2008年04月17日

競泳日本選手権2008:二日目

競泳日本選手権をテレビ観戦。

まずは、二日目の決勝種目から。


■ 女子100mバタフライ ■
参加標準記録突破選手:中西悠子(58秒52)・加藤ゆか(58秒55)

準決勝で日本新記録の土肥亜也子選手、スプリンターの加藤ゆか選手、200m専門の中西悠子選手。
レースはこの3選手の壮絶ともいえる三つ巴にんなりましたね。
前半50mは加藤選手が本来の先行で攻めてくるのですが、
ここで土肥選手は加藤選手にやや引っ張られすぎたかなという印象。
準決勝と比較してもラップタイムが速いのですが、決勝という舞台ですからね。
攻めていこうという強い気持ちの現れだったでしょう。
一方で中西選手は準決勝とほぼ変わらないラップタイムでの折り返し。
このあたりがメダリストの冷静さなのかな、と思わずにはいられません。
もともと58秒5を狙いたいと言っていた中西選手の宣言どおりな日本新記録です。
また、4位の星奈津美選手も59秒88で4選手が1分を切るレベルの高いレースでしたね。
星選手も専門の200mに向けて上々です。

本音を言うと、土肥選手に代表を掴んでほしい思いはありました。
レース後のインタビューでは決勝で勝負できたことが幸せだという内容で、
勝者の2選手を称え自分の悔しさは言わずに実に潔いコメントを出していました。
そんな大人な対応をみせる土肥選手の人柄が本当に好きです。
当然、どこかで泣き崩れていたんだと思います。
こんなに素晴らしいレースをみせてくれた土肥選手に感謝ですよ。

中西選手の強さはやはり世界レベルでした。
ここ一番で実力を最大限に発揮できる精神の強さというか。
まだ200mもありますから、そちらのほうが俄然楽しみになってきました。

加藤選手は、よく決勝に最高の状態で合わせてきました。
最近は出場するレースのたびに自己ベストを更新していましたが、
さすがに五輪代表のかかった日本選手権ともなると緊張で大変だったようですね。
決勝ではどこか吹っ切れたような、自分を信じた泳ぎだったと思います。
五輪では思う存分にそのスピードを世界に見せ付けてほしいですよ。


■ 男子100m背泳ぎ ■
参加標準記録突破選手:森田智己(54秒03)・宮下純一(54秒37)

予選、準決勝とさすがにタイムはトップでありつつも、
森田選手としては調子のいいものとは遠くあった状態での決勝。
それでもリアクションの良さ、バサロの巧さという武器は充分に健在でした。
コメントではアテネ後の4年間の苦しさを語っていましたね。
そのなかで五輪を掴んだ今大会の結果は、記録以上に収穫があったのかもしれません。
安堵感が漂うような笑みがよく物語っていたと思います。

想いの強さ、という意味では宮下選手もまた計り知れません。
私は、最近の宮下選手の自己ベストの出ない状況から代表争いには予想していませんでした。
そんな状況からこの日本選手権でベストが出せるんですからね。
すべてを出し切ることができきた、という結果は五輪にもいい影響になりそうです。
五輪でもすべてを出し切ってくれるでしょう。


■ 男子100m平泳ぎ ■
参加標準記録突破選手:北島康介(59秒67)・末永雄太(1分00秒72)

残念ながら日本新記録は次の機会になった北島選手。
「記録へのプレッシャー」という言葉が出ましたね。
前半に速く入る、という計画だったようで、
前半50mのラップタイムはわずかですけど確かに準決勝より速かった。
ですが、ストローク数は準決勝とおなじだったので、
それで50mでのタッチで少し流れたということは全体的に力んだ証拠ですね。
後半もストローク数は1回ほど増えましたが、伸びという面では足りなかった気が。
まぁそれでもこの記録は素晴らしいもの。
200mでの泳ぎでどう調整するかも楽しみになりました。

そして、末永選手が嬉しい派遣記録突破。
2位争いとうところでは非常に拮抗している状態ですが、
最後の追い込みでは素晴らしい粘りもみせてくれての五輪代表です。
前半の入りを観ても、後半に頼らないスピード力が強くなった感じでした。
スタートではドルフィンを入れてなかったので、
そういったところでも五輪までに少しでも改良してほしいです。


続いて、準決勝の種目を。

女子200m自由形では、上田春佳選手が1分58秒台でまずまず。
ですが本人は56秒台も狙っているとかで決勝が楽しみです。
ただ、その他の選手が牽制しあったのか記録が2分を切ってこれない。
この種目はリレーにも係わってくる大切なレース。
三田選手も高鍋選手もしっかり2分を切ってくる泳ぎが観たいです。
そんな決勝を春口選手が思い切り引っ張ってくれると面白いかも。

男子200m自由形は、全体的に予選より記録が落ちるという結果に。
こちらもリレーがかかっているので決勝での調整が必要です。
佐藤久佳選手が準決勝で落ちてしまったので、誰かが引っ張るという展開は望めなくなりました。
牽制することなく前半から全員が攻めていくことが求められます。
細川選手と奥村選手は経験もあり分かっていると思うので期待したいところです。

女子100mバックは、中村礼子選手がトップ通過。
準決勝では1分を切れませんでしたが、やはり実力は抜けています。
決勝では予選の記録を更新してくれそうです。
2位通過が、やはりきました酒井選手。
スタートもそうですが、折り返し後のバサロは特に素晴らしいですね。
また高校記録を更新しての自己ベストですから決勝も期待できそうです。
とはいえ、伊藤選手もいますから2位争いは本当に熾烈です。
伊藤選手は課題のスタートも真っ直ぐに飛び出していましたし調整はいいようです。
あとは後半にどれだけ力を発揮できるかが鍵ですね。

女子100mブレストは、田村奈々香選手が自己ベストでトップ。
ですが、種田選手も北川選手も準決勝で悪かった部分は調整してくるでしょう。
1分7秒台での優勝タイムは間違いないはず。
まぁ田村選手は6秒台を狙ってるようですし、
久しぶりに高いレベルでのこの種目の日本選手権になりそうです。

posted by しん太 |14:35 | 水泳 | コメント(2) | トラックバック(0)
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