98

さすがに200mは100mよりも接戦になると思っていたんです。
いくらなんでも、19秒半ばの勝負になると考えていたので。
ましてやマイケル・ジョンソンの19.32なんて、
そりゃぁ期待はするものの、それこそ期待どまりな程度なんです。
19.32っていうのは、それくらい触れることすら難しいタイムなんですよ。

しかし、ボルトはスタートからほぼ完璧でした。
スタートが苦手とされるボルトですが、私はそれはあくまで100mでの話だと思っています。
大阪世界選手権ではゲイに敗れて銀メダルでしたが、
あのときはそのゲイよりもスタートでは先行しての逆転負けでしたから。
逆にいまはスタートからのスピードがつき過ぎてコーナーを曲がりきれない。
ですが、確かに膨らんでしまうコーナーワークも、
予選と準決勝から比べるとずいぶんスムーズだったと思います。
コーナーを抜けてからは、地球上の誰も知らない領域で走っていましたね。
それでもチラリと大型ビジョンを見ながらのフィニッシュが、
これでボルトが超人となってしまったことの証明のようにも感じます。

19.30、…かぁ。(汗)
不思議と心の底から湧きあがるような感動はありませんでした。
絶叫する実況のせいもないわけではありませんが。(苦笑)
でも、スタート前から心のどこかで”やってしまう”感じがあったのかも。
もっとも、いま思うと、の話ですけどね。

さて、冷静に周りをみると、2位のマルティナと3位のスピアーモンが失格。
それで結局はクロフォードが銀でディックスが銅となりました。
ただ失格になったとは言え、マルティナとクロフォードも含めて5人が20秒を切る。
こういうハイレベルなレースだったにもかかわらず、
ボルトのみが浮いてしまうというところでも脅威さが分かります。

まだ数日残っているオリンピックではありますが、
これで北京オリンピックはボルトの大会と決定したでしょう。
フェルプスの8冠もさようならな気がします。


■ 女子400mハードル決勝 ■
金 メレーン・ウォーカー    52.64 オリンピック新記録
銀 シーナ・トスタ            53.70
銅 ターシャ・ダンバース   53.84

ボルトの後でしたし、ローリンソン、ペチョンキナ、ハルキアもいないだけに、
ちょっとスタート前から冷めてしまったこの種目。
ですが、ウォーカーがボルトの風も受けたような素晴らしいタイムで金メダル。
これまでのベストが53.48ですよ。
確かに予選も準決勝も調子の良さは感じていました。
ただ、後半のハードルになると足が逆になる様子も多々ありましたよね。
それがこの決勝では最小限のミスに抑えましたよね。
8台目がおかしかったのと、最後に合わせにいった2つぐらい。
ハルキアがドーピングで北京を出場できなかっただけに、
今回のウォーカーのようにアテネ五輪で著しくタイムを上げた
ハルキアが出したオリンピック記録を抜いたのは皮肉にも感じました。



□ フィールド □

■ 女子ハンマー投げ決勝 ■
金 アクサナ・ミアンコワ   76.34m オリンピック新記録
銀 イプシ・モレノ           75.20
銅 張文秀                   74.32

個人的な心情としては、モレノに獲ってほしかった金メダル。
ですが、今季77.32mで世界ランク1位のミランコワは本物でした。
おおよそハンマー投げの選手とは思えないスラリとした体型のミアンコワ。
高い身長と、それよりも長く感じる腕の長さ。
それを最大限に活かした強い遠心力から生まれる投擲でした。
でも、モレノもこれまでのオリンピック記録は上回りましたからね。
それにしても、ベラルーシの投擲の強さったらないですよ。


