2008年04月05日
全日本選抜柔道体重別選手権:一日目
全国選抜柔道体重別選手権をテレビ観戦。 重量級を除いては、この大会が北京五輪への最終選考となります。 それだけに各選手がどんな柔道をみせてくれるのか。 非常に楽しみでドキドキしていましたよ。 で、一日目の結果は…なんと言っていいものか。 有力選手が次々と結果を出せない、波乱といえば聞こえのいい残念な内容。 攻めきって、最善を尽くした末の波乱ならいいのですが、 緊張なのか守りに入ったのか精彩を欠く場面が目立ってしまいました。 では、各階級を。 ■ 男子60kg級 ■ 浅野選手は本当に良かったです。 勝利した野村選手に対しても、決勝の平岡選手に対しても自分から仕掛ける。 特に野村選手への攻めは圧倒したと言っていいんじゃないでしょうか。 で、それを踏まえても、野村選手は初戦から苦しかったですね。 怪我の影響がまだあるのか、慎重にいき過ぎたのかは分かりません。 圧力はかけるものの、組み手が悪くても攻めていける本来の姿からは程遠く。 あのように力負けする野村選手は珍しいくらいです。 そんな状況だからこそ、平岡選手にはビシッと勝ってほしかった。 野村選手が敗れたんだから俺が代表だ!!って迫力をみせてほしかったなぁ。 ともあれ、優勝した平岡選手は五輪代表にまた近づいたのは間違いありません。 私のなかでは平岡選手が代表で決定です。 ■ 男子66kg級 ■ う~ん、秋本選手の悪いほうが出ちゃったようで。 放送がなく分かりませんが、これまでも安定感で苦しかったですよね。 このなにより大事な大会で決勝にも進めなかったのは痛い。 優勝した内柴選手はよく戻してきましたね。 最近はまだまだ勝ちきれないところもありましたが、 動いて揺さぶるという内芝選手らしさが感じられましたよ。 優勝を決めた腕十字に入る反応と動きの速さからも強いときの感覚に近いかも。 悪いところから確実に調子を上げてきてるという面で、 4年前の経験も活かせますから五輪代表は内芝選手でしょう。 ■ 男子73kg級 ■ この階級は候補の2人がちゃんと決勝に進みました。 ただ放送は延長戦のみという寂しい扱い。 大束選手は悪くなくも、やや金丸選手に気持ち負けかなぁ。 若さという武器を金丸選手にぶつけてほしかったですが、 延長戦の一つも譲れないという状況でガツガツいけなかったのでしょうか。 そして、金丸選手のこの勝利は本当に大きい。 勝った瞬間のガッツポーズがそれをよく表していたでしょう。 あの小内は気持ちで届かせたようにさえ観えました。 五輪という状況なら大束選手より金丸選手のほうが崖っぷちだったと思うんです。 その意味で、勝ち方を考えても金丸選手がグッと代表を引き寄せました。 ■ 男子81kg級 ■ いやいや、なんとも言えない結末でした。 あんな逆転の仕方って私は初めて目にしたと思います。 まずは、高松選手が準決勝で敗退。 放送がないので内容が分かりませんが、でもこの階級は混戦。 決勝を観ても加藤選手がいい柔道をしたんだと思います。 その加藤選手と、こちらはちゃんと決勝にきた小野選手。 口のなかが血だらけの小野選手からも分かるように、 残りわずかまで攻めきったのは加藤選手に他ならないでしょう。 寝技を決め切れなかったとはいえ、柔道は加藤選手がずっと良かったです。 ですが、最後まで攻めきるという重要さは恐ろしいもの。 あの主審の判定がどうだったかは私には分かりませんが、 加藤選手が最後になって逃げの一手になってしまったのは事実でした。 さて小野選手が優勝したわけですが、代表はまったく読めません。 高松選手の内容も分かりませんし、決勝だけなら小野選手も良いとは言えない。 連盟がどう判断するのでしょうね。 ■ 女子70kg級 ■ 決勝に進みさえすれば上野選手の代表決定だと思ってたのに…。 岡選手がいい柔道をしたと言っても、 上野選手の柔道があまりに悪すぎて驚くぐらい。 足は動かない、技は出さない、出しても単発で連係の欠片もない。 どうしちゃったんでしょ。 で、渡邊選手も準決勝で敗れるなか、 ひそかに期待していた岡選手が素晴らしい活躍で優勝です。 上野選手との一戦、そして決勝ではさらに積極的に攻め続けました。 この一日目で誰よりも攻める姿勢をみせてくれたのが岡選手じゃないでしょうか。 組み手から相手を揺さぶって足技を出していく。 失敗しても繰り返して自分の柔道を信じて攻めを貫いていく。 五輪代表は苦しいかもしれませんが、素晴らしい柔道をみせてくれました。 これで代表は難しくなったなぁ。 上野選手どころか渡邊選手も準決勝で敗れちゃったし。 岡選手のサヨナラ逆転は考えにくいので、結局は上野選手なのかもなぁ。 ■ 女子78kg級 ■ 中澤選手が初戦敗退という結果で、またか…とため息。 これで中澤選手は脱落と考えてよさそう。 準決勝で堀江選手に勝ちましたし、 決勝でもしっかり得意の大外で一本勝ちの穴井選手が代表決定かな。 若さという経験の浅さに、まだまだ不安定な部分は確かにありまが、 外国勢を相手にしても上から奥襟を獲れるほどの体格は魅力。 手足の長さでも優位にたてますから、 いまの外国勢に苦しい日本柔道を考えても秘密兵器になり得ます。 最近は国際大会でも経験を積んでますし、私は穴井選手が代表で面白いと思います。 ■ 女子78kg超級 ■ 薪谷選手が初戦敗退という残念な結果も、 塚田選手と立山選手の決勝カードは予想通りですね。 で、これも予想通りの塚田選手の優勝ですが。 …あの柔道は極めて印象が悪い。 圧力をかけて、奥襟を獲って、で、なにがしたかったんでしょ。 立山選手がどんどん強くなってるのは理解できるにしても、 塚田選手はあのトウ・ブンに勝って金メダルが目標なんでしょうに。 五輪代表は間違いなく塚田選手です。 ですが、観てる側にはものすごく不安が残るだけの勝利でした。 二日目は、代表を獲るんだという強い精神の柔道を期待です。
posted by しん太 |18:38 |
柔道 |
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