2008年02月25日

日本短水路選手権2008

23日、24日に行われた競泳の日本短水路選手権をテレビ観戦。

冬場の合宿などの厳しい泳ぎこみや
コナミオープンに東京都大会といった調整レースを終えた選手たちの、
ある意味で現段階の"真剣勝負での調子"をはかるのが毎年の短水路選手権。
ですが、五輪イヤーとなるとさすがに違いますね。
日本新が多く生まれるのは毎年のことなので不思議ではありませんが、
それでも17の日本新記録というのは各選手の気合の強さを物語っています。
そして、17のうち2つが世界新記録という離れ業まで。

まずは、その世界新記録から。

1つは、女子200m背泳ぎの中村礼子選手。
2分03秒24はコグリンを0秒38更新という凄さですが、
それまでの自身の記録を0秒79更新というのにも凄さを感じさせられます。
それも、"闇雲"な記録でもレース内容でもないところが尚更。
決勝のレースだけを観ると、実に計画的な内容なんですよね。
最近の中村選手は前半からとばすのですが、このレースでは抑え目。
隣の伊藤選手に先行しつつも、まるでペースメーカーにするような感覚さえ受けます。
いや、決して前半が遅いペースというのではないんです。
速さをある程度で維持しつつ最後の50mをさらに落とさずに攻めていける。
昨年も観る度に進化する中村選手でしたが、また着実に進化しているようです。
100mでも日本新ですが狙いは57秒台だったようですね。
ただ、疲労もあると思われる状態でのこの記録は文句ないでしょう。

もう1つは、女子200mバタフライの中西悠子選手。
中西選手の凄さは、あらかじめ世界新を公言していたことですよね。
そのなかでたたき出した、2分03秒12。
アテネを終え、更なるレベルアップを目指し、新フォームに変えて2年ぐらい経つでしょうか。
その年のパンパシではその成果をみせたものの、
それからは昨年も含めて苦しい時期が本当に長く続きましたよね。
それでも新フォームで貫き、確実に自分のものにしてきてのこの結果。
かつての後半勝負の姿ではなく、前半から勝負できる内容での世界新記録。
大好きな選手の1人なので感動したなぁ。

短水路での世界記録といえば、山田沙知子選手と北島選手を思い出しますが、
短水路はターンが多い分だけどうしても筋力の強い外国選手が有利なんですよね。
キックで一気にかせげますから。
日本選手の短水路世界記録がなくなっていましたが、
ここでまた獲得できたのは世界に向けても日本の強さをアピールるできます。
もっとも、世界の選手も泳げば出せる選手ばかりですが。
それでも五輪を控えてのこの記録は日本の全選手にも最高の影響になるはずです。

さて、他の注目選手も抑えておかねば。

北島選手は100mで日本新。
200mでもわずかに及ばずなだけで、インフルエンザの影響からも脱していますね。
さすがだなと思うのは、常に攻めの姿勢を崩さないところ。
いまの力でどれだけいけるかを積極的に試す姿はメンタルの強さも感じます。
まぁ問題はなさそうです。

個人的には、北川麻美選手の活躍が嬉しかったです。
100m個メと200m個メで優勝し、
100m平泳ぎでは田中雅美さんの記録を破って日本新記録。
昨年は世界選手権から苦しい結果だったので心配でしたが、
今大会では結果も出してインタビューでも笑顔が観られて良かったです。
個メでは最初のバタフライが強くなった印象を受けましたよ。

注目株では佐藤選手ですねぇ。
男子50mフリー、100mフリー、そして100m個メでも日本新記録。
新フォームの安定感が増した感じでしょうか。
昨年の前半はまだまだ結果にバラツキを感じましたが、
世界競泳や学生選手権からいよいよモノにしてきたのかも。
自由形で世界に勝負できる強さが本格的になってきたと期待です。

加藤ゆか選手も調子が良さそう。
女子50mバタフライ、100mバタフライで日本新記録。
昨年の短水路でも記録連発でしたが今大会も健在。
もう50mだけの選手という印象は微塵もありませんよ。
100mでも充分に世界とも勝負できると思います。
4月の選考会が楽しみです。

松田選手は最後の男子400mフリーで素晴らしい泳ぎでした。
200mバタフライでは最後の失速もありましたが、
400mフリーでは終始にわたり日本記録を上回っての日本新記録。
途中では2秒も上回ってましたからねぇ。
アテネ五輪でのファイナリストからさらに上へ。
それを充分に感じさせてくれる力強い泳ぎでしたよ。

森田選手はどう捉えたらいいものか。(苦笑)
50m背泳ぎと200m背泳ぎでは日本新記録も、
2日目の本職の100mでは予選で記録が出ずにB決勝という結果。
本調子じゃないと言えばそれまでですが、
昨年からどこか乗り切れていない感じがしてしまいます。
集中力の高さは抜群ですから、調子が悪くても結果を出しちゃうのかもなぁ。

柴田亜衣選手は400mフリー、800mフリーともに日本記録はなし。
イメージと実際の泳ぎがまだまだ一致していないでしょうか。
前半からとばす展開にもバラつきが観られるというか。
ただ、柴田選手のなかではレースを重ねるごとに感覚に体が付いてくるはず。
コナミオープンやこの短水路を終えてまた泳ぎこんで、
4月にはしっかりと合わせてきてくれると思います。

ちょい心配だったのが、柴田隆一選手。
200mバタフライでは優勝したものの本来の展開ではなく。
100mでも苦しそうでしたね。
まぁ疲労が蓄積されてる影響が大きいのでしょうし、
こちらも4月の選考会には前半からかっ飛ばしてくれるでしょう。


今年の短水路は本当に見ごたえがありました。
最近は世界の選手たちが信じられない記録を出すニュースが多かったですが、
日本がそれにまったく遅れをとらない内容だったと思います。
若い力も例年どおりたっくさん感じられましたしね。
さぁ次は4月の日本選手権。これで五輪代表が一発で決定になります。
残りの期間は選手たちにとってあまりに大切になりそうです。

posted by しん太 |14:43 | 水泳 | コメント(12) | トラックバック(0)
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