■ 男子棒高跳び予選 ■
澤野大地 5.55m 予選敗退

今季は5.70mを跳んでいる澤野選手にとって、
この結果はあまりにも残念でならないものになってしまいました。
6mはいまだ果たしていない澤野選手ですが、
むしろ6mを跳んでいる選手たちよりも安定感は上なぐらい。
確かに大阪世界選手権では不本意ではありました。
でも、世界の大舞台での失敗といったらそれぐらいと言っていいくらいです。
今回も痙攣の心配は微塵も感じさせなかっただけに、
本当にもったいないという言葉が合ってしまうような結果でした。
5.55mを2回目で越えたあたり、修正能力も冴えてると思ったんですけどね。

また、ブラッド・ウォーカーも予選で脱落です。
誰よりも金メダルの近い存在も、初のオリンピックに散りました。
ってか、全米選手権のときから調子が変でしたけどね。

posted by しん太 |13:51 | 北京オリンピック | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年08月20日

陸上:5日目【北京オリンピック】

北京オリンピック、陸上の5日目。

陸上は日本にとって壁の厚い競技です。
この北京オリンピックでもそんな厚さは変わりませんね。

では、5日目の決勝種目と日本選手の結果を。


□ トラック □

■ 女子5000m予選 ■
小林祐梨子 15:15.87 予選敗退
福士加代子 15:20.46 予選敗退
赤羽有紀子 15:38.30 予選敗退

小林選手はスローペースな1組でのレースでした。
ラストスパート勝負になると分かる展開だったので、
中盤で前に出ても面白い気はしましたが小林選手も最初からその気でしたね。
あくまで得意のスピード勝負にいっての敗退は本望でしょう。

「いっちゃた!」という福士選手らしいレースでした。(笑)
1組の遅いタイムを受けての最初からの飛び出しでしたが、
それにしても速い入りでいき過ぎるのが福士選手らしいというか。
さすがに口の開きも早かったです。
でも、10000mに続いて福士選手の走りは出ましたよね。
日本選手権でもまだ本調子じゃなかっただけに、よく戻してきたなと感じました。

赤羽選手も思い切ったレースをしてくれました。
6周目で集団の最後尾から一気に先頭へ出ての走り。
いや、確かに無謀ではありますが、あれに気持ちを感じずにはいられません。
きっと赤羽選手なりの信念だったと思います。
いよいよマラソン転向のようですが、この経験は大いに活きるでしょう。


■ 女子400m決勝 ■
金 クリスティーン・オールグー  49.62
銀 シェリカ・ウィリアムズ         49.69
銅 サンヤ・リチャーズ             49.93

リチャーズが絵に描いたような終盤失速で銅メダル。
いくら前半から攻めるといっても、200mを23秒ちょうどぐらいは…。
大阪世界選手権では出場すら逃しただけに想いが強すぎたのかもなぁ。
逆にオールグーは最終コーナーでは7番手ぐらいでしたよね。
自分の持ち味を冷静な走りで最大限に出し切ったレースでした。
こちらは大阪世界選手権でも金メダルでしたが、
リチャーズがいなかったからと言われたこともあったでしょう。
見事な金メダリストの走りでした。


■ 女子100mハードル決勝 ■
金 ドーン・ハーパー(+0.1)          12.54
銀 サリー・マクリラン                12.64
銀 プリシラ・ロペス-シュリエプ   12.64

ミシェル・ペリーが全米選手権で敗れて、
アメリカのこの種目への期待は大きくロロ・ジョーンズにかかったはず。
そのジョーンズが9台目で足をハードルに引っ掛けてしまう。
結果的にやはりアメリカのハーパーが金メダルでしたが。
しかし、ハードル種目は必ずといっていいほどなにかが起きますよね。
マクラリンとシュリエプはノーマークだったと言っていい存在。
男子もまだなにか起きるかもしれません。


■ 男子1500m決勝 ■
金 ラシド・ラムジ          3:32.94
銀 アスベル・キプロプ   3:33.11
銅 ニック・ウィリス        3:34.16

