2007年09月30日
スーパー陸上2007ヨコハマをテレビ観戦。
大阪での世界選手権からはや1ヶ月。
その大会を少しでも楽しんだ方には、有名な海外選手も多くて面白かったでしょうか。
ゲイ、パウエル、ジャクソン、トーマス、ティホン、リチャーズ、レベデワと
金メダルやそれに近い選手がずらっと並びそれだけで華やかさが増す感じですね。
残念ながら天候は雨で気温も15℃で風も強いという悪条件。
記録に関しては期待にそぐわないものの、一流が観られただけも嬉しいことです。
誰よりも注目を浴びたのは、タイソン・ゲイとアサファ・パウエルだったでしょう。
ゲイは100mでパウエルは200mと対決は実現しませんでしたが、
世界のスプリント界を牽引する2人の走りにはテレビの前でもしびれました。
…が、パウエルの途中棄権は本当に残念。
昨年は100mでフライング失格でしたし、日本との相性が悪いのかな。
それでもスタートは抜群でしたよね。
ゲイは悪条件でもさすがに強い選手だと再確認です。
最速ではないけれど、最強なんですよねぇ。
なにはともあれ、この2人はこれからも陸上界を盛り上げてくれるでしょう。
私の個人的な注目は、男子走り高跳びのドナルド・トーマス。
大阪世界選手権での金メダルが強烈過ぎて頭から未だに離れませんから。
まぁ結果は2m15と揮いませんでしたが、
あのまるで合わない助走が観られただけでも価値あります。(笑)
先週のワールドアスレチックを2m32で優勝して、
気持ちがそこまで高ぶっていないとも言えるような跳躍でした。
もっともレベルが高かったのは男子ハンマー投げでしょうね。
いや、結果というより出場選手の面々が世界選手権なみに豪華ですもん。
ティホン、ハルフレイタグ、コズムス、そして室伏選手。
これだけトップクラスが揃ってくれるとファンも大満足ですよ。
そして、やはり強いティホン。
イタリアでのグランプリで室伏選手に僅差で敗れたものの、
先週のワールドアスレチックでも唯一人80mを越えて金メダルでした。
今日の悪条件での80m越えはさすがに観られませんでしたが、
2位のハルフレイタグに2m以上の差を付けての優勝はさすがの一言です。
女子では、400mのリチャーズが圧倒的な強さ。
世界選手権こそ全米での失態で出場すら逃しましたが、
ゴールデンリーグを2年連続で全勝しジャックポッド50万ドルももちろん獲得。
ワールドアスレチックでも他を寄せ付けずに勝利した勢いそのままの走りでした。
400mだというのに最後まで落ちないペース。
リチャーズの走りは別次元と言って少しも言い過ぎではありませんねぇ。
女子走り幅跳びではレベデワが登場。
こちらも悪条件ではありましたが、優勝するという力はさすがです。
コトワも出場でしたので世界選手権の雪辱に期待だったんですけどね。
それでも女子ロングジャンプはロシア勢の強さが本当に光ります。
もちろんレベデワは三段跳びとの2冠を北京五輪で狙ってるはずです。
そこに向けても優勝するという結果は気分がいいでしょうね。
さて、そんな外国選手のなかで気にならないわけがない日本選手。
世界選手権での苦すぎる想いは選手たちを変えたでしょうか。
と言っても、やはり悪条件の下では発揮できませんでしたね。
でも単純に記録ではなく気持ちは感じた気がします。
男子走り高跳びの醍醐選手。
結果は2m18と本来の実力ではありませんが、
跳躍にむかうときの感じは強い気持ちを感じましたよ。
どちらかと言えばスロースタートな醍醐選手ですが、
今回は2m10も2m15も一発でクリアしていきましたよね。
2m21での途中パスも、あくまで勝負に徹する姿勢をみせてくれました。
女子走り幅跳びの池田選手。
先週のワールドアスレチックにも出場し4位の結果。
ただ、そのときの6m48も今日の6m41も決して納得はしていないはず。
まだまだ助走と踏み切りのバランスに悩んでいるでしょうか。
でも池田選手の強さって、そういう”もがき”から脱する強さでもありますよね。
ファンはそれを信じて待つのみです。
女子400mの丹野選手。
世界選手権でも調子が良かったですが、今大会もまずまず。
リチャーズの強さがあまりに光ってしまいますが、
200mでもいい走りでしたしスプリント力も強くなっているはず。
