2008年02月12日

柔道フランス国際2008:2日目

柔道のフランス国際をテレビ観戦。

1日目は観戦している側は消化不良。
連盟はもっと消化不良で胸焼けかもしれませんね。
だからこそ、2日目への期待は大きかったのは言うまでもなく。

では、2日目の日本人選手の結果と感想を。


男子100kg超級では、井上康生選手が5位。

涙に暮れた井上選手ですがその理由はなんでしょうかね。
結果への悔しさか、自分への不甲斐なさか。
内またと大内の連係、横へ縦への揺さぶり、小外をはじめ足技での崩し。
これら課題を言われ続けてどれくらい経つんだろう。
そして、なぜ出せないんだろう。
リネールどうこうではなく、井上選手自身の問題なのは明らかです。
そりゃぁ井上選手も練習をしてないわけじゃないでしょうし、
インタビューでの「分かってるけど体が動かない」って言われたらもうお手上げです。
これで五輪代表はほぼ消えました。
体重別や全日本が残っているとしても、
棟田選手や石井選手がいまの井上選手に負けるとは考えにくいですしね。

男子100kg級では、穴井隆将選手が銅メダル。

とりあえず最低限の結果は残せた、という印象です。
3位決定戦しか放送されなかったのですが、
勝った試合は一本を取れているので悪い内容ではないでしょう。
3位決定戦での払い腰と大外の連携は見事でしたね。
ただ、やはりこの階級には鈴木桂治という絶対的な存在がいます。
その鈴木選手はドイツ国際とチェコ国際に派遣ですから、
その前のオーストリア国際で銀メダル以上を残してプレッシャーをかけたいところ。
まだチャンスは残っていると思います。

男子90kg級では、泉浩選手が2回戦で敗退。

確かに相手の袖口の反則は気持ちは分かります。
分かりますが、あんなに審判をチラチラと見てどうするんだろう。
泉選手がしなきゃいけないのは、目の前の相手を倒すこと。
審判と試合をしてるんじゃないんです。
外国選手の手段はいまに始まったことじゃないし、
むしろいまのスタンダードはそれを許す流れになりつつある。
泉選手の実力があれば、それさえも屈服できると思うのに…本当に悔しい。
私にはすごく印象の悪い内容でした。

男子81kg級では、小野卓志選手が2回戦で敗退。

小野選手への期待は大きいんですけどねぇ。
ここっていうときに一歩が踏み出せない感じをいつも受けます。
ワールドGPでもそうでしたが、負け方が悪いんですよね。
勝つときは本当に素晴らしい柔道をしてくれるのに。
これでオーストリア国際がまだあるとは言え苦しくなりました。
ただこの階級は分からないです。
高松選手がどれくらいの調子でくるのかもありますし。
代表という面ではやや混沌としているかも。


女子78kg超級では、立山真衣選手が7位。

いきなり1回戦で中国選手ですから大変ではありました。
ただ、敗者復活では3位決定戦まではいってほしかったかな。
如何せん放送がまったくなかったので内容を知る由もありませんが。
やっぱり塚田選手が抜けてるのが現状かぁ。
なんとか割り込んでほしかったんですが残念です。

女子78kg級では、穴井さやか選手が2回戦で敗退。

こちらも放送がなくって内容は分からず。
ただ、1週間前のベルギー国際では銀メダルの好成績だったんですよね。
それだけに期待も大きかったんですけど。
負けたのがワールドGPで勝ったポッサマイだけに余計に残念。
実力者のポッサマイに2回勝てれば印象は相当アップだったはずです。
安定感を考えても、横澤選手がまだ上手かもしれませんね。

女子70kg級では、上野雅恵選手が銅メダル。

負けたエマネ戦にしろ、3位決定戦のパスケ戦にしろ、
いつもの雅恵選手からすると強引さが目立ったかなと思いました。
まぁ前日で順恵選手が銀メダルでしたし気合も入ってたんでしょうけど。
結果は3位でしたが、代表争いではまだ筆頭でしょう。
どの選手も雅恵選手の組んでからの大内を警戒して、
組まれたらすぐに巴投げなどで切っていかれる状況でしたね。
そこで雅恵選手は大外をよく使っていましたが、
それがエマネには強引なところを持っていかれたとはいえ
充分に研究されてる状況でも自分から仕掛けていける柔道はさすがです。
次につながる大会だったと思いました。


この2日目で評価を受けるのは、
男子の穴井選手と女子の上野雅恵選手でしょうね。
厳しく観れば、すべての選手がアウトといわれても仕方ないくらいです。

さて、日本にとっては非常に苦しいフランス国際でした。
やはり返し技にやられる頻度が高い。
不十分な組み手で勝負しなければならないのは当然ですし、
だからこそ揺さぶりや足技の使い方はどの選手もコーチも口にしていました。
課題は明確だと思うんですよね。
また、それに対応しようとする姿勢も選手によっては観られました。
これが形になって現れてくれたらいいのですが。

メディアはこぞって北京五輪への悲観的な記事ですね。
まぁこの結果じゃなにを言われても言い返せません。
でも、まだ国際大会は続きます。
そのなかで代表争いとともに、外国選手への勝ち方への準備はできるはず。
それこそが柔道の本質を示す好機でもあるんじゃないか。
まだ時間はある。私は柔道を信じていますよ。

posted by しん太 |17:38 | 柔道 | コメント(4) | トラックバック(0)
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