バーナード・ラガトが準決勝で敗退というなかで、
誰がどう勝つかは予想できないくらいに混戦の様相でした。
これを制したのが、ラムジ。
大阪世界選手権ではラガトに敗れて銀メダルでした。
その大阪では、最後は集団の内側に入ってしまってスパートが遅れたんですよね。
それを反省してなのか、このオリンピックではラスト200mからの早い仕掛け。
でも一気にというのではなく、ギアを3段階ぐらいに分けた頭脳的スパート。
キプロプが必死に追いましたが届きませんでした。



□ フィールド □

■ 女子走り幅跳び予選 ■
池田久美子 6.47m(+0.1) 予選敗退

風も良かったですし、踏切りも合ってるように感じたんですけど…。
決勝進出が結果的に6.60mという実力的には可能なもの。
ラスト3本目の跳躍はいったと思いましたがファール。
ここでもオリンピックで実力を出すという難しさと厳しさを感じさせられました。

他選手を見ても、ポルトガルのゴメスやロシアのコトワも予選敗退。
ゴメスの2回ファールのあとの追い込まれた3本目の跳躍は酷かった。
実力者でもあんな踏切りをしてしまうなんて、ほんとオリンピックって怖いです。


■ 男子走り高跳び決勝 ■
金 アンドレイ・シルノフ      2.36m
銀 ジャーメイン・メイソン   2.34m
銅 ヤロスラフ・リバコフ     2.34m

ドナルド・トーマスが予選で敗退し、
ステファン・ホルムの五輪連覇は現実に近づいたと思われたんですが。
ホルムはメダルすら届かない結果となりました。

2.34mの1回目を失敗したホルムに対し、
シルノフ、メイソン、リバコフは一発でクリアするという展開。
ここでホルムは2.34mをパスして2.36mでの勝負という駆け引きに。
その2.36mでもシルノフが一発でクリアして、
逆にホルムが追い込まれた状況となり失敗となりました。

シルノフは急遽ロシアの代表に選ばれたようですね。
直前のロンドンで2.38mを跳び、その勢いのままに北京でも素晴らしい跳躍。
金メダルが決まって挑戦した2.42mも、
失敗に終わりましたが本当に惜しい跳躍でした。
ピークがオリンピックに合った選手の強さが現れた試合でした。


■ 男子円盤投げ決勝 ■
金 ゲルド・カンテル               68.82m
銀 ビュートル・マラチョフスキ   67.82m
銅 ウィルギリウス・アレクナ     67.79m

アレクナの五輪3連覇に期待がかかりましたが、
大阪世界選手権でもアレクナに勝ったカンテルが阻止しました。
大阪まではなかなか勝ちきれない観のあったカンテルですが、
アレクナに勝ってからは安定してハイレベルな投擲をしていますよね。
今回はマラチョフスキに先行され、アレクナも追ってくる接戦でしたが、
4投目でトップに立つ勝負強さをみせて金メダルとなりました。
これで、これからはアレクナの時代からカンテルの時代になるのか。
いやいや、なんか戦国時代になりそうな予感もします。

posted by しん太 |13:43 | 北京オリンピック | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月19日

陸上:4日目【北京オリンピック】

北京オリンピック、陸上の4日目。

ここまで、気候は予想されていたより蒸し暑くなく、
トラック&フィールドではコンディションに与える影響は少ないようです。
女子3000SCと男子100mで世界記録が生まれた要因でもあるかも。
…ボルトには関係ないか。(笑)
そしてこの4日目も、最後の最後に世界記録が誕生です。

では、4日目の決勝種目と日本選手の結果です。


■ 男子400m予選 ■
金丸祐三 46.39 予選敗退

ぐるっとテーピングを巻いてる時点で苦しいレースになると思いました。
本来ならもっと前半から攻める走りですが精彩がない。
どんどん足を前に振り出して進んでいく躍動感もありませんでした。
でも、大阪世界選手権と比べると完走はしましたからね。
そこまで走って初めて分かる世界との差だったはずです。
マイルでは本来のダイナミックな走りが観たいです。