50秒台、いやそれを切る記録を目指すことができる選手だと信じています。
男子100mの塚原選手と朝原選手。
まずは朝原選手が走ってくれて本当に嬉しいです。
あの世界選手権…引退と軽々しく言った人たちがいましたよねぇ。
いいえ、朝原選手はまだ走ってくれる。
その再出発が今大会だと思って走る姿を観ていました。
塚原選手にとっては世界を肌身に感じることができたレースだったでしょう。
この条件で10秒51という記録は素晴らしいと思いましたよ。
男子400mハードルの成迫選手。
世界選手権で大きな自信をつけ、世界のハードラーと言ってもいいでしょう。
クレメントが失速でしたが、しっかり2位でフィニッシュ。
ジャクソンも世界選手権での悔しさがあったでしょうから強かったですが、
成迫選手の安定感はすでに世界のメダリストと引けをとりません。
為末選手は出場しませんでしたが、山崎コーチとレベルアップを図っています。
そんななか、成迫選手には日本のエースになってほしい存在。
今日のレースはすでにそんな姿でしたね。
日本陸上が世界で強くなるための再出発。
今年のスーパー陸上はそういう意味で大きかったと、
例えば北京五輪のときにはそんなふうに振り返られるといいなぁ。
posted by しん太 |18:00 |
陸上 |
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2007年09月18日
柔道の世界選手権をテレビ観戦。
最終日になって、ようやく溜飲が下がったでしょうか。
男子無差別の棟田康幸、女子48kg級の谷亮子、女子無差別の塚田真希が金メダル。
なんとか日本の意地をみせてくれました。
谷選手の柔道を観ると、なるほど世界に強い柔道だなと再確認させられます。
組み手争いのなかでの組み際の強さ。
決して充分な組み手とは言えない状態から生まれる一瞬の技。
一度の決めでは終わらない、2度、3度と続く連係。
過去ほどの圧倒的な速さや技の精度はなかったのですが、
現在のJudoへの対し方を谷選手は昔から実践していたんですよね。
ですから、決勝での若い選手にも対応できる。
と、こうやって冷静に振り返ってはみるものの
やっぱり谷選手の精神的な強さには本当に畏敬の念を覚えずにはいられません。
私は全日本体重別で敗れたにもかかわらず、
谷選手が選考されたことにいまだに納得はしていません。
しかし、だからこそ谷選手には福見選手に対しても負けられない理由が出来たでしょう。
それに加え後援会の応援や、いざ大会が始まると日本選手が勝てない流れ。
そうやって凡人には推し量れない重圧があったことは察するに難くありません。
世界選手権を7度制するという域に達するべき選手なのだと思いました。
棟田選手は落ち着いて決勝をこなしてくれたでしょうか。
相手の深い奥襟から引き込むところを冷静に対処し、
最後の押さえ込みもその引き込みを計ったようにかわして入りました。
注目すべきは準決勝での一本背負いで勝った試合。
絵に描いたようなパワーJudoのタングリエフが相手でしたが、
それに付き合わずにいなすような組み手争いはすごく有効的でした。
そして、引き手だけの状態から左手も袖口に素早く添えて一気に投げに入る。
あの不十分な組み手からでもあんなに美しい一本背負いが出せる。
これが柔道なんだと心から思わせてくれましたし、
日本選手が世界を相手にあくまで柔道で戦うお手本にも感じましたよ。
塚田選手の初の世界選手権制覇は決勝のみ。
あれは塚田選手の圧力で相手が勝手に負けてくれたような試合でしたね。
江種選手に関しては負けた試合のハイライトのみという扱いでした。
確かに谷選手の復活は嬉しいことですし、
放送時にはすでに結果が分かっていましたから
金メダルの谷選手を中心に放送するという意図は理解できます。
でも、それでも中継する責任感があまりに薄すぎる。
塚田選手は2回戦で強豪の中国選手に対したのをはじめ素晴らしい柔道をしました。
それなのに放送は決勝のみというお粗末さ。
棟田選手も準決勝と決勝のみ、江種選手は一試合も放送しない。
いまに始まったわけでは当然ありませんが、寂しくて仕方ないですよねぇ。
ブラジルで行われた世界選手権は、とりわけ男子に苦しい地となりました。
