2008年04月19日
競泳日本選手権2008:四日目
競泳日本選手権をテレビ観戦。 初日の男子400m個メと女子400mフリーでどうなることかと心配でしたが、 それ以降は派遣記録突破が順調に出ているのでホッとしています。 最終日まで全体がいい流れで進むといいですね。 では、四日目決勝種目から。 ■ 男子50m自由形 ■ 派遣標準記録突破選手:なし 岸田真幸選手が22秒69で優勝です。 伊藤真選手は2位で5連覇はなりませんでした。 岸田選手は今大会、予選からずっと好調でしたね。 決勝でも自己ベスト更新で堂々の優勝。 本人のコメントのように22秒台前半をこちらも観たかったですが次の機会に。 伊藤選手はラスト25mからの本来の追い込みがもう一歩だったでしょうか。 また、3位の佐藤選手は準決勝からタイムをしっかり上げて100mにいい流れが。 日本新記録、また派遣記録突破も残念ではありますが、 決勝で4選手が22秒台で泳いでくれましたしレベルは上がっていますよ。 ■ 女子50m自由形 ■ 派遣標準記録突破選手:なし 山田香選手が25秒71で優勝です。 山田選手の実力が目立ったレースと言っていいでしょうか。 速さ以上にストロークの強さも感じられる泳ぎでした。 2位の湯本杏選手は準決勝でもいい泳ぎでしたね。 3位の植田富祐美選手はスタートで飛び出し25秒台に突入は収穫です。 注目の高校生、金子栞選手は力んだなぁ。 残念な結果でしたがこの経験は次につながる大きな財産になるはずです。 ■ 男子200mバタフライ ■ 派遣標準記録突破選手:柴田隆一(1分55秒57)・松田丈志(1分55秒66) 派遣記録突破は問題ないだけに、駆け引き勝負かと思われた種目。 本来は先行型の柴田選手の出かたが注目でした。 そういう観てる側の思惑をまず破ってくれたのが松田選手。 確かに柴田選手の抑えて泳ぐという作戦ではあったものの、 松田選手の50m、100mと先攻して刻むラップは素晴らしい記録。 この松田選手の攻めは400mフリー同様にレベルアップを感じさせてくれましたね。 柴田選手にとってはこの松田選手の泳ぎが有難かったかも。 驚いたところもあったでしょうが、冷静に100mまでを乗り切って 150mまでにほぼ追いつくとラスト25mで松田選手をかわしてフィニッシュ。 いつもクールというか物静かな柴田選手の、 あのゴール後の激しい水面を叩いてのガッツポーズは初めて観たかもなぁ。 すでに大会1ヶ月前から心臓が鳴り出していたというほどの緊張。 準決勝の前でも相当に緊張していたようですね。 決勝でもやはり緊張があったでしょうが、レースはとても冷静に展開していました。 五輪に行きたいという想いが緊張を打ち破った証拠だと思います。 自分で自分のことを「超ネガティブ」と言う柴田選手ですが、 優勝インタビューの最後には「(五輪で)メダルを獲ってきます!」と力強いコメント。 五輪への切符を獲って、いつも以上に頼もしい姿でしたよ。 松田選手は1500mフリーを蹴っての200mバタだけに、 最初からガンガン攻めていく展開は気持ちの現われでもあったと思います。 が、インタビューでの落ち着いてレースを振り返る様子だと、 すでに五輪に向けたメダルを獲るための展開を試すぐらいの泳ぎだったのかも。 ラスト50mではさすがに30秒かかっていますが、 それまでのラップは間違いなく世界トップレベルの泳ぎでした。 五輪までの間にどれだけ仕上げてくるのか楽しみで仕方ありません。 そして、3位の山本貴司についても。 前半でラスト50mにかわすような展開から引き離されましたね。 いくら山本選手でも、さすがに追い越せるような距離ではありませんでした。 ですが、アテネ五輪後に一度は引退してこのレースはさすが。 まぁさらなる本領は100mで発揮されるでしょう。 ■ 女子200m個人メドレー ■ 派遣標準記録突破選手:北川麻美(2分13秒29) 北川選手にとって鍵の一つはバック。 準決勝ではそれが極端に悪く観えて少し心配でした。 それが決勝では準決勝よりバックを1秒以上も速くこなしてます。 最初のバタフライから攻めていきましたし、その時点で気迫がみなぎってましたよね。 