■ 男子200m一次予選 ■
高平慎士 20.58(0.0)   二次予選進出
末續慎吾 20.93(-0.7)  一次予選敗退

■ 男子200m二次予選 ■
高平慎士 20.63(+0.2) 二次予選敗退

まずは、末續選手から。
昨年からずっと苦しんでいますが、そこからの脱却はできませんでした。
走り終わったあとの疲労の仕方がもう変でしたよね。
血糖値が一気に下がったときのような。
怪我も含めて、原因は末續選手も高野コーチも分かっているでしょう。
この一次予選敗退はある程度、予想の範疇でした。
大阪世界選手権でも個人ではフラフラでしたが、
リレーとなると本当に踏ん張ってくれましたから期待しましょう。

高平選手は調子が良さそうでしたよね。
二次予選では失速でしたが、単純に周りのレベルもあったと思います。
アテネ五輪よりは確実にステップアップしたわけで、
またオリンピックを経験して一周りも二周りも大きくなってくれるでしょう。
まだリレーが残っているので大いに期待。
第三走者としてコーナリングの技術は秀逸ですからね。
朝原選手に素晴らしいかたちでつないでくれると信じています。


■ 男子110mハードル一次予選 ■
内藤真人 13.96(-1.7) 一次予選敗退

うーん、せめて一次予選はいってくれると思ってたんですが。
いつもの後半からの強さが発揮されませんでした。
これまで大舞台でも安定して実力を出してくれたのになぁ。
まぁハードルを跳んだのが前日とか言ってましたし、さすがに苦しいか。
調整の難しさは凡人には分かんないです。

そして、いきなりビッグネーム2選手が脱落です。
1人目は、テレンス・トラメル。
1台目のハードルを越えたところでまさかの負傷です。
もうシルバーメダルはいらないとしてゴールドへの執着は誰よりも強い。
ベテランですし、大舞台での戦いかたは心得てたと思うのに。
もう1人は、中国13億人の象徴とされた劉翔。
スタートがフライングになったところでスタスタと引き下がってしまいました。
でもすでに最初のスタートで足に着けたゼッケンを握り締めて苦しい表情でしたよね。
そら観客は静まり返るし、それから帰っちゃうし。
これでロブレスのライバルが一度に2人もいなくなっちゃいました。
精神的な余裕は大きいでしょうねぇ。


■ 女子円盤投げ決勝 ■
金 ステファニー・ブラウン-トラフトン  64.74m
銀 ヤレリス・バリオス                      63.64m
銅 オレナ・アントノワ                       62.59m

ディーツシュが出場しなかったのはなんとも残念でした。
なので、混戦の予想されたこの種目ですが、
やはりフィールド種目では1投目の記録が大きく影響しますよね。
ブラウンが投じた1投目を誰も超えられないという展開でした。
中継が飛び飛びなので流れがよく分からなかったのが正直なところですが。
ヤチェンコもグラスも伸びなかったんですねぇ。


■ 女子400mハードル準決勝 ■
久保倉里美 56.69 準決勝敗退

予選では6台目で失敗した反省を活かしたかったですが、
逆にその6台目を意識しすぎちゃったのかおなじところでリズムを失いました。
でも、この準決勝という舞台で走るだけでも素晴らしいこと。
歴史的な瞬間をみせてくれたことに感謝です。
久保倉選手はまだまだ貪欲に日本記録を狙っていて頼もしい。
マイルでも活躍してくれるはずです。

しかし、ヤナ・ローリンソンもユリヤ・ペチャンキナもいない。
そしてファニ・ハルキアはドーピングで五輪追放。
ちょっと寂しい種目となってしまいました。


■ 男子3000m障害決勝 ■
金 ブライミン・キプルト                        8:10.34
銀 マイエディーヌ・メヒシ-ベナバド          8:10.49
銅 リチャード・キプケンボイ・メートロング  8:11.01

ケンボイ、キプルト、メートロングのケニア勢メダル独占が予想されましたが、
フランスのメヒシが2位に入って阻止する走りをみせました。
ケンボイはちょっと焦ったんでしょうか。
すでに残り一周で息が切れるのが分かりましたよね。
それにしても、メヒシはケニア勢とのラストスパートでも負けない強さ。
決勝で大きく自己ベスト更新ですよ。


