2007年06月10日

第46回NHK杯体操選手権

体操のNHK杯をテレビ観戦。

9月にドイツで行われる世界選手権代表選考も兼ねての大会です。
自然と選手たちに気合が入るのは当然ですね。
なんせ世界選手権の先には北京五輪が控えているわけですから。

優勝は、男子が桑原俊で女子が鶴見虹子と共に初優勝。
特に女子の鶴見選手は中学3年生という若さです。
新しい世代が確実に実力を付けてきた意味のある大会でしたよ。

採点方法が昨年から新しくなって一年。
昨年のワールドカップやアジア大会という国際大会も経験し、
日本体操にとって五輪を見据えた選手たちがどんな演技をしてくれるのか楽しみでした。

男子については、すでに代表が内定の冨田選手が気になるところ。
昨年はあらゆる大会でフル回転の活躍もあり、
さすがに疲労もあっての今年はこのNHK杯が最初の公式戦。
正直、出来は良くないの一言でしょう。
得意の平行棒も鉄棒もミスが目立って本来の体操からは遠い状態。
あの手技ごとにピシッとくる”キメ”が見られません。
ただ本人はそれも承知での出場でしょうし、より高い難度も試みていましたね。
9月の仕上がり具合が楽しみです。

個人的に期待したのは中瀬選手。
日本を代表するまでになったオールラウンダーに、
全種目を安定した強さでしっかり優勝してほしかったんですけどね。
あん馬での落下にラストの鉄棒でも苦しかったです。
それでも2位という結果で終えるのはさすがでしょうか。
次世代のエースではなく、はやく冨田選手を抜く存在になってほしいですよ。

嬉しいのは鹿島選手の復活ですねぇ。
最後の鉄棒までは首位と優勝も目の前という素晴らしさ。
肩の故障で引退も何度となく言われた鹿島選手ですが、
長い手足を生かしたダイナミックかつ美しい演技が帰ってきました。
総合では4位ですが、もちろんあん馬でのポイントで代表入りです。
あの開脚旋回で世界を再び獲る姿に期待です。

女子は鶴見選手が中学生で優勝ですが、
2位の山岸選手も中学生ですから本当に楽しみになってきました。
床でのミスで及ばなかった山岸選手の悔し涙を流す姿に、
これからのこの2人の争いが日本体操女子のレベルアップに大きく貢献する予感です。

かと言って、必ずしも世代交代とは言えません。
上村選手や大島選手はしっかり結果を残していますから。
あ、石坂選手は残念でしたけどね。
黒田選手も段違い平行棒でさすがの演技で、
念願のメダルへ着実に練習をこなしている姿を見せてくれました。
とにかく女子は北京五輪での団体出場権を得ること。
いまの実力なら12位は決して難しくないと思っています。

さて、肝心の得点のほうですが。
今大会では各選手が代表選考に向けて確実な得点を狙ったのか、
特別にAスコアを上げてくるような展開ではありませんでしたね。
また、昨年よりもBスコアでの減点が大きいようにも感じました。
ミスがちゃんとBスコアに反映するならば、
日本体操が世界で戦う上で追い風になることは言うまでもありません。

7点台のAスコアを平気で持ってくる世界の…というか中国の選手に、
日本がどう対抗していくのかを考えると非常に重要な得点の表れかたです。
これが世界選手権でもおなじ傾向にあるのか。
その意味でも9月の世界選手権は大切な大会になります。

五輪での団体金メダルを死守したい日本。
NHK杯で代表に選ばれた選手たちが、間違いなくその役目を背負いそうです。

posted by しん太 |17:44 | 体操 | コメント(0) | トラックバック(0)
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