で、北川選手のすごいのはそこからというか。 前半に攻めていってなお、ブレストでは37秒半ばで泳げること。 この大きな武器は世界基準以上ですからね。 ゴール直後からインタビューの間もずっと涙。 北川選手のあふれた想いを観れば、こちらもそりゃ泣かされます。 例えば昨年のメルボルン世界選手権のように、 大きな舞台では泳ぎが小さくなって実力を発揮できないところがある。 その世界選手権では惨敗と言っていいほどまったく自分の力が出せずに涙。 そんな世界大会での借りは、五輪という最高の舞台で返してほしいです。 悔しかったのは、派遣記録突破が北川選手だけだったこと。 藤野選手と坂井選手は準決勝より落としてしまい、 加藤選手、天野選手、森下選手は上げたもののもう一歩伸びてきませんでした。 突破できる実力が充分にあるだけに残念です。 ■ 男子200m個人メドレー ■ 派遣標準記録突破選手:藤井拓郎(2分00秒30)・高桑健(2分00秒37) 藤井選手、高桑選手、佐野選手の壮絶な代表争いでした。 佐野選手と藤井選手のバタフライ、佐野選手のバック、高桑選手のブレスト。 選手ごとの得意種目によって展開がどんどん変化するレース。 ただそのなかで目を引いたのが藤井選手のブレスト。 ブレストが得意の高桑選手が24秒89なのに対し、 藤井選手はさらに速い24秒25でトップに立ちもっとも得意なクロールへ。 これは準決勝でも藤井選手のほうが高桑選手より速いんですよね。 で、クロールは高桑選手のほうが藤井選手より準決勝も決勝も速い。 高桑選手もクロールは得意ですが、なんとも面白いというか、そんな展開でした。 佐野選手は思い切り攻めたのですが、最後のクロールが伸びてこない。 前半型ですし、すごく気持ちも感じたんですけどね。 記録も派遣記録を超えられなかったです。 そう思うと、派遣記録って大きなラインなんだなと改めて感じます。 また森選手も揮わずに終わり、400m個メ選手の雪辱は果たせませんでした。 初日、本来の専門で五輪行きを逃したことが追い込んでしまうんでしょうね。 簡単に切り替えるなんて言いますが、切り替えることほど難しいことはないわけで。 これもまた、五輪選考の怖さです。 では、準決勝に続きましょう。 女子200mバタでは、中西悠子選手がトップ通過。 さすがに専門は堂々たる泳ぎです。 そして準決勝後のインタビューでは、もう3秒上げていくとも。 観たい!!、2分05秒台は本当に観たい!!と早くも興奮させてくれます。 その中西選手を決勝で挟んで泳ぐのが秋山選手と星選手の高校生。 2選手とも2分09秒台で泳いでいますし悪くないでしょう。 また200m個メを蹴った春口選手も見ものです。 男子200mバックでは、森田智己選手がトップ通過。 予選からキツイと連発して言ってる割にはトップ通過ですが、 確かに余裕というものは準決勝の泳ぎでは感じられませんでしたね。 注目の入江選手と中野選手は確かめながら泳いでいるという感じでしょうか。 この2選手が決勝で1分56秒台の高いレベルで競ってほしいところです。 男子200mブレストでは、北島康介選手がトップ通過。 予選では2分12秒台でしたが、さすがに準決勝は2分10秒台に。 100mまでは日本記録を上回っていましたし、150mでもほぼ同タイム。 最後は流していたので調子は上々のようです。 あとは、100mのときのように"記録のプレッシャー"との勝負です。 他選手では立石選手と末永選手が2分11秒台でともに自己ベスト。 派遣記録も超えてきたので、あとは決勝の舞台でそれを発揮してほしいです。 また、放送はされませんでしたが、 女子800mフリーでは、矢野友理江選手がトップ通過。 矢野選手、柴田亜衣選手はともに8分33秒台での予選タイム。 派遣記録は8分30秒を切ってこないといけません。 突破できると信じています。絶対に。 残念なのは、山田沙知子選手が予選12位で決勝にも進めませんでした。 山田選手の心境など当然察することなどできません。 ただただ、悔しいです。
posted by しん太 |13:42 |
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