2008年04月07日
全日本選抜柔道体重別選手権:二日目
全国選抜柔道体重別選手権をテレビ観戦。 一日目に有力選手が多く敗れるなか、 二日目には強い選手がしっかり勝ってほしいと思いつつ観戦。 ですが、一日目とまではいかないまでも波乱はありましたね。 また、男女の最重量級以外の階級では北京五輪代表も発表されました。 なにかと昨夜から今朝の新聞各紙も話題にしてるようで。 注目を集めた大会だったんだなと改めて実感です。 では、二日目の各階級を。 ■ 男子90kg級 ■ 泉選手が前評判どおりの優勝でした。 対抗するだろう、斉藤選手や増渕選手は決勝に上がれず その2人ともに勝利した今井選手が決勝も悪くない柔道でしたね。 決勝は効果一つの差による泉選手の勝利でしたが、 上背を活かした欧州選手のような柔道をする今井選手に落ち着いて対応。 結果以上に泉選手が制しての勝利だったでしょう。 五輪代表も自ら勝ち獲ったと言って申し分のない優勝でした。 ■ 男子100kg級 ■ 鈴木選手と穴井選手の順当な決勝戦。 鈴木選手が延長戦で押さえ込み一本での優勝です。 鈴木選手が負けても代表は確実だったでしょうが、 そういう状況でも全試合で一本勝ちの結果はさすがの一言。 100kg+よりも鈴木選手にとっては難しい階級ですが、 動きのスピードも技のスピードもやはりトップクラスですよね。 最後に寝技の強さもみせての優勝というのがまたニクイ演出にすら感じます。 そして、穴井選手の活躍も明るい材料です。 決勝に勝ち上がって鈴木選手とやりたいって気持ちもあったでしょう。 決勝でも攻める姿勢は感じられましたし、 次世代の日本のエースに充分なり得る選手だと確信しました。 ■ 男子100kg超級 ■ 石井選手の直前の欠場に驚きもあったこの階級。 その山では早々に高井選手が敗れ、注目は一気に棟田選手と井上選手に集中しました。 棟田選手の、あの指を掴んだことによる指導。 今大会では他の階級でも男女限らずよく取られたようですね。 棟田選手に対して終始、半身になって構える作戦の井上選手は まるで自分が石井選手とやって敗れたときの方法を使った格好でしょうか。 それに棟田選手の攻め手がなくなっていきました。 内容としてはお互いによくない柔道でしたが、 強豪選手が相対すると得てしてああなってしまうことがありますよね。 棟田選手が思いもよらぬ指導を先にもらったことがすべてだった気がしています。 優勝した井上選手は、攻め続けた大会でしたね。 内またを絡めた連携は正直この大会でも出せませんでしたが、 すべての試合で強い気持ちを持って臨んだ姿勢はとても感じました。 それでも五輪代表はまだまだ厳しいくらいです。 全日本ですべて一本勝ちをする柔道をみせてくれるでしょうか。 ■ 女子48kg級 ■ 福見選手が宝選手に敗れ、宝選手が山岸選手に敗れる。 谷選手に注目が集まる反対の山では、予想通りの潰し合いの展開でした。 一方の谷選手は気迫も充分に感じられる好試合。 さすがだな、とつくづく思わされる柔道で決勝へ。 谷選手と山岸選手の決勝は、何度声をあげたことか。 谷選手にとってあれだけの"完敗"を観たのは誰もが初めてじゃないでしょうか。 そもそも、組み手で最初から山岸選手が良かった。 いくらあの巴投げを狙っていたとはいえ、 その前の段階で組み手を有利にしなければタイミングもキレもない。 そして出ざるを得ない谷選手に対し大外を返す。 2つ目の有効は完全に勝利を決定付けるに相応しい、 まるで谷選手が得意としているような山岸選手のリアクションでした。 優勝の瞬間も、インタビューでも笑顔の一つも見せない山岸選手。 五輪代表が自分にはこないことを悟っていたでしょうか。 素晴らしい柔道でしたが、切なさの残る優勝でもありました。 ■ 女子52kg級 ■ 西田選手が初戦で敗退の残念な結果。 中村選手と横澤選手がしっかり決勝に残ってくれたことが救いでした。 優勝したほうが五輪代表という気持ちが強かったのか、 内容としては膠着したままで終わったという感想のほうが強いです。 それでも優勝した中村選手は勝ち獲ったと言っていいですね。 階級を上げるというのは言うほど簡単なはずがない。 パワーという面で苦しんだりもしましたが、 それまでの選考大会も含めて着実にレベルアップした成果です。 ■ 女子57kg級 ■ まずは、優勝して一矢報いた松本選手は素晴らしかったです。 決勝に佐藤選手が進んだ時点で五輪代表は決まったはず。 それを分かっていたでしょうが、粘り強い柔道で優勝をした精神がすごいです。 で、佐藤選手は気合が入り直った気分でしょう。 決勝の延長戦しか放送されなかったので残念でしたが、 これまでの寝技にとどまらず立ち技もどんどん強くなってる最近の佐藤選手。 そんな姿を五輪でも存分にみせてほしいです。 ■ 女子63kg級 ■ 上野順恵選手、谷本歩実選手の予想通りの一騎打ち。 そして決着は完全に付いたと思われたのですが…。 準決勝では豪快に投げて勝利した谷本選手ですから、 怪我の影響というのは思ったほどないと感じられました。 そんな谷本選手に対し、決勝ではなにもさせなかった順恵選手。 組み手でも勝ち、圧力でも押し、いまの実力は歴然だったはずです。 この結果で五輪代表が谷本選手では、どう順恵選手が勝てばよかったのかもう分かりません。 ただただ、寂しいばかりの連盟の判断でした。
posted by しん太 |14:51 |
柔道 |
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