メダルが2個という過去最低の結果となり、
斉藤監督がその責任に対する進退もコメントしていましたね。
「判定のせい」なんて言ってられる状況ではなさそうです。
柔道としてJudoの潮流に立ち向かっていく契機として、
今大会があったんだと北京五輪では思わせてくれることを信じています。
posted by しん太 |17:15 |
柔道 |
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2007年09月16日
なかなか結果を残せない日本柔道。
特に男子についてはメダルさえ獲れない状況のなか、
ようやくというべきか73kg級で金丸選手が銅メダルを獲得です。
さて、鈴木選手、井上選手、泉選手と連日の結果に取り上げられる「誤審」。
そしてその誤審の対象となっているのが「返し技」。
この潮流を受け止めきれない日本と、突き進んでいく世界。
日本のメディアによっては、はやくも北京五輪への懸念を取り上げる状態です。
まず、私が思う今回の「誤審」。
これは柔道では誤審ですが、Judoでは正当な判定です。
日本では技をかけた選手が相手の背中を畳に付けた時点での判定ですが、
いまの世界判定では先に背中を付いたとしても返すアクションをし
その結果最後に相手の背中を畳に付けた時点が判定の対象となる傾向です。
前回大会のカイロ、昨年のワールドカップにアジア大会。
ここ数年の柔道の世界大会には常に付きものだったのが今大会でも観られるだけです。
要は日本選手に組み手を取らせないようにし、
片襟だけや深い奥襟から力技(すくい投げ、肩車、朽木倒しなど)で仕掛け、
日本選手が焦ったり強引に一本を獲りにきたところを受けて返しにいく。
こういう一連の流れで負けたのはなにも今大会が初めてではありません。
それがJudoでの戦法です。
また、外国選手がいまの判定だけで勝っているわけでもありませんね。
日本選手を徹底的に研究し、返すタイミングを徹底的に練習する。
そうした日本対策が実っていることも確実に言えます。
もっとも、先にかけられても返して最後に背中を付けさえすればいいという
最近の世界の判定基準への流れを入手した経緯に疑問がないわけでもありませんが。
いずれにしても、すでにJudoは柔道ではないのです。
斉藤監督の「こんなの、柔道じゃねえ」というコメント。
敗れた泉選手の「柔道が柔道じゃなくなってる」というコメント。
でも、それは世界大会で敗れた原因では決してないのではないだろうか。
世界で勝つには、世界が日本を研究する以上に日本が世界を研究しなきゃいけない。
スペインやポルトガルでの強化合宿もいいですが、
釣り手だけでも足を使って相手の体勢を崩していったり、
組んだ瞬間に仕掛ける精度を上げることでいい組み手への布石にしたり、
そうやってJudoを相手にした”いなし”のような巧さもあっていいんじゃないか。
柔道とは、「柔よく剛を制する」こと。
パワーJudoが蔓延するいまこそ、柔道の本質が問われる気がします。
posted by しん太 |18:19 |
柔道 |
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2007年09月14日
柔道の世界選手権がブラジルで開幕。
初日に鈴木桂治と井上康生というエースが出場も、結果はまったく残念。
微妙な判定も含め、その映像は今夜じっくり観るとして。
そんな微妙な判定に対し「柔道じゃねぇ、こんなの」と斉藤監督が言ったという記事も。
気持ちは分からないでもないですが、すでに柔道はJudo。
武道ではなくスポーツなんだという意識がまだ薄いのでしょうか。
私自身、柔道は武道であり続けてほしいし
Judoになった現状でも武道を貫けるのは日本しかありません。
でも…それじゃぁ勝てないんですよねぇ。
審判の劣悪さに対する対応も、シドニー五輪の篠原さんで経験しています。
また美しい一本や組んで勝負の内容はもはやなくなり、
まるでレスリングのようなパワーJudoが世界の主流でしょう。
いえ、日本もそれに追随しろとは思ってません。
ただそういうJudoに対する対策を本気で画策しているようには思えないのです。
昨年のアジア大会、日本がアジアでも惨敗したあの大会。
一本を獲るために組み手争いに終始し、