■ 女子800m決勝 ■
金 パメラ・ジェリモ                            1:54.87
銀 ジャネス・ジェプコスゲイ・ブシエネイ  1:56.07
銅 ハスナ・ベンハシ                           1:56.73

大阪世界選手権ではジェプコスゲイが最初からぶっ飛ばしてそのままゴール。
そして今回は、おそらくまたそういう展開を考えていたジェプコスゲイを上回って、
さらに凄い速さでぶっ飛ばしたジェリモがそのままゴール。
解説の金さんはジェリモへの異様なテンションの上がりかたでしたが(笑)、
もうそのとおりの爆発ぶりは一見の価値大有りでしたね。
まだ18歳でしたっけ。
これは黄金時代の到来も感じさせますよね。

そして、しっかり銅メダルのベンハシはさすがと言うほかないです。
確か最初は後ろから2番手ぐらいでしたよね。
30歳のベテランですが、35歳のムトラも一緒にまだまだ頑張ってほしいです。


■ 男子400mハードル決勝 ■
金 アンジェロ・テイラー    47.25
銀 カーロン・クレメント      47.98
銅 バーション・ジャクソン  48.06

アメリカ勢がメダル独占でした。
なんか、テイラーの走りにはグッときちゃいましたよ。
このオリンピックで2000年以来の自己ベスト更新という会心の走り。
ジャクソン、クレメントという若手の台頭に苦しんだここ数年。
シドニー五輪の王者も最近はすっかり影を潜めていましたよね。
このレースではなにかいろんなものを振り払うかのような前半からの攻め。
躊躇したクレメントも、後半型のジャクソンも寄せ付けませんでした。
また強いテイラーが観られて本当に嬉しかった。
そして、単純な走力ではないこの種目の奥深さも改めて感じたレースでした。


■ 男子走り幅跳び決勝 ■
金 イルビング・サラディノ   8.34m(-0.3)
銀 コッツォ・モコリナ         8.24m(0.0)
銅 イブラヒム・カメホ        8.20m(+0.2)

ドワイト・フィリップスがまさかの全米選手権で敗退。
こうなると、大阪世界選手権でフィリップスと死闘を演じたサラディノは強かった。
記録自体はもう一歩と言いたくなるくらいです。
これもフィリップスがいないだけに気持ちも昂らなかったかな。
それでもオリンピックの金メダルは初めてですからね。
感慨も大きかったと思います。


■ 女子棒高跳び決勝 ■
金 エレーナ・イシンバエワ5.05m 世界新記録
銀 ジェニファー・ストゥジンスキ4.80m
銅 スベトラーナ・フェオファノワ4.75m

まるでイシンバエワの自作自演のような一人舞台。
脚本、演出、そして主演をすべて自分でやった舞台劇ようでした。
ライバル筆頭候補のストゥジンスキも、
アテネ五輪で死闘を繰り広げたフェオファノワもまるで寄せ付けない。
すでに金メダルを決めたあとの4.95mを3回目で成功。
そして、自身の世界記録更新となる5.05mへ挑んでいきます。
1回目、2回目を失敗するもその表情はどこか穏やかなまま。
ここでバーのアップライトを変更。
そして3回目、インターバルの5分間をいっぱいに使っての助走は残り10秒を切ってから。
グッとポールを突っ込むと、なにかゆっくりと浮き上がった感じでした。
越えた瞬間、誰もがゾクゾクと奮えたでしょうね。
歓喜の声を甲高く上げて、クルリと綺麗に前転して喜びを表しました。
観客すべての視線を集めてそのパフォーマンスを最高に発揮する。
なるほど、これがアスリートってやつなのかもしれません。

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2008年08月18日

陸上:3日目【北京オリンピック】

北京オリンピック、陸上の3日目。

午前中は女子マラソンのみが行われ、
トラック&フィールドは午後のみという日程でした。
注目は男子ハンマー投げでしたが、どの種目も世界は凄いですねぇ。

では、決勝種目と日本人選手の結果を。


■ 男子ハンマー投げ決勝 ■
金 プリモジュ・コズムス           82.02m
銀 ワディム・デフヤトフスキー   81.61m
銅 イワン・ティホン                  81.51m

5位 室伏広治 80.71m

単純にレベルの高い決勝は楽しかった。
大阪世界選手権の7選手の80mオーバーも凄かったですが、
あのときの流れそのままに5選手が80mオーバーという素晴らしい内容。
しかし、オリンピックでは最初に記録を出すと優位でしたね。
コズムスの2投目が結果的に金メダルラインとなりました。
まぁ大阪では最後の最後でティホンにやられましたから悔しさはあったでしょう。
それを見事に晴らしましたが、常に危機感はあっただろうなぁ。

ただ、コズムスが1投目で80mオーバーしたあとの、
他の選手の怒涛の80mオーバー連投はテンション上がりました。
ティホンの逆転5投目がカットされてしまったのが悲しかったですけど。

室伏選手は腰の具合が良くなかったようですね。
それでも、1投目、そして2投目での投擲は前金メダリストの風格でした。
このレベルの高い流れをつくったのは間違いなく室伏選手から。
メダルを逃したことは残念ですが、世界の室伏は健在です。


■ 女子400mハードル予選 ■
久保倉里美 55.82 準決勝進出 シーズンベスト

マイルリレー出場で得た個人種目。
日本陸上の歴史で初の派遣となったこの種目で久保倉選手が大快挙!
1組3着に入って準決勝へ進出です。
6コースのアウトレーンからスタートして前半から積極的なレース。
前半の強い世界に少しも劣らない走りで後半へ。
最後のコーナーを回ってからは持ち味の粘り強さを発揮。
ジャマイカのストッダートとの3位争いを完全に制して見事ゴール。

凄いことをやってくれたのに、冷静なインタビューでの受け答えでした。
このへんが久保倉選手の素晴らしいところですよね。
シーズンベストが出ましたし、準決勝では日本記録更新を願っています。
「ゆっくり速く」を実現してほしいですね。


■ 男子走り高跳び予選 ■
醍醐直幸 2.15m 予選敗退

2.10mを3回目で、2.15mも3回目でクリア。
このスロースタートの流れは、あの一昨年の日本選手権の再現かと期待でした。
ですが次の2.20mをクリアできず。
2.15mでの跳躍ではまだまだいけそうな気がしたんですけどね。

今回は2.32mがクリアラインに設定されるというレベル。
結果的に2.29mでクリアできる状態でしたからちょっと高すぎです。
最初から選手に重圧を与えたことでしょう。

そんな重圧に負けたのか、それとも調整に失敗したのか、
なんと大阪世界選手権で衝撃的な金メダルのドナルド・トーマスが予選落ち。
2.20mまでは一発クリアですが、2.25mをクリアできず。
映像がないのでよく分かりませんが寂しいですよね。
これで、ホルムの史上初のオリンピック連覇が近づきました。


■ 女子3000m障害決勝 ■
金 グルナラ・サミトワ-ガルキナ       8:59.81 世界新記録
銀 エウニス・ジェプコリル・ケルチチ   9:07.41
銅 エカテリーナ・ボルコワ               9:07.64

大阪世界選手権でのレース同様に、サミトワが序盤から引っ張ります。
昨年は中盤で失速したサミトワでしたが、
さすがの世界記録保持者はオリンピックでは強さを発揮。
まったくペースを落とすことなく前だけを向いてトップを譲りません。
まるで根負けしたかのようにジェプコリルもペトロワも引き離される。
結局、トップをただの一度も譲ることなく、
そしてとうとう8分台に突入という世界記録更新でゴール。
なんの駆け引きもなく他選手を引きずり落とすような展開はまさにこの種目の女王。
貫禄と言っていいサミトワの金メダルでした。