焦って技をかけにいったところを力でやられる場面は飽きるほど観ました。
そして、そういうJudoに有効な足技からの立ち技への連係もありました。
今大会で日本が一本を獲るためにどうするのか。
そういうところに大きな注目をして観ていきたいと思っています。
posted by しん太 |14:37 |
柔道 |
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2007年09月14日
バレーボール女子のアジア選手権をテレビ観戦。
と言っても、私のところはタイ戦とカザフスタン戦しか放送がなく
それまでの中継を観れずじまいでなんとも寂しかったのですが…。
素直に優勝は喜びたいですね。
中国が支配し続けたアジアの王者に日本が割り込めたことは価値あります。
結果的に全勝で、落としたセットも2セットですしね。
アジアで戦う上で、後にも先にもサーブだなと強く感じた最後の2戦でした。
もちろん世界で戦う上でも重要に違いないのですが、
世界ではサーブで崩したところで勝利では決してありませんから。
つまり、サーブで相手を崩して、サーブキャッチは正確に。
これが落ち着いて出来てさえいれば、
タイ戦でもカザフスタン戦でもセットは落とす必要はなかったのかも。
もっともタイ戦では全日本が不得手なアウェイという状況であり、
カザフスタン戦では優勝がかかり過去に苦い思い出があるという状況もあります。
選手たちに硬さがあったとも言えますね。
気になったのは、解説の吉原さんが何度も言われていた
高橋選手と竹下選手が前線でならんだときの対応の仕方でしょうか。
WGPでは、確か最初はライトに高橋選手を使ってその状況を避けていましたっけ。
結果的に、ブロックのリスクは追うものの
高橋選手をレフトに戻してアジア選手権でもその布陣を継続。
タイのセッターがそこを執拗についていましたし、
カザフスタンも1stセットと2ndセットはライト攻撃が頻繁でしたね。
あのとき、リベロの佐野選手がクロスに対するカバーの位置にいましたが
思い切ってどちらかのストレートのカバーでも面白かったのかなと思います。
いや、普段はクロスでいいのですが、要は劣勢のとき。
守備でありながら攻めに行くにはそれくらいしてもいいのかな、と。
杉山選手と高橋選手の速さはしっかり機能していました。
また、栗原選手の二段トスやバックアタックも効いていたでしょう。
それでも「アジアの舞台」という懸念はやはり残ります。
これも吉原さんが言われていましたが、
高橋選手、木村選手、佐野選手のセッターじゃない選手のトスが雑すぎです。
ああいうミスは連戦の疲労を考えても多すぎる観でした。
さらに劣勢での選手たちの手詰まり感も。
それこそ吉原さんがコートにいてくれたらとどれだけ思ったことか。
それは柳本監督を含め、劣勢になったときの対処法があるように思えません。
世界では多くの時間を劣勢に費やされるのは分かっていること。
あくまで「世界の舞台」を強く感じさせる内容がほしかったですよ。
まぁ、でも、試合後の選手たちの表情からは
優勝という結果がどれだけ充実感や一体感を与えるのかよく分かりましたね。
Vリーグでの優勝とはまた違う、喜びを噛み締めるような表情。
この結果が必ずレベルアップに向かっててくれると信じます。
posted by しん太 |13:48 |
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2007年09月12日
イタリアで開催された陸上グランプリの男子100mで、
アサファ・パウエルが9秒74の世界記録を樹立。
それまでの自身の9秒77を0秒03更新という快挙です。
しかし、記録に条件は付きものだなと改めて思わされた世界記録でした。
追い風1.7mという風、イタリアという涼しい気候。
もちろんそういった条件はあるのですが、
映像でご覧になった方はあのまるで力みのないフォームも感じたはず。
最後に流した場面のみならず、スタートから滑らかでしなやかでしたよね。
思えば、大阪での世界選手権。
タイソン・ゲイとの対決にばかり注目されて、
銅メダルだったことがパウエルにとってどんな意味を持つのか気付きませんでした。