■ 女子三段跳び決勝 ■
金 フランソワーズ・バンゴ・エトネ  15.39m(+0.5) オリンピック新記録
銀 タチアナ・レベデワ                 15.32m(+0.5)
銅 フリソピギ・デベツィ                15.23m(+1.6)

いくら風に恵まれたと言え、このハイレベルが観られたのは本当に幸せです。
こうも15mオーバー連発だとどこまで記録が出るかも楽しみでした。
そんな接戦を制したのは、帰ってきたアテネ五輪の金メダリストのエトネ。
アテネ五輪後に出産のために3年間も休んでいたとか。
そこから帰ってきたパワフル母さんが、計測板も跳び越えんばかりの跳躍。
3歩目のジャンプがもっとも跳んだんじゃないかと思わせる凄さでした。

レベデワは相変わらずのパワージャンプです。
跳躍ではありませんが、今回は髪型をシックに決めてきましたね。(笑)
オリンピックなんでもっとド派手にするかと楽しみだったのに。
今回も狙ってた2冠を阻まれて、ロングジャンプでの巻き返しに期待です。

デベツィは本当に調子が良さそうだったのに…。
着地でふくらはぎを傷めて逆転へはつなげられませんでした。
それでも6回目まで挑戦する気持ちの強さは切ないほどに感じましたよね。

サビネは残念ながら大跳躍をみせることなく5位で終えました。
まだ24歳ですから、まだまだこれからが本当の活躍でしょう。


■ 女子100m決勝 ■
金 シェリーアン・フレイザー   10.78(0.0)
銀 シェローン・シンプソン      10.98
銀 カーロン・スチュワート      10.98

出ました、ジャマイカのメダル独占!!
キャンベルがいない状態でこれですから言葉もない強さです。
ただ、フレイザーの金メダルは大会前はちょっと予想してなかったんですよね。
過去の実績と経験のなさを考えると…って。
ですが、予選から準決勝も素晴らしい走りで決勝へ。
その勢いのままに自己ベストでゴールを駆け抜けていきました。

アメリカ勢は完敗です。
当然、これは4継への布石にもなるわけで苦戦が予想されます。
どう戻してくるかは注目になりますよ。


■ 男子10000m決勝 ■
金 ケネニサ・ベケレ27:01.7 オリンピック新記録
銀 シレシ・シヒネ27:02.77
銅 ミカ・キップケンボイ27:04.11

28位 竹澤健介 28:23:28
31位 松宮隆行 28:39.77

まるで大阪世界選手権を再現したかのようでした。
ただ、それよりもペースが序盤から速かったこと、
そして皇帝ゲブレセラシエがいたという違いはありましたが。
それでも、エリトリアのタデッセが序盤を引っ張る展開はまさに再現。
もちろんピッタリとベケレとシヒネが付いていたことも。

ちょっと感動したのは、タデッセがトップで引っ張るのを止めてペースが落ちると、
すかさずスッとゲブレセラシエがトップになってペースをつくり始める。
6000m前後での光景でしたが、そこで先頭を引っ張るということは、
ラストスパートへの余力を犠牲にしてしまうということ。
ベケレとシヒネのために皇帝が自分を削る姿にグッときちゃいました。

ラストのベケレとシヒネのスパート合戦は見事でしたが、
昨年よりもベケレのスパートの強さは増している感じでしたよね。
あわや26分台が観られるというほどのレベルの高さには大満足です。

竹澤選手、松宮選手は世界との差を感じるレースとなりました。
竹澤選手は大阪世界選手権で大健闘の12位だったので期待だったのにな。
ただ、あのときも決してスローペースではありませんでしたが、
今回のレースはさらに序盤から凄いペースでの展開で苦しかったですね。
両選手ともにまだ5000mがあります。
少しでも満足できるような走りに期待しています。

posted by しん太 |14:32 | 北京オリンピック | コメント(0) | トラックバック(0)
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