2001年に陸上をはじめ、わずか6年でいまの状況にある間
2003年パリ世界選手権ではフライング失格に終わり、
2004年アテネ五輪ではダントツの金メダル候補にもかかわらず5位に終わり、
2005年は9秒77を樹立しながらヘルシンキ世界選手権は故障で欠場。
そして迎えた大阪世界選手権での銅メダル。
パウエルにとって主要大会で獲った初めてのメダルが大阪でした。
もちろん、狙っていたのは頂点であることには間違いない。
それでもメダルとして残った結果は大きかったんじゃないかと思わずにはいられません。
イタリアで魅せたあの美しくもある走りには、
暑過ぎた大阪での激戦からまだ1ヶ月も経っていないと思わせないくらい。
予選であり、他選手との実力差であり、そうしたことも考慮しつつ
なにかいろんな緊張から解放されたような走りに観えてしまったんですよね。
いや、詰まるところ、パウエルは重圧に弱いのかもしれません。
それは陸上選手としての経験の浅さも関係するかもしれませんが、
それこそゲイのような切迫した状況での爆発力には欠けるとも言えるでしょうか。
そんな強さを身に付けたならば…誰もパウエルを止められないのかも。
このイタリアでの陸上グランプリでは、
室伏選手が82m62の大会記録で優勝していますね。
2位には僅か1cm差で大阪で金メダル連覇のティホンに勝っています。
素晴らしいのは5投目でティホンに逆転されたあと、
室伏選手が最終6投目でさらに逆転しての優勝というところ。
82mを越えた記録を見ても、世界選手権ばりの緊迫した勝負だったようです。
やはり室伏選手はすごいですねぇ。
posted by しん太 |16:00 |
陸上 |
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2007年09月10日
競泳の学生選手権が9月7~9日に開催されました。
学生選手権と言えども、出場選手には日本のトップスイマーが多数。
もちろん日本新記録の期待も高い大会です。
そして、素晴らしい日本新記録が最終日に2つも誕生しました。
まずは、男子100m自由形。
佐藤久佳が48秒91の日本&アジア新記録で優勝。
いや、48秒台を年内に出せる出せると言っていましたが、
正直なところ本当に年内にこんな素晴らしいタイムを出すなんて驚きです。
今年の日本選手権では49秒32で日本記録、
先月の世界競泳ではさらに49秒22でまた日本記録更新、
そのときのメドレーリレーでは脅威の47秒台と泳ぐたびに記録を出す状態。
そんな流れでの学生選手権、とうとう48秒台に突入するという快挙達成です。
日本の競泳が世界のなかでトップクラスにあるなか、
この自由形だけがどうしても世界からは取り残されています。
しかし、この佐藤選手の48秒台は確実に世界への扉を開けてくれました。
これで世界のファイナリストへの夢にも手が届きかけるところまできましたね。
49秒台の他の選手への刺激も相当なはずです。
これが契機になって日本男子自由形がどんどんレベルアップすると期待です。
続いては、女子200m平泳ぎ。
種田恵が2分23秒85の日本新記録で優勝。
そう、あの田中雅美さんの記録が7年の年月を経てとうとう破られました。
しかも2分23秒台という日本女子前人未到のタイムに踏み入りました。
世界競泳ではライバルの田村選手に敗れたことに…いや、
自分の泳ぎができなかったことへの悔しさに涙した種田選手。
そんな想いを会心の泳ぎで払拭してくれましたね。
日本女子平泳ぎは、岩崎恭子さんと田中雅美さん以来低迷が続いています。
そこに北川選手や田村選手、そして種田選手が盛り返しています。
この種田選手のタイムはメダルをも狙えるもの。
まだまだ田村選手と競い合って素晴らしいタイムが期待できますよ。
その他でも日本トップ選手は大会記録を出しています。
この逞しい学生選手たちが、いまの日本競泳の一角を担っていることは間違いありません。
その意味でも、本当に嬉しいニュースでした。
posted by しん太 |15:51 |
水泳 |
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2007年09月10日
体操の世界選手権をテレビ観戦。
体操の最後を締めくくる種目別。
各種目のスペシャリストが揃う高レベルな争いですね。
日本からは男子のみが出場です。
ゆかに水鳥選手と沖口選手、あん馬とつり輪に冨田選手、
平行棒に星選手、そして鉄棒に水鳥選手と冨田選手がメダルを懸けて演技しました。
そのなかで、水鳥選手がゆかと鉄棒で銅メダル。
ゆかでは構成自体の難易度は特別に高くありませんが、
すべてのタンブリングで着地をピタリと決め減点の少ない演技。
そして得意の鉄棒では豪快な離れ技もしっかりと決め着地も成功。
団体決勝や個人総合では意外に低かった得点もさすがにここで高得点。
鹿島選手の怪我で補欠から繰り上がっての今大会。
その状況で団体・個人総合・種目別と計4個のメダルを獲得です。
NHK杯では揮わなかった状態を補欠でありながらここまで戻してくる強さを感じました。
沖口選手と星選手は初の世界の舞台で種目別決勝に挑戦。
沖口選手は2度のラインオーバーで会心の演技とはいきませんでしたね。
しかし、決勝には進めずとも予選でみせた跳馬のロペスといい
ゆかでの高いタンブリングといい跳躍系での強さを世界にアピールしてくれました。
北京五輪に向けて日本の大きな武器となってくれるはずです。
星選手は平行棒で7位でしたが、自分の演技は確実にこなしてくれました。
棒下でのひねり技の美しさは世界に見劣りしませんでしたよ。
沖口選手も星選手も現役の大学生です。
この若い力がさらに強くなることで、また日本体操の層が厚くなるでしょう。
冨田選手は種目別でも3種目に出場。
あん馬とつり輪は、まぁ世界のトップがすごすぎましたねぇ。
むしろAスコアの低い冨田選手があの場で勝負していることがすごい。
個人総合で金メダルを狙う冨田選手にとって、
すべての種目のレベルアップが課題ですからスペシャリスト相手には大変です。
最終日の鉄棒では個人総合に続いて落下してしまい、
「申し訳ない気持ち」と語ったインタビューでの表情は暗かったですね。
中国の楊威も種目別では大きな失敗でメダルを逃しましたが、
冨田選手もエースとして臨むなかでの疲労感は普通ではないのでしょう。
それでも、そこを乗り切らないといけない選手でもあります。
当然、北京五輪でも中心選手には違いないのですから。
それにしても、男女ともに種目別決勝はレベルが本当に高い。
ただここでも中国の強さは光りました。
男子ではあん馬の肖欽とつり輪の陳一氷、女子では跳馬の程菲が金メダル。
失敗がありメダルがなかった男子平行棒の楊威と程菲の女子ゆかも、
本来の演技をこなしていれば金メダルには一番近い存在といえるでしょう。
それを考えると、日本と中国の違いがよく分かりますね。
日本のオールラウンダー中心に比べ、中国はスペシャリストが中心です。
日本は今大会に沖口選手というスペシャリストを起用しましたが、
冨田選手、水鳥選手、中瀬選手、桑原選手と代表にはオールラウンダーが多い。
一方の中国は楊威が素晴らしいオールラウンダーですが、
その周りを固めるのはスペシャリストの面々だと思います。
もっとも、これは日本体操協会がオールラウンダーの養成に尽力し
その結果がアテネ五輪での団体金メダル(当時は米田選手もいましたね)です。
それが採点方法が変わり、これだけ大きい差を中国に付けられている要因でしょうか。
北京五輪に向けて単にAスコアの強化に取り組むだけでは厳しそうです。
協会がどういう作戦でこれから一年を費やすのか。
非常に興味深い時間になりそうです。
posted by しん太 |14:49 |
体操 |
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2007年09月09日
体操の世界選手権をテレビ観戦。
予選のときからそうでしたが、女子体操界にニューヒロイン誕生ですね。
アメリカの15歳、ショーン・ジョンソンが金メダルです。
今年の全米を制したジョンソンが世界も制しました。
初めての世界選手権とは思えない堂々とした演技は、
昨年金メダルのフェラリやおなじアメリカのリウキンに重圧を与えたでしょうか。
ただそれほど得意ではない跳馬からのスタートでしたが、
まるで緊張していないかのような落ち着いた感じでまとめましたねぇ。
そして、段違い平行棒での降りでの伸身の新月面は男子選手かと思うほど。
これで一気に北京五輪の金メダル候補に名乗りをあげました。
フェラリは得意の段違い平行棒で落下。
予選での失敗をおなじかたちで繰り返してしまいました。
まぁそれでも銅メダルというのはさすがに底力がありますよね。
予選では平均台でも落下しましたが、
この個人総合での段違い平行棒で落下した後の平均台では
テレビ観戦でもビリビリと伝わるような気合には特に底力を感じました。
ブラジルのバルボサは嬉しい銅メダル。
身体能力を活かした大きな演技は素晴らしかったですね。
終始あのドス・サントスさんが付き添っていましたが、
これからのブラジル女子体操を引っ張っていく存在になりそうです。
最後のゆかは決して会心の出来ではありませんでしたが、
緊張感からの解放からかやりきったという充実からか涙でしたね。
そして、日本から臨んだ鶴見選手。
予選は18位でしたが、この決勝では15位と順位を上げました。
最初の平均台では観客の注目を集めるくらい素晴らしい演技でしたね。
ゆかの出来はさすがに不満でしょうが、最後まで堂々と演技してくれました。
鶴見選手のすごいところは安定感でしょうか。
どんなときも落ち着いて自分の演技を確実にこなしますよね。
この世界選手権での経験をまた自分のものにして、
日本女子体操をエースとして牽引していってくれるはずです。
posted by しん太 |14:57 |
体操 |
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2007年09月08日
体操の世界選手権をテレビ観戦。
まさか、こんなにもつれるとは思いませんでした。
男子の個人総合決勝は中国の楊威が予想通りの金メダル。
銀メダルにはドイツのハンビュヒェンで銅メダルは日本の水鳥選手でした。
序盤、最初に崩れたのが冨田選手。
ゆかではひねり技の連続で手をついてしまい、
1分以内で終えなければならないところをオーバーしてしまいます。
また次のあん馬では落下してしまい苦しいスタート。
これで銅メダルを狙うような多くの選手がチャンスだと思ったでしょうね。
その筆頭にあったのが残り2種目で2位の位置にいたロシアのデビアトフスキー。
失敗したといっても、つり輪と跳馬で盛り返してきた冨田選手や
残りの平行棒と鉄棒が得意なハンビュヒェンと水鳥選手も射程圏内に迫る。
そんな不安なのか、大事にいき過ぎたのか、平行棒のベーレで失敗し落下。
続けようとしたものの、痛みで演技できず脱落。
そして最終種目。
まずプレッシャーを他の選手に与えたのがハンビュヒェン。
鉄棒を16.050点の高得点で、後に控える選手に大きな重圧を与えます。
そこに水鳥選手がやはり得意な鉄棒に賭けましたが、
本人も不思議なくらいの14.950点の低得点でハンビュヒェンを超えられず。
続く冨田選手はコールマンで痛恨の落下。
さらに12点前半の得点でよく重圧もないだろと思っていた楊威までもが落下。
得点が発表され、あの安堵した楊威を観ると
どんなに得点差があっても苦しい思いをしているのだと感じました。
個人総合を観ていると、団体とおなじように減点が厳しくなったと思いました。
これは新採点方式になってからAスコア合戦になっている現状に、
少し釘をさした観が見て取れたように思えて仕方ありません。
本来はこの新ルールで美しい体操が有利になると考えられていました。
昨年の世界選手権、世界体操協会のグランディ会長は
技の正確さや演技の完成度が重要とされると言及していました。
ところが、各国がとった対策は中国に追随するAスコア強化の重視。
演技の質が落ちてでも、それ以上に難易度の高い演技で得点を獲得しようとしました。
実際に昨年の世界選手権では美しい演技と雑な演技の減点差は少なかったですし。
美しさと難易度といった場合、どちらが体操の魅力かと言われれば難しい。
もちろん両方が兼ね備えられてこそではありますけどね。
ただ、日本の中心は美しさで中国の中心は難易度。
今は難易度が勝る状況ですが、
この2ヶ国が北京五輪でどんな結果を出すのかはその後の体操に影響を与えそうです。
posted by しん太 |14